Photo: AFP
沖縄で米軍兵士が日本人女性を強姦した。この事件は、多くの日本人に、「何のために米軍駐留を我慢しているのか?」という問いを再び投げかけた。
1971年に沖縄返還協定に調印されて以来、米軍兵士は1995年までに沖縄で4000件以上の罪を犯した。その中には約10件の殺人、100件以上の強姦が含まれている。これは地元住民のみならず、米国との軍事同盟を解消し、日本の領土から米軍基地の完全撤廃を求める日本の左派勢力の怒りを呼び、抗議が行われた。
沖縄では1995年9月4日、米軍駐留に反対する日本人に新たな「切り札」を与える事件が発生した。
キャンプ・ハンセンに駐留していた米軍兵士3人が、12歳の日本人の少女を拉致、負傷させ、強姦する事件が起こった。日本では大規模な抗議デモが開かれた。米軍兵士たちには、懲役数年の判決が言い渡され、
米軍司令部は、米軍兵士への管理を強化した。だが、強姦事件は減ったものの、なくなることはなかった。最近では、下記のような事件があった。
2002年には、海兵隊少佐による婦女暴行未遂事件。2003年には、海兵隊上等兵が19歳の女性を殴って乱暴し、禁固3年半の判決が下された。
2006年には、嘉手納空軍基地の米空軍の元職員が暴行を2回行い、禁固9年の判決が言い渡され、
2008年2月には、海兵隊員が14歳の少女に暴行し、逮捕された。そして今回、新たな集団強姦事件が発生した。沖縄で米海軍の兵士2人が、少女を乱暴した。米国防総省はすでに、事件の調査に全面的に協力する意向を表し、駐日米大使は、謝罪を表明した。日本の玄葉外相は、「綱紀粛正とか再発防止という言葉で片付けられない、もっと抜本的な対策を考えなければいけない」と指摘した。だがいったい、どのような対策が必要なのだろうか?将校たちが、子供の面倒を見るように沖縄の海兵隊員と一日中手をつないで生活することはできない。
米軍兵士の犯罪が完全になくなるための方法はただ一つ、米軍基地の撤退しかない。日本ではずいぶん前から米軍基地の撤退が求められている。2009年には当時の鳩山首相が普天間基地の移設を約束した。だがそれから間もなくして鳩山氏は辞任し、米軍基地は普天間に残った。新たな日本政府は、それについて黙っている。
» 続きはこちらから