ニューヨーク市長になったマムダニ氏
ゾーラン・クワメ・マムダニ (1991年10月18日 - ) は、ニューヨーク州議会議員。次期ニューヨーク市長。民主党所属。
アメリカ民主社会主義者協会(DSA)のメンバー。
ウガンダで、インド系の家庭に生まれた。イスラム教徒。母親は映画監督のミーラー・ナーイル、父親は文化人類学者のマフムード・マムダニ。7歳のとき、ニューヨークに移住した。 2020年、ニューヨーク州議会議員選挙に民主党から出馬して当選。
2022年、2024年再選。
2025年6月、ニューヨーク市長選挙に向けた民主党候補の予備選挙で、前ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモを破った。当初は無名で支持率は高くなかったが、高騰する家賃の引き上げ凍結や、年収100万ドル以上の富裕層への2%課税、市営バスや保育の無料化を訴えて支持率を上げ、11月4日の本選挙で、マムダニはインド系アメリカ人として初めて、アフリカ生まれとして初めて、ムスリムとして初めて、ミレニアル世代として初めて、そして
デイヴィッド・ディンキンスに次ぐ2人目の民主社会主義者として、ニューヨーク市長に当選した。

おい! ニューヨークがこんなになってるの、知ってたか?
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イスラム教徒が、タイムズスクエアで礼拝してるね。

これ、もっとひどくなるぞ。イスラム教徒のニューヨーク市長が誕生したんだと。ヤーレンソーラン♪マダニとか言う。

ゾーラン・マムダニだよ。まあ、彼のことを「マダニ」のように嫌う人も多いけどね。

しかし、イスラム教徒の市長だぞ?!

そんな驚くことじゃないよ。ロンドン市長、
サディク・カーンだって、イスラム教徒だし。
サディク・カーン

へえ〜!知らんかった。

イスラム教徒だろうが、なんだろうがりっぱな人ならいいんだよ。

じゃ、マムダニはりっぱな人なのか?

ラッパーだったらしい。

はあ? アメリカじゃ、ラッパーが州議会議員になったり、市長になるのか?

まあ、
社会福祉的な仕事もしていたようだ。家を差し押さえられたり、立ち退きを命じられた低所得の移民たちに、相談員として力になったり。本人は、この経験が立候補の動機になったと言っている。(
Wikipedia)

少しは、社会の役に立ってるんだな。
今回の市長選でマムダニは、住宅所有者の過重課税を減税すると同時に、富裕層・白人層の高価な住宅への課税を強化することを公約にしている。他にも「億万長者は存在すべきではない」と発言したり、共産主義者のレッテルも貼られている。彼自身は「民主社会主義者」を名乗っているけどね。(
Wikipedia)
トランプ氏、ゾーラン・マムダニ氏について:「わが国にとって最悪だ。彼は共産主義者だ」

じゃあ、イスラム過激派がバックにいるという噂は?

わかんない。マムダニは、イスラム教シーア派の十二イマーム派だけど、選挙運動では、生活費、家賃、公共交通機関の費用問題だけを訴えて、イスラム教を前面に出すことはなかったそうだ。
「BDS運動」を呼びかけたマムダニ氏

ちなみに、ニューヨーク市にイスラム教徒はどのくらいいるんだ?
ニューヨーク市に住んでいるムスリム有権者は、約40万人。ニューヨーク州自体、アメリカでムスリム人口が最も多い州だって。(
MUSLIM POST)

ニューヨークと言えば911。ハイジャック犯はイスラム過激派と宣伝され、イスラム教徒というだけで、敬遠されるはずだが。

マムダニ自身も語ってる。「ニューヨークで育った若いムスリム男性として、この恐怖はあまりにも鮮明に覚えています。医師でヒジャブを着用していた叔母は、もはや公の場で存在できないと感じていました」。(
MUSLIM POST)
そのニューヨークで、イスラム教徒が市長に選ばれたということは、何を意味するのか?
すでに911の真相、真犯人はイスラム過激派じゃなく、アメリカ政府の自作自演だったことが、ニューヨーク市民にはバレているのか?

かもしれないね。むしろ、
マムダニはイスラム教徒というより、反ユダヤと言うか、反シオニストとして反発されてるね。というのも、2023年10月のハマスのイスラエル攻撃後、マムダニは、「ジェノサイドの瀬戸際の今、パレスチナ人に対する無差別殺害に声を上げよう」と呼びかけた。彼は、イスラエルがガザで行っていることを、ジェノサイドとして非難している。(
POLITICO)

うん、それは正しい。
マムダニは、イスラエルへの抗議行動として、イスラエル製品のボイコット、イスラエルへの投資撤退、イスラエル制裁運動の3つ、いわゆる「BDS運動」を呼びかけた。しかし、ニューヨーク市の人口の約12%、
96万人がユダヤ人。ユダヤ人と言うより、自分たちを「選ばれた民」と信じるシオニストにとって、「ジェノサイド」はホロコーストの用語だ、ガザと一緒にすんな、ってスタンスなんだよ。

だが、イスラエルのやってることは、どこからどう見ても「ジェノサイド」だ。
「シオニストvs反シオニスト」の構図にすり替えられた

さまざまな
ユダヤ人協会の指導者らは、反マムダニで結束し、彼が当選すれば、ニューヨークはユダヤ人にとって住みにくくなるとして、
対抗馬の元ニューヨーク州知事クオモ氏を支持した。
クオモ元知事

「シオニストvs反シオニスト」。
マムダニがやりたいのは、労働者階級を守ることだった。市内バスと保育の無料化、高騰する家賃の凍結、頼りにならない警察に代わるコミュニティ安全局の創設、食料アクセスが困難な地域に市営食料品店をつくる、20万戸の低所得者向け住宅の建設、2030年までに最低賃金を30ドルに引き上げるなど。(
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES)
それが、「シオニストvs反シオニスト」の構図にすり替えられてしまった。

マムダニは言う。「反シオニズムと反ユダヤ主義の混同は、注意をそらし、正当性を否定し、そして本質的には沈黙させようとする試みだ。(
POLITICO)」たしかに、
ユダヤ人とシオニストはイコールじゃない。その証拠に、2025年7月の世論調査では、ニューヨーク在住ユダヤ人の43%、44歳未満のユダヤ系有権者の67%が、マムダニを支持したんだ。(
Wikipedia)

ほお!

そして、
これまでのニューヨーク市長が、いかに、イスラエルベッタリだったか。市長が当選してまず行くところは、イスラエルへのお礼参りだそうだ。「我々が選出した公職者は、イスラエルへのpaid-for trips(賄賂旅行)に参加する。(
POLITICO)」
でも、マムダニは市長になっても、イスラエルには行かないと言っている。

日本がアメリカのご機嫌を取るように、アメリカはイスラエルのご機嫌を取る。てことは、日本も、間接的にイスラエルのご機嫌を取ってると思うと、キモいわ。
トランプとやり合うニューヨーク市長

もうひとつ、
民主党のマムダニの勝利は、竹下先生が「この選挙結果は若者のトランプ離れを象徴しているように思えます(
時事ブログ)」と書かれたように、
トランプ共和党への反発もあったと思う。

そう言えば、ニュージャージーとバージニアの州知事選でも、民主党がリードしているとか。(
Bloomberg)

また、
トランプは移民反対だけど、マムダニは移民に寛容。市長に当選したマムダニは、トランプにこんなメッセージを送っている。
ゾーラン・マムダニが、歴史的なNYC市長選勝利後に、ドナルド・トランプに送ったメッセージ:「ニューヨークは、移民の街であり続け、移民によって築かれ、移民によって支えられ、そして今夜からは、移民によって率いられる街であり続けるでしょう。だから、トランプ大統領、私の言うことをよく聞いてください。私たち一人一人に手を出すには、私たち全員を乗り越えなければならない、と。」

移民に関してはトランプに賛成。と言っても、移民を追い出すなんて言ったら、ニューヨークじゃゼッタイ当選できないか。

でもね、トランプも負けてない。マムダニが市長に当選したら、ニューヨーク市への連邦政府の資金援助を打ち切ると言ってる。(
Wikipedia)

まあ、トランプのこと、口だけかもしれないが。それにしてもすごいな。ついこないだまで無名の州議員だったのが、市長候補になったら、あれよあれよと支持率を伸ばし、ニューヨーク市長に選ばれて、今や、大統領とやり合ってるって?
マムダニ氏を支援するソロスの財団

そうだよね。
2025年の市長選の流れを追ってみると、
1月:マムダニ、64万2000ドル(9830万円)の資金調達を公表。
2月:民主党予備選の初期世論調査で、マムダニ氏は最下位タイ。
3月:マムダニ、ニューヨーク市が定める資金調達上限額に最初に到達。世論調査で初めて支持率2桁を記録。
6月:オカシオ=コルテス下院議員、バーニー・サンダース上院議員がマムダニ支持を表明。
7月:市長選の予備選で、マムダニ勝利。
9月:マムダニ、本選挙に向けた選挙運動資金が、800万ドル(約12億円)の資金調達上限に達した。
9月:民主党がマムダニ支持を表明。
11月:マムダニ、ニューヨーク市長となる。

こうして見ると、
資金調達が、めちゃくちゃうまく行ってるように見えるが。

まあ、運も良かったんだよ。2024年9月、現ニューヨーク市長エリック・アダムズが、汚職疑惑で起訴され、選挙戦から撤退した。対抗馬の元ニューヨーク州知事クオモも、セクハラ疑惑の古傷がある。そういうのが追い風になったからね。(
Bloomberg)
エリック・アダムズ

だが、
このトントン拍子は、カラー革命の臭いがする?

おっしゃる通り!マムダニの選挙活動は、多くの小口寄付と、何百人の若者による草の根運動で成り立っていると言われていた。しかし、
イギリスのデイリー・メール紙がすっぱ抜いたところによると、マムダニは、ジョージ・ソロス関連の慈善団体から、数千万ドル、つまり数十億円相当の献金を受けていたんだ。(
Red State)
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やっぱ、ソロスかい?!

実際、ソロスのオープン・ソサエティ財団の本部は、ニューヨーク市にあるしね。
オープン・ソサエティ財団本部

なんだ、お膝元かい。

61億円 !!

実際、このやり方は、税控除対象の慈善寄付を、選挙支援へ「洗浄」する目的で行われていて、連邦税法に違反している可能性がある。しかも、仲介をした非営利団体は、連邦政府への提出書類で「示し合わせは一切していない」とウソの申告していた。(
Daily Mail)

非営利団体と言っても、みんなソロスの息がかかったグルだな。
資金のルートも詳しくわかっている。2023年には5段階のプロセスが使われた。
ソロス ➡ オープン・ソサエティ推進財団 ➡ タイズ財団 ➡ タイズ・アドボカシー ➡ ワーキング・ファミリー関連団体 ➡ ワーキング・ファミリー党

最後のワーキング・ファミリー党は、今回の市長選でマムダニを支持した党だよ。

となると、
気になるのは、なんでソロスがマムダニを応援したか? ソロスもユダヤ人だろ? ユダヤ人協会が推す、クオモを応援すればいいのに。
それは、アメリカ国民が、自分たち富裕層に目を向けさせないためでしょ?

なるほど。

マムダニが市長になって、シオニストvsムスリムの戦いが激化している。たとえば、マムダニが、選挙応援を受けたアメリカ民主社会主義者党(DSA)から受け取った、「要求リスト」が漏洩。その内容は、
- 市の年金基金から、イスラエルの債券および証券を引き揚げる
- イスラエルに融資している、またはイスラエルで事業を行う銀行から市の資金を引き揚げる
- イスラエルと事業を行っている企業と市の契約を終了する
- エリック・アダム現NY市長の、ニューヨーク市・イスラエル経済協議会を解体する
- イスラエル国防軍(IDF)へ資金提供を行う慈善団体の、非営利団体の地位を剥奪する
- ニューヨーク市警察とイスラエル国防軍の訓練を停止する
- ネタニヤフ首相と現役IDF兵士を戦争犯罪で逮捕する

これ、知ったら、ニューヨークのシオニスト市民は、顔を真っ赤にして怒るだろ。

でもね、99%のアメリカ国民のみなさん、そっちじゃないですよー! あなた方の
向かうべき相手は、民主党でも共和党でも、ユダヤ人でもシオニストでもイスラム教徒でもない、1%の富裕層ですよー! 早く、気づいてくださ〜い!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
この結果、ニューヨークがイスラム教徒の街になる!と大騒ぎになっています。
マムダニに資金援助をしたのは、ソロスと言われています。では、なぜソロスは、マムダニを応援したのでしょうか? なぜ、ユダヤ人団体が推す、クオモ氏を応援しなかったのでしょうか?
目的は分断だと思います。共和党vs民主党と同じように、イスラム教徒vsユダヤ人のプロレスをさせて、自分たち1%の富裕層の存在を隠す、いつものシナリオではないでしょうか。