RT編集長のマルガリータ・シモニャン氏が、「クリミアの橋を爆撃する方法について話しているドイツ連邦軍将校の会話の音声」を公開 ~流出した音源ファイルはドイツ国防省も認める本物

竹下雅敏氏からの情報です。
 RT編集長のマルガリータ・シモニャン氏は3月2日のテレグラムで、「クリミアの橋を爆撃する方法について話しているドイツ連邦軍将校の会話の音声」を公開しました。
 マルガリータ・シモニャン氏は3月1日に、ロシアの治安当局者からこの音源ファイルを入手したということです。
 “続きはこちらから”のRTの記事にあるように、流出した音源ファイルは本物であることをドイツ国防省は認めています。音源ファイルは2月19日付けのもので、ドイツ空軍司令官インゴ・ゲルハルツ中将を含む4人の将校は、クリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋の爆破について話し合っています。
 ドイツでは空中発射巡航ミサイル「タウルスKEPD 350」をウクライナへ供給することを活発に議論していました。3月1日の記事『ドイツはウクライナにTAURUS KEPD 350ミサイルを供給したくない』によればオラフ・ショルツ首相は、“紛争が激化してドイツを公然たる対立に引き込む可能性があるとして、ウクライナ領土におけるドイツ軍人の駐留に反対を表明した。同時に同氏は、フランスや英国とは異なり、ドイツはロシア目標への攻撃準備に参加するつもりはないと指摘した”とあります。
 ドイツが「タウルスKEPD 350」をウクライナに供給した場合には、ミサイルを操作するドイツ兵をウクライナに駐留させる必要があります。そうなると1月10日にウクライナ第2の都市ハルキウで、ロシアの長距離地対空ミサイル「S-300」2発が、フランス軍が兵舎として使っていたホテルに着弾し、フランスの軍人と傭兵が死亡したという事件がありました。
 西側のメディアは、“11人負傷「民間人だけだった」”などフェイクニュースを流していますが、ロシアは「死亡したフランス軍と傭兵の名簿」を明らかにしています。
 オラフ・ショルツ首相はこうした事態に巻き込まれたくないということだと思います。しかし、ドイツ軍の4人の将校は、あたかもすでにミサイルの送付が合意されているかのように「クリミアの橋を爆撃する方法について話している」わけです。
 録音の流出はロシアで大騒ぎを引き起こし、ドミトリー・メドベージェフ元大統領は、ドイツ人が「再び我々の宿敵となった」と語ったということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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流出したクリミア橋攻撃に関する会話は本物 - ベルリン
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ドイツ国防省は、ドイツ軍幹部間の会話が傍受されていたことを確認した。

ドイツ国防省の報道官が土曜日に国営放送ARDに語ったところによると、空軍の最高司令官を含むドイツ軍将校の間で交わされた、クリミア橋への攻撃をキエフに協力するという話し合いは本物だという。

このニュースは金曜日にRTの編集長マルガリータ・シモニャンがロシアの安全保障当局から受け取ったと報じた。シモニャン記者は当初、会話のロシア語原稿を公開し、その後、ソースとなったドイツ語の音声ファイルをソーシャルメディアに投稿した。

2月19日付けの38分間の音声には、ドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)の司令官インゴ・ゲルハルツ中将を含む4人の将校の会話が含まれていた。ドイツがキエフへの派遣を検討している長距離ミサイル「タウルス」の運用と照準の詳細について話し合っていた。

将校たちは、あたかもすでに送付が合意されているかのように話し合っており、また、橋が攻撃された場合に、ベルリンがキエフとモスクワの紛争に巻き込まれるのを避けるために、もっともらしい否認を維持することについても話していた。

「我々の評価では、空軍内の会話が傍受された」と同省の報道官はARD放送に語り、ドイツ政府関係者は、記録や録音自体に変更が加えられたかどうかは判断できないと付け加えた。

これに先立ち、ドイツのメディアも、この音声クリップは本物だと報じている。ドイツの『DPA』通信によると、将校たちは『Webex』というオンライン通話、メッセージング、会議プラットフォームを使って会話していたという。シュピーゲル誌は、「最初の評価では、AIによる偽造はほぼ否定された」と報じた。

オラフ・ショルツ首相は土曜日に、このリークを「非常に深刻な問題」と呼んだ。ローマ法王との謁見後、同首相はローマで記者団に対し、「そのため、現在、非常に集中的に、非常に注意深く、非常に迅速に調査が行われている」と述べ、このような調査が「必要」であると付け加えた。

彼は記録の内容についてはコメントせず、ベルリンが軍幹部によって話し合われた計画を知っていたかどうかについても詳しく述べなかった。

ドイツの政治家のなかには、この事件がさらなる影響を及ぼすかもしれないと考える者もいた。キリスト教民主同盟のローデリヒ・キーゼヴェッター議員(元大佐でドイツ予備役協会会長)は、他の軍事機密会話も傍受された可能性があり、将来ロシアによって公表されるかもしれないとドイツメディアに語った。

「このような会話が傍受されたことは決して驚くべきことではない」と彼はドイツのニュースメディアn-tvに語り、「録音が公開されたことも同様に驚くべきことではない」と付け加えた。「ロシアはこの種の資料をもっと持っていると考えなければならない」と退役大佐は語った。

この事件は、他のドイツの政治家からも強い批判を浴びた。ドイツ連邦議会国防委員会のマリー=アニエス・ストラック=ツィンマーマン委員長は、n-tvに対し、「われわれの甘さにはついに終止符を打たなければならない」と語った。彼女はまた、ドイツが「この分野では明らかに脆弱」であることを認めつつ、「スパイ対策」の強化を求めた。

国会統制委員会のコンスタンチン・フォン・ノッツ委員長は、ドイツのメディア会社RNDとの会話で、「すべての背景情報を直ちに明らかにする」ことを要求した。

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