注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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「国会が終わったからって知らんぷりさせない」 上西充子法政大教授が語る、「国会可視化」の意味
引用元)
ハーバービジネスオンライン 18/8/14
上西充子・法政大学キャリアデザイン学部教員
(前略)
上西:それはやっぱり、「国会は終わっても、知らんぷりさせないぞ」って気持ちがあったからですね。
メディアは往々にして「野党が反発した」とか「追及が甘い」とか書くだけで、政権側がまともに答弁していないことをきちんと書かないでしょう。ただ、「報じてくれない」って言ってるだけじゃ仕方がないから。「Yahoo!ニュース 個人」で私もネット記事を書いているけど、一定層以上には広がらないんですよね。
私のTwitterのフォロワーも、裁量労働制のデータ問題が話題になる前は4000くらいだったのが今、1万5000くらいになって、読者層は広がっているんだけど、それでもやっぱり政権側がどういう答弁をしていたのかって全然知らない人っていっぱいいるんですよ。
そんな中で何かできないかと思って始めたのが国会パブリックビューイングで。でもあれも急に始まった活動で。国会パブリックビューイングの活動開始って6月15日なんですよ(笑)。6月11日にアイデアを思いついて、15日にはもう実現していましたからね。横川さんらのバックアップがあってこそでしたが。
(中略)
上西:それは国会答弁が、リアルタイムで「歴史修正」が行われるくらい酷いものになっていたのに、それを世間の人が知らないからなんとか広めないといけないという気持ちですよね。
(以下略)
(前略)
上西:それはやっぱり、「国会は終わっても、知らんぷりさせないぞ」って気持ちがあったからですね。
メディアは往々にして「野党が反発した」とか「追及が甘い」とか書くだけで、政権側がまともに答弁していないことをきちんと書かないでしょう。ただ、「報じてくれない」って言ってるだけじゃ仕方がないから。「Yahoo!ニュース 個人」で私もネット記事を書いているけど、一定層以上には広がらないんですよね。
私のTwitterのフォロワーも、裁量労働制のデータ問題が話題になる前は4000くらいだったのが今、1万5000くらいになって、読者層は広がっているんだけど、それでもやっぱり政権側がどういう答弁をしていたのかって全然知らない人っていっぱいいるんですよ。
そんな中で何かできないかと思って始めたのが国会パブリックビューイングで。でもあれも急に始まった活動で。国会パブリックビューイングの活動開始って6月15日なんですよ(笑)。6月11日にアイデアを思いついて、15日にはもう実現していましたからね。横川さんらのバックアップがあってこそでしたが。
(中略)
上西:それは国会答弁が、リアルタイムで「歴史修正」が行われるくらい酷いものになっていたのに、それを世間の人が知らないからなんとか広めないといけないという気持ちですよね。
(以下略)
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配信元)
【 #骨太方針2018 の紹介12: #働き方改革 3】創造的に付加価値を生む仕事に就き、高い交渉力を持つ高度専門職に限り、時間ではなく成果で評価される働き方が選択できる高度プロフェッショナル制度を創設します。制度導入企業には年間104日の休日確保など対象者の健康確保のための措置を義務付けます。 pic.twitter.com/sY93jBqXLM
— 首相官邸 (@kantei) 2018年8月11日
添付画像が間違っているようですよ。
— がるがる (@GALGAL999) 2018年8月13日
こちらが正しい画像です。差し替えをお願いします。 pic.twitter.com/KkeTYrJaU7
柚木議員が安倍総理に答弁を求めているのに、
— shironyan (@NekoAndPeace) 2018年8月12日
加藤大臣が勝手に話し続けて、
速記を止めてくださいと叫んでも、
議長が無視する場面。
多くの人が立ち止まって凝視😯
#国会パブリックビューイング pic.twitter.com/vnOJiqo6tA
「正式」な議事録と「正確」な議事録は違う。
— 犬飼淳 / Jun Inukai (@jun21101016) 2018年8月4日
昨日の #国会パブリックビューイング での荻上チキ氏のコメントに着想を得て、両者の違いを視覚化。https://t.co/iHgDRPFMsU
この5月23日の質疑は、これまで私が見た国会質疑で最も異常なものでした。
その上、議事録まで異常とは・・・。 pic.twitter.com/8cjK23uMez
論点を逸らして質問に答えない、データは無い、調査は形だけを取り繕ったもので、立法事実も説明できない。しかし、高プロについてのあのような酷い加藤大臣の答弁はニュースでほとんど報道されず、大手マスコミも真剣に追及しない。上西教授の試みで少しでも多くの人に問題点が共有されることを願う。 https://t.co/qrPj6ocHoS
— ships (@charlie71sat) 2018年8月14日
ツイートにある「高度専門職に限り」も「成果で評価される」というのもデマで、弁護士や野党議員からは抗議のツイートが上がっていますが、図解には図解で反論、とばかりに「賃金と労働時間は無関係」だと即座に分かる自主的「差し替え」ツイートが上がりました。
かくの如く「可視化」のインパクトは大きい。
働き方改革について、常に第一線で重要な指摘をされている上西充子教授は、街頭で国会中継を流しながら解説をつけるという、ユニークで柔軟な活動を始められました。6月のある日、アイデアをツイートされたと思ったら、あれよあれよという間に実現され、多忙な教授ご自身も積極的にストリートに立っておられます。
上西教授によると、国会答弁でどれだけ酷い「歴史修正」が行われても、メディアはまともに伝えない、リアルタイムでネット上で情報を発信しても一定以上には伝わっていない現状があると感じておられました。それを承知で政府与党は、国会さえ終えればごまかせる、知らんぷりできるとタカをくくって平気で嘘をついている。そこをなんとか世間の人々に知ってほしいという強い思いがあったそうです。
「ならば国会中継を屋外へ持ち出そう」とは、なんと頭の柔らかい学者さんでしょう!
わざわざインターネットで国会中継を見ようと思わない人でも、街中でふと目を留め、足を止め、専門家の的を射た話に耳を傾けながら国会中継を見たら、さぞかし面白かろうと思います。
「国会で何が行われているかをきちんと可視化して、関心がない人でも街行く中で目をとめてもらえるように」と始められた「国会パブリックビューイング」、国民を信じ、民主主義を大事に思う上西教授と、様々な得意技を持ち寄って協力される方々の情熱は、来るべき時代を感じさせます。