籠神社(このじんじゃ)は、
京都府宮津市にある
神社。
元伊勢の一社であり、「
元伊勢籠神社」とも称する。
祭神
- 主祭神
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彦火明命 (ひこほあかりのみこと)
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天火明命、天照御魂神、天照国照彦火明命、饒速日命ともいうとする。社家・海部氏の祖神。
- 相殿神
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豊受大神 (とようけのおおかみ) - 御饌津神ともいうとする。
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天照大神 (あまてらすおおかみ)
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海神 (わたつみのかみ) - 社家・海部氏の氏神。
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天水分神 (あめのみくまりのかみ)
祭神については古くより諸説があり
[1]、『丹後国式社證実考』では
伊弉諾尊[注 1]、『神社明細帳』では天水分神としている。
神職
当社の神職(
社家)は、古くより
海部氏(あまべうじ)の一族が担っている。
一族には、現存では日本最古の系図「
海部氏系図」(国宝、
平安時代の書写)が残されており、彦火明命を始祖(初代)として82代の現宮司までの名が伝えられている
[5]。
木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)は
京都市右京区太秦にある
神社である。
通称
木嶋神社(このしまじんじゃ)。また、本殿東側に
織物の始祖を祀る蚕養(こかい)神社があることから
蚕の社(かいこのやしろ)の通称が広く知られている。
祭神
現在では祭神を
天御中主命・
大国魂神・
穂々出見命・
鵜茅葺不合命としている。
木嶋坐天照御魂神社は「木嶋に鎮座する天照御魂神の社」という意味で、
本来は「天照御魂神」を祀る神社ということになる。この「天照御魂神」がどの神を指すのかについては諸説ある。『葛野郡神社明細帳』では上述の神々の他に
爾々芸命の名を挙げている。
『神祇志料』では天火明命のこととしている。関西には、ほかにも「天照(アマテル)」のつく神社がいくつかあり、元々はそれぞれ当地の太陽神を祀っていた神社と考えられている。
歴史
続日本紀の
大宝元年(
701年)4月3日の条にこの神社の名があることからそれ以前から祭祀されていたとされる。
この神社がある
嵯峨野一帯はかって朝鮮半島を経由して渡来した
秦氏が製陶、
養蚕、織物などの技術を持ち込んだ。蚕が祀られているのもそれゆえである。
ここ10年の間に、境内の池の湧き水が枯渇してしまった。
社殿
社殿の西にかつては湧水が豊富であった「元糺の池」(もとただすのいけ)という池の中に三柱鳥居がある。これも起源不明ながら現存するものは
天保2年(
1831年)に再興されたものである。
三柱鳥居