米ボルチモアでの抗議の波は、世界のリーダとしての米国の時代が終わったことを物語るさらなる証拠の一つである。雑誌The American Conservativeの創刊者で編集者のスコット·マッコーネル氏は、このような見解を表している。
マッコーネル氏は、
「米国の政治家たちは、世界が米国の指導を求めていないことをいつか理解するだろう」と考えている。
マッコーネル氏は、「ボルチモアにある野球場『カムデンヤード』の場内でしか、大勢の愛し合うカップルや子供を持つ親たちを保護できない国は、ウクライナを新自由主義にとって安全な場所に変えることはできない」との見方を表している。(ボルチモアで暴動が始まったことにより、「カムデンヤード」の観客たちは試合が終わった後、安全上の理由により、すぐにスタジアムから出ることが許されなかった)。
マッコーネル氏は、ボルチモアの騒乱の映像が世界へ配信されているように、米議会ではまだ、世界は米国に従おうとしていると考えられている、と指摘している。
なお米国は、欧州のパートナーたちにアジアインフラ投資銀行への加盟を思いとどまらせることは出来ないことにすでに気付いた。
マッコーネル氏は、米議会が、西欧、ロシア、中国が、対イラン政策の強化に関する米国のイニシアチブに従うと考えていることは、ドグマであり、現実によって裏付けされているものではないと指摘している。
マッコーネル氏は、
「米国の時代はすでに終わった… 議会の人々はまだそれが分かっていないが、いつか理解するだろう」との確信を示している。
ウクライナの実業界は米国に対する信用を失った。ウクライナ人大実業家がウクライナの新聞「ヴェスチ」からのインタビューにこう語った。
「
米国のことはもう一切信用できない。米国が何をくれただろうか? 米国のしたことはマイダンの危険な賭けに我々を引きずりいれただけだ。それがすんだら、今度は米国は東部での戦争の賭けに出て、とうとうロシアとの戦争になってしまった。」
インタビューに答えたビジネスマンは、
ウクライナは「出血多量で衰弱して」いるにもかかわらず、「米国からは現実的な助けは何もない」と語気を強め、米国はキエフが借金を返すための金を「投げ入れている」が、
IMFの条件に縛られることでウクライナ経済は窒息させられている」と付け加えた。
「
米国人に必要なことというのは、ロシアが我々との紛争の深みによりはまり込むこと(ということは、我々もロシアとの紛争にはまり込むこと)
に他ならないという印象がどうしてもぬぐえない。
またここ最近、ウクライナにある資本が多国籍企業のいいように再配分され、ウクライナのビジネスから吸い取られている事実が顕著になってきた。」
年金、郵便貯金などの国民の財産を米国に差し出したご褒美で、米議会での演説となったわけですが、そこではひたすら“ご主人様に忠誠を誓い、すべてを捧げますと約束”したわけです。
小沢一郎氏が以前のインタビューの中で、安倍晋三の本質は反米であると語っていましたが、その通りで、彼は戦前の日本に戻したい歴史修正主義者なので、腹の底では反米なのです。ところがやっていることは、究極と言えるほどの対米従属です。
この矛盾を考えると、尊敬する祖父の影響で、日本を再び戦争が出来る国に変え、自らが最高司令官として軍隊を指揮したいという願望が優先し、それ以外のことはすべて犠牲に出来るという気がします。まさに自らの野望のために国民を犠牲にしているわけで、究極の売国奴だと言えるでしょう。