独逸の伯林で見た、聞いた、感じた社会問題、教育問題 ~第53楽章 喜怒哀楽に振り回されない・・

あけましておめでとうございます。今年もよき年でありますように。
2020年うるう年ですね。世界には500万人くらいの2月29日生まれがいるそうです。

ドイツのベルリンの大晦日から新年のカウンドダウンは、毎年花火で大変な騒ぎになりますが、今年も爆竹や爆弾のような音で大変でした。

第53楽章は、喜怒哀楽に振り回されない・・です。
(ユリシス)
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犬も恐怖を感じる、爆竹花火によるカウントダウン


ドイツのベルリンでは、大晦日近日だけしか花火を許可されていませんので、多くの方がこのときとばかりに花火を買い求めます。爆竹の音、さらに、ズドーンという重低音の音(ドイツ語でボラーという爆弾のような花火ですが・・)にとてもびっくりします。特に犬は恐怖を感じるらしく、亡くなってしまった犬もいたようです。小さな子供さんがいるご家庭にはおすすめができないベルリンのカウントダウンです。我が家は4回目のベルリンの大晦日になりますが、ベルリンの地区によっても違いがあるものの、ベルリンの中央寄りに引っ越したことで、以前の郊外方面よりは花火打ち上げの凄まじさがより感じられました。

このようにベルリンの子供達は、このときとばかりに爆竹花火を楽しそうに購入してしまいます。


そして、カウントダウン近くになると、このような状況です。上に投げるのではなく、横に投げるので危ないことになってしまいます。



最後には、ゴミだけが残り、このような無残なありさまになります。


犬にとっては、爆竹はストレスなようです。


ブランデンブルグ門での新年の風景はこちらです。


一般の家庭から見る大晦日からカウントダウンの花火はこのような感じです。


12月31日にしか、花火で楽しむことができないから・・ということで、多くの方が花火を購入して、まるでストレス発散をしているかのような状態になっていると言えます。日本の新年は、カウントダウンではなく、除夜の鐘の音を聞きながら、新年を祝いますので、こちらの方が良いと思ってしまいます。ベルリンのブランデンブルグ門では、毎年音楽フェスティバルからカウントダウンをするような構成になっていますが、こちらも混雑をしていて、大変であると聞きました。ドイツ人の声を聞いてみると、多くの方がベルリンでの花火の狂乱騒ぎは好ましくない、ベルリンから避難をするということを言っている方も多いのです。新年のカウントダウンごときで、喜び楽しんでいる方から、喧騒に怒りを感じ、哀しみを感じてしまう動物まで・・ということで、価値観は違うものだな・・(喜怒哀楽に振り回されている・・)と観察することができます。

Author:OndřejŽváček[CC BY-SA]

世界一旅行好きなドイツ人


今回は、ドイツのベルリンの良くない部分を取り上げましたが、大人も子供も楽しみたい、発散をしたいという思いから、花火の大量購入へとつながっていきます。大晦日や新年以外でも多くの方が娯楽や食などで歓喜を求めます。ドイツ人は、世界一旅行好きといわれていて、休暇にはいつも旅行をしている国民です。半年、1年も前からホリデーの予約をしている方も多いのです。毎日の食事を節約して、旅行のために貯金をするのがドイツ人のお金の使い方であると聞きました。

また、ドイツはビールの国でもありますので、多くの方が年末年始には、ビールを買い求めていました。ドイツは白ワインも有名です。息子から聞いたことによると、日本でもそうかもしれませんが、多くの若者が流行りのエナジードリンクを飲んでいることにはびっくりします。そして、音楽やストレス発散を求めてクラブに行く若者も多いようです。


つまり、日本でもドイツでもどこでも、多くの方が喜怒哀楽の、喜びや楽しみをいつも求めています。そして、反対にうまくいかないことがあると怒りや悲しみをもってしまいます。私たちは喜怒哀楽の感情にいつも振り回されてしまっているのです。不思議なことに、私がいつも思っていて、息子ともよく話していたことを、ドイツ人の先生がこのように言っていました。

『多くの人はSchafnatur (羊の意味、迷える子羊・・のニュアンスで使っていると思われます)である。ドイツ人の多くは、マヨルカ島、カナリア諸島などで1か月休暇をして、その後ドイツに帰ってくると疲れて、風邪をひいたりしている。自分で考えることをしないで、見栄や流行りものに振り回されている。』

マヨルカ島のビーチ

実際に、息子のクラスの中でも、家族で、休暇のたびに、カナリア諸島、タイ、ケニアなどに旅行に行き、子供はいつも胃腸の病気に悩まされている方がいます。ドイツ人は休暇のたびに1か月くらいの旅行に行きますが、子供としては、ゆっくり自分の家で休みたいだろうな・・とも思ってしまいます。親の旅行好きに振り回されてしまっているようですね。

日本人のとても短い休みから比べると、ドイツ人の長い休暇はとても羨ましいと思ってしまいますが、3週間、4週間と滞在ホテルを予約するのも毎回大変だろうな・・と思ってしまいます。親は毎回旅行で喜び、楽しんでいるかもしれませんが、子供は振り回されて哀しい思いからいずれ怒りにつながってしまう(喜怒哀楽に振り回されている・・)かも・・。


卒業パーティーと卒業アルバムって必要?


ドイツの卒業は6月ごろになりますが、日本では、これから受験シーズンを迎えて3月が卒業シーズンですね。英語圏の多くがそうだと思うのですが、オーストラリアのハイスクールの卒業式のパーティーには、パートナーと出席しなければいけないというのがあります。多くの生徒がまだパートナーがいるというわけではないので、お相手をレンタルするそうです。相手をレンタルしてまで、パーティーをする必要があるのでしょうか・・お互いに良い思い出になるの?? どうなのでしょうか・・階級社会というか、見栄社会である雰囲気が窺えます。(これも、実は喜怒哀楽に振り回されている?)ドイツのハイスクールの卒業ではそのようなことはないようです。


卒業で思い出すのが、日本の学校の卒業アルバムですが、子供が幼稚園に通ってる時代に卒業アルバム委員をしたことがあり、これは本当に必要なのだろうか?と思いました。幼稚園の風景、みんなで遊んでいるところを均等に入れなければいけないという作業でした。この作業を簡易にするために、みなさんにお子さんの写真を持ってきてもらい、なるべく均等にすべての子供たちが掲載されるようにしました。私自身も学校の卒業ごとに卒業アルバム持っていますが、値段も高く分厚く、しかし、自分がほとんど写っていない、ほとんどないものばかりです。


息子のオーストラリアの小学校での卒業式にもらった写真は、自分の写真のみです。ドイツでもオーストラリアでも毎年自分の写真と、クラスの写真を希望者だけが購入するだけになっています。自分の写真は証明写真でも使えるようになっていて便利なのです。日本の学校も卒業アルバム形式をやめて、簡略しても良いのでは・・と思ってしまいます。英語圏のパーティー形式も大変ですが、日本の卒業式ももっと簡単にあっさりとしたものにすると良いかなと思います。これも、喜怒哀楽・・を大げさにしないということでしょうか・・・。


2020年はベートーベン生誕250周年記念です。




Writer

ユリシス

東西冷戦時代を身近に感じられるドイツの首都在住。豪州の出会うと幸せになれると言われる、めったに出会えない青い蝶、ユリシスがいる、(ほとんど毎日会っていた!)トロピカルな街から移り住みました。世界に国境はない、人種も言語も関係なく、心で通じ合えるが信条。英、独、インドネシア語を学びました。1985年の人民服を来ていた時代の上海、1988年のベルリンの壁、1992年のインドネシアの民主化運動を目の当たりにする。
現在、東洋医学セミナーを勉強中。体癖はたぶん、2−8かな?しかし、3、5、10も入っているような気がする。

わかりやすく、音楽のように流れるような、軽快な文章をお届け出来ればと思います。小学生でもわかるように簡単で、本質をついた内容に努めてまいります。



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