アーカイブ: まのじ

サンテレビが追求 〜 ワクチン後遺症の人々を救うはずの「健康被害救済制度」と「副反応疑い報告制度」の実態 / 長尾医師の実際的な救済案

 サンテレビとCBCテレビが相次いでワクチン後遺症を報じました。今日はサンテレビで報道された内容を取り上げました。ワクチン接種会場で倒れ、そのまま日常生活ができなくなった31歳の女性が、国の「健康被害救済制度」の「申請」に、なんとかたどり着くまでを伝えています。
ワクチンの副反応の救済には「副反応疑い報告制度」と「健康被害救済制度」の2つの制度が利用できます。「副反応疑い報告制度」は主に医師がPMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)に報告書を書き、ワクチンとの因果関係を専門家が評価します。「健康被害救済制度」の方は、ワクチンとの因果関係を厳密には問わず迅速な救済と補償を目的としています。けれども体調を崩した本人が医療機関を回り、カルテや受診証明のコピーを集めて市町村に提出することが求められています。取材された女性の場合、必要とされた関係書類のコピーは8ヶ所の病院でおよそ1000枚、コピー費も病院の文書代も自己負担でした。病院や市町村窓口は必ずしも制度に詳しいわけではなく、体調不良の本人が様々な交渉や手続や記入作業をすることは大変な負担だったそうです。そうまでしてやっと「申請」にたどり着けても、都道府県、国の調査、審議を経て支給か不支給かを認定されるのは最低でも1年かかるそうです。サンテレビによると、12月12日時点で「健康被害救済制度」には5477件の申請があり、審議が終わったのは1367件、うち1242件が認定されたものの4110件が未だに審議中のままとあります。「健康被害救済制度」の実態として、ワクチン後遺症に苦しむ人々を救う制度には程遠く、また「副反応疑い報告制度」に至っては、12月16日時点で1920人の死亡事例のうち、因果関係が認められた事例は1件もないそうです。
 長尾和宏医師はこれらの制度が「ガス抜きのためにある制度。」「患者は二重に被害者になる。」と指摘した上で、「ではどうすればいいのか。」「被害者救済センターを作り、そこの職員が打った医師と、その後に受診した医師達に簡単な報告書を書くように求めるべきだ。そんな制度に、至急、変えるべきだ。」と実際的な提案をされていました。救済案はあるのに、国に救済する気がないのが最悪です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
【ワクチン後遺症】健康被害救済制度の不都合な実態「国は救う気がないのか?」~新型コロナワクチン接種13分後から1年半症状が続く31歳女性が怒りの訴え~症状が重い人ほど申請困難
配信元)
————————————————————————
健康被害救済制度の不都合な実態
引用元)
(前略)
もしもワクチン後遺症になった人が補償を求めるには、

1)自分で医療機関を回りカルテのコピーを集めて役所に提出

2)それを診た医師がPMDAに報告書を書く

この2つの方法がある。

しかし問題点だらけ


1)そもそも寝たきりになって弱っている人が
  医療機関を回るなどのヤヤコシイ作業ができるのか?

2)もしも診た医師が10人いたら、10人とも書くのか。
  ヤヤコシイ報告書を書くモチベーションはなにか。

そして、もしも出しても審査に1年かかって、ほとんど認められない

そう、サンテレビが報じたように最初から「救済する気がない」のだ。

ガス抜きのためにある制度。

患者は二重に被害者になる


制度はあれど、まったく機能していない。

ではどうすればいいのか。

簡単である。

被害者救済センターを作り、そこの職員が
打った医師と、その後に受診した医師達に
簡単な報告書を書くように求めるべきだ。

そんな制度に、至急、変えるべきだ

(以下略)

「香害」に苦しむ人のインパクトあるツイート「(洗濯で柔軟剤を使う人は)お店に来ないでいただきたい。大迷惑です。」その真意は?

 「妻はCS」さんという方のとても好ましいツイートが有りました。CSとは化学物質過敏症(Chemical Sensitivity)のことで、さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ、極めて深刻な“環境病”だそうです。きっと奥様を助けつつ、CSの人々の立場で発信をされている方だと思いました。
 最初に「お願いです。 洗濯でアリエール、レノア、ボールド、ダウニー、ナノックストップ、ソフラン、ニュービーズ、ハミング、フレアフレグランスを使っている人は、自然農・有機野菜を主に扱っているお店に来ないでいただきたい。 商品が台無しになり、その店を頼りにしている我が家にとって大迷惑です。」というインパクトのあるツイートで始まりました。「香害」という言葉がある程度知られてきたとは言え、おお、これは攻撃が来るぞとハラハラ読み進めました。案の定、お店の営業妨害だ、メーカーに言うべき、自分は匂いが気にならないなどの意見があったようです。それに対して語られた「妻はCS」さんの返答が意外でした。一個人の「お店に来るな」というキツイ要求が目的ではなく、実は「一般に理解されにくい、身近な日用品に潜む化学物質の『公害』の存在を一人でも多くの方々に知らせる事が目的で、その一手段です」と種明かしをされました。これまですでに「メーカーにも訴え、店にも訴えて」来られたそうです。けれども多くの消費者が有害であることを知らないまま使い続ける限り、メーカーは生産し続け、健康被害は増加する一方でした。また健康被害に苦しむ少数の人々を排除し負担を押し付ける社会にもチクリと反論されていました。「日本人はいつもこうです。」
 ツイートで挙げられた製品の匂いが気にならないという人も、実は合成香料の被害を受けている可能性があります。マイクロカプセルという小さなプラスチック容器に入った人工香料や抗菌・消臭成分は肺や脳に入り込み、また脂肪に蓄積されるそうです。CSで苦しみ声を上げる方々は、社会の危険を察知して下さっているのかもしれません。
 「妻はCS」さんの本当の要望は「人・動物・環境に害を撒き散らす製品がこの世からなくなってくれることを願って止みません。」というものでした。
(まのじ)
————————————————————————
配信元)

» 続きはこちらから

自民・公明は防衛費の増額を勝手に決め、その財源には東日本大震災の復興特別税からも転用 / [Tansaスクープ] 2011年度から2015年度、復興予算はすでに防衛費に流用されていた

 自民党、公明党の与党税制調査会は、防衛費の増額を勝手に決め、その財源を法人税、所得税、たばこ税の3税から確保するという案で合意しました。とりわけ大きく報道されたのが所得税です。岸田首相、つい先日までは「個人の所得税の負担が増加するような」ことはしないと言ってませんでした? 今、私たちの所得税には2037年までを期限に東日本大震災の復興特別税として2.1%上乗せされています。その復興特別税を1.1%に下げ、残り半分の2000億程度を防衛費に充てるために、別に創設した「目的税」に回すのだそうです。東日本の復興は戦争の後回しですか。自民党・公明党は統一教会の軍事費拡大の計画を優先しますか。そしてNHKは与党の勝手な増税案をまるで決まったことのように批判もなく流したようです。
 与党の暴走ぶりに驚くのは早かった。びっくりするスクープが入りました。東日本大震災の復興予算は過去すでに防衛費に使われていたというのです。Tansaの調査では、2011年度から2015年度にかけて1270億円もの予算が防衛省の15事業に「流用」されていました。「JUDGIT!(ジャジット)」というデータベースを紹介されています。「島嶼部に対する攻撃への対応」や「弾道ミサイル攻撃への対応」が被災地の復興と何の関係があるのでしょう。国民をだますようにして国のお金を好きなように使うのは誰?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)
————————————————————————
「防衛税」創設、所得税1%分 復興税下げ2千億円転用
引用元)
 自民党税制調査会は14日、幹部会合を開き、防衛費増額の財源を法人、所得、たばこの3税で確保する案で大筋合意した。所得税額に1%程度を上乗せし、防衛費に充てる目的税を創設。東日本大震災の復興特別所得税を転用する形で税収2千億円程度を振り向ける。復興特別所得税の税率を下げ、当面の負担を据え置くが、2037年の期限を14年間延長するため全体では実質増税となる。法人税の増税は中小企業の9割が除外される仕組みを検討。たばこ税は段階的に引き上げる。
(以下略)

————————————————————————
配信元)
————————————————————————
復興予算1270億円はすでに防衛費へ/「有事での作戦部隊展開」「ゲリラへの対応」「施設改修」・・・
引用元)
(前略)
実は、復興予算は2011年度から2015年度にかけて防衛費に使われていた。岸田首相の防衛費増額方針に合わせて新たに出てきた案ではなく、すでに実行したことを再びやろうとしているのだ

計15事業で1270億円超の予算が執行された。銃機関銃を備えた装甲車、有事に作戦部隊を送るための輸送機、自衛隊施設の改修など「それが被災地の復興と何の関係が ?」と突っ込みたくなる事業が目白押しだ
(中略)
震災関連の費用にも関わらず、関係する計画に「防衛計画大綱」と「中期防衛力整備計画」の双方を挙げている事業が、15事業中14事業あった。当てはまる政策・施策に「島嶼部に対する攻撃への対応」を挙げているのは10事業、「弾道ミサイル攻撃への対応」は9事業あった。
(以下略)

新型コロナワクチンの誤接種が多発している / アメリカでは病院が新生児に接種者の血液を輸血、血栓で死亡 〜 子どもであろうとかまわず犠牲にする現代の医療

 インフルエンザワクチンの接種に来た4歳の男の子に、誤って12歳以上対象のファイザー製新型コロナワクチンを接種したとの報道がありました。幼児にインフルエンザワクチンを打つこと、よりにもよって新型コロナワクチンを誤って打ったこと、男子の接種後の高熱が「通常の副反応」「健康被害はない」と言い切ってしまう認識、もう幾重にも疑義を感じます。しかも、幼児に新型コロナワクチンを誤接種する事故が異様に多いことも恐ろしいです。医療現場はこんなに簡単にミスをするものか?「偶然が重なるとそれは必然となります。」というツイートがありましたが、現代の医療界は抵抗できない子ども達を守ろうとしていないことが許しがたい。
 アメリカでも痛ましい事件がありました。輸血が必要な新生児のために、両親はワクチン未接種者の血液を適切な手続きのもとで調達しました。ところが輸血の段階で、病院は両親が準備した血液が「見つからない」と言い出し、病院の一般備蓄された接種者のものであろう血液を勝手に、両親の同意もなく輸血してしまいました。まもなく赤ちゃんは大きな血栓が原因で亡くなりました。しかもこの病院は、その新生児が病院にいた記録はないと主張しているようです。相手が物言えぬ赤ちゃんであろうとかまわず犠牲にしている。今はこのようなことが平然と行われる可能性があると知って、子ども達を守るために十分に警戒が必要です。
(まのじ)
————————————————————————
配信元)

» 続きはこちらから

物価高騰で「ガス料金か、食事か」を迫られる普通の働く人々 〜 カリフォルニアのホームレス集落、イギリスの「光熱費払わない」キャンペーンに日本を重ねる

読者の方からの情報です。
 アメリカで最も裕福なカリフォルニア州で、現在17万人以上のホームレスの人々がテント生活をしている映像を観ました。呆然としていると、まゆ様から日本の状況を映し出す情報をいただきました。「物価高騰で、働いていても食糧支援を必要とする人々が増加しており、ホームレスになる一歩手前の人からの相談も多いそうです。」とのコメントでした。
 若者の労働・貧困問題に取り組むNPO法人「POSSE」の今野晴貴代表のレポートでは、物価高騰により「ガス料金か、食事か」選ばなければ生活できない危機的な状況が広がっているとあります。フードバンク仙台を例にとり、働いていても食糧支援を必要とする人が相談者の47%を占め、家賃の滞納は19%、電気、ガス、水道などライフラインは3割に迫る滞納率です。子供三人を抱えるシングルマザーの方は「収入10万に対して支出10〜11万で、うちライフラインは約4万円」さらに燃料高騰で食費を節約しているとあります。子育て世帯にこんな苦労をさせている。50代夫婦の2人世帯、40代夫婦と子供の4人世帯、生活保護を受給する50代など、いずれも死活に関わるライフラインを止められた経験があり、食費の節約で冷凍食品、カップラーメン、炭水化物中心となり、フードバンクからの配給が頼りになっています。このような世帯が「珍しくなくなっている」ことが衝撃です。
 レポートでは、イギリスの様子も紹介しています。公共料金が8割も高騰し「暖房か食事か」の選択は日本以上にシビアで、ついにイギリスの市民は光熱費を払わない「Don’t Pay」キャンペーンを始めました。人々が支払い可能な以前の適正価格にするよう要求するストライキで、この取り組みが政府を動かし一定の支援策を勝ち取ったそうです。「もはや議会政治に任せているだけでは自らの生存を守るためには不十分だ」と知った市民の「不公正なシステムに対抗する手段」でした。
 日本でもこうしたダイナミックな要求は可能だろうかとの疑問に、今野代表は「日本社会においても貧困や社会問題を直接的な行動で解決に導いた事例は少なくない。」と応え、2008年のリーマンショック後の「年越し派遣村」、子供支援に限らない「大人食堂」、Z世代の若者たちによる「家あってあたりまえでしょプロジェクト」などの取り組みが行政を動かしたことを伝えています。こうした地道なボランティア活動が悲惨なホームレスタウンへの歯止めになっているのかもしれません。今野代表の「諦めずに行動していく勇気が今こそ必要」とのメッセージを受け取るのは、日々まじめに働く人々ではなく政治を動かす人のはずです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)
————————————————————————
迫られる「ガス料金か、食事か」 ガス、電気、水道が止まる貧困世帯の実態とは?
引用元)
(前略)
 食料品やエネルギーといった生活に欠かせない品目の値上がりが続いており、エネルギー関連は16.9%、生鮮食品を除く食料は4.6%も上昇しており、多くの世帯に影響が出ている
 このような状況に対して、各国が様々に対策を行う中、イギリスでは政権の対応を批判する大規模なデモが起きており、また一部では電気料金を支払わないというストライキも実施されている。
 日本の貧困支援の現場でも、「ガス料金か、食事か」を選ばざるを得ないような切迫した状況が広がっている

(中略)
 フードバンク仙台には、2022年4月から9月までの6か月間で、延べ1556件の支援依頼が寄せられている。そのうち働いている人が約47%を占めている。昨今の物価高は、働いていても食糧支援を必要とする状態にある人々の増加を招いているのである。
 また、依頼者のうち家賃の支払いを滞納している割合は19%に上っており、家賃が支払えずホームレスになる一歩手前の人からの相談も多いという。ここに追い打ちをかけているのがエネルギー価格の上昇である。電気料金は約28%、ガスは約27%、水道は約22%の依頼者が滞納している。ライフラインのいずれかが止まったことがあるという相談者も少なくないという。
(中略)
 全体的な物価上昇、エネルギー価格のさらなる高騰は、ますます困窮する世帯を追い詰めている。現代の貧困は致死的な水準にあり、ライフラインと「食料」を十分に確保することすら困難な世帯が珍しくはなくなっているのである。
(以下略)