注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
いろんな不安もあり、こんなことして大丈夫かとドキドキしながら始めた無料食堂ですが、おかげさんで今日で4年目に入ります。丸3年、約800名の方々にご利用いただきました。皆様のご理解、ご声援があって続けていくことができます。本当にありがとうございます。これからもできるだけ続けて参ります。 https://t.co/2tP99g8R2t
— とんかつ店まるかつ@奈良 (@marukatsunara) May 4, 2021
Twitterでもご説明しましたが、無料食堂を「無料」とさせていただいたのには、シンプルな理由があります。それは、想像できない人も多いと思いますが、今、数十円すら払えない人もいる、ということです。もうさんざんお金で苦しんできた人が一瞬でもお金から解放されるための選択肢を提供させてもらっているつもりです。お金の大切さ、便利さを否定するつもりはありませんが、何でもお金に結びつけなくても……、と思う次第です。また、「無料の代わりに働かせるべき」というご意見をいただくことも多いですが、お客様をお迎えしている飲食店として現実的には難しいことですし(ご本人の心情を考えても)、もし「働かざる者、喰うべからず」「お金がないなら我慢すべき」という価値観がベースにあるとすれば、むしろ、私たちが「働けなくても生きていきましょうよ」「お金がないことは尊厳とは別問題です」という逆のメッセージを発信する意味でも「無料」ということでいいのではないか、という結論にいつも達します。
(以下略)
いろいろ悩んだり、皆さんにご意見などをいただいた結果、新たに無料食堂のこども向けポスターを貼りました(もちろん無料食堂は大人もご利用歓迎です)。 pic.twitter.com/Z7ngBiyyA1
— とんかつ店まるかつ@奈良 (@marukatsunara) August 13, 2018
お金無くて腹ぺこ…コソッと相談を 「無料食堂」の挑戦:朝日新聞デジタル https://t.co/fQWmljOegW
— とんかつ店まるかつ@奈良 (@marukatsunara) September 14, 2018
いろんな事情で「今、数十円すら払えない人もいる」「もうさんざんお金で苦しんできた人が一瞬でもお金から解放されるための選択肢を提供させてもらっている」という、まるかつのご主人の優しさゆえの取り組みなのは容易に想像できますが、さらに一風変わったメッセージも秘めておられました。
「働かざる者、喰うべからず」「お金がないなら我慢すべき」という価値観の世の中にあって、まるかつさんは、さりげなく「働けなくても生きていきましょうよ」「お金がないことは尊厳とは別問題です」という逆のメッセージを発信するという爽やかな意思を持っておられることでした。お金の大切さを否定するのではなく、みんながお金にとらわれない生き方ができるよう望んでおられるように感じます。「料理人としては、食べていただけることは掛け値無なしにうれしいこと」と、ご自身の才能を人々のために差し出しておられる様子が美しいです。ご主人は、お金を払って食べに来てくださるお客さんあっての取り組みだと溢れるような感謝も綴っておられました。安倍菅政権に苦しめられる人々を陰でそっと支えておられ、奈良市に行けないけれども心から応援したくなりました。