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[長周新聞 ほか]米国一極支配終焉後の新時代拓く運動の展望
年頭にあたってのご挨拶

 上の動画では、「大学を卒業するけどやりたいことがはっきりしない」という学生に対して、「お金が目的でないなら何をしたいか?」と問いかけています。そして、「あなたが本当に何かやりたいという結論に達した時、それをやろう、そしてお金のことは忘れろ」とアドバイスしています。動画のアップ主(翻訳者)の方は、"まずは自分の生活の上でお金がらみの不安と恐怖を精神世界から取り払うという戦略は有意義"と述べています。
 下の長周新聞の記事は、「年頭にあたってのご挨拶」ですが、世界情勢を的確に捉え、広い視野に立って、私たちがどう生きれば、まともな社会になっていくのか解説してくれています。以下の2点は心に留めておきたいものです。
 "小さな個人が何かを努力して自分だけが報われたり、あるいは個別の経済利害だけを追い求めるのではなく、社会全体がよくなる方向を見据え、下から大衆的な力を束ねなければ支配構造を突き動かすことなどできない"
 "真に人民に奉仕する思想に徹した新しい政治勢力を台頭させること"
 記事中の最後の1行は、長周新聞の高い志を感じます。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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お金が目的でなければ Alan Watts
配信元)

「インチキ金融制度による私達に対する奴隷支配」という形で考えてきたのですが、もう一歩進めて、私達を不安と恐怖で支配するために(インチキ)金融制度そのものが導入されたと捕えてみます。

そうすると、まずは自分の生活の上でお金がらみの不安と恐怖を精神世界から取り払うという戦略は有意義かもしれません。


ほら、失業したらどうする、老後はどうする、年金はどうすると、お金がらみで不安と恐怖をあおってくるわけです。

(中略) 

もちろん、貨幣制度に依存しないとなかなか生きていけない部分はありますが、「精神的」に、「不安と恐怖」で追い込まれている現実があるとしたら、それこそ、既存の現実のマトリックスの中でどっぷりとつかって、奴隷ゲームを演じ続けなくてはなりません。そんなゲームから、一抜けた!と宣言するだけでも、現実が変化します。

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米国一極支配終焉後の新時代拓く運動の展望 年頭にあたってのご挨拶
転載元)
2017年1月1日付
 
 2017年の新年を迎え、読者・支持者のみなさんに謹んでご挨拶を申し上げます。

 1917年のロシア革命から100年を迎えた世界は、その後の資本主義体制や屈折した社会主義体制のなかを各国人民が2代、3代にわたって生きてきたもとで、歴史的な転換期を迎えています。社会は誰のために存在するのかが、どの国でも階級矛盾の激化のなかで鋭く問われ、「まともな社会にせよ」と大衆的基盤を持った反撃が始まっています。資本主義が滅びゆく激動の時代にあって、破壊や戦争の道ではなく、より平和で豊かな社会の展望を切り開いていくことが差し迫った課題となっています。

 資本主義世界はリーマンショック以後、その抜け道を求めて各国で中央銀行による量的緩和や金融資本救済を実施してきましたが、それは各国の人民にとって何ら生活を上向かせるものではなく、もっぱら一握りの金融資本や富裕層に富を集中させ、彼らが支配的な力を振るう体制を死守するものに他なりませんでした。人人の暮らしや社会全体の利益を優先させるのでなく、どこまでも資本を有する者が被支配の側から富をはぎとって強欲に利潤を貪っていく、そのために国家を従え、政治や統治機構が機能するというむき出しの支配構造をさらしてきました。

 社会の上澄みには資本があり余るほどあふれ、タックス・ヘイブン(租税回避地)に隠匿されたり、あるいは実体経済をはるかに上回るほどの資金がマネーゲームに注がれ、グローバル化と相まって世界中を徘徊して焼け太りしてきました。これらの企業及び金融資本がもうける源泉は各国の労働者を徹底的に搾取する以外にはありません。こうして一方が空前の利益を懐にしまい込んでいくのとは裏腹に、世界各国で人民の側には失業と貧困が押しつけられてきました。この富の私物化こそが資本主義の本質であり、それ自体ますます熾烈な競争をくり広げながら保護主義に傾斜したり、覇権争いやその代理戦争を激化させ、アメリカ一極支配が崩壊しつつあるなかで混沌とした世界情勢をつくり出しています。

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トランプ氏、報復留保のプーチン氏を称賛 「とても賢い」 プーチン大統領、逆に外交官の子らをお祭りに招待 〜器の違いを見せつけたプーチン大統領〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 オバマ大統領は、米大統領選にロシアが介入したとして制裁を発動。ロシアの外交官を米国外に追放するとしました。これに対し、ロシア外務省は報復措置を検討していましたが、プーチン大統領は報復を見送ることにしました。逆に、米外交官の子供たちを新年のお祭りに招待するというのです。
 トランプ氏はプーチン大統領を賞賛。今回もまた、プーチン大統領はオバマとの器の違いを見せつけました。
 これはもはや背負投げ1本というよりも、神業の空気投げで勝負がついたという感じです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トランプ氏、報復留保のプーチン氏を称賛 「とても賢い」
引用元)
(前略) 

ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は30日、米政府の制裁に対する報復を現時点では行わないと表明したロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の対応を賞賛した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に、「(プーチン氏が)報復を見送ったのは素晴らしい対応だ。私は常に、彼がとても賢いと知っていた!」と投稿した。

(以下略) 

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プーチン大統領、米外交官の国外追放を拒否、逆に外交官の子らをクレムリンのヨールカ祭に招待
転載元)
© Sputnik/ Vladimir Astapkovich

© Sputnik/ Vladimir Astapkovich


プーチン大統領は米国の外交官のロシア国外への追放を退けた。大統領のこの声明はクレムリンのサイトに掲載された。

我々は米外交官らのために問題を作らないでおこう。」プーチン大統領はこう指摘し、

我々は誰も国外追放することはない。我々は彼ら(外交官)の家族や子どもが新年の祝日でいつも自分たちが利用する場所を禁じることはしない。逆に米外交官の子どもら全員をクレムリンで行なわれる新年とクリスマスのヨールカ祭に招待しよう」と語った。

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ロシアは米国の制裁を対抗措置なしには置かない。相互主義のもと行動していくーラブロフ外相
転載元)
ラブロフ外相は、米国の新たな制裁措置に対するロシアの対抗措置についての外務省の提案が、最も迅速な手順で検討されることを期待している。

ロシア外務省はプーチン大統領に、オバマ政権により出された新たな反露制裁と、ロシアの外交官35人の米国外追放に対する対抗措置についての提案をした。外務省は、在モスクワ米国大使館の職員31人と、ペテルブルクの米国総領事館の職員4人をロシアから国外追放し、また、米国の外交官がセレブリャンヌィ・ボールにある大使公邸を使うことを禁止することを提案した。

「この提案が最も迅速な手順で検討されることを期待している」とラブロフ外相は述べた。

米国は29日、新たな制裁措置を取った。大統領選挙の結果に影響を及ぼそうと試みたとして情報機関、会社数社、数人の個人を非難し、35人の外交官の国外追放を発表した。オバマ大統領は外交官らを「ロシア情報機関員」だと呼んだが、非難の証拠を出すことは一切なかった。 ロシアのペスコフ大統領報道官は先に、米民主党全国委員会のデータベースに対するサイバー攻撃へのロシアの関与を否定した。 さらに、インターネットに関するロシア大統領顧問のゲルマン・クリメンコ氏は、ロシアのハッカーに対する非難は、システムの脆弱なセキュリティを「敵の陰謀」によって説明しようとする試みだと指摘した。

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トランプ氏補佐役、オバマ氏の対露制裁はトランプ氏を苦境に立たせるのが狙い
転載元)
トランプ氏選挙対策本部の本部長を務め、先に大統領補佐官に推薦されたケリーアン・コンウェイ氏は米国の新たな対露制裁についてコメントし、部分的にこれはオバマ大統領およびオバマ政権がトランプ氏の行為を制限しようとする試みと指摘した。

コンウェイ氏はCNNテレビからのインタビューに答えた中で「問題の多くについてはオバマ氏にシンパシーを覚えていた人でさえ、これ(新制裁)部分的には次期大統領を苦しい立場に追いやるためにオバマはそうしたのだと語る有様だ。(制裁発動で)政治が主たる動機となったのであれば実に悲しむべきことだ。そうした実情であると思わされることが多い。民主党政権の政権移譲はそう平和的には行なわれていない」と語っている。

コンウェイ氏は、民主党の党サーバーがサイバー攻撃を受けた事件でロシアが非難されていることについても「選挙期間中、常にこれは『ロシア、ロシア、ロシア』の仕業だと聞かされてきた。選挙開始からとにかく熱狂的な非難轟々ばかりが繰り返されている」と指摘した。

米大統領選挙にロシアが介入したという言いがかりをつけるオバマ政権

竹下雅敏氏からの情報です。
 オバマ政権は、米大統領選挙にロシアが介入したという言いがかりで、ロシアに対する制裁を発動しました。ロシア外交官らとその家族に、国外追放命令を出したようです。オバマ政権はロシアが介入した証拠を一切出さず、この様な事を行っており、ロシアは、“国際法の観点から違法である”と言っています。いよいよオバマは頭がおかしくなったようです。そういえば板垣英憲氏が、オバマは狂牛病だと言っていました。
 トランプ氏は、“来週に情報当局のトップらと会って、今回の事柄を詳細に説明してもらう”と言っており、オバマの立場が無くなるのは間違いないようです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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米政権、連邦保安庁、露軍参謀本部情報総局など5つの省庁機関に制裁発動
転載元)
© Sputnik/ Sergei Pyatakov

© Sputnik/ Sergei Pyatakov


米政権はロシア連邦保安庁、ロシア連邦軍参謀本部情報総局をはじめとする5つの省庁に対して制裁を発動。米財務省のサイトが発表した。

米財務省は今回の制裁発動について、これらの省庁機関があたかも米大統領選挙時期におけるサイバー攻撃に加担したためと理由付けをしている。

(以下略) 

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ペスコフ報道官:我々は米国政府からロシア側に声明された根も葉もない非難には全く同意できない
転載元)
© Sputnik/ Host photo agency/Vladimir Astapkovich

© Sputnik/ Host photo agency/Vladimir Astapkovich


ロシアは、米国側から向けられた新たな制裁発動の口実としての非難を否定する。ロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し次のように述べた。

「我々は、ロシア側に向けて声明された根も葉もない、いかなる主張や非難にも全く同意できない。

「先にも述べていたように、われわれはこのような決定とこのような制裁を根拠のない、国際法の観点から違法であるものだと考える」とペスコフ報道官は付け加えた。

米国の新たな制裁措置に対するロシアの対抗措置は相互主義に基づくものになる。対抗措置はプーチン大統領が定める。ペスコフ大統領報道官が発表した。

さらに報道官は、米政権がすでにどん底にあるロシアとの現在の関係を完全に台無しにすることを目指していると述べた。

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米国の新制裁措置に対する対抗措置についての露外務省の声明は金曜日にーザハロワ外務報道官
転載元)
米国が導入した新たな制裁措置に対する対抗措置についての、ロシア外務省の公式声明は金曜日になされる。ロシア外務省のザハロワ報道官が次のようにフェイスブックに投稿した。

「明日には公式声明、対抗措置など多くのことがある。」

ザハロワ報道官によると、米国市民は現在、国際テロリストや敵軍ではなく、自国の大統領によって侮辱された。

「今回、来る次期政権のために後回しできない仕事の数を最大限に増やし、米国政府に平手打ちを食らわせたのは、その主人本人だ。包括的でなければならなかったのは、中東での措置であって、復讐ではない」とザハロワ報道官は述べた。

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米次期大統領、対露追加制裁の事情を確かめたいと発言
転載元)
現大統領によって新たな対ロシア制裁されたことを受け、ドナルド・トランプ次期大統領はロシアに対する追加制裁に関する事情聴取のため、米国情報当局に面会するつもりがあると発言した。

「我が国とその偉大なる国民のために利益になるので、私は来週に情報当局のトップらと会って、今回の事柄を詳細に説明してもらう予定です。」と同氏は声明した。リア・ノーボスチ通信が報じた。

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オバマ大統領はロシア外交官の郊外コッテージを強制閉鎖
転載元)
木曜日に発動された追加制裁は冷戦中でも使われてきたロシア大使館が運営する郊外コッテージもその対象になった。

オバマ政権は証拠になるようなものは一切公開されず、35人のロシア外交官らとその家族に72時間以内の国外追放命令を出した。

ロシア政府は後に対抗装置を打ち出すと明言した。リア・ノーボスチ通信が報じた。

パールハーバーでのアベ晋三演説の違和感

 オバマの広島訪問にも被爆者とハグする場面がありましたが、今回の安倍首相の真珠湾訪問でも生存者を抱きしめる場面があり、田中龍作さんが"子供だましにもならない演出"だと指摘しています。
 澤藤統一郎氏の記事で安倍首相の17分間の演説のポイントをまとめてくれていますが、"不愉快極まりない"ものだったと感想を述べられています。名もなき投資家さんも指摘している通り「発した言葉」と「実際の行動」が全く違います。例えば、「自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを貫いてまいりました」というセリフなどは、まさに安倍首相が言うと詐欺師そのものです。安倍政権がやってきたことと言えば、秘密保護法、安保法案の制定などに象徴される「戦争ができる国」づくりだと思います。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ハワイ訪問の安倍総理、オバマ大統領と真珠湾で慰霊(16/12/28)
配信元)

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配信元)



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パールハーバーでのアベ晋三演説の違和感
転載元)
<澤藤統一郎(さわふじとういちろう):弁護士>

パールハーバーでのアベ晋三の、なんとも面妖な17分間の演説。朝、ラジオで聞いていて、神経に障った。不愉快極まりない。

なるほど、詐欺師と総理大臣とは、平気で嘘をつかねば務まらない。「アンダーコントロールでブロック」のときも呆れたが、今度は戦争と平和についての問題として、さらに深刻だ。

演説の内容は、3つの部分からなる印象。
(1) どうでもよい、情緒的で無内容なつまらぬ部分。
(2) それ自体間違ってはいないが、「そんな演説をする資格があるのか」と突っ込まねばならない部分。
(3) そして、本音の問題発言部分。
 

(1) 「耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い、静かな入江。」「耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。」「あの日、爆撃が戦艦アリゾナを二つに切り裂いたとき、紅蓮の炎の中で、死んでいった…」

誰が書いた文章なのかは知らないが、こんな浮わついた駄文の朗読を聞かされる身にもなって見よ。耳が痒くなる。尻が落ち着かない。それが、「日本国民を代表して」と繰り返されての発言なのだから、目から火が出るほどに恥ずかしい。日本とは、この程度の首相しか出せない国なのだ。

それはともかく、驚いたのは次のくだりだ。

(2) 戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを貫いてまいりました。戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。この場で、戦艦アリゾナに眠る兵士たちに、アメリカ国民の皆さまに、世界の人々に、固い、その決意を、日本国総理大臣として、表明いたします。

「日本国総理大臣として」の部分を除けば、このように演説のできる人、このような演説を口にして違和感のない人物は、保守革新の立場を問わず、日本に少なからずいる。しかし、そのような人は、アベ政権とその周囲にはいない。「不戦の誓いを貫いてまいりました」と言える人は、例外なくアベ晋三の批判者である。政敵であるといってもよい。

「戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない」とは日本国憲法の根幹の理念である。一貫して憲法を敵視し、とりわけ九条改憲に執着してきたアベの口から出れば、デマゴギーである。あるいはマヌーバーなのだ。教育基本法を改悪し、特定秘密保護法や戦争法の制定を強行し、日本を戦争のできる国にしたばかりか、非核三原則や武器輸出三原則をないがしろにして、防衛予算だけを聖域化してきたアベではないか。どの口からどの舌をもって「平和国家としての歩みに静かな誇りを感じ、この不動の方針をこれからも貫いてまいります」などと言えるのか。

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辺野古:埋め立てに向けた海上作業再開 土砂投入を防げるかが焦点

 24日から27日まで沖縄に行って参りました。飛行機から眺める空や海が大変美しく、人間はその地球のほんの一部に住まわせてもらっていることを実感しました。そして、豊かな自然の中にたくさんの生き物が生きており、人間だけがそこに住んでいるわけではないこともまた実感できました。そのような視点に立つと、全生命はもちろん同じ人間である住民の意思にさえ反して、ごく一部の人間が権力を握り、外国の意向に従い、自然を破壊していくことの異常さを改めて感じざるを得ません。
 沖縄に着いてからは、まず反対運動の陣頭指揮を取っていた山城さんや他2名が拘留されている名護警察署前の抗議活動に参加して来ました。山城さんの人望は厚く、多くの仲間に支えられていることを実感しました。1日も早く保釈されて、また最前線で力を発揮していただきたいものです。その後、高江のテントに行き、26日は辺野古の海を見てきました。
 辺野古の海を直接見たら、新たな米軍基地の建設のために埋め立てることなど到底信じられないと思います。現地では、辺野古の海を目の前にして、広大な範囲が埋め立てられようとしていることを解説していただきました。埋め立てに使われる土砂は、10tトラック340万台分というから驚きです。しかも、土砂は西日本各地から政府が買い取り海上輸送するようです。福島の放射能汚染土が持ち込まれる可能性を質問したところ、予定されていないが安倍政権ならあり得るとの指摘でした。
 残念ながら昨日から辺野古の工事が再開されました。下に取り上げた記事は、「権力者の意思」に流された最高裁判決から工事再開までの流れをまとめました。「辺野古新基地建設に断固反対」という民意によって選ばれた翁長知事には是非とも奮闘して食い止めていただきたいです。一番下の沖縄タイムスの記事には"防衛局は岩礁破砕許可が期限を迎える3月末までに可能な限り工事を進める考え。県は、知事権限により工事を止め、土砂投入を防げるかが焦点になる"とあります。辺野古に多くの方の意識が向けられ、美しい海が守られることを願います。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)



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辺野古違法確認訴訟:最高裁判決は翁長知事に埋立承認取消の取消を命じるものではない。
転載元)
<ピースフィロソフィー>

12月21日『琉球新報』3面に掲載されたブログ運営者の評論を紹介します。(中略)… 

埋立承認取消の取り消しは沖縄県民の新基地反対への民意を受けた行動とは言えません。取消を取り消さなくとも、最高裁の判決に従っていないということはありません。この判決は違法確認だけであり、埋立承認取消の取り消しを命じていないのですから。だから判決の後、取り消すとしたらそれは判決を受けてということではなく、翁長知事の政治的意思によるものということになります。

取り消さないことは立派に判決に従っているのです。翁長知事には埋め立て承認取消の取消を思い留まってほしいと思います。

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辺野古埋め立て「違法確認訴訟」最高裁で県が敗訴しても知事は判決を理由に埋立承認取消を取り消すことはできません/させてはいけません

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辺野古埋め立て「承認の取り消し」撤回へ 翁長知事(16/12/26)
配信元)

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RBC THE NEWS「辺野古 埋め立てに向けた海上作業再開」2016/12/27
配信元)

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沖縄県の協議要請拒否、辺野古工事再開 翁長知事「絶対阻止する」
引用元)
(中略)…知事は「絶対に新辺野古基地を造らせない」と述べ、あらゆる権限を使って新基地建設を阻止する決意を改めて示した。

(中略) 

 防衛局は岩礁破砕許可が期限を迎える3月末までに可能な限り工事を進める考え。県は、知事権限により工事を止め、土砂投入を防げるかが焦点になる。

(以下略)