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ぴょんぴょんの「(続)かてもの」 ~春になったら、どの葉で(も)良いので、若芽や若葉を摘み取って、茹でて、保存して、かて物として食べなさい
身近にある食べられる野草
非常時の食べ物を網羅した「かてもの」。
— Ke° (@palocera) November 28, 2024
多くの草や実を掲載。
締めくくりに毒草以外どの草でも若芽や若葉なら食べられるとある。
普段食べ慣れないので塩や味噌と食べれば体に優しい。
味噌や醤油の作り方。
鳥獣肉はしっかり処理すれば数十年保存が効くなど結構充実した内容。
原文と口語訳併記。 pic.twitter.com/p9g75oP9Tt
はすの葉
湯引き(熱湯にくぐらせて)食べます。また、かて物にして食べます。(「かてもの」24p)
湯引き(熱湯にくぐらせて)食べます。また、かて物にして食べます。(「かてもの」24p)
よもぎの葉
★ 灰汁で茹で、かて物にして食べます。(「かてもの」67p)
☆ ヨモギを食用にする場合は3〜5月くらいの10cm前後に育った新芽をいただきます。(中略)...天ぷら、下ゆでして草餅や草団子に。沖縄では風邪をひいた時に雑炊にして食べるそうです。全草をお茶や焼酎漬けに。パンやクッキーにも下茹でして使います。手軽にいただけるのは下茹でして刻んで混ぜたヨモギご飯です。(中略)...野草ピザにヨモギが合います。〈食べられる野草図鑑・春〉
★ 灰汁で茹で、かて物にして食べます。(「かてもの」67p)
☆ ヨモギを食用にする場合は3〜5月くらいの10cm前後に育った新芽をいただきます。(中略)...天ぷら、下ゆでして草餅や草団子に。沖縄では風邪をひいた時に雑炊にして食べるそうです。全草をお茶や焼酎漬けに。パンやクッキーにも下茹でして使います。手軽にいただけるのは下茹でして刻んで混ぜたヨモギご飯です。(中略)...野草ピザにヨモギが合います。〈食べられる野草図鑑・春〉
ぐじな(タンポポ)
★ 茹でて食べます。また、かて物にして食べます。(「かてもの」80p)
☆ 12月〜4月頃の葉は苦味が少ないので、そのまま調理できます。それ以後は苦味がつよくなりますので、軽く塩茹でした方が美味しくいただけます。花びら、葉をサラダに、下ゆでして酢の物、和え物に。葉の炒め物、お浸し、胡麻和えなど。全草天ぷら、根のキンピラ、根を刻んで干して炒ってタンポポコーヒーに、ノンカフェインなので、妊婦や子供でも飲めます。花、葉、根のアルコール漬けたんぽぽ酒、たんぽぽ茶に。〈食べられる野草図鑑・春(3)〉
★ 茹でて食べます。また、かて物にして食べます。(「かてもの」80p)
☆ 12月〜4月頃の葉は苦味が少ないので、そのまま調理できます。それ以後は苦味がつよくなりますので、軽く塩茹でした方が美味しくいただけます。花びら、葉をサラダに、下ゆでして酢の物、和え物に。葉の炒め物、お浸し、胡麻和えなど。全草天ぷら、根のキンピラ、根を刻んで干して炒ってタンポポコーヒーに、ノンカフェインなので、妊婦や子供でも飲めます。花、葉、根のアルコール漬けたんぽぽ酒、たんぽぽ茶に。〈食べられる野草図鑑・春(3)〉
くぞの葉(クズの葉)
★ 別名をくずの葉、ともいいます。若葉をよく茹でて、かて物にして食べます。
注釈:新葉は食用になります。おひたしや天ぷら、和えもの、炒めものにして食べられます。葉や茎は、お茶としてもいただけます。くずは、根も含めて、捨てるところがありません。草食動物の飼料としても、利用されています。(「かてもの」82p)
☆ 新芽、若葉をそのままで天ぷら、油炒めに。塩茹でして、あえもの、炒め物、煮付け、つるの硬いものは皮を剥いてサラダに。花や蕾は、熱湯にくぐらせ、甘酢、三杯酢、辛子和え、かき揚げ、塩漬けなど。塩茹でした新芽や若葉を刻んで暖かいご飯に混ぜ、30秒茹でて梅酢に漬けた花を散らしてクズの花ご飯に。〈食べられる野草図鑑・秋(1)〉
★ 別名をくずの葉、ともいいます。若葉をよく茹でて、かて物にして食べます。
注釈:新葉は食用になります。おひたしや天ぷら、和えもの、炒めものにして食べられます。葉や茎は、お茶としてもいただけます。くずは、根も含めて、捨てるところがありません。草食動物の飼料としても、利用されています。(「かてもの」82p)
☆ 新芽、若葉をそのままで天ぷら、油炒めに。塩茹でして、あえもの、炒め物、煮付け、つるの硬いものは皮を剥いてサラダに。花や蕾は、熱湯にくぐらせ、甘酢、三杯酢、辛子和え、かき揚げ、塩漬けなど。塩茹でした新芽や若葉を刻んで暖かいご飯に混ぜ、30秒茹でて梅酢に漬けた花を散らしてクズの花ご飯に。〈食べられる野草図鑑・秋(1)〉
ふき
★ 葉も茎も茹でて食べます。かて物にして食べるときには、灰汁にて茹で、その後、冷水に一晩ひたしなさい。フキノトウ(つぼみ)もかて物にして食べなさい。茹でて、水にさらして置き、その後、ひと晩水にひたし、苦みを取りなさい。(「かてもの」96p)
☆ フキノトウはそのまま調理し、大きくなった茎はさっと下茹でして折りフキにしながら皮をむき水にさらす。小さい葉はそのままいただきます。フキノトウは丸ごと天ぷらや味噌と一緒にホイル焼きに。三杯酢に漬けて保存食(冷蔵)にも。刻んで油少々で炒めてみりんと味噌でフキ味噌に。刻んで味噌汁などにも。小さな葉と茎も刻んでフキ味噌や醤油、(+みりん)で佃煮に。大きな葉っぱはそのまま天ぷらにすると、おせんべいのようなおやつになります。魚を包んで焼いたり、包み揚げにします。大きな茎はさっと湯がいて折り蕗にしながら皮をむいて水にさらし、煮付けます。〈食べられる野草図鑑・春〉
★ 葉も茎も茹でて食べます。かて物にして食べるときには、灰汁にて茹で、その後、冷水に一晩ひたしなさい。フキノトウ(つぼみ)もかて物にして食べなさい。茹でて、水にさらして置き、その後、ひと晩水にひたし、苦みを取りなさい。(「かてもの」96p)
☆ フキノトウはそのまま調理し、大きくなった茎はさっと下茹でして折りフキにしながら皮をむき水にさらす。小さい葉はそのままいただきます。フキノトウは丸ごと天ぷらや味噌と一緒にホイル焼きに。三杯酢に漬けて保存食(冷蔵)にも。刻んで油少々で炒めてみりんと味噌でフキ味噌に。刻んで味噌汁などにも。小さな葉と茎も刻んでフキ味噌や醤油、(+みりん)で佃煮に。大きな葉っぱはそのまま天ぷらにすると、おせんべいのようなおやつになります。魚を包んで焼いたり、包み揚げにします。大きな茎はさっと湯がいて折り蕗にしながら皮をむいて水にさらし、煮付けます。〈食べられる野草図鑑・春〉
しゃぜんそう(オオバコ)
★ 別名を、かいるは、とも呼びます。(葉を)茹でて食べます。また、かて物にして食べます。ただし粟(あわ)または、わらび粉と一緒にたべてはいけません。(「かてもの」129p)
☆ 若葉をつみ、塩茹でして柔らかくしてから、油いため、あえものなどに。また、生のまま天ぷらに。〈食べられる野草図鑑・秋(2)〉
★ 別名を、かいるは、とも呼びます。(葉を)茹でて食べます。また、かて物にして食べます。ただし粟(あわ)または、わらび粉と一緒にたべてはいけません。(「かてもの」129p)
☆ 若葉をつみ、塩茹でして柔らかくしてから、油いため、あえものなどに。また、生のまま天ぷらに。〈食べられる野草図鑑・秋(2)〉
すぎな
★ よく茹でて、食べます。また、かて物にして食べます。ただし、ひどい皮膚病のある人は、食べてはいけません。(「かてもの」136p)
☆ スギナは新芽のうちは柔らかく、美味しくいただけます。大きく硬くなったスギナもお茶などに使えます。根も薬用などに使います。スギナは天ぷら、乾燥葉を乾煎りし手で揉んで(すりばちですりつぶして)細かくして、ごま塩やチリメンジャコなどを混ぜてふりかけに。乾燥させてスギナ茶に。〈食べられる野草図鑑・春(3)〉
★ よく茹でて、食べます。また、かて物にして食べます。ただし、ひどい皮膚病のある人は、食べてはいけません。(「かてもの」136p)
☆ スギナは新芽のうちは柔らかく、美味しくいただけます。大きく硬くなったスギナもお茶などに使えます。根も薬用などに使います。スギナは天ぷら、乾燥葉を乾煎りし手で揉んで(すりばちですりつぶして)細かくして、ごま塩やチリメンジャコなどを混ぜてふりかけに。乾燥させてスギナ茶に。〈食べられる野草図鑑・春(3)〉
すめりひやう(スベリヒユ)
★ (葉と茎は)茹でて食べます。また、かて物にして食べます。ただし、わらび粉と一緒に食べてはいけません。(「かてもの」138p)
☆ 調理用にはなるべく開花期の柔らかい茎先を摘む。たっぷりの湯にひとつまみ塩を加えてさっと茹でて冷水にとる。生のままサラダに。蒸すまたは茹でて、お浸し・和え物(醤油味、酢味噌和えなど)、スープ、スムージー、炒め物、細かく叩いてとろろなどに。山形県では「ひょう」と呼び、茹でて芥子醤油で食べる一種の山菜として扱われており、干して保存食にもされた。(そのままでは数週間しても完全には乾燥しないが、一度沸騰水につけて吊り下げるときれいに乾燥しやすい。)また沖縄県では「ニンブトゥカー(念仏鉦)」と呼ばれ、葉物野菜の不足する夏季に重宝される。〈食べられる野草図鑑・夏(2)〉
★ (葉と茎は)茹でて食べます。また、かて物にして食べます。ただし、わらび粉と一緒に食べてはいけません。(「かてもの」138p)
☆ 調理用にはなるべく開花期の柔らかい茎先を摘む。たっぷりの湯にひとつまみ塩を加えてさっと茹でて冷水にとる。生のままサラダに。蒸すまたは茹でて、お浸し・和え物(醤油味、酢味噌和えなど)、スープ、スムージー、炒め物、細かく叩いてとろろなどに。山形県では「ひょう」と呼び、茹でて芥子醤油で食べる一種の山菜として扱われており、干して保存食にもされた。(そのままでは数週間しても完全には乾燥しないが、一度沸騰水につけて吊り下げるときれいに乾燥しやすい。)また沖縄県では「ニンブトゥカー(念仏鉦)」と呼ばれ、葉物野菜の不足する夏季に重宝される。〈食べられる野草図鑑・夏(2)〉
山形の郷土料理「ひょう干しの煮物」を作りました。
— のん🍀365日野草生活®️ (@365nitiyasou) November 23, 2025
ひょう=スベリヒユは夏に干したものが一番美味しいとされています。お正月には「今年もひょっとしていい年になりますように」と願いを込めて食べる、縁起担ぎのお料理です。 https://t.co/4gfunif4sV pic.twitter.com/uma7jPRT09
すひかずら(スイカズラ)
★ 若葉も花も茹でて、水にさらし、かて物にして食べます。(「かてもの」139p)
☆ 新芽や若葉を摘み取って、軽く茹でたあと水にさらし、お浸しや和え物、油炒めなどに。花と若葉に好みでナツメ、ナッツなどを刻んで混ぜてかき揚げ天ぷらに。花はそのまま酢の物にもできる。茎葉は2〜3cm程度に刻み、天日乾燥し、香ばしい香りがたつまでとろ火で炒ってお茶に。または3〜4日ほど陰干ししてから乾煎りしてもお茶にできる。花は別に乾燥し、湯のみに入れて、その上に茎葉のお茶を注ぐ。〈食べられる野草図鑑・冬〉
★ 若葉も花も茹でて、水にさらし、かて物にして食べます。(「かてもの」139p)
☆ 新芽や若葉を摘み取って、軽く茹でたあと水にさらし、お浸しや和え物、油炒めなどに。花と若葉に好みでナツメ、ナッツなどを刻んで混ぜてかき揚げ天ぷらに。花はそのまま酢の物にもできる。茎葉は2〜3cm程度に刻み、天日乾燥し、香ばしい香りがたつまでとろ火で炒ってお茶に。または3〜4日ほど陰干ししてから乾煎りしてもお茶にできる。花は別に乾燥し、湯のみに入れて、その上に茎葉のお茶を注ぐ。〈食べられる野草図鑑・冬〉
「かてもの」に書かれていたアドバイス
凶年に備える心がけ
これらの救荒食物は、医師たちが食べ方を研究し、試食したうえで公表したものですが、ためしに少しだけでも食べる場合と、衰弱した体でたくさん食べる場合とでは、体調にも変化があります。そのため、調理法については念を入れて、また味噌や塩を一緒に食べれば体にもやさしいので、必ず味噌と塩を合わせて食べるように心がけてください。(「かてもの」140p)
これらの救荒食物は、医師たちが食べ方を研究し、試食したうえで公表したものですが、ためしに少しだけでも食べる場合と、衰弱した体でたくさん食べる場合とでは、体調にも変化があります。そのため、調理法については念を入れて、また味噌や塩を一緒に食べれば体にもやさしいので、必ず味噌と塩を合わせて食べるように心がけてください。(「かてもの」140p)
これら(大根、かぶ、ごぼう)三種類は、今年は穀物のできが良くないと感じた年には、必ず、山や荒れ野、藪などを開墾して、(三種類の)種を蒔いておきなさい。そうすれば、その年に、かて物に使えるうえに、今年の実りが終わって種が落ちて、来年にも生えて、かて物の用を足して、その後は自然に生えるようになります。(「かてもの」147p)
去年が凶作であったなら、今年の食物は乏しいと考えなければならないので、春になったら、どの葉で(も)良いので、若芽や若葉を摘み取って、茹でて、一人あたり7俵から8、9俵を目安に保存して、かて物として食べなさい。若芽や若葉の茹でたものは、草も木も、ほとんど毒は含まれていないといいます。しかしながら、どくだみ、とりかぶと、大せり、鬼ぜりなどは、毒が含まれていて危険なので、必ず取り除かなければなりません。(「かてもの」153p)
たとえ凶年でない年でも、魚鳥獣の肉を食べなければ、人のいのちを養うことは難しいものです。(中略)...塩いわしや干しこ(小魚の干したもの)、鰊(にしん)などの類は、たとえまれにではあっても、食べてもらう心配りは大切です。(「かてもの」155p)
野生のいのししの肉を厚さ6〜9センチ、長さ18〜21センチに切って、蒸し籠で蒸したあとで、灰を表面に塗り、縄に挟んで干し固めて、囲炉裏の上の火だなや部屋のはり梁に吊るしておけば、数十年も保存できるものです。食べる時には、灰を洗い流して、小刀で削って食べると、まるで鰹節に劣らないほど美味です。(「かてもの」156p)
以上は、凶年ではない、今の食料が豊かな年にこそ、よく心得ておくようにとの(鷹山公からの)お言葉です。今、食料が豊富にあるからといって、ゆめゆめ、油断してはなりません。(「かてもの」156p)
米沢藩で推奨していたウコギ
Author:GooGooDoll2[CC BY-SA]
直江兼続公が米沢で栽培を始めたウコギは垣根であり食用でもあります🌿 pic.twitter.com/MLhVY3yNDs
— かぴ(うだかぴ) (@udakapikapi) May 7, 2022
「山形県民は生垣を食べる」と言われる。
— のん🍀365日野草生活®️ (@365nitiyasou) March 31, 2022
昔の領主の上杉鷹山公が、飢饉の際に食べられるよう、ウコギを生垣にしたのだ。なんて賢い。
山形県にあるという、ウコギの垣根を見に行きたい。
ウコギの新芽を茹でて、炊きたてご飯にまぜる【ウコギ飯】
爽やかな風味、春の味だ。#野草料理#ウコギ pic.twitter.com/ogxA9q1Qef







この本は「かてもの」の原文プラス口語訳、注釈、植物のカラー写真と、とても親切な本になっていて、「かてもの」として利用できる、約80種の植物が取り上げられています。ただ、米沢藩の人々のために書かれた本ですから、知らない植物がほとんどでした。
そこで、約80種の「かてもの」の中から、近所でゲットできる植物をピックアップし、まみむさんの〈食べられる野草図鑑〉も参考にして、まとめてみました。