地球ニュース:アメリカのインフラ事情

 今回はトランプ大統領が熱心に進めようとしているアメリカ国内のインフラ整備について見ていきます。土木学会が出した評価ですから工事の受注が増える方向にバイアスは掛かっているかもしれませんが、それでも内容は惨憺たるものです。その中で最も良かった鉄道部門も、事故が相次いでいます。
 現在のアメリカは内戦状態だそうですが、古くなったインフラもそう長くは持ってくれません。世界中で戦争ごっこをして遊ぶ暇があったら、そのお金と(悪)智慧と人員を国内に使うべきなんじゃあ……。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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地球ニュース:アメリカのインフラ事情

国の成績表


私、白状致しますとジェシー・ベンチュラ“知事”のぷちファンでして、その息子タイレルさんのRTの番組(平日5日間30分ずつ)も大分前から視聴しているのです。少し前からは知事ご本人も新番組(こちらは金曜夜に一度あるかないか)を担当するようになって、マジRTグッジョブ☆二度美味しいぞ、みたいな。



まぁそんなイケメン・ウォッチングは横に置いといて、息子さんの方の番組「Watching the Hawks」(※直訳は「鷹を眺めること」ですが、命名したときのインタビューなどからすると「鷹の如く見張る」って訳になりますでしょうか)を眺めておりましたら、米国土木学会(ASCE)が出したアメリカ全体の成績表を取り上げていました。なんでもインフラで総合D+の評価を取ってしまったと。しかも前回2013年から大して改善されていないそう。


アルファベット順です。AVIATIONから左側を下へ訳して行くと、航空・橋・ダム・飲料水・エネルギー・有害廃棄物・内陸水路・堤防。右側はPARKS AND RECREATIONから、公園と厚生【施設】・港・鉄道・車道・学校・固形廃棄物【※要するに一般のゴミ】・輸送・排水。見事なくらいにDのオンパレードです。

ちなみに成績表は学校同様に、Aが大変優秀、Bが優秀、Cが普通、Dが日本流に言うと「がんばりましょう」、つまり合格ギリギリ、そしてFが落第です。一見5段階評価ですが、実質的にDがラスト、辛うじて首が繋がっている状態なのです。

F以外の4つは、各々3段階に更に分かれます。Aだと、「Aプラス」「A」「Aマイナス」の3つ。なので「Dプラス」ならもうちょっとでC圏内に手が届くと言えなくも……いやいやいや、それでもDの仲間ですよ、D。学生ならガクブルな状況じゃないですか。先程の成績表には、ただのDどころかDマイナスまで点けられています。ASCEの場合、Dだと「危機的状況」だそうです。インフラが「使用に適さないレベル」の一歩手前って大丈夫ですか。

えーと、アメリカって超大国、世界の警察でございとばかりに肩で風を切ってる国でしたよね、そして先進国でしたよね?

インフラというのは国の根幹部分です。国民の健康と生命に直結しています。電気や水だけでなく、教育や医療、そして言うまでもなく交通網と通信網の整備。こういう時間がかかる大掛かりなものは政府が舵取りして、市民に出来るだけ無償で提供するというのが本来の姿ではないでしょうか。カストロは医療費も教育費もゼロにしました。実現は可能なのです。

番組では、第二次世界大戦が終わる頃くらいまではアメリカのインフラも頑張っていたのに! 軍産複合体にどんどん大金が注ぎ込まれているから! と嘆いていました。

とあるツイート情報によると、ASCEから4年毎に出される成績表がDに落ちたのはクリントン政権の時から。その前はBやCだったそうです。2001年以降の推移はこちら:

「NA」は「該当なし(not applicable)」の略なので、当時は項目として立てられていなかったのでしょう。にしても、どれもこれも酷い! 「NC」は恐らく「変化なし(no change)」という略だと思われます。

あ、きちんと調べたらASCEの成績表って2017年の3月上旬に発表されていたものでした。当時、見かけた記憶が……でも今でもツイッターでちょいちょい回っている話題です。

インフラ計画


番組では、トランプさんがこういう分野をどんどん民営化していくと宣言していることにも懸念を表明していました。そうですそうです、トランプさんが今月12日にやっとこさインフラ計画を発表したので、先の成績表が引っ張り出されたのでした。すみません、一番インパクトの強い話題で頭が占領されておりましたわ(イケメン→成績表→政府の計画って頭大丈夫か私……)。

翌13日にトランプ大統領が昨年第4四半期のお給料を寄付した件は、ツイッターで気が付いていたんですけどねぇ。今回は輸送省にするそうです。サンダース報道官が「我々のぼろぼろになったインフラを再建して現代化する計画を支援するため」って読み上げていました。なんでこう敵が揚げ足取りしそうな言い回しをするかな(笑)。


アムトラックの多発事故


ただ確かにボロボロだとは思います。冒頭の動画で言ってましたが、大半は寿命が来ているのです。ASCEの成績表で唯一Bを取った鉄道ですら、事故件数が酷いのなんの。連邦鉄道局によると、2016年には2025件の衝突事故があり、798人が負傷、265人が死亡したそうです。アムトラック(全米鉄道旅客公社)はここ十年、平均31件の脱線事故を毎年起こしているとか。

Author: Samuel [CC BY-SA]


青と深緑の線がアムトラックです。ちなみに上の赤い線はカナダのVIA鉄道。

前々回のフルフォード氏の記事で言及されていたのは、1月31日、バージニア州西部を目指したアムトラックの列車へ、トラックが突っ込んだ脱線事故だと思います。「天からの介入」とでも言うべき奇跡的な采配で、乗客は誰一人死亡せずに済みました。

ただし、トラックに乗っていた一名は死亡しています。毎年定例の会議に向かうためにポール・ライアン下院議長を含め共和党議員が何人も乗っていました。家族やスタッフも多数同行しており、皆さん無事だったそうです。カバールがFISAメモの公表を阻止しようと画策したのではないかと言われています。

アムトラックはここ二箇月間にアメリカ国内で立て続けに四度も事故を起こしています。2月4日にはサウスカロライナ州で別の列車と衝突し、運転手と技術者2名が死亡し、乗客116名が負傷しました。
1月14日にはノースカロライナ州で、踏切に入り込んだ車と衝突。車に乗っていた60代の牧師夫妻が死亡しました。12月18日にはワシントン州で制限速度の3倍のスピードでカーブへ突入して脱線し、幹線道路に落下。3名が死亡し、77名が病院に搬送されました。ということで、四件とも死者を出している深刻な事故なのです。


アメリカ版一帯一路となるか


確かトランプさんは超高速鉄道網を全米の地下に張り巡らすことを計画しているのですよね。

それ故のイメージダウンを狙ったのでしょうか。車社会のアメリカで、人々がますます電車を嫌うように仕向けたいのでしょうか。ディープ・ステートが、靴に画鋲を入れるレベルの非っ常に分かり易い嫌がらせをしております。

トランプ大統領も、インフラ整備へ投入する金をケチって、国際空港などの国有資産を売り飛ばそうとしたり、民間からの投資を大々的に期待したりと、少々(?)進め方に問題がありそうなのですが、どこも老朽化しているようなので成功して欲しいものです。


文・Yutika


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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