注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
農林水産省のデータをもとに、世界各国における日本食の輸入禁止措置を地図で表示してみました。
赤色:日本食で輸入禁止措置の項目がある国
オレンジ:輸入される日本食に対して放射能検査を要求、あるいは、自国で放射能検査を実施
情報ソース:農林水産省のホームページ
大野「我が国は、本件、SPS協定、第7条8条とともに、第2条3項、第5条6項について争いました。また第11条の2項に基づいて、専門的な知見、機関の検証を求めました。それにもかかわらず、日本が、多分一番大事だと思っているであろう、科学的原則に基づいて安全だという2条2項について争わなかった、
— buu (@buu34) April 25, 2019
大野「その理由は何でしょう、大臣」
— buu (@buu34) April 25, 2019
オムレツ「あのー、おっしゃるように、今回我が国は、韓国によるSPS協定第2条2、違反を、争いませんでした。あのー、この事案にとりましては、韓国が、科学的な原則に基づいて、やっていない、と主張するよりも、ぉー、この、措置が、あー、、当該措置が、不当な
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この件について、参議院の外交防衛委員会で、国民民主党の大野元裕議員と河野外務大臣(オムレツ)の珍妙なやりとりがありました。動画の1時間4分50秒の所です。buuさんが、このやりとりを文字起こししてくれています。
約5年間にわたって繰り広げられた貿易戦争で、事実上、日本の敗訴が確定した訳ですが、外務省は「日本産食品の科学的安全性に関するパネルの結論は、上級審でも覆されていない」と説明していました。
しかし、大野議員によると、“そもそも、日本産食品の科学的安全性について争うことすらしていない”とのことです。日本側の主張は、“日本産食品中の放射性セシウムの濃度が、一般的には1キログラムあたり100ベクレルを下回る水準に戻った”ということは認められたので、このことをもって、「日本の食品は安全であるということが、キチンと事実として認定された」と言うのです。
この2つが同じでないのは、明らかです。そもそも、“韓国政府の輸入禁止措置が妥当であるという最終判決が下った”ということは、日本産食品の安全性が担保されていないからです。要するに、“1キログラムあたり100ベクレルを下回っているから安全だ”と言うのは、日本政府が言っているだけのことで、世界はそれを認めていないということなのです。
この論理は、オムレツクラスの頭ではわからないのかも知れません。しかし、わかるはずの官僚が、こうした詭弁を持ち出すのは、日本国民を騙すためにやっているわけで、悪意があると言われても仕方がないでしょう。