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[RT他]ウクライナ新興財閥コロモイスキーから読み解く大戦の危機と予測 

 コロモイスキーというウクライナ新興財閥に焦点を合わせ、現在、大戦の危機に置かれていることが分かるように動画で編集してみました。これまでの時事ブログで紹介された記事内容や動画も多く含まれています。"続きはここから"より下は動画で使った素材ですが、“コロモイスキー:MH17便は気の毒だったが、ささいなことだ”は竹下氏より情報提供していただいたものです。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ新興財閥コロモイスキーから読み解く大戦の危機と予測
転載元より抜粋)

以下、動画の素材
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[櫻井ジャーナル]ウクライナ東/南部の選挙で自主独立派が圧勝、好戦派が勝ったキエフ体制との間で戦争の気運

竹下雅敏氏からの情報です。
 この記事の通りで、私がウクライナを注視しているのは、ここが核戦争への道につながっているからです。今の日本の状況は欧米側についてNATOの一部となり、ロシア・中国と核戦争を行なうというルートに乗っています。北朝鮮にはわざと核を持たせているわけで、そのうち南北朝鮮は統一し、日本とも協調関係に入っていくと、北朝鮮のミサイルは対中国・ロシア向けということになります。
 ただ、こうしたシナリオのエンジンは切られたと思います。もはやこの流れは起こらないと思うのです。おそらくこれまでこうした方向に誘導していた重要人物が、すでに処刑されているのではないかという気がします。ウクライナで事が起こる可能性は依然として高いと思いますが、カルマの清算のためであって、核戦争になるということはありません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ東/南部の選挙で自主独立派が圧勝、好戦派が勝ったキエフ体制との間で戦争の気運
転載元)
新ロシア(ドネツクとルガンスクの統合人民共和国)で11月2日に行われた選挙で自主独立派が圧勝した。この動きを国連の安全保障理事会は非難する決議を採択しようとしたらしいが、ロシアに阻止されたという。その前、10月26日にキエフ体制が行った議会選挙では好戦派が勝利しているので、ペトロ・ポロシェンコ大統領もそうした流れに引きずられ、西側メディアも世界を戦争へ導くプロパガンダをはじめる可能性が高い。

キエフ体制の議会選挙ではこれまで首相を務めてきたアルセニー・ヤツェニュクの「人民戦線」が22%強を獲得して第1党になり、ステファン・バンデラ派の一角を占める「ラディカル党」が7%、そしてティモシェンコ元首相の「祖国」が6%、ステファン・バンデラ派の「スボボダ」が5%だった。この政党はいずれも好戦派で、停戦には否定的。とりあえず停戦で合意したペトロ・ポロシェンコ大統領の「ポロシェンコ・ブロック」は22%弱で第2位に留まった。

今年2月にネオ・ナチが前面に出て実行されたクーデターに反発したウクライナ東/南部の人びとだが、5月2日にオデッサで反クーデター派の住民が虐殺され、続いてドネツクやルガンスクでも破壊と殺戮が始まってから独立を目指す動きが明確になっている。自治権で収まる段階は過ぎ、東西の対立は修復不能だろう。

こうした中、キエフ体制がウクライナの領土を維持するためには独立派を消滅させるしかない。「イスラエル建国」のときと同じように、前から住んでいる人びとを殺すか追い出すということ。そしてオデッサの虐殺があり、東/南部での民族浄化作戦が始まる。

ドネツクやルガンスクからオデッサにいたるウクライナの東/南部は、1922年にウラジミル・レーニンが住民の意思を問うことなくウクライナへ贈呈した「元ロシア領」であり、今年3月16日に行われた住民投票で96.8%がロシアへの併合に賛成したクリミアは1954年にニキータ・フルシチョフが住民の意思を問うことなくウクライナへ組み込んだ「元ロシア領」。そうした地域に住む人びとを追い出し、自分たちのものにしようとしているのが西部の人びとだ。

こうした無茶な要求を可能にしているのはアメリカ/NATOが後押ししているからにほかならない。電話の盗聴を恐れたのか、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問してからウクライナ制圧作戦は本格化する。その2日後にアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行が制圧作戦を承認、22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせ、オデッサでの作戦について話し合いが持たれている。そして5月2日の虐殺。

6月2日にはデレク・チョレット米国防次官補がキエフ入りし、ルガンスクへの空爆が始まる。ウクライナの正規軍の内部には、情報機関や治安機関と同じようにクーデターに批判的な人が少なくないため、キエフ政権は東部や南部での民族浄化作戦にネオ・ナチのメンバーを主体に編成した「親衛隊」、あるいはアメリカやポーランドの傭兵会社が派遣した戦闘員に頼っているのが実態だという。アメリカ政府はCIAやFBIの要員をキエフへ派遣、軍事顧問団も入れている。

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[The Voice of Russia 他]南部・東部ウクライナ当局 選挙結果発表 / EU「ウクライナ東部の選挙結果を認めない」

竹下雅敏氏からの情報です。
 銃による脅しなどの強制もなく、公正に行われた選挙結果を、EUは認めないとのこと。それどころか“選挙は和平の道を妨げるものだ”と発表。
 無知な者は、騙せるでしょうが経緯を理解している者は、こうした欺瞞に満ちた声明にうんざりしています。血筋で選ばれた者たちが常に嘘をつき悪を成す。人々を騙し、富を収奪する。安倍みたいのがいっぱい居て、むしろあべぴょんは、この者たちの中ではチンピラというわけです。
 人々がどんなに働いても豊かになれないわけです。それどころか、ニュースにならないところでは、3つ目の記事のような悲惨な出来事が起こっています。豊かになるどころか、生きることすら許されないのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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南部・東部ウクライナ当局 選挙結果発表
転載元)
© Photo: RIA Novosti/Alexey Kudenko

© Photo: RIA Novosti/Alexey Kudenko


ドネツク及びルガンスク人民共和国の中央選挙管理委員会は、100%の開票を終え、選挙結果を発表した。

それによれば、ドネツク人民共和国の指導者には、現在、同共和国の首相を務めるアレクサンドル・ザハルチェンコ氏が選出された。また国民評議会では、彼が率いる政治運動体「ドネツ
ク共和国」が過半数の票を獲得した。
一方ルガンスク人民共和国では、やはり現在同国を率いるイーゴリ・プロトニツキイ氏が勝利し、彼が代表を務める政治運動体「ミル・ルガンシネ(ルガンスクに平和を)」が過半数の票を得た。
自ら独立を宣言している両共和国の行政・立法権力機関の選挙は、ドンバス地方で、昨日2日に実施された。

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EU、「ウクライナ東部の選挙結果を認めない」
転載元)
4a19448f48b4a4db455f0d3ab82cd1d8_XLEUが、ウクライナ東部での親ロシア派による選挙の結果を正式に認めないとしました。

IRIB記者がアルジャジーラテレビの報道として伝えたところによりますと、EUは、このことを明らかにすると共に、「ウクライナ東部で実施された選挙は和平の道を妨げるものだ」と発表しました。
こうした中、ロシアは、ウクライナ東部の人々の意志を尊重し、投票結果を正式に認めるつもりだとしました。
ウクライナ東部の親ロシア派は、ドネツクとルガンスクの選挙が正式に認められるよう望んでいます。
選挙後の出口調査では、ドネツクの親ロシア派のザハルチェンコ氏が優勢になっているということで、ザハルチェンコ氏は、選挙後、「自分たちの主張を聞いてくれる全ての人と話し合う用意があり、この地域の流血の回避に全力を注ぐつもりだ」と述べました。

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東ウクライナ:発見された286人の女性の遺体
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
記事の提供元にてご覧ください。

[ロシアTVチャンネル1]MH17墜落現場を訪ねる― 現地住人の証言 〜後編〜

翻訳チームからの情報(情報提供は竹下氏)です。
 前回の続きで後編です。
 前編では、国際法で残骸をすべて回収することが義務づけられ、その残骸を再構成して、撃墜の真相を究明していかなければならないにもかかわらず、いまだに尾翼や胴体部等の多くの残骸が存在していることが分かりました。
 後編では、さらにウクライナ軍が事故現場を爆撃することによって証拠を隠滅しようとしていることが分かります。調査の為に強行に現地入りしたマレーシアの専門家チームは、ウクライナ軍のSU-25による攻撃、さらに多連装ロケット砲「グラート」の砲火を浴びせられたようです。こうのような観点からも誰が犯人なのか明らかだと思います。
(編集長)

 今回のマレーシア機撃墜事件は、国際調査委員会による調査に先立ち米国が犯人を発表するという異例の展開から始まりましたが、これに対するプーチン大統領の見事な対応は世界の人々の絶賛を浴びる結果となりました。
【シャンティフーラの時事ブログ・ロシア関係過去記事より】
14/09/06 [時事通信 他]停戦で合意、即日発効=捕虜交換、東部に分権も 
14/09/01 [The Voice of Russia 他]オランダ、嘘ついたことをプーチンに謝る 
 こちらの記事は複数のサイトに転載されましたが、「阿修羅」で赤かぶさんも述べられたように「ロシア国防省の管制、衛星データ公表により 『ロシアの支援による義勇軍の犯行』 というシナリオは覆され、西側は方針転換を求めてあいまいにする方向に逃げ込むことになりました。これによってアメリカは今や世界中の人々の信用を失おうとしているようですね。
阿呆神望(翻訳者)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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MH17墜落現場を訪ねる― 現地住人の証言 〜後編〜
転載元)

ナレーター数週間にわたる墜落現場の調査は、ウクライナ側による墜落現場の爆撃のよって一層困難にされた。

MH17  A visit at the Crash Site  The locals speak up – ENG SUBS[360P]

カメラマンこの穴は明らかにボーイングがつくったものじゃないな。
オレグそう、事故が起こった時ここにはなかった。墜落の後、爆撃でできた穴だ。

カメラマン:地雷でできたのではないよね。

オレグ:いや、榴弾砲か何かで、明らかに地雷じゃない。何か強力なものだ。

アレクサンダー・ボロダイ(前ドネツク人民共和国首相)

アレクサンダー・ボロダイ(前ドネツク人民共和国首相)


アレクサンダー・ボロダイ(前ドネツク人民共和国首相)
爆撃と空爆が続きました。ウクライナ軍は、爆撃や砲撃によって墜落現場の軍事状況を変えようとしたようです。

ここには反政府軍さえいません。

スクリーンショット 2014-11-04 15.53.04 

ペトル「ホルヴァット」(反政府グループ指揮官)
ここを爆撃しても何の意味もありません。本当は大惨事の痕跡を消すためだったのです。

現地住民:ええ、最初の爆発はここで起こりました。飛行機が墜落した近くです。こちらですよ。

スクリーンショット 2014-11-04 15.56.10 

オレグこの穴の深さ!
ここに爆弾の跡がある。見てみましょう。

スクリーンショット 2014-11-04 15.57.58 

オレグ:この穴の深さ。
たぶん2メートルはある。破壊力を想像してください。
「グラート」ミサイルでさえこうならない。私には何だったかわかりません。

アレクサンダー・サニコフ氏 (空軍博物館副館長)

アレクサンダー・サニコフ氏 (空軍博物館副館長)


アレクサンダー・サニコフ氏 (空軍博物館副館長)時間が経つほど墜落の痕跡が消えてしまい、全体像を描くのが一層困難になります。これと同じ理由から、墜落現場の爆撃が行われたのは調査を遅延させ、墜落した本当の理由を隠すためでした。

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[櫻井ジャーナル]議会選挙を終えたキエフ体制が東部で民族浄化を再開する動きを見せ、ネオナチはクーデター宣言

竹下雅敏氏からの情報です。
 これまで、ウクライナ軍が攻撃を再開する可能性が高いことをお伝えしましたが、櫻井ジャーナルでも同様の見解を示しています。記事を見ると“新たな議会では15から20%の議席がネオ・ナチ系だとみられている”とのことで、“そのネオ・ナチが6か月以内にクーデターを再び行うと宣言している”とのこと。要するにポロシェンコが攻撃を再開しなければ、クーデターで排除すると言っているわけです。闇との戦いは、ある意味で最終段階に入ったと言えそうです。
記事の最後に、プーチン大統領のスピーチについて触れられています。この内容は昨日の記事で取り上げたものとほぼ同じものです。
 プーチン大統領のこのスピーチは非常に重要なもので、本来なら世界中のメディアがこれを取り上げ、話題にする必要があるほどの歴史的な転換点です。ところがそうした認識をほとんどの人が持っていません。要するに、世界情勢に対して大変鈍感であるということなのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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議会選挙を終えたキエフ体制が東部で民族浄化を再開する動きを見せ、ネオナチはクーデター宣言
転載元より抜粋)
 アメリカ/NATOを後ろ盾とし、暴力に支配されたキエフ体制が10月26日に議会選挙を行ったのに続き、11月2日に反ネオ・ナチのノボロシア(新ロシア、ドネツクとルガンスクの統合人民共和国)が選挙を行うが、それを前にキエフ側は攻撃を激化させている。停戦はキエフ軍が崩壊したことを受けて実現、アメリカ/NATOからの軍事援助を受け、態勢を立て直して攻撃を再開すると見られていたが、そうした見通しが現実化しつつあるようだ。

 今年2月にキエフで憲法の規定を無視したクーデターで合法政権が倒された直後は自治権を要求していたウクライナ東部の住民だが、キエフ政権による民族浄化作戦で多くの住民が殺され、100万人近い住民がロシアへ避難するという事態になっていることを考えれば、自治権で収まる話ではない。世界的な投機家、ジョージ・ソロスの資金が入っているヒューマン・ライツ・ウォッチでさえ、キエフ側が住民に対してクラスター爆弾を使ったと批判しているが、それだけでなく白リン弾が使われた可能性は高く、弾道ミサイルが撃ち込まれたとも言われている。

 ウクライナの元首相でオリガルヒ(一種の政商)のひとりでソロスの手先として台頭したユリア・ティモシェンコが創設した「祖国」はビクトリア・ヌランド米国務次官補から高く評価されていたアルセニー・ヤツェニュクも所属している政党。

 そのティモシェンコがネストル・シュフリチ元国家安全保障国防会議副議長と電話で話している音声がインターネット上に流れたが、その中で彼女はロシア人を殺すと主張、ロシアの焦土さえ残らないようにすると口にしている。ウクライナにいる800万人のロシア人(ロシア系住民)をどうするかと問われると、彼女は核兵器で皆殺しにすると言っている。

 こうした考え方をしているのはティモシェンコだけでない。NATOの訓練を受けてきたネオ・ナチ(ステファン・バンデラの信奉者)はオデッサの虐殺を実行、東部の民族浄化にも参加、ヤツェニュクはアメリカのウクライナ大使館のサイトに掲載された文章の中でウクライナの東部や南部の住民を「劣等人類」と表現している。

 キエフ体制はオデッサの虐殺を捜査する意思を見せていないが、ペトロ・ポロシェンコ大統領は10月23日にオデッサでこの虐殺を「必要だった」と言ってのけた。オデッサも東部での民族浄化も黒幕/スポンサーは、ウクライナ、イスラエル、キプロスの三重国籍でスイスのジュネーブを拠点にするオリガルヒのイゴール・コロモイスキー。クーデター後、ドニエプロペトロフスクの知事に任命された。

 キエフ体制は新たな軍事作戦を準備する時間稼ぎのために停戦したにすぎず、「和平プロセス」を尊重する意思がないことは最初から多くの人が指摘していた。イスラエルが「建国」する際と同じように、彼らは破壊と虐殺で住民を追い出し、自分たちのものにするつもりだろう。これが彼らのいう「安定」。

 キエフ体制は正規軍に頼れないことを認識しているはずで、ネオ・ナチの部隊を整備する一方、国外から傭兵を導入しているのだが、問題はそれだけでない。新たな議会では15から20%の議席がネオ・ナチ系だと見られているのだが、そのネオ・ナチが6カ月以内にクーデタを再び行うと宣言しているのだ。

 アメリカ/NATOやその傀儡は他国との約束を守らず、国際法も無視して軍事侵略を繰り返しているが、その結果、ウラジミル・プーチン露大統領は西側との秘密交渉を辞めると宣言することになった。アメリカ支配層に買収された西側(EUや日本など)のエリートではなく、人々に直接語り掛ける姿勢を見せ始めたのだ。腐敗したエリートに見切りをつけたということだろう。

 この宣言をまとめた記事の翻訳があるので、それを最後に紹介する。金沢美術工芸大学の大谷正幸准教授が翻訳している。