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鈴木大介氏「亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか」〜 老いたる者が共通して抱える喪失感

 読者のニーナ様から、「先日、ソフト奴隷のこどもの話がありましたが、一方、高齢者は高齢者でこんな世界に埋没しているのか」という感想とともに情報提供していただきました。
 鈴木大介氏は、以前にパータ様が紹介して下さった「されど愛しきお妻様」という本の作者で、他にも一貫して弱い立場の人々の言葉を代弁するような著作活動をしてこられた方です。その方のお父様が、実は「ネット右翼」になってしまったことを、そして、お互いにそのことを話し合うことなくお父様が他界された「わだかまり」を辛い中から語っておられました。「地域福祉や住民のネットワーク作りに奔走し」「高潔さと愉快さを兼ね備えた思慮深い人物だった」はずの父が、晩年のガンの進行と軌を一にするように「ヘイト思想の猛毒に侵されていた」のは、なぜか。
 以前に、「余命三年時事日記」を発端とした弁護士の大量懲戒請求事件があり、その請求者の多くがネットで嫌中嫌韓にのめり込みながらも、事態をよく把握していないまま請求を起こした高齢者であったことが伝えられていました。一体高齢者に何が起こっているのか、その答えのヒントになりそうな今回の鈴木氏の記事でした。
 「父のことを好きではなかった」と言いつつも、鈴木氏は、お父様の生い立ちを思い出とともに追い、やがて父の抱えていた「大きな喪失感」に気づきます。それは、同じ昭和の高度成長期を支えてきた多くの日本人にも共通するものかもしれません。
 「古き良きニッポン」、緑豊かな村落、気のおけない市井の人々との付き合い、贅沢はしなくとも満たされた文化。その美しかった「はずの」日本への喪失感は確かに多くの人々に共通しそうです。
しかしその喪失感を「何者かによって奪われた」という被害者意識に置き換え、ビジネスに利用した存在があることに、鈴木氏は気づきました。一生懸命生きてきたのに満たされない思いを抱えた高齢者が、その被害者感情をぶつけるためのヘイト出版物やコンテンツに取り込まれたのではないか。
 ここで思い出したのは、先日のやすとみ歩氏の差別の本質を語る言葉でした。不幸な人は攻撃できる対象を探している、標的は何でも良い、というものでした。
 もしも鈴木氏の気づきが的を射たものだとすると、、、人を切り裂くような言葉を吐く高齢者の本心に光を当てなければ。彼らの話をまずは聞くことから始めねばならないのかもしれません。日本人が育ててしまった闇は深い。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第41楽章 ドイツで見た、猫のこと、犬のこと・・

猫は犬と違い、呼ばれてもいかない・・行きたい時に行く・・
こんな猫のような生き方にできればしたいな・・と思いつつ・・。
猫は、誰かに従うということにまったく無頓着な性格です。
犬は、ご主人さまに従うことで喜びを感じる性格です。
どちらがお好みですか?
日本人はわりと犬のような性格の方が多いのかな。
ドイツ人は犬を飼っている方が多いけれど、猫のような性格の方も多く、
犬と猫の性格が入り混じっているような気がしますが・・・。
それって、小さいころからの教育の問題なのかなとも思いつつ・・・。

第41楽章は、ドイツで見た、猫のこと、犬のこと・・です。
(ユリシス)
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猫のように、誰かに従うことにもっと無頓着になれたなら・・・


ドイツの新聞は、日本よりも報道の自由がありそうな・・

まずはじめに、最初に嬉しいことにドイツの新聞にも、
れいわの木村さん、舩後さんの当選の記事が載りました。




https://www.sueddeutsche.de/politik/japan-parlament-wahl-1.4534586
上記の記事の興味深い視点は、
  • 木村さんが教育学の学位を持ち、2冊の本を出版していて、本の題名まで書かれていること
    経験や学位が大事なドイツ。ドイツの超学歴社会を表し、木村さんの経歴を重んじている
  • さらに詳しく、日本の記事では見当りませんでしたが、木村さんは、子供のころは、まだ松葉杖で学校に行くことができていたと詳細に書かれていたこと
    (ドイツ人らしく、その後の経過が書かれている。以前は松葉杖で歩けたのに、リハビリの問題??と少し高齢者介護問題、リバビリの問題に直面し興味がある私はちょっと気になりました。)
  • 山本太郎さんの戦略に触れ、反原発のため、福島カタストローフェ以後、テレビの仕事を失ったとはっきりと書かれていること
    (選挙の戦略と書かれているので、山本氏の賢明さを理解されている!311をドイツでは、みなさん、福島カタストローフェと呼ぶのです!)

私自身でごちゃごちゃ読んでいたら、日本語訳を書かれているブログを教えてもらいました!参考にされてください。
ツイッターじゃ言い切れないこと 毛ば部とる子 / 南ドイツ新聞が報じた木村英子氏の当選(日本語訳)


また、安倍首相についての記事もありました。
https://www.sueddeutsche.de/politik/japan-wahl-abe-1.4533366
(簡単な概要)
安倍首相は戦後の首相の中では最高権力者であるが、(政治的な)昏睡状態にあり、国は混乱している。投票率49%であり、国民は国への発言権にも民主主義にも期待せず、政治に無関心である。日本人は現状に満足していないのに現状を選ぶしかなく、成長しない日本が続いている。安倍首相が引退するまで、明るい未来が期待できない。

https://www.sueddeutsche.de/politik/japan-wahl-abe-trump-1.4531587
上記の記事の興味深い指摘を取り上げてみました。以下、記事より抜粋して翻訳。
日本の大手メディア編集長は安倍首相の定期的な夕食会に招待されます。テレビなどの公共メディアは、安倍首相のもとでの政治の発言に敏感になっています。独立系メディアは政府の記者会見にアクセスすることさえできないのです。国連の報道官Kaye氏は、批判的な発言のために定期的に嫌がらせを受けている東京新聞の記者の例を強調していました。

ドイツの新聞の記事から感じたことは、日本の新聞より、より詳細により具体的に
より真実に近づけて書かれていて、わかりやすい
ことです。
日本の報道がわかりにくいのは、たぶん忖度して、クレーム、問題がないようにと
本当に大切な点をうまく、上手に問題がないように避ける傾向(やすとみ歩さんが書かれている東大話法? 立場主義?)が
あるからかな・・とひょっと感じました。
日本ももっと自由に!報道の自由を上げてほしい!

以前、ドイツの教育の視点として、どんな小さな意見でもすくい上げる・・と聞いたことがありましたので、そんな姿勢も感じられました。

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「反社会的勢力」とズブズブの関係にある吉本興業! ~暴力団との関係が発覚しても経営危機に陥ることがないように2009年上場廃止

竹下雅敏氏からの情報です。
 吉本興業は、2009年になぜか突然の上場廃止を行っています。冒頭の記事では、非上場で、株主を大手テレビ局で固める状態にすることで、吉本興業と暴力団との関係が発覚しても経営危機に陥ることがないようにしたとのことです。
 そういう観点でツイートを見てみると、確かに、吉本興業は、究極の「反社会的勢力」と繋がっていることがわかります。確かにこれでは、責任を問われることはないでしょう。株主である大手テレビ局が、自らが保有する吉本の株の価値を損なうようなことをするわけがなく、彼らが真実を報道することはありません。
 “続きはこちらから”は、吉本興業が、実際に「暴力団」とズブズブの関係ではないかというもの。報道は、ここに光を当てないように様々なスピンをかけてくるでしょうが、吉本興業と安倍政権、そして暴力団との関係を徹底的に追求していけば、いずれ、森友・加計・吉本と言われるようになるかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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宮迫・田村亮会見から見えた吉本興業の深い闇。2009年の上場廃止から怪しかった=今市太郎
引用元)
(前略)
吉本興業はいち早く1949年、朝鮮戦争の1年前に上場していたわけですが、なぜか2009年突然上場を廃止することになります。
(中略)
この不思議な非上場化。(中略)… 2011年8月当時、人気絶頂にあった島田紳助氏が暴力団関係者との黒い交際で問題になって引退に追い込まれたときに、ああこういうことだったのかということに気づかされることになります。

上場企業のままであればこうした問題が発覚すれば株価は大きく下落し、下手をすれば企業としてのコンプライアンスやガバナンスを問われて経営危機に陥りかねない状況だったわけです。しかし非上場にしたおかげでまんまとリスクをすり抜けることができており、上場企業なら受けたかもしれない株主代表訴訟などに直面することもなく、今日まで生き延びているわけです。
(中略)
上場廃止で社会的責任を問われることはなく、株主は大手テレビ局で固められているので、どんなに反社会的勢力と繋がっていても責任を問われることはないと聞こえたのは私だけでしょうか。
(以下略)
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配信元)
 
 

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吉本興業はブラック企業をはるかに超えるヤクザ企業 ~下層の所属芸人に対して、経営陣が独裁的な権力を振るってきたことが、全ての問題や闇営業を生み出してきた元凶

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭の動画の6分~7分50秒の所をご覧ください。吉本興業の岡本昭彦社長は、記者会見でギャラに関して、「会社が9でタレントが1とか、そういうことは全くなく、ざっくりとして平均値で言っても5:5から6:4」と言っています。
 これに対し、ツイートでは、所属タレントがギャラ1円の明細書を公開するなど、反論が相次ぎました。
 これら一連の反論のツイートが、嘘を言っているとは思えません。これは、吉本興業がブラック企業をはるかに超えるヤクザ企業だということではないでしょうか。
 “続きはこちらから”では、ゆるねとにゅーすさんが、今回の問題に対して極めて重要な指摘をしています。太字にした部分ですが、“下層の所属芸人に対して…経営陣が独裁的な権力を振るってきたことが、全ての問題や闇営業を生み出してきた元凶”だとしています。
 「家族・子供」などの意識を芸人に植え付けて搾取するという行動は、ヤクザと変わりありません。さらに言うと、“国民は皆、天皇陛下の子供である”という戦前の構造と何ら変わりません。支配層が下層の者を搾取する時に使う詭弁です。
 あべぴょんが、吉本興業と近い関係なのが納得できます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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吉本社長が緊急会見9 ギャラ会社9:芸人1じゃない(19/07/22)
配信元)
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ぴょんぴょんの「今、香港で何が?」

この記事を書いている時点で、結果はわかりませんが、
とにかく選挙が、終わりました。
選挙期間中、横目で見ていた香港デモについて調べてみました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「今、香港で何が?」


香港デモのきっかけと経緯



香港のデモも、こういう民主的な集まりだったの?
だって、あのショッピングセンターの暴動。


はじめは、あんなじゃなかったはずだ。

そもそも、何のためにデモだったの?

「逃亡犯条例」つまり〈犯人引き渡し条例〉の改正に反対したのが始まり。

〈犯人引き渡し条例〉て何?

たとえば、香港人が外国で犯罪を犯したら、香港に犯人を引き渡すだろ?
また、外国で犯罪を犯して香港に逃げてきた犯人は、本国に引き渡すよな。
しかし、それができるためには、香港と相手国との間に協定がないとできない。
ところが、困ったことが起こったんだ。
2018年、香港人が交際相手の女性を台湾で殺害して、トランクに詰めて台湾に捨ててきた事件があった。

ひええ、悪いヤツ!

犯人は香港へ逃げ帰ったが、台湾で殺人を犯した香港人に対し、香港には裁判管轄権がない。
裁判のために台湾に引き渡すにも〈引き渡し協定〉がないからできない。
Wedge
じゃ、〈引き渡し協定〉を台湾と結びましょうと言っても、台湾は中国に国家として認められてないから、協定を結べない。
つまり香港は〈犯人引き渡し協定〉を、台湾の親にあたる中国と結ばなくちゃならなくなった。
JIJI.com

中国と?

中国のコワさを身にしみて知ってる香港人にとって、犯人を中国本土に引き渡すのはコワい。相手は泣く子も黙る、中国共産党だぞ。

日本だって、似たようなものだけど?

中国に引き渡したくない、引き渡されたくない。
てことで、〈犯人引き渡し条例〉改正の反対デモが起こった。
最初のデモは6月9日で、いきなり参加者が103万人。

Author:Hf9631[CC BY-SA]
2019年6月9日、逃亡犯条例改正案に反対するデモ

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