[イランラジオほか]アメリカのISに対するシリア空爆は見せかけの茶番

竹下雅敏氏からの情報です。
 アメリカの対ISIS攻撃が、“ある種のお芝居のようなもの”ということですが、2つ目の記事で、ISIS側に事前に空爆の極秘情報が伝わっているということで、確かに茶番だということがわかります。
 ただ不思議なのは、こうした重要な情報がCNNの記者から伝えられたことです。CNNは、日本で言えば読売のような存在で、CIAの宣伝機関のようなものだということです。3つ目の記事でも、オバマ政権に対し不利な情報を流しています。これらの事を考慮に入れると、暗にオバマ政権に地上軍の投入を促しているのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イラン大統領、「アメリカの空爆は見せかけの行動」
転載元より抜粋)
10 イランのローハーニー大統領が、「テロ組織ISISに対するアメリカの空爆は見せかけの行動である」とし、「常に移動しているテロ組織を、空爆により滅ぼすことはできない」と語りました。

ローハーニー大統領は、CNNのインタビューで、「世界各国で文化や教育を普及させることで、テロ組織に対抗すべきだ」と述べています。
また、「ISISに対するアメリカの攻撃は、心理戦であって軍事作戦ではない」とし、「我々は、大規模な作戦を必要としており、私に言わせれば空爆は、テロに対する本物の攻撃ではなく、ある種の芝居のようなものだ」としました。

さらに、核協議についても、「対話や協議が成功した確固たる理由は、暫定的な合意である。我々は全員、協議や対話以外に道は残されていないことを認めており、またこのことは制裁が適切な手段ではないことを意味している。相手を威嚇するやり方は誤りであり、イランの協議団は現在、複数の議題について、最大限の真剣さで協議の場に臨んでいる」と語っています。

ローハーニー大統領はまた、「複数の議題において、まだ対立は存在しており、一部の見解の対立は非常に顕著なものである。だが、我々は最終的にこれらの対立の解決法を見出さなければならない」と述べました。
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23日のシリア領空爆でISは打撃を受けたと報道される一方、破壊されたビルは空だったとの報告も
転載元より抜粋)
 シリア領内にあるIS(イスラム首長国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)の拠点をアメリカ軍が空爆したのは9月23日。いくつかの野営地が放棄され、ひとつのビルが破壊されて避難していた市民が犠牲になり、ISの重要拠点も破壊されて多くの戦闘員が殺されたと報道された。アメリカ/NATOやペルシャ湾岸の産油国に支援されてきた反政府軍は、シリア政府軍が攻撃されなかったことを怒っているともされている。

 それに対し、現地で取材していたCNNのアーワ・デイモンは24日朝の放送で、ISの戦闘員は空爆の前に極秘情報を入手、攻撃の15から20日前に戦闘員は避難して住民の中に紛れ込んでいたと伝えた。破壊されたビルは蛻けの殻だったということ。

 デイモンが上司に無断で事実を伝えたのか、あるいは単に口が滑ったのかは不明だが、このレポートは話題になっている。本ブログでは「攻撃情報がIS側へ流れていたとしても不思議ではない。」と書いたが、実際にそういうことがあった可能性が高まった。

 2011年3月にシリアでバシャール・アル・アサド体制の打倒を目指す戦力が武装蜂起した頃から、トルコにある米空軍インシルリク基地ではアメリカの情報機関員や特殊部隊員が、イギリスやフランスの特殊部隊員と共同で反シリア政府軍を訓練している。

 「人道」なるフレーズを振りかざしながら破壊と殺戮を進めるグループにはサマンサ・パワー米国連大使も含まれている。この女性はバシャール・アル・アサド政権の打倒を第一に考え、シリア領への空爆もアサド体制を倒すことが目的でなければならないとしている。反シリア政府軍と同じ立場だ。
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CNN、「米のシリア攻撃の犠牲は人々」
転載元より抜粋)
20 アメリカのCNNが、「シリアのテロ組織ISISの拠点へのアメリカの空爆により、一部の民間人が死傷している」と報じました。

CNNによりますと、「シリアとイラクのISISの拠点へのアメリカの空爆の増加により、これらの攻撃で民間人数名が犠牲となっている」ということです。
この報告によりますと、アメリカ率いる有志連合軍のISISの拠点に対する最初の空爆で、シリア北西部の村の民家多数が破壊され、住民が死亡した、ということです。

シリアの活動家も、攻撃現場の撮影の際に、瓦礫のしたから人々を救い出すためのシリア人の努力について触れ、「対ISIS連合軍は、テロリストの掃討を主張しているが、テログループの拠点から遠く離れた住宅地を標的にしている」と述べています。
空爆を逃れた市民の一人も、夜半に大きな爆発音を聞いたとし、「数階建ての建物の破壊により、シリア人15人が命を落とした」と述べました。

シリアのムアッリム外務大臣は26日金曜夜、アメリカ・有志連合とシリア政府の調整が欠如していることについて触れ、「ISISを標的にするのは、シリアの民間人の命が守られるかどうかにかかっている」と語りました。

アメリカ軍はここ数日、バーレーン、ヨルダン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦の支援を受け、イラクとシリアのISISの拠点を攻撃しています。
この攻撃では、戦闘機、爆撃機、無人機、巡航ミサイル・トマホークが使用されており、ペルシャ湾や紅海の戦艦からミサイルが発射されました。

中東地域のテログループの結成の要因であるアメリカをはじめとする西側や地域諸国は、現在、これらのグループへの抵抗を主張しており、この地域での軍事攻撃の拡大を追求しています。

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