一部の非公式筋が、サウジアラビア国王の健康状態が思わしくないことを伝えました。
アルアーラムチャンネルのインターネットサイトによりますと、サウジアラビアのアブドッラー国王は現在89歳で、数日前手術を受け、現在は病院の集中治療室で治療を受けています。
担当医は、アブドッラー国王が長期間の昏睡状態にあることから、生命の維持のために人工呼吸器を使用している、と語っています。
現在、手術後のアブドッラー国王の映像は公開されていません。
サウジアラビアの政府関係者はアブドッラー国王の手術が成功したと伝えていますが、活動家らは回復の見込みはきわめて低い、と考えています。
アブドッラー国王が重態となってから、その皇位継承をめぐり、サウード家の王子たちの間で継承権争いが激化しています。
サウジアラビアは中東における最も重要なアメリカの同盟国で、世界最大の石油産出国です。
サウジアラビアの数多くの国内ニュースを伝える情報筋ムスタアール・ムジュタヒドは、「アブドッラー国王は重い心不全、腎不全、肺の病気に罹患しており、数日後、彼の運命は確実にはっきりするだろう」と表明しています。
また、この情報筋は「サウジアラビアの元内務大臣の故ナーイフ皇太子は、自分の勢力下の軍隊を非常事態に備えて待機させていたが、実際には自分のライバルとなるものに対して優位に立つために自分の軍隊を待機させた。このことは、国王の死とともにサウジアラビア王家の間での対立が表面化することを示している」と強調しました。
さらに、「アブドッラー国王が入院した時から、後継者問題を検討するためサウード一族内での協議が依然として続けられている、としています。