竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ワシントンによって生み出されたヨーロッパ/ロシア危機に関する国際会議でのポール・クレイグ・ロバーツ演説
転載元より抜粋)
マスコミに載らない海外記事 15/6/21
ワシントンが、全世界を思いのままにできると考えられるようになったのは、1991年のソ連崩壊からです。
ソ連崩壊は、ネオコンを権力の座に押し上げ、アメリカ政府に影響力を及ぼす結果になりました。
ワシントンは、世界に対して覇権を押しつける権利と責任を主張しています。ネオコンは自らの計画は、国内法、国際法や、他の国々の利益によって、拘束されるには余りにも重要だと考えています。
ポール・ウォルフォウィッツが、ソ連崩壊後間もなくウォルフォウィッツ・ドクトリンを書きました。このドクトリンが、アメリカの外交・軍事政策の基盤です。
ドクトリンにはこうあります。
“我々の第一目標は、旧ソ連地域であれ、他の場所であれ、かつてソ連が引き起こしていた規模の脅威をもたらす新たなライバルの再登場を防ぐことだ。これは新たな地域防衛戦略の根底にある主要な考え方であり、統合的に管理すればグローバル・パワーを生み出すに十分な資源がある地域を、いかなる敵対的勢力にも支配させないよう、我々は尽力しなければならない。”
ワシントンの“第一目標”は、平和でも、繁栄でも、人権でも、民主主義でも、正義でもないことにご留意願います。ワシントンの“第一目標”は世界覇権だ。極めて確信をもった連中しか、これほど大胆に自分達の計画を公表しないでしょう。
“かつてソ連がひきおこしていた脅威”というのは、世界のある場所において、一方的なアメリカの行動をソ連が阻止する能力です。ワシントンに対する、いかなる制限も脅威と見なされます。
“敵対的勢力”というのは、BRICS (ブラジル、ロシア、インド、中国や、南アフリカ)等が主張する独自の外交政策を持った国々のことです。イラン、ボリビア、エクアドル、ベネズエラ、アルゼンチン、キューバや北朝鮮も独自の外交政策を主張しています。
これは、ワシントンには許せない、あまりの独立です。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が最近述べた通り“ワシントンはパートナーは求めていない。ワシントンは属国を求めている。”のです。
ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、ワシントンが、ワシントンの意志に従わない政権を潰したり、打倒したりする様、要求します。それが“第一目標”です。
ところが、第43回ミュンヘン安全保障会議で、プーチンはこう述べたのです。“今日の世界では、一極モデルは受け入れられないばかりでなく、不可能だと思います。”
2014年には、ワシントンが中東で、結婚式、葬儀、村の長老、子供達のサッカー試合を爆撃している間に、ロシアがワシントン支配からの独立を実現し、ワシントンの一極支配に対する強大な挑戦者となっていることにワシントンも気がつくようになりました。プーチンは、オバマが計画していた、シリア侵略と、イラン爆撃を阻止したのです。
紛れもないロシアの勃興で、ワシントンは中東からロシアの脆弱性に方向転換しました。
2004年、ワシントンは、オレンジ革命で、ウクライナを取り込もうとしましたが、ウクライナをワシントンの手に入れることには失敗しました。
2014年2月、ワシントンは、デモを組織し、暴力も用いて、クーデターをしかけ、選挙で選ばれたビクトル・ヤヌコビッチの民主的政府の打倒と、逃亡をもたらしました。
ワシントンにとって、ウクライナ民主主義などどうでも良いのです。ロシアに、安全保障問題をもたらし、成長しつつあるロシアとヨーロッパの経済・政治的関係を破壊すべく“ロシア侵略”に対する経済制裁を正当化する為に、ワシントンはウクライナを占有するつもりなのです。
経済制裁は、ヨーロッパの利益に反します。それでも、ヨーロッパ各国政府は、ワシントンの狙いに、協調しています。何十年も昔に、後に国際安全保障担当国務次官補になった、私の博士号論文審査委員会委員長が、その理由を説明してくれました。
“金だ。”私は尋ねました。“経済支援ですか?” 彼は答えました。“違う。我々は政治家達に、金がつまった袋を渡すのだ。連中は我々のものだ。連中は我々の要求に答えるのだ。”
マスコミは、真実を隠蔽します。クリントン政権時代に、6社の巨大メディア企業が、アメリカの印刷、TV、ラジオと、娯楽メディアの90%を取得することが認められましたが、多様性と、独立を破壊した集中化でした。現在、欧米世界中で、マスコミは、ワシントンの為のプロパガンダ省として機能しています。欧米マスコミは、ワシントンの真実省なのです。未来予測者のジェラルド・セレンテは、欧米マスコミのことを(マスコミ)と(売春婦)prostitutesを組み合わせて“presstitutes”(売女マスコミ)と呼んでいます。
アメリカでは、プーチンとロシアは、終始悪魔化され続けています。
世界は、現在、まさに今、真実は、欧米世界において、最も歓迎されざる存在だということに留意すべきです。
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ソ連崩壊は、ネオコンを権力の座に押し上げ、アメリカ政府に影響力を及ぼす結果になりました。
ワシントンは、世界に対して覇権を押しつける権利と責任を主張しています。ネオコンは自らの計画は、国内法、国際法や、他の国々の利益によって、拘束されるには余りにも重要だと考えています。
ポール・ウォルフォウィッツが、ソ連崩壊後間もなくウォルフォウィッツ・ドクトリンを書きました。このドクトリンが、アメリカの外交・軍事政策の基盤です。
ドクトリンにはこうあります。
“我々の第一目標は、旧ソ連地域であれ、他の場所であれ、かつてソ連が引き起こしていた規模の脅威をもたらす新たなライバルの再登場を防ぐことだ。これは新たな地域防衛戦略の根底にある主要な考え方であり、統合的に管理すればグローバル・パワーを生み出すに十分な資源がある地域を、いかなる敵対的勢力にも支配させないよう、我々は尽力しなければならない。”
ワシントンの“第一目標”は、平和でも、繁栄でも、人権でも、民主主義でも、正義でもないことにご留意願います。ワシントンの“第一目標”は世界覇権だ。極めて確信をもった連中しか、これほど大胆に自分達の計画を公表しないでしょう。
“かつてソ連がひきおこしていた脅威”というのは、世界のある場所において、一方的なアメリカの行動をソ連が阻止する能力です。ワシントンに対する、いかなる制限も脅威と見なされます。
“敵対的勢力”というのは、BRICS (ブラジル、ロシア、インド、中国や、南アフリカ)等が主張する独自の外交政策を持った国々のことです。イラン、ボリビア、エクアドル、ベネズエラ、アルゼンチン、キューバや北朝鮮も独自の外交政策を主張しています。
これは、ワシントンには許せない、あまりの独立です。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が最近述べた通り“ワシントンはパートナーは求めていない。ワシントンは属国を求めている。”のです。
ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、ワシントンが、ワシントンの意志に従わない政権を潰したり、打倒したりする様、要求します。それが“第一目標”です。
ところが、第43回ミュンヘン安全保障会議で、プーチンはこう述べたのです。“今日の世界では、一極モデルは受け入れられないばかりでなく、不可能だと思います。”
2014年には、ワシントンが中東で、結婚式、葬儀、村の長老、子供達のサッカー試合を爆撃している間に、ロシアがワシントン支配からの独立を実現し、ワシントンの一極支配に対する強大な挑戦者となっていることにワシントンも気がつくようになりました。プーチンは、オバマが計画していた、シリア侵略と、イラン爆撃を阻止したのです。
紛れもないロシアの勃興で、ワシントンは中東からロシアの脆弱性に方向転換しました。
2004年、ワシントンは、オレンジ革命で、ウクライナを取り込もうとしましたが、ウクライナをワシントンの手に入れることには失敗しました。
2014年2月、ワシントンは、デモを組織し、暴力も用いて、クーデターをしかけ、選挙で選ばれたビクトル・ヤヌコビッチの民主的政府の打倒と、逃亡をもたらしました。
ワシントンにとって、ウクライナ民主主義などどうでも良いのです。ロシアに、安全保障問題をもたらし、成長しつつあるロシアとヨーロッパの経済・政治的関係を破壊すべく“ロシア侵略”に対する経済制裁を正当化する為に、ワシントンはウクライナを占有するつもりなのです。
経済制裁は、ヨーロッパの利益に反します。それでも、ヨーロッパ各国政府は、ワシントンの狙いに、協調しています。何十年も昔に、後に国際安全保障担当国務次官補になった、私の博士号論文審査委員会委員長が、その理由を説明してくれました。
“金だ。”私は尋ねました。“経済支援ですか?” 彼は答えました。“違う。我々は政治家達に、金がつまった袋を渡すのだ。連中は我々のものだ。連中は我々の要求に答えるのだ。”
マスコミは、真実を隠蔽します。クリントン政権時代に、6社の巨大メディア企業が、アメリカの印刷、TV、ラジオと、娯楽メディアの90%を取得することが認められましたが、多様性と、独立を破壊した集中化でした。現在、欧米世界中で、マスコミは、ワシントンの為のプロパガンダ省として機能しています。欧米マスコミは、ワシントンの真実省なのです。未来予測者のジェラルド・セレンテは、欧米マスコミのことを(マスコミ)と(売春婦)prostitutesを組み合わせて“presstitutes”(売女マスコミ)と呼んでいます。
アメリカでは、プーチンとロシアは、終始悪魔化され続けています。
世界は、現在、まさに今、真実は、欧米世界において、最も歓迎されざる存在だということに留意すべきです。
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私は氏と違って楽観的なので、ハルマゲドン(第三次大戦)は絶対に起こらないと考えています。
ワシントンが野望を捨てなければ、最終的には経済崩壊から来る破綻によって、アメリカもEUも破滅することになると思います。将来にわたって戦争を起こさない良い世界を作ることを約束した国は、金を裏付けにした通貨体制に組み込まれ、被害を最小限に出来るように調整されるだろうと考えています。
“ヨーロッパの属国諸国”がこのままワシントンに従えば、ヨーロッパは火の海になります。“ワシントン覇権から離脱”するしか生き残る術は無い、ということを早く悟って行動に移す必要があるでしょう。