(前略)
○山本太郎君
自由党共同代表、山本太郎です。社民との会派、希望の会を代表し、お聞きいたします。
これだけの大災害が起こっておきながら、被災者が困り果てているときにカジノ法案などやっている場合かと申し上げまして、私にとって重要なメーンテーマに入りたいと思います。
(中略)
災害地域で必ず最初に出てくる問題、それがごみ問題です。
(中略)… 資料の①、今回、私が訪れた被災地の集積所です。
資料①
かなり大きなサイズのものが持ち込まれているということが確認していただけると思います。
(中略)… ここで大臣にお願いしたいのが、パッカー車なんですよ。
パッカー車、いわゆるごみ収集車、これを是非全国的に手配していただけませんかと。これ、パッカー車により被災家財や瓦れきなどが回収の時点で圧縮することができるんですよね。かなりコンパクトになる。集積所の容量に余裕ができる。(中略)… 大臣に、是非、全国のパッカー車で余力があるもの、これ
西日本の被災地域に集中できるようなお取り計らいをお願いしたいのですが、お願いできませんか。
○国務大臣(石井啓一君)
私、15日の日曜日に岡山の真備町(まびちょう)、倉敷市真備町を視察した際に、あそこはやっぱり一面
(中略)… 排水した後も大変なごみの量でございます。
(中略)… ごみ収集車につきましては環境省の所管かと存じますが、お申し越しの趣旨につきましては環境省にお伝えをしたいと思っております。
○山本太郎君
ありがとうございます。
(中略)… 次に、
災害が起こり、その後、
ボランティアセンター立ち上がりますよね。
ここを一手に取り仕切るのが社会福祉協議会、いわゆる社協ですよね。
私が訪れたのは愛媛県西予市(せいよし)野村地区、突然のダムの放流により住民が亡くなり、町が水没してしまったと。
ここの社協では、福祉車両を含む17、8台の車が濁流(だくりゅう)により浸水してしまった、流されてしまったものもあると。
この車両に対して国からの補償されないんですって。確認したんです、
政府にもね。
そのような制度がありませんとお答えをいただいております。
地域住民の社会福祉事業を支える社協、その足となる車両が災害で壊れてしまったなら国で補償できるような体制つくっていただきたいんですけれども、これも関係閣僚であったりとか総理にも直接お願いをしていただけませんか。大臣、お願いします。
○国務大臣(石井啓一君)
制度上可能かどうか詳しく承知しておりませんが、
社協につきましては厚生労働省が担当かと存じますので、厚生労働省の方にお伝えをさせていただきたいと思います。
○山本太郎君
ありがとうございます。
(中略)… この社会福祉協議会、社協、
ふだんは、住民の福祉の向上、
誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現を目指し、地域に密着して多種多様な活動をしています(中略)… しかし、一転、
災害が起きた際、特に今回のような大規模災害発生時には、日頃の業務に加えて、災害ボランティアセンターや福祉避難所を開設、運営、支援活動を希望する個人や団体の受入れ調整、マッチング活動、災害時要援護者の避難支援や安否確認、福祉施設入所者の安全確保や仮設住宅生活者支援等、それらに伴い、地域の社会福祉関係者、行政機関、住民、NPO等被災地支援関係者との情報、課題の共有、相互支援、被害状況や地域の支援ニーズに応じた活動などなどを行わなければなりません。(中略)… これらの災害対応と並行してふだんの通常業務も行うには、圧倒的に人が足りないんですね。(中略)… お話を伺っていたら、
災害発生から一週間、通常業務止まったままだと。当然です。手が回らないから通常業務回せない。(中略)… もちろん、
周辺自治体からの社協から応援も入ります。ただ、3日ほどのローテーションで入れ替わってしまうので、人が入れ替わるたびに一からの引継ぎになってしまう、そこに労力を割くということもしなきゃならないと。
(中略)… 被災地の各社協に対して、タスクフォース的にでも同じ人間を一か月スパンで数人入れるように、調整を関係閣僚とお願いしたいんですけれども、所管外ばかりのお話をして申し訳ございません、是非お力をお貸しいただきたいんです。
○国務大臣(石井啓一君)
私もこの三連休、それぞれ広島、岡山、愛媛、避難所も視察を、訪問してまいりましたけれども
(中略)… 社協のみならず自治体の業務自体が、通常時に比べると、災害が起きますともう数倍に膨れ上がるということで
(中略)… 支援は引き続きしっかりと行っていきたいと思っておりますが、
社協の職員につきましては、これは自治体の職員の支援でカバーできる部分も相当あるかとは思いますけれども、厚生労働省にはやはり同様にお伝えをいたしたいと思っております。
○山本太郎君
ありがとうございます。
(中略)… 自衛隊が所有するいわゆる「キッチンカー」の話なんですね。
(中略)… 自走式、自分で走れるタイプと、車で引っ張るタイプ、牽引式(けんいんしき)の二種類あるんですけれども、
牽引タイプは陸上自衛隊で約780台、空自で約30台、合計810台持っている。
自走式の炊事車は10台ということですから、だから
自衛隊全体で合計820台ぐらいのキッチンカーを所有しているという話になるんですけど、
そのうち60台ほどは被災地に入って、今隊員の胃袋を満たすために稼働してくれているんだろうと思います。
このキッチンカー、むちゃくちゃ優れ物なんですね。
牽引式の場合、約45分のうちに250人分、自走式の場合は約60分で150人分の炊事を行えるというすばらしい能力持っているんですよ。これ、現在は稼働していないと思われる
残り760台近く、このキッチンカー、希望する避難所に配置することを御検討いただけませんかと。
(中略)…
○国務大臣(石井啓一君)
部隊の運用の在り方は私は詳しく承知しておりませんので、今委員がおっしゃったことが果たして可能かどうかは承知をしておりません。ただ、お申し越しの点についてはお伝えをいたしたいと思います。
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動画では、 支援を求めている団体さんに支援金が渡るよう橋渡しをされている「ひろしまNPOセンター」が紹介されていました。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5201001/
http://npoc.or.jp/kifu_02/
また、平成28年4月14日に起きた熊本地震後の今の様子を長周新聞が詳細に報じました。ひと言で言って「ひどすぎる」。震源地だった益城町と被害が甚大だった南阿蘇村を中心に被災者、特に為す術もなく取り残される高齢者の様子を丁寧に伝えています。3年経った現在なお不自由なプレハブ仮設住宅で難民のような生活を強いられ、近所のつながりを無くし、経済的な負担は「自助努力」「自立支援」で突き放され、体調を崩してしまう高齢者は多く「孤立化」「孤独死」が心配される状況です。国や行政が被災者の生活再建への要求や不安に応えきれていない、機能していないのは広島と同様で、復興のかけ声のもと大規模開発が進められるのに、被災者のささやかな生活復旧は後回しとなっています。
せやろがいおじさんも長周新聞も、被災者が見捨てられないために、現状を多くの人に知ってもらうことが大事だと訴えています。
福島でも沖縄でも、そして被災地でも、国はずっと国民を見捨てている。そして見捨てておけない人たちが何とか踏ん張っていることを。