[カレイドスコープ]シリアでペンタゴンとCIAが敵対関係になって戦っている理由 〜 今のシリア情勢がよくわかる見事な記事

竹下雅敏氏からの情報です。
 シリアで、ペンタゴンとCIAが互いに銃を向け合っているということで、その詳しい内容を、カレイドスコープが解説しています。大変見事な記事で、今のシリア情勢がよくわかります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シリアでペンタゴンとCIAが敵対関係になって戦っている理由
転載元)
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シリアで展開されているペンタゴン側の民兵と、CIA側の傭兵との戦闘・・・これを、国軍とグローバリストの私兵との戦いであると気が付いた人は、世界の多くの謎を解くことができるかも知れません。

(中略)...
シリアで、ペンタゴン(米・国防総省)とCIAが互いに銃を向け合って戦闘状態に入っている」・・・。
(中略)...
・・・今、この瞬間も、CIAが提供する武器と資金で完全武装した民兵(傭兵)は、シリアにいるペンタゴンの民兵に発砲しているのです。
以下、10月26日付のロサンゼルスタイムズから

・・・ペンタゴンとCIAという、米国の異質の二つの軍事力によって、それぞれに武装化されたシリア民兵(傭兵)が、シリアで二番目に大きな都市、アレッポ(現在は包囲されている)とトルコとの国境線との間に広がる平原で互いに戦闘を繰り広げている。(中略)...
この事実は、米当局と反アサドの反政府勢力の両方の指導者が確認している。
今年2月中旬、「Fursan al Haq旅団」、あるいは、「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」と呼ばれている自由シリア軍(略称FSA:シリアの反政府武装組織)系列の武装したCIAの傭兵は、クルド族が支配する地域からシリア東方にかけて進軍しているシリア民主軍(Syrian Democratic Forces)に押されて、アレッポの北方約20マイルのところにあるマレア(Marea)の町から撤退し始めている。(中略)...
(中略)...
・・・ここで、読者が混乱しないうちに、こうした傭兵たちに、どのように命令が下されるのか、その系統について書いておきたいと思います。

まず、シリアのアサド政権を打倒して西側の傀儡政権を打ち立て、シリアを橋頭堡(進軍の足掛かり)にしてイラン侵攻を果たすことを目的とした組織が、ワシントンが設置した最高軍事評議会(SMC)です。

この最高軍事評議会(SMC)は、ワシントンのサポートによって、アサド政権の打倒を掲げる反体制派の指揮命令系統を一手に担っています。

最高軍事評議会(SMC)の号令一下、下に連なっているすべてのイスラム武装過激派といわれる「イスラムの皮をかぶった、金で雇われた傭兵」が、誰彼かまわず殺戮を繰り返しているのです。

最高軍事評議会(SMC)直下の下部組織としては自由シリア軍(FSA)があり、その手駒となって命を懸けた戦いを日夜繰り広げているのが、「Fursan al Haq旅団」、あるいは、「正義の騎士団(Knights of Righteousness)」と呼ばれている“殺人サラリーマン”である傭兵たちです。
(中略)...
今回のように、ペンタゴンとCIAのそれぞれの傭兵が戦闘状態にあるということから、一見するとワシントンが分裂しているように見えます。
しかし、それは米国という国家の国益を守る正規軍と、米国の国益を犠牲にしても、彼らの御本尊であるハザール・マフィアの利益を優先するスパイ組織との戦いであると見る方が当を得ています。
(中略)...
つまり、ワシントンは民間の利害によって戦争を起こしている世界最大の政府組織であり、それは、具体的に言えば、多国籍企業に乗っ取られてしまった官製戦争屋と言い換えたほうが分かりやすいのです。

ここで言う多国籍企業とは、軍事産業であり、医薬産業であり、石油産業であり、巨大建設会社などです。

さらに具体的に挙げれば、世界最大の石油掘削機の販売会社であるディック・チェイニーのハリバートンであり、「地震の起こるところにべクテルあり」と言われているブッシュの多国籍総合建設業べクテル、2010年にメキシコ湾原油流出事故を起こした国際石油資本のBP、世界最大の石油会社、エクソンモービル(XOM)、そして、エクソンと同様、スーパーメジャー6社のひとつ、シェブロンなどです。
(中略)...
・・・ホワイトハウスを動かしているのは、100%多国籍企業です。もちろん、その背後にはバチカンが姿を隠しています。

私たちは、国家と株式会社との戦争を、あたかも国家と国家の国益を巡る戦争であるかのように錯覚させられてきたのです。

今、シリアで私たちが見せられているのは、株式会社が国家を乗っ取ろうと、それぞれの国の国民の税金を使ってギャング団が押し入り強盗をやっている姿なのです。
(中略)... ・・・ペンタゴンに支援されている約50の特別作戦部隊は、クルド人民防衛隊(YPG)、あるいは人民保護部隊として知られるクルド族の一団によってコントロールされています。

・・・米軍の特殊作戦司令部の司令官であり、中央司令部の後任の指揮官であるジョセフ・ボーテル(Joseph Votel)将軍は、今月、「シリア民主軍(Syrian Democratic Forces)」の戦闘員の約80%はクルド人である、と述べました。

クルド族の武装化にかなりの力を注ぎ込んできた米国(ペンタゴン)の支援は、トルコ政府との間で緊張を高める重要ポイントになっています。
トルコ政府には、クルド族の反乱を鎮圧してきた長い経歴があるからです。


エルドアンのトルコ政府は、ペンタゴンに支援されたクルド族の一団が、トルコの南側国境付近のより多くを支配するのを決して見たくないのです。
(中略)...
なぜ、ペンタゴン側の民兵と、CIA側の傭兵が、互いに戦闘状態に入ってしまったのか。

ペンタゴンのシリアにおける一連の行動は、イスラム国に対抗する米国の同盟国による明白な努力の一部であることは間違いのないことです。
この点で、ペンタゴンは、ロシアのプーチンと軌を一にしていると言えます。

しかし、CIAによる傭兵への支援は、アサド政権への圧力を継続することを目的としています。CIAは、傭兵によってシリア内部を破壊させ、シリアの指導者を観念させて交渉のテーブルに着かせることを狙いとしています。

ペンタゴンの活動が、イスラム国の殲滅を目的とした「陽」の活動であれば、CIAのそれは、米国の分離された「陰」の秘密行動の一部でもあるのです。
(中略)...
・・・CIA側の傭兵は、金で雇われた“殺人サラリーマン”です。「アメリカ」という国家の兵隊とは、何の関係もない人々です。

ロシア軍によって自分たちの国の兵隊が爆撃によって殺されたわけではないので、ペンタゴンはプーチンの二枚舌を問題にしないどころか、プーチンの戦禍を喜んでさえいるのです。

ここで明白になったことは、「CIAとは、米国という国家の国益のために働いている情報機関ではない」ということです。
つまり、米国を乗っ取ってしまったハザール・マフィアと言われるグローバル・エリートたちの利益のために働いている無国籍のスパイ組織である、ということです。

・・・当然、CIAに支援された傭兵(それは、イスラム国を含んでいる)は、クルド族の率いるペンタゴンの約50の特別作戦部隊によって後退を余儀なくされます。このことが、この地域で頻繁に衝突が繰り返されるという結果につながっていったのです。

こうして、戦況は思わぬ方向に流れ、独立系メディアに「ペンタゴン vs CIA」といった見出しを書かせることになったというわけです。
(中略)...
・・・グローバリストの利益とは、シリアの内戦を激化させ、アサドを屈服させるか、あるいは暗殺することによってCIAの意のままに動く政権を打ち立てて、イラン侵攻への橋頭保を築くことです。

それは大中東アジェンダという、世界の自然資源・労働資源・エネルギーのすべてを掌握する大命題のためです。
CIAこそが、バチカンとタッグを組んで、今の奴隷制度をいっそう強化して世界市民を支配する世界政府を樹立しようとしている陰謀勢力である、ということなのです。
(中略)...
・・・クルド族は、決して支配者に隷属しない誇り高い民族です。
グローバリストは、自分たちの言うことをきかない民族を「民族浄化」によって地球上から抹殺しようとしているのです。(中略)... そのクルド族が、米国の正規軍であるペンタゴン側について、マレアからイスラム国を追い出すことによって、アレッポへの兵站ラインを切断しようという作戦に出ているのです。CIAと衝突するのは当然の帰結と言えるでしよう。
(中略)...
・・・ロシアは、去年暮れ辺りからクルド族に接近しています。
そして、今年の4月には、ロシアはクルド族との連携を深めることを正式に発表しました。

ロシアがクルド族を保護することは、米国の正規軍であるペンタゴンの利害と一致するのです。
その利害とは、「米ロとも、ハザール・マフィアに唆されて互いに無益な戦争で国益を削ぐような愚かなことは、もうおしまいにしよう」ということです。

ペンタゴンが、水面下でロシアのプーチンの政策を支持するのも当然のことなのです。

・・・米比戦争によって同じような目に遭ったフィリピンのドゥテルテ大統領は、マハリカン(Maharlikan:現在フィリピンの人々として知られている)が、どのようにして西側に対してアイデンティティーを喪失してしまったのか痛いほど理解しています。

彼が毒づいているのは、CIAのエージェントであるオバマに対してであり、米国を私物化して米国民を奴隷のように扱っているハザール・マフィアに対してであり、決して、被害者である米国民に毒づいているわけではない、ということを、いったい何人の米国民が理解しているのでしょう。

・・・しかし、どうも見てもハザール・マフィアは、パニック状態にあります。

・・・ドナルド・トランプにはペンタゴンのバックアップがあります。
オバマとヒラリーにはCIAのバックアップがあります。

ハザール・マフィアは、中国を唆して第三次世界大戦の引き金を引かせようとしています。
しかし、ドゥテルテの登場によって、荒れ狂っていた南シナ海は、凪のように静かになりました。


ロスチャイルド(彼は、ジョージ・ソロスを使ってヒラリーをなんとしてでも勝たせようとしている)は、ヒラリーを大統領にして、本当に第三次世界大戦を引き起こそうとしています。(以下略)

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