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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第1話 ― 二つのユダヤ民族

 この時事ブログにおいても引用文からフリーメーソン、イルミナティを始めハザールマフィア、偽ユダヤ、シオニストという名称があちらこちらで踊り、そして近頃ではカバールといった名称も良く出てくるようになっています。読者の方々の中で知識があり分かっている方はよく分かっているでしょうが「あれっ?これどういう意味だったっけ?」と混乱されておられる方もいるかもしれません。私も混乱しているところがあります。これらの名称にはほぼ全てユダヤ問題(ユダヤ人が犯人の意味で無い)が関わるはずです。そしてユダヤ問題は地球人類史に激烈な影響を与えてきたものであります。
 そこで整理の意味を含めて「ユダヤ問題」のポイントと目されるものを押さえていきたいと考えています。私は専門家でなく理解が不十分で勘違いした記述も出てくると思います。ただしそれはそれとして晒してご指摘や訂正を受けるのも有益だと思っているのです。私の理解が浅く勘違いしている点は多くの人達も躓いているところでもあると思うからです。共々に学び理解を深めていけたら幸いです。初回の今回はユダヤ民族にはざっくりと1,アシュケナジ(白色人種)ユダヤ人。2,スファラディック(有色人種)ユダヤ人。この2つがあること押さえていきたいと思います。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第1話 ― 二つのユダヤ民族

ハザールの位置 [CC-BY-SA-3.0


スタンス(主に引用する文献)


この頃「背(はい)乗り」という文字をよく見ます。警察用語でもとはソ連工作員に対し使われていたようです。意味は外国人工作員が戸籍を取得するなどでその国の人間に「成りすまし」内部工作をすること、最近の日本の場合北朝鮮工作員を指す場合が多いのです。実はユダヤ問題の全般における本質内容はこの「成りすまし」にこそあると私は見ています。

「成りすまし」問題、ユダヤ人は例えば米国居住ならユダヤ人であると同時に居住している米国の国籍も持てます。二重国籍でユダヤ人であり米国人でもあれるのです。ですからユダヤ人であることを隠したなら簡単にその国の人間と「成りすまし」振る舞えることができます。このようにユダヤ問題にはまずユダヤ人の成りすましの問題があります。

そしてこれとは角度の異なる「成りすまし」問題があります。非ユダヤ人がユダヤ人に「成りすます」問題です。いわゆる偽ユダヤです。こちらが問題の本質で、非ユダヤ人が「成りすまし容易なユダヤ人」に成りすます、これで意図した様々な計画とそれに伴う工作が容易となり現に実行されてきた問題です。ある種の意図や計画を持っている存在にとってユダヤ人とは非常に便利で使い勝手が良いのです。ユダヤ人に偽装することで自分の意図や正体が隠せられるのです。この背景にはユダヤ人の特殊性および「ユダヤ人とは何か?」の規定が非常に曖昧複雑で困難だという点があります。

このように「成りすまし」を本質とするユダヤ問題は迷路のよう非常に複雑で落とし穴があちらこちらに据えられており把握が難しいのです。個々の細かいところにこだわってしまう、もしくは一方的な視点で問題を見るといつの間にか知らないうちに落とし穴に嵌まりこみ身動きとれなくなる危険性があります。ある程度の長期的なスパンで全体を俯瞰した視点が必要なのだと考えています。

このユダヤ問題のポイント(近・現代編)で主に用いる二つの文献資料を紹介します。
一つは、ジャック・バーンシュタイン著1985年発刊の『人種主義・マルクス主義イスラエルでの、米国ユダヤ人の人生』を「シオニストユダヤからの内部告発」として阿修羅掲示板で和訳紹介されていた資料です。これは現在「アンチ・ロスチャイルド」サイトの資料室に全文保存されています。

もう一つは元ソ連外交官アレキサンドル・イワノフ氏が1993年夏に日本を訪問し全国各地で講演を行った講演内容をまとめた『「ロシア-ユダヤ闘争史」の全貌』です。これは現在「ヘブライの館2」サイトの資料室に保存されています。両資料を是非全文読まれて下さい。どちらも歴史的に長いスパンからの著述で全体像が俯瞰できること、さらに両資料の内容にかなりの重なる部分がありそこに高い整合性が見て取れます。更に他の資料や情報からもこの両資料に記される内容その整合性の高さが見て取れます。それぞれの内容が信用できることが分かるのです。

また「ヘブライの館2」サイト自体が大変豊富で貴重な資料が詰まっていますからそこも主たる参考にしていきたいと考えています。


ユダヤ人とは?


Author: Hromoslav [CC-BY-SA-4.0


皆様、ユダヤ人と聞いてどのような顔を思い浮かべるでしょうか?多くのユダヤ人とされる人々が携わっているのは金融業界と通信情報業界です。これらの中心地がニューヨーク、多くのユダヤ人が居住します。通信関連でハリウッドにも多くのユダヤ人がおり、ユダヤ人と言えば彼らの顔を浮かべるのではないでしょうか? 彼らは皆白人です。しかし、これは変なのです。ユダヤ人と旧約聖書は切り離せません。

旧約によると「あなたの子孫に、わたしはこの地(カナン)を与える。」との旧約の神からの祝福を受けたアブラハム、その孫のヤコブがイスラエルと名乗るところからユダヤ人の歴史は始まります。ユダヤ人の父祖アブラハム、彼は家畜と共にイラクを始め中東各地、最終的にはエジプトへと移り住むことが記述されています。一口で言うと「アラブ人」なのです。有色人種です。従って神に祝福を受けたアブラハムの子孫のユダヤ人は有色人種のはずです。それが大概のユダヤ人が白人なのです。

もしユダヤ人を「子孫、血統を受け継ぐものだ」と規定すればニューヨーク等に居住の大多数の白色ユダヤ人はユダヤ人ではないとなるでしょう。ちなみに日本の皇室は男系で受け継がれてきましたが、ユダヤ人の場合血統的には母親がユダヤ人であることがその条件となるようです。

民族を規定するもの、ウィキペディアでは冒頭に土地、血縁関係、言語の共有(母語)や、宗教、伝承、社会組織などを基準にあげています。古代に国が分裂崩壊し世界中に離散し流浪の民となったユダヤ民族は、土地、言語、社会組織等でその民族を規定することはできません。ユダヤ人の特殊性でありその民族規定の困難さです。血統や言語的には非ユダヤ人がなぜユダヤ人となっているのか?

現在ユダヤ人の規定は宗教に由っているのです。ユダヤ教徒がユダヤ人とされているのです。しかしこれはこれで非常に曖昧かつ複雑で大変な問題を含む規定基準です。端的には日本人でも中国人でもソマリア人でも誰でもユダヤ教に改宗すればユダヤ人になれてしまうのですから。そしてそもそもユダヤ教とは何か?の問題があります。

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第2話 ― アシュケナジ・ユダヤ ハザール王国とロシア

 前回ユダヤ民族には大別してアシュケナジとスファラディの二つが有り、血統的ユダヤ人はスファラディで、アシュケナジはハザール人の末裔の可能性が高いことを記しました。
 ハザール王国はロシアと隣接する故に、両者は長く深い闘争の歴史の因縁があります。アレキサンドル・イワノフ氏は「「ロシア-ユダヤ闘争史」の全貌」を通して、(ハザール・アシュケナジ)ユダヤ人は、祖国を滅亡に導いたロシアに対し怨念をもち、ロシア国家の転覆を画策し破壊工作を続けてきたこと、ロシア革命は全て彼ら(アシュケナジ)ユダヤ人による革命で、ソ連を崩壊させるに至ったクーデターの策謀もそうであり、1993年現在彼らがエリツイン大統領をロボットとして操作することで、ロシア支配していることを示します。
 その上でアレキサンドル・イワノフ氏は「今後、ロシア人とユダヤ人との闘いは、もっと激しくなっていくにちがいない。やがてロシア人の解放運動が巻き起こるだろう。私(イワノフ)は固く信じている。」と閉めています。
 この言葉はやがて実現しロシアはロシア人の国家として復活しました。プーチン大統領の台頭です。
 このロシアとハザール・アシュケナジユダヤとの闘争は、(間もなく終了かもしれませんが)いま現在も続いています。ハザール王国があった因縁の土地、そのウクライナの暴力クーデター、それに伴うオデッサの悲劇、クリミアの独立、ドネツクの戦闘などがそうです。
 これら現在進行していることは、ロシアと(アシュケナジ)ユダヤとの闘争の文脈で見ていかないと理解できない点があるのでしょう。いずれ現在進行のこれらのことは触れていこうと思いますが、その前に理解のためには先にアシュケナジの呼称、ハザール王国とロシアの歴史を押さえておく必要があるでしょう。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第2話 ― アシュケナジ・ユダヤ ハザール王国とロシア

アシュケナジの呼称


Author fdecomite(CC BY 2.0)


現在のウクライナのあたり、巨大なハザール王国のあった場所は東西交易の要衝の地、東はローマに西はシルクロードにつながります。多くの商人が行き交い、また古くは騎馬民族スキタイ、そしてフン族など幾多の民族が興亡を繰り返してきたところにあります。

ハザール王国が成立したのは7世紀、日本では大化の改新の頃です。聖徳太子の家庭教師がペルシア人であったことで分かるよう日本にもこの頃既に幾多の大陸の文化がシルクロードを通り伝わっています。交易要衝の地ハザールは国際的な交易国でもありました。

さて、アシュケナジとはドイツのユダヤ人との意味だそうですが、これは非ユダヤ人からのユダヤ人に対する呼称でしょう。しかしハザール人自身が自らアシュケナジ族だとの自覚があった可能性も実はあります。「ヘブライの館2」の4F「ハザール王国の謎」ここで数々の興味深い記述がありますが、10世紀半ばにスペインに居住するスファラディックユダヤのリーダーからハザール王との間で次のような手紙のやり取りがされたことが記されています。

スペインの首都コルドバは、1492年まで、スファラディが世界で一番多くいた都市で、スペイン・ユダヤ人(スファラディ)社会の指導者ハスダイはペルシャから来た貿易商人から黒海沿岸に「独立ユダヤ王国」があることを耳にします。やがてコルトバに訪問してきたビザンチン帝国の外交使節団にそれが本当であることを確かめたハスダイは、彼らにハザール王国のヨセフ王に宛てた手紙を託します。ハスダイはハザールが「失われた10支族」か、確かめたかったのでした。

ハザール王国のヨセフ王からハスダイに届いた(954年)返信手紙の中には、「650年に成立したハザール王国は、もともとはトルコ系の国であったこと、ブラン王の時代にユダヤ教を受容し、ブラン王の孫(オバデア)が王になった時代に国がユダヤ教に改宗したこと。」など。そしてハザールの血統に関しては、「先祖はゴメルの子トガルマ」だと明かしています。



ノアの3番目の息子白人種とされるヤペテ、その子がゴメルです。ユダヤ人の父祖アブラハムはヤペテの兄セムの子孫です。従って手紙にあるハザール王の自覚でもヤペテの血統である自らハザール人は血統ユダヤ人ではないということです。ただしトガルマの兄、ゴメルの長男の名はアシュケナジなのです。ですからハザール人は自らが名称としてアシュケナジの一統であるとの自覚を持っていたかもしれないのです。

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第3話 ― ポグロム

 「ポグロム」とはロシア語で「破滅・破壊」を意味する言葉で、特に一九世紀後半から二〇世紀初頭にかけてロシアを中心に起きたハザール・ユダヤ人に対する集団迫害をいいます。

「1881年の春、アレクサンドル2世が暗殺されると、この犯行グループの中にユダヤ人女性革命家ゲシア・ゲルフマンがいたことから、民衆の間で「皇帝殺しのユダヤ人に制裁を加えるべきだ!」という煽動がなされた。そのため、この皇帝暗殺事件を機にポグロムは爆発的に波及したのだが、興味深いことに、ほぼ全てのポグロムがウクライナ南部の定住区域──かつてのハザール王国領と重なる地域(黒海北岸)に集中していたのである。当時のユダヤ人作家は、この時のポグロムを「ウクライナ南部(黒海北岸)の暴風」と呼んでいた。」(「ヘブライの館2」)

 (主にスファラディック)ユダヤ人への迫害はそれまでにもヨーロッパ各地で断続的に発生していました。これらの迫害もその後の伏線にはなるのでしょうが、この「ポグロム」の影響は他のユダヤ人迫害とは比較にならないほどの波及効果をもたらします。地球人類史を塗り替えるほどのもの、といっても過言ではないのです。
 具体的にはロシア革命、米国へのハザール・ユダヤ人の大量移民、そしてイスラエル建国へと繋がるのでした。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第3話 ― ポグロム


アレクサンドル2世
Wikimedia_Commons [public domain]

ポグロムと皇帝暗殺の実態


1881年アレクサンドル2世暗殺事件ののち南ウクライナで行われたもの。そして1910年にまでかけてロシア国内で爆発的に続出されたとされる迫害、ここではこれをポグロムとしています。(独ソ戦争勃発後1940年代のウクライナ、東欧諸国での大規模なユダヤ人の殺戮、これらは性格が全く異なるのでポグロムとは別にしています)。幾千人の犠牲との話もありますがポグロムの実態、は判然としないのです。爆発的なハザール・ユダヤ人への迫害が続発したのは事実でしょう。

しかし実際の犠牲者数などは資料が見つからないのです。間違いないのは「ポグロム加害者は、ウクライナ農民と町人、それも下層労働者が多く、被害者はユダヤ町人、商人であり、こちらも下層民が多かった。」(「ヘブライの館2」)ことです。つまり弱者と弱者の間で起きた不幸です。その上でポグロムを捉える上で、ある興味深いコメントがあったので参考に載せておきます。

「ある大学の依頼でユダヤ人のポグロムに関する一次資料(ペテルブルク政府と南ロシア地方政府の間の電報通信文)500ページをロシア語原文から訳した者です。ロシア人やウクライナ人は、ユダヤ人を大量虐殺していません。コサックが大虐殺したというのも嘘。まったく逆。コサック人はユダヤ人を守るために戦った。ロシア帝政政府は、ユダヤ人に対する攻撃を防ごうと懸命に努力した。そして、襲撃した当の農民たちも、ユダヤ人を攻撃したくて実行したのではなく、「皇帝から襲撃命令が出た」という嘘を信じて乗せられた。彼らがやったことは、ユダヤ人の家の中に入って家具や寝具などを外に放り投げて壊すだけ。逮捕されると「皇帝から命令があったからだ」と。その嘘を流すために民衆の中に入って酒場などで噂話をする者たちがいた。」

ポグロムと一口に言っても幾つかの種類があったでしょう。ただ、その爆発的発生には民衆の中で「ユダヤ人の排除」を煽動する者たちの存在があったのは間違いないでしょう。そしてその煽動とは自然に発生した以外の意図的な計画策謀の元になされたものがありそうなのです。特に最初期は計画ポグロムがあったよう思えます。なぜか?実は元々皇帝暗殺に引っかかる部分があるからです。

ポグロム発生のきっかけ、アレクサンドル2世暗殺ですが、これは犯人が怒りにまかせ発砲したなどの突発偶発的犯行では決してないのです。「執拗な暗殺」なのです。アレクサンドル2世は1866年以来数回の暗殺の試みが成されていた末での暗殺だったのです。この執拗さ、「ある計画」のための暗殺と見るのが自然なのです。計画者は「皇帝暗殺、その犯人がユダヤ人とされると、民衆間に反ユダヤ感情が劇的に高まる」を計算した上であるグループに幾度も暗殺の命令を行い、その上で別工作員が民衆中に入り込み「ユダヤ人排除」を煽らせた。

この一連の工作行動のアジトになっていたのがオデッサを始めとした旧ハザールの各都市だった。こうだとすると辻褄が合うのです。無論真偽は定かではありません。しかし、ともあれ「かつて静かだった『定住区域』(ユダヤ人制限居住地域)は、相次ぐポグロムの影響で、革命活動の温床となり、地下活動が広がっていった。」(「ヘブライの館2」)のです。ポグロムの後先はともかくオデッサなどが地下活動アジトになっていたのは確かです。そして・・・。

ヘプヘプ・ポグロムでドイツ農婦たちに農具で虐殺されるユダヤ人たち
Wikimedia_Commons [Public Domain]

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第4話 ― 概観 偽ユダヤ(上)

 ドル覇権がいよいよ終焉を迎えそうです。地球世界の潮流がこれまでとは全く異なる方向と質で大きく変化し、それが形として表れつつあるのを私たちは目撃しています。それもあり、今回と次回に分けてこれまで世界を覆っていた潮流を大雑破ではありますが概観をしてみたいと思います。
 乱暴というかかなり無謀な試みではあるのですが、先に見解を示した方がこれからの話の展開が通じやすくなるかとも考えるからです。
 皇帝アレクサンドル二世暗殺からロシアで本格的に始まったハザール・ユダヤ人迫害のポグロムは三つの動きを生みだしました。即ち①ハザール・ユダヤ人のロシアから米国への大量移民、②ロシアでの革命運動の活発化、③シオニスト運動の台頭です。
 しかしポグロムが続出したところで、これら三つの動きはあらかじめ周到な計画と準備無しには絶対に生まれない動きです。そしてこの三つの動きはそれぞれが次の事実に繋がっていきます。①米国の乗っ取り、②ロシアの乗っ取り、③パレスチナのイスラエル建国、以上です。
 そして更にこれらの具現化した事実はそれぞれが大きな渦となって合流して巨大な潮流となります。それは「世界統一政府樹立」に向けた巨大な潮流です。この潮流が全世界を飲み込んでいったのでした。
(seiryuu)

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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第4話 ― 概観 偽ユダヤ(上)

世界統一政府を樹立するには?


「世界統一政府」、この言葉を出しただけで、まるで激しいアレルギー反応のように下劣な「陰謀論者」とのレッテル貼りがなされることは「ままある」ことです。それはそれで構いません。ただそういう反応をされる常識的な方々も、逆に「もし世界統一政府を樹立するとしたならば何が必要だろうか?」と問い考えてみるのも面白いかもしれません。

実際にある集まりでこの問いを出してみました。そうすると「世界統一政府」に必要なものとして次のような答えが返ってきました。①(世界統一)通貨、②(世界統一)言語、③(世界統一)宗教。興味深い意見でなかなかの卓見だと思います。「確かに」と頷けるのです。最終段階でこの三つが成立させられたら強固な支配体制の「世界統一政府」が完成するでしょう。

ただし、「急いてはことをし損じる」です。前段階が必要です。前段階としては以下のようなことは必要になるのではないでしょうか? ①大国を牛耳り操作、②世界機関の設立、③人民統制の仕組みの実験、④世界統一政府の実験モデルケース。

以上のような視点で世界に起きた事実を見てみると・・・。(今回も資料年表をご参照下さい)。最終段階の①(世界統一)通貨、②(世界統一)言語、③(世界統一)宗教はこの地球上では無論成立していません。しかし前段階の①大国を牛耳り操作、②世界機関の設立、③人民統制の仕組みの実験、④世界統一政府実験モデル設置。これらに相当する事実はポグロムの生んだ三つの動き以降に次々と具現化していると見て取るのも可能ではないでしょうか?

そしてむしろこの視点で見た方がこの世界での動きが見えやすくないでしょうか?一見バラバラに見える点々とした個々の事実がそれぞれ繋がり、大きな絵が浮かび上がります。まるで個々のピースがはめこまれたパズルのように。

pixabay [CC0]


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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第5話 ― 概観 偽ユダヤ(下)

 先に見解を示す意味で世界潮流の概観、「世界統一政府」樹立に向けた巨大な潮流が、19世紀の終わりから地球世界を飲み込んでいたとの見解を前回から記しています。
 その視点から「世界統一政府」樹立には最終段階としては①(世界統一)通貨、②(世界統一)言語、③(世界統一)宗教、この三つが成立させられたら強固な支配体制の「世界統一政府」が完成するであろうこと。またその前段階としては①大国を牛耳り操作、②世界機関の設立、③人民統制の仕組みの実験、④世界統一政府の実験モデルケース、が必要であろう事を指摘し、①大国を牛耳り操作、と②世界機関の設立については簡単にですが前回に記述しています。
 今回は③人民統制の仕組みの実験、④世界統一政府の実験モデルケースに触れて、最後に「偽ユダヤ」に対する見解を示したいと考えています。(今回も資料年表をご参照の上お付き合い下さい)
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第5話 ― 概観 偽ユダヤ(下)

ジェイコブ・ヘンリー・シフ[public domain]


人民統制の仕組みの実験 革命・共産主義とナチス・ファシズム


少し調べると、戦争とは「民衆に対し意図的な人心コントロールの仕込みがなされ、そのコントロールを具現化する仕組を準備しておいて、表向きの美名の元、実際には銀行家のために起こされるものだ。」と、つくづく実感させられます。戦争は銀行家に財力権力支配力と莫大な利益を与えるのです。

第1次世界大戦を利用して彼らは間髪を入れず「国際連盟」そして「王立国際問題研究所(RIIA)」「外交問題評議会(CFR)」を設置しました。これらは彼らの野望成就のため、即ち「世界統一政府」樹立、そしてその体制下で民衆を統制コントロールするため設置した機関に他ならないでしょう。付け加えると第2次世界大戦後間髪を置かず設置された国連も本当の目的は同様でしょう。

もちろんこういった機関設置の目的を彼らは「世界平和のため」としています。こういう表向き美しい言葉には注意が必要で、中身を吟味しなければ容易に騙されます。それにしても上手な言いまわしをするものです。違う視点から見れば、確かに「世界平和のため」と言えなくも無いのです。

つまり彼らの主張するその「世界平和」の内容はこんな感じではないでしょうか。「絶対君主が君臨、大衆を奴隷として完全管理で搾取する。管理搾取される大衆は怨嗟の声を上げただけで極刑。従ってうめき声すらもあげられない世界。」。これはこれで確かに戦争どころか争いも無く静かな世界です。平和と言えなくも無いです。もちろん大衆には苦痛の極みです。ところが支配者にしては理想世界の「世界平和」なのです。

さて、何事もその実現のためには実験が必要です。世界統一政府下における人民統制の仕組み、その大規模な実験が、革命・共産主義、そしてナチス・ファシズムでしょう。「そんなバカな!両者は互いに敵対する関係ではないか!」との声があがりそうです。

確かに革命・共産主義のソ連とナチス・ファシズムのドイツは独ソ戦争を行っています。しかしこの両者は同根、同一の根から出てきているのです。ポグロムの前からロシアでの革命を仕込みリード支援してきたのはジェイコブ・シフを代表とする「いわゆるユダヤ国際金融銀行家」たちです。マルクスの共産党宣言が出たのが1848年です。彼らはずっと以前から共産主義国家群設立の準備をしていたのです。また、1920年に結党したナチス、その首魁ヒットラーを育て支援してきたのも主に米国在住の「いわゆるユダヤ国際金融銀行家」たちです。ブッシュ家に至っては大戦中もナチスに繋がり支援していたのです。同根である革命・共産主義とナチス・ファシズムはスタイルも同じです。「独裁者もしくは極少数エリートが大衆を完全管理する体制。」です。

「シオニスト・イスラエルからの内部告発」でジャック・バーンシュタイン氏は「ファシズムの共産主義に対する関係については多くの混乱がある。ファシズムは《国家》社会主義(NATIONAL socialism)なのだ。共産主義は《国際》社会主義(INTERNATIONAL socialism)である。」と指摘しています。

両者は基本的に同質のものです。革命・共産主義そしてナチス・ファシズム誕生の本来目的は銀行家たちの計画と投資による「独裁による人民統制」の壮大な実験と見てとれるのです。

pixabay [CC0] 1 & 2 & Author:Ratatosk [Public Domain]
& Author:FrancescoBandarin [CC BY-SA]


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