注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
東京電力福島第一原発事故の全町避難が唯一続く福島県双葉町について、政府は4日午前0時、JR常磐線双葉駅周辺など一部地域の避難指示を解除した。放射線量が高く、立ち入りが制限される帰還困難区域が解除されたのは初めて。(中略)14日には常磐線が全線で再開される。
解除は駅周辺や線路、道路などで、住民の帰還は伴わない。今回の解除の狙いは、2022年春以降に順次予定される帰還困難区域内の宅地の解除に向けて、復興の足がかりを急ピッチで整備することだ。(中略)22年春から住民の帰還を受け入れる。
(以下略)
双葉町の一部、初の避難解除 22年春の住民帰還目指す | 河北新報オンラインニュース https://t.co/p5Sm9s0MlC via @kahoku_shimpo#福島第1原発事故 から9年、未だ「#原子力緊急事態宣言」は継続中だ!それなのに「帰還困難区域」に指定された双葉町で「避難解除」とは、正気の沙汰では無い! pic.twitter.com/FEu9kmBrWy
— ステイメン@セカンド (@ThdxlfZSxnzQBPQ) 2020年3月4日
全線開通(三月十四日)に向けたJR常磐線の試運転で、帰還困難区域を通過した車両に付着したちりの放射能濃度は、通常の車両の 839倍。
— cmk2wl (@cmk2wl) March 2, 2020
839倍です。
当然、放射性物質が電車内にも入ってきます。
内部被曝間違いなし。 pic.twitter.com/7QaFYCb1T3
常磐線に付着した"ちり"、放射能濃度23倍に 福島県内の試運転で労組が調査 でもJR側は「測定しない」 (東京新聞)
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) 2020年3月2日
「車両に放射性物質が付着するのは明らかだ。整備員がちりを吸い込み、内部被ばくする危険性は高い」https://t.co/YIXurjTBbK#linenews #常磐線
» 続きはこちらからJR常磐線って東京メトロ千代田線と小田急電鉄と直通運転しているの?
— cmk2wl (@cmk2wl) 2020年2月29日
霞が関にも、箱根にも、放射性微粒子が運ばれる?
2022年春以降に住民の帰還を受け入れるために、復興の足がかりを急ピッチで整備することが今回の解除の狙いといいますが、2022年の春には放射線量が下がっているはず!とでもいうのでしょうか?何の根拠もありません。ロイターでも報じられているように、今月下旬に行われる東京五輪の聖火リレーのための"復興"なのではないでしょうか。「偽りの復興PR」と元町民が憤るように。
またこれに伴い、来週の3/14には常磐線が全線開通されようとしています。しかしJR常磐線の試運転では、帰還困難区域を通過した車両に付着したちりの放射能濃度が、通常の車両より23倍も高かったことが分かっています。cmk2wlさんの試算では、839倍にもなります。
ですからJR常磐線の電車は、沿線一帯に放射性微粒子を撒き散らす、大変危険な移動物体と化してしまうのではないでしょうか。スーパー・スプレッダーのように。しかもJR常磐線ですから、東京メトロ千代田線や小田急電鉄との直通運転も危惧されます。
このような危険な事態に対して、ほとんどのメディアは無関心なようです。
原子力緊急事態宣言が今も継続しているというのに、"住民のため"を標榜する棄民政策は、ドタバタの中でも着々とすすめられているのです。