[The Voice of Russia]ウクライナ人政治学者:ポロシェンコを悲劇的結末が待つ

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、おそらくポロシェンコが排除されるだろうと書いたのですが、今日のこの記事でも同様の結論になっています。
 “続きはこちらから”以降の2つの記事を見ても、会談の内容は、プーチン大統領にとって評価出来るもののようです。すなわち、少なくともこの冬を乗り切るためのガスの供給を最優先にしているということです。これがネオコンの苛立ちを買っているということで、ネオコンはウクライナのこともウクライナ国民のことも、まったく考慮に入れていません。単にロシアとの戦争に持ち込む駒としか見ていないわけです。少なくともポロシェンコは、大統領として現実的な選択をしているのですが、ネオコン連中が彼の立場を考慮するとはとても思えないので、おそらく記事にある通りの運命になると考えるのが、自然だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ人政治学者:ポロシェンコを悲劇的結末が待つ
転載元)
© Photo: RIA Novosti/Evgeny Kotenko

© Photo: RIA Novosti/Evgeny Kotenko



システム分析・予測センター総裁ロスチスラフ・イシチェンコ氏は、ウクライナのポロシェンコ大統領は破滅の運命を負っている、と見ている。

イシチェンコ氏によれば、ポロシェンコの過ちは事実上崩壊したウクライナを統合するという難事業を「何の準備も才覚も持たず、また有力な味方もいないのに」背負った時点で既に始まり、無為無策の果てに、既にして開始され、しかしなお後戻りは可能であった虐殺を、新たな次元に推し進めたことに尽きる。

「名目上の権力を手にした時点でポロシェンコはウクライナ政治において最弱の人物であった。事実上、彼は内戦の悲惨の全責任を一身に担うこととなり、政治生命はもちろん、個人としての生命も支払わなければならないかも知れない」。

イシチェンコ氏によれば、もし米国がポロシェンコ救出を欲するなら、米国は彼に撤兵を勧め、防衛的な立場を取らせ、対話を開始させ、その一方で、配下の過激派から身を守る手立てを整えたであろうが、そのような取り組みはなされず、今や「群衆が殺到してポロシェンコを大統領邸で殺害しても、誰も驚かないような状況である。それで皆がよろこぶだろう。すべての人が彼の失脚を望んでいる。ほとんどの人が彼の死を望んでいる」。
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プーチン大統領 4者会談の結果を肯定的に評価
転載元)
© Photo: AP/Luca Bruno

© Photo: AP/Luca Bruno


17日プーチン大統領は、ウクライナのポロシェンコ大統領、ドイツのメルケル首相そしてフランスのオランド大統領が出席しミラノで行われた4者会談終了後の記者会見で、会談の結果をよいものだったと性格づけた。先にロシアのペスコフ大統領報道官が伝えたように、会談でのテーマの一つは、ガス問題だった。

一方ポロシェンコ大統領は、会談終了後記者団と懇談した中で「会談参加者らは、ウクライナ東部情勢調整に向けたミンスク合意の決定遂行の必要性を確認した」と伝え、さらに「ミラノでは、新たなガス契約の基本的内容について合意を見た」と付け加えた。

ポロシェンコ大統領によれば「ウクライナ側は、新たな契約のための財源探しに着手している」との事だ。

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プーチン大統領、ポロシェンコ大統領とのミラノ会合を「前向きで良い」ものと評価
転載元)
© Photo: AP/Daniel Dal Zennaro, POOL

© Photo: AP/Daniel Dal Zennaro, POOL


プーチン大統領はミラノでのウクライナのポロシェンコ大統領を交えた会合を「前向きで良い」ものだったと評価した。ロイター通信が伝えた。

17日朝の会合には欧州の指導者らも参加した。会合のホストを務めるレンツィ伊首相は会合の終わりに声明を表し、ウクライナをめぐる討論で重要な一歩が踏み出されたと語り、欧州の指導者らは「イスラム国」対策や他の危機を初めとする国際問題の解決にロシアを含めることは重要だとの見解を表していると指摘した。

レンツィ首相はさらに、ウクライナ危機の解決模索に関して、自身としては楽観的な姿勢を示していると語った。

「こんにち、ここでわれわれは会合を持ち、ウクライナ情勢を話し合った。討論では、多くの意見の相違は残ったものの、最初の一歩は踏み出された。だが、解決方法を見出したいという期待がその模索への希望を与えてくれている。解決は早急に見つかることはないだろうが、われわれは近い将来もこの作業を続けていく。」
この声明のなかで、レンツィ首相はプーチン、ポロシェンコ両大統領に対し、ミラノ訪問の謝意を表した。

アジア欧州会議(ASEM)首脳会議の枠内でプーチン、ポロシェンコ両大統領を加えたブレックファースト・ミーティングは約1時間半に渡って実施された。これにメルケル独首相、オランド仏大統領、レンツィ伊首相、ケメロン英首相、欧州委員会のバローゾ委員長、ロムペイ欧州評議会代表が参加した。

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