竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ロシア首相:世界情勢はドラマチックであり、統一された大欧州は存在しない
世界情勢はドラマチックであり、統一された大欧州などというものは、これまでもなかったし、今も存在しない。13日、ロシアのメドヴェージェフ首相が、ミュンヘン安全保障会議で述べた。
「会議に出かける前に
プーチン大統領と会った。そして、2007年に彼
がここミュンヘンで行った演説を再検討した。このとき彼は、イデオロギー的ステレオタイプや国際関係における
ダブルスタンダードは国際関係における緊張緩和につながらないばかりか、それを強めるばかりであり、国際社会に残された重大な政治決定の余地は少くなるばかりである、
と語っていた」とメドヴェージェフ首相。
こうした評価は悲観的に過ぎ、色合いが強調され過ぎていただろうか。いや、そうではない、とメドヴェージェフ首相。
「遺憾ながら、
状況は今こそ深刻だ、と診断せざるを得ない。情勢の推移は2007年よりはるかにドラマチックになっている。
統一された大欧州などというものは、これまでもなかったし、今も存在しない。我々含め、いずれの経済主体も、成長が非常に鈍い。
中東・北アフリカ諸国の紛争は激化している。移民問題も破局的だ。EUとロシアの関係は台無しになった。ウクライナでは内戦が続いている」
と首相は強調した。
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ケリー国務長官、ロシアおよびシリアのアサド大統領に対しシリア侵攻を示唆
シリア政府、ロシア、イランが停戦合意を守らないなら、シリアに「地上軍を追加派兵」することになるかも知れない。テレビ「オリエント」のインタビューで、米国のケリー国務長官が述べた。
「もしシリアのアサド大統領が義務を履行せず、イランとロシアが約束通りそれを促さないなら、国際社会はただ手をこまねいて看過することはない」。インターファクスが伝えた。
国務省のトナー報道官は12日、
米国はロシアがシリア反体制派への空爆を停止し、アサド大統領への支援を停止することを期待している、と述べた。
同日、
国防総省のカーター長官は、サウジアラビアとUAEの特殊部隊がシリア反体制派を支援し、イスラム過激派への空爆を再開する、と述べた。
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メディア:サウジとトルコ、共同でシリア侵攻か
トルコがサウジアラビアから戦闘機を調達しシリア国境付近のインジルリク空軍基地への配備を進めているとトルコ紙ミッリイェトがトルコのチャブシュオール外相の言葉を引用し伝えた。AFP通信によると、チャブシュオール外相はシリアにおける地上作戦の開始についても否定はしなかったという。ロシア国防省は2月上旬にはすでにこれについて警告を発していた。
サウジアラビアは今月5日に地上作戦の用意について言及している。その後、伝統的な同盟国である
アラブ首長国連邦やバーレーンなどがこれに同調する構えを見せた。
そして13日、ミュンヘンで開催された安全保障会議でチャブシュオール外相は「
サウジアラビアがダーイシュ(IS、イスラム国)と闘う決定をしたと発表した。すでに軍用機や軍隊を派遣する用意もあるという。有志連合の会議が開かれる度に我々は、テロ集団ダーイシュと戦う上での、大規模で、成果を出すことをめざした戦略を策定する必要性を強調してきた。そのような戦略があるのならば、
トルコとサウジアラビアは地上作戦を開始するだろう」と発言した。
インジルリク空軍基地はシリア国境付近の街、トルコのアダナから8キロメートルの地点にある。
シリア政府は以前、この地上作戦の知らせを念頭に
シリア領を侵害するいかなる外国軍も生きて帰ることはないだろうと発言した。
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冷静に状況を分析すれば、彼らのシリア侵攻はあり得ません。しかし、エルドアンもサウジアラビアの王族もすでに精神が破綻しており、正常な判断が出来ないのではないかと思います。万一シリア侵攻ということになると、中東情勢は一気に動きます。まず間違いなく、トルコ、サウジアラビアの分割へと進むでしょう。彼らの悪事の結果としては止むを得ないのかも知れません。