トルコ軍が3日夜、シリアを砲撃した。これは、シリア側からの砲撃に対する報復攻撃。
シリアから発射された砲弾3つが、トルコ南東部シャンルウルファのアクチャカレに着弾した。砲弾の1発が住宅に直撃し、3人の子供を含む5人のトルコ人が死亡、10人が負傷し、そのうちの2人は重症。
これを受け、トルコ軍はシリアに対して報復砲撃を行った。トルコとの国境に近いイドリブのシリア軍砲兵隊の施設が標的対象となった。トルコは、ここからシリアの砲弾が発射されたと考えている。
その後、トルコのイニシアチブにより、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)の緊急会合が開かれた。トルコは、NATOに紛争への介入を求めた。トルコ議会は4日、緊急会議を召集する。
専門家らは、シリア政府にとって状況の先鋭化は利益にはならず、それでなくてもシリアとトルコの関係は複雑なため、トルコへの砲撃は、状況のさらなる不安定化を望み、西側にシリア内政問題への武力介入のきっかけを与えようとする勢力による挑発行為の可能性があるとの考えを表している。