[Sputnik 他]米国連大使:アサド政権よりも「ダーイシュ(IS)」のほうが重要な問題 〜アメリカ主導のモスル作戦に対するロシアの非難〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 トランプ政権になって、アサド政権打倒よりも、ダーイシュ殲滅の方が重要な問題になっています。
 2つ目の記事によると、米国側はテロリストが建物の中に民間人を隠し、そこから攻撃をしている様子を収めたビデオを公開していないようです。これに対して、ロシア側はなぜ、テロリストらの戦争犯罪を米軍司令部が隠しているのかを問うています。しかも、民間人が建物に居ることを知っていながら空爆している事実に対しても、疑問を投げかけています。
 こうしたロシア側の非難に対し、イラク軍は、“民間人の命を守るために、モスルの解放作戦を停止”しているとのことです。ロシアの手本に従って、モスルに於いても、民間人が受ける被害を最小限にしてもらいたいものです。
 イラク軍が包囲しているシリア国境近くには、ダーイシュの指導者アブ・バクル・アル・バグダディが潜伏していると書かれています。本物はすでに死んでいると思われるので、このバグダディは、影武者かクローンではないかと思います。クローンの方が、可能性が高いです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イラク軍、人命のためにモスル解放作戦を一時停止
配信元)
イラク軍が、安全な退路を拡大し、民間人の命を守るために、北部モスルの解放作戦を停止しています。

イルナー通信によりますと、これまで、テロ組織ISISに占領されていたモスル西部の70%が解放されています。

現在、戦闘は人口の多いモスルの旧市街にまで及んでおり、民間人が被害を受ける危険性が高まっています。

現在、戦闘はモスル西部のヌーリ・モスク周辺に集中しており、ここは、ISISの指導者バグダディがおよそ3年前に自身がカリフだと宣言を行った場所です。

イラク義勇軍の司令官は、ISISは民間人を人間の盾として利用しているが、イラク軍は解放作戦のあらゆる段階において、民間人の人命を尊重していると強調しました。

一方、イラクの情報筋は、イラク軍がバグダディを包囲しているとしました。

バグダディはシリア国境近くのタルアファルに潜伏しているといわれています。

モスルは2014年6月からISISに占領されています。

モスルの解放作戦は昨年10月から始まっており、この町の東部は現在イラク軍が掌握し、モスル西部の解放作戦も2月に始まりました。

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ロシア国防省 米国によるモスルでのテロリストの犯罪隠しに驚きを表明
配信元)
「イラクにおけるテロリストらの戦争犯罪は、米国により国際社会から隠されている」-ロシア国防省の公式スポークスマン、イーゴリ・コナシェンコフ少将は、このように指摘した。

スプートニク日本

少将は、米国が率いる有志連合のスクロッカ報道官が以前、記者団に「戦闘員らが、西部モスルの建物の中に民間人を隠し、その後で、有志連合の反撃を誘うためにそこから攻撃している様子を写したビデオの機密解除問題について検討中だと述べた事に注意を促した。

その際コナシェンコフ少将は、次のような問いを投げかけている-

「スクロッカ報道官の情報について言えば、こうした事実は、最も重い戦争犯罪に他ならない。ここですぐに2つの疑問が生じる。一つ目は、テロリストらの戦争犯罪を秘密のベールで国際世論から隠している米軍司令部の行動の原因となる動機は一体何かである。そして第二番目は、なぜ米国が率いる有志連合は、そうした情報を持ちながら、それでもやはり、民間人がいる建物をスマート爆弾で空爆し、故意に彼らを恐ろしい死に至らしめたかだ。

先の報道によると、テロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」の指導者アブ・ バクル・アル・バグダディ容疑者が、政府軍に包囲されているモスルにいる可能性がある


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米国連大使:アサド政権よりも「ダーイシュ(IS)」のほうが重要な問題
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米国のヘイリー国連大使は、トランプ政権はシリアのアサド政権よりもテロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」のほうが重要な問題だと考えていると述べた。テレビ局Foxニュースが報じた。

スプートニク日本

ヘイリー大使は「アサド氏は問題であり、米政府はそのように考えているが、現時点では『ダーイシュ』のほうが大きな問題となっている」と述べた。また大使は、シリア紛争の平和的解決に取り組む前に『ダーイシュ』に対処する必要がある」と語った。

先の報道によると、米国のヘイリー国連大使は、シリアのアサド大統領の辞任はシリア情勢に対する米国の優先事項ではないと明言した。

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マスコミ:「ダーイシュ(IS)」の指導者は米国が包囲するモスルにいる可能性がある
配信元)
ロシアのマスコミによると、テロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」の指導者アブ・ バクル・アル・バグダディ容疑者が、政府軍に包囲されているモスルにいる可能性がある。
スプートニク日本

同情報は、「ダーイシュ」の戦闘員が包囲された都市の一連の封鎖突破を試みた後、イラン軍が入手した。

政府軍筋によると「彼ら(戦闘員)は、その後防備を固めてモスルの包囲を突破するために、タル・アファタを包囲する戦闘員らの封鎖を解こうとした」という。マスコミが報じた。

イラクのアナリストらによると、このような試みはモスルに残っている戦闘員を連れ出すこと、あるいは「ダーイシュ」の指導者アブダディ容疑者を避難させることと関係している可能性があるという。消息筋は「我々はアブダディ容疑者がモスルにいる可能性を排除しない」と述べた。

先の報道によると、国際テロ組織「ダーイシュ」のリーダーに最も近い戦友とされるアイヤド・アリ・ジュマイリがイラクの空爆で殲滅された。

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