[Sputnik]キエフで反マイダン活動家の殺害が続く / 仏ニュースサイト評論員 「ミンスク合意違反をしているのは 主にキエフ当局とNATO」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ウクライナでは、政府に反対意見を述べる者は殺され、おそらく犯人も見つからないのだろうと思います。こうなると、国に逆らうことは出来なくなります。国が戦争することを決めると、まず間違いなくこうした体制に入って行きます。私たちは、ウクライナを通して、こうした実例を見ているわけです。
 安倍政権も、時間をかけて戦争が出来る国に変えようとしています。右翼にとっての敵は当面左翼であり、最終的には中国、ロシアになります。平和を訴える者は、今のウクライナのように謀殺されるか、人権擁護法のような法律で収監される可能性があります。
 こんな社会にしないためにも、メディアが正しく報じる努力をしなければなりません。“続きはこちらから”以降の記事を見ると、ウクライナ政府がこうした非道なことが出来る理由が、欧米メディアが事実を報じないことだとわかるはずです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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キエフで反マイダン活動家の殺害が続く
転載元)
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ウクライナの首都キエフで2日間の間に2件の殺害事件が発生した。犯罪の犠牲となったのは、親ロシア的意見で知られるウクライナのジャーナリスト、オレス・ブジナ氏と、元与党「地域党」所属のウクライナ最高会議元議員のオレグ・カラシニコフ氏。

この2件の犯罪で共通しているのは、犠牲者がウクライナ政権を一度ならず批判していたことだ。さらにもう一つの特徴は、犯行の大胆さと、手口が共通していること。犠牲者は2人とも、自宅の近くで何者かによって銃撃された。

キエフでは最近、ドンバス出身のジャーナリストセルゲイ・スホボク氏も殺害されている。なおウクライナ警察の見方によると、個人的なトラブルが動機だという。

最近、反政権側にいる著名人が続けて殺されている。これより先、「地域党」に所属していた2人の人物が謎の死を遂げている。1人はウクライナ最高会議の元議員ミハイル・チェチェトフ氏で、マンションの17階にある自宅から転落して死亡した。2人目は、ザポロシスク州行政府の元長官アレクサンドル・ペクルシェンコ氏で、遺体で発見された。遺体には銃創があったという。この2件の事件では、自殺説が有力視されたが、犠牲者の友人たちによると、チェチェトフ氏とペクルシェンコ氏は政治的事件で取り調べを受けており、これが2人を自殺に追い込んだ可能性があるという。


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仏ニュースサイト評論員 「ミンスク合意違反をしているのは 主にキエフ当局とNATO」
転載元)
194738

「西側のマスコミには、ミンスク合意に違反したとクレムリンを非難する根拠がない」フランスのインターネットニュースサイトAgoraVoxのケヴィン・カーラル評論員は、そう結論付けている。

また彼は、欧州安保協力機構「OSCE」の報告書とキエフ当局が下した決定をもとに、ミンスク合意の遂行を項目ごとに分析した結果、NATOとキエフ当局を「和平プロセスに違反している」と非難し、この両者がドンバス地方における休戦の主な違反者であると断じた。

彼は次のように指摘しているー

「『両当時者は紛争ゾーンから外国の限定兵力を引き離す義務を負う』としたミンスク合意の基本的項目について言えば、キエフ当局は、これを犯し、米国人や英国人、彼らに続いてカナダ人も匿っている。

またミンスク合意の『ドネツク及びルガンスク両州に特別の地位と部分的自治を分与する』という項目に注意を向けるならば、ウクライナ議会は、非中央集権化あるいは東部地域への部分的自治権付与という考えに少しも譲歩していない。

さらにもう一つ、キエフ当局がひどく違反している項目がある。それはリストに追加されているもので、ドネツク及びルガンスク人民共和国との社会的経済的絆の復活である。キエフ当局は、これを拒否している。

ウクライナは、ウクライナ南部東部住民に対する社会手当・年金その他の補助金の支払いを復活させず、銀行システムも回復させず、経済封鎖の解除も急いでいない。

なぜ西側マスコミは、キエフ当局によるミンスク合意違反に対し、頑固に沈黙し続けるのか?
 そしてロシアばかりを激しく執拗に非難し続けるのだろうか?」

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