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『種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?』前編
YouTube:ドキュメンタリー映画"種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?"より 日本語版監修:印鑰智哉
1.地球はいかに生きられる星になったか?
画像の出典: pixabay [CC0]
・種子法の問題を考えるにあたって、いつもとちょっと違った観点からアプローチされました。
(注:出典のわからない画像やイラストは、差替えもしくは削除させてもらいました)
(注:出典のわからない画像やイラストは、差替えもしくは削除させてもらいました)
2.この地球は微生物の星
画像の出典:マーティン・J・ブレイザー『失われていく、我々の内なる細菌』みすず書房より
・微生物は鉱物からミネラルを抽出します。
そして大気からは窒素を抽出します。
そして大気からは窒素を抽出します。
3.微生物と植物の共生が作り出すもの
・植物は土壌の微生物からミネラルを受け取ります。
・人は植物からタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを摂取します。
そして腸内細菌がその分解・合成を助けます。
そして腸内細菌がその分解・合成を助けます。
4.微生物が作り出す「根っこ」
・微生物は植物の根の周りに根と似た根っこ(菌根菌糸)を作り、この菌根菌糸が豊かな土壌を作っていますが、このままでは世界の土壌はあと60年で失われてしまいます。(2015年国際土壌年)
5.化学肥料・農薬が土壌を破壊
・第二次世界大戦後からの「緑の革命」といわれる化学農業は、世界の土壌を危機に追い込んでいます。
6.戦争から生まれた化学肥料
・農業とは関係がなかった化学企業が農業生産のあり方を支配し出しました。
爆弾を作る工程はそのまま化学肥料に使えたのです。
そして種子と化学肥料と農薬をセットにした工業型農業へとすすみました。
爆弾を作る工程はそのまま化学肥料に使えたのです。
そして種子と化学肥料と農薬をセットにした工業型農業へとすすみました。
・そして1996年以降は第2次「緑の革命」ともいうべき遺伝子組み換え農業が始まったのです。
7.米国での慢性疾患の急増
・肉体の疾患(肝臓、胆管、甲状腺、膀胱、胆嚢ガンなど)
精神的な疾患(自閉症、認知症、パーキンソン症、アルツハイマー症など)
それぞれにおいて、患者数の割合とグリホサート、遺伝子組み換え耕作の割合に相関関係が見て取れます。
さらに平均寿命も2015年から減少に転じています。
精神的な疾患(自閉症、認知症、パーキンソン症、アルツハイマー症など)
それぞれにおいて、患者数の割合とグリホサート、遺伝子組み換え耕作の割合に相関関係が見て取れます。
さらに平均寿命も2015年から減少に転じています。
・もちろん原因としては遺伝子組み換えだけではないかもしれませんが、これらの慢性疾患とのリンクを指摘する研究が増えています。
8.健康に影響を与える遺伝子組み換えの中身は?
・①Bt毒素・・・虫の腸を破壊して殺す殺虫剤
・②除草剤グリホサート・・・遺伝子組換えの多くに大量に含まれている
9.虫の腸を破壊するBt毒素
画像の出典: YouTube「GMORoulette Trailor3」より
・虫の腸を破壊するBt毒素は、ほんとうに哺乳類には安全なのでしょうか?
10.Btコーンの植え付け面積と炎症性腸疾患
・Btコーンと炎症性腸疾患には相関関係が見て取れます。つまり安全ではないということです。
・リーキーガット(腸壁の細胞の結合が緩み、消化器官の機能が損なわれる)による腸の障害は、アレルギー、自己免疫性疾患、糖尿病、自閉症などの広範囲な疾患につながります。
11.グリホサートはなぜ草を枯らす?
画像:http://www.monsantoglobal.com/global/jp/products/pages/what-is-glyphosate.aspx
・グリホサートにより、植物はアミノ酸が作れなくなり枯れるのですが、土壌細菌も同様の影響を受け、土壌が貧困になります。
・除草剤であるグリホサートは、産業用配管洗浄液でもあります。
12.必須アミノ酸が作れない
・遺伝子組み換えに大量に入っているグリホサートの影響で腸内細菌に影響が出ると、神経伝達物質が欠如してしまい、結果として体の様々な調整ができなくなります。
・また微量ミネラルが不足してくれば、神経疾患につながる可能性も出てきます。
13.遺伝子組み換えはどう作る?
・植物を遺伝子組み換えさせる時に、種子をいじるのではなく、バラバラにした細胞から全体を培養します。なんと、バラバラにした細胞から全体が作れるのです。
14.抗生物質の効かないバクテリア
・遺伝子組み換え時の成功率は数パーセント。
そこで遺伝子組み換えのためにバクテリア感染させる際に抗生物質耐性マーカー遺伝子を使うのです。
それにより遺伝子組み換えされたものだけが生き残るというわけです。
そこで遺伝子組み換えのためにバクテリア感染させる際に抗生物質耐性マーカー遺伝子を使うのです。
それにより遺伝子組み換えされたものだけが生き残るというわけです。
・ノルウェー政府は、抗生物質耐性遺伝子の入ったGMOを魚の飼料にすることを禁止しました。
15.グリホサート・遺伝子組み換えは抗生物質が効かないバクテリアの蔓延の危険を高める
・除草剤であるグリホサートは抗生物質でもあります。つまりグリホサートに耐性を持ったGMOができるというわけです。
・そして抗生物質は、ファクトリーファーミング(工場型畜産)にて家畜に大量に使われます。成長を促し、病気を防ぐとの名目で。
・また、人における抗生物質耐性(AMR)による死者は年々増加しています。
・ファクトリーファーミング・遺伝子組換えと抗生物質耐性菌との相関関係もまた指摘されています。
○次回に続く・・・「このままでは日本はGMOのゴミ捨て場になる!」
勝手にコーヒーブレイク!?
印鑰智哉氏のお子さんは、缶から三線奏者のいんやくりお君です。
著書にベストセラー『自分をえらんで生まれてきたよ』『神さまがくれたひとすじの道』があります。
たのもしか~!!
「種子法廃止に関してのテーマですが、少しアプローチを変えてみました」という講演は、とてもわかりやすい授業のようであり、とても重要な内容であると感じました。様々な問題における相関関係が見えないようにされてしまっている現在の世の中ではありますが、そのおかしさを紐解くことで問題点が明確になり、どこを正すべきなのかがみえてきます。
ぜひ小学生、中学生、高校生には、こうした正しく真実を伝えてくれる授業を受けてもらいたいものです。学校教育に洗脳されてしまう前の子どもたちに、そしてすでに洗脳のベルトコンベヤーに乗ってしまっている子どもたちに。まずはかろうじて聞く耳を持っているかもしれない大人たちからだとしても、正しく認識することで世界は変わっていくはずですから。
印鑰氏からはどんどん伝えてくださいといってもらいましたので、3回に分けて紹介させてもらいます。
まずは「化学肥料はどのようにできたのでしょう?そして、遺伝子組み替え作物はどのように作られているのでしょう?」
おどろくべきことに、すでにここから狂っているということがわかります。