18/12/7 ソルカ・ファール情報:「嵐の前の静けさ」というトランプの不吉な警告に、CIAの最も恐れられた“フィクサー”が加わり、ワシントンの“死のカウントダウン”が始まる

 少し前のブレット・カバノー判事の任命のゴタゴタを覚えておいででしょうか(※ソルカ・ファール女史の翻訳記事はこちら)。例の女性スキャンダルはでっちあげ感満載でしたが、そんなことよりブッシュの尻拭いしていたことの方が大問題じゃないの、という批判を結構耳にしたのです。確かに、何故それでもトランプ氏が最高裁に送り込むのか非常に不思議でした。
 今回、その分り易い解説をソルカ・ファール女史がしてくださっていたので、訳すことにします。新たな司法長官候補もブッシュ派なのですが、経歴で注目すべきポイントが出ています。

 まぁ要するに、アメリカでブッシュ一家が極悪人なのは周知の事実ですし、トランプと同じ共和党だから後回しでもいいとして、ヒラリー・クリントンは洗脳された左派リベラルが感情的に擁護しており、非常に厄介だということです。
 加えて先週の翻訳記事では、パナマ文書の法律事務所関係者3名が身柄を拘束され、ヒラリーに不利な話をペラペラしゃべっているとのことでしたが、今回の記事によると本丸クリントン財団のCFO(最高財務責任者)アンドリュー・ケッセルまで証言しているとのこと。
 資金洗浄のしっぽを掴まれ、ヒラリー包囲網が狭まりつつあります。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:「嵐の前の静けさ」というトランプの不吉な警告に、CIAの最も恐れられた“フィクサー”が加わり、ワシントンの“死のカウントダウン”が始まる
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】

死のカウントダウンが開始


本日午後、クレムリンに出回っている驚愕的かつ恐ろし気な言葉遣いの【ロシア連邦】安全保障会議SC)の新報告書によると、この日は1941年12月7日日本帝国によるアメリカ合衆国奇襲攻撃の77周年

第二次世界大戦として知られる黙示録的な紛争の恐怖のどん底へと導いた攻撃で、この当時ワシントンD.C.は両軍勢のどちらが生き残るかを決める“死のカウントダウン”を開始したそうですが、【今】再び同じことが再開されたようです。

――【カウントダウンは】10月5日ドナルド・トランプ大統領軍の最上層部とその妻たちに囲まれ【今の】アメリカは「嵐の前の静けさ」だと不吉かつ謎の宣言をしたときから始まりました。

――そしてつい数時間前に、トランプウィリアム・P・バーを次期司法長官として指名する準備を整えていると発表し、恐ろしい雷の第一撃が炸裂したのです。

――彼は長年の実績が示しているようにCIAの最も強力な“フィクサー”です。

――これは種々の調整、とりわけ非合法的だったり、胡散臭い類のものを他者のために取りまとめる人物を表現するアメリカの言い回しです。
[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【CNNの特報で「ホワイトハウス:『嵐の前の静けさ』とはどういう意味なのか、『様子見といこうじゃないか』」
※サラ・サンダース報道官による官邸記者会見の様子で、『 』はどちらも前日のトランプ大統領の台詞です。】

米軍良識派の思惑


当該報告書によると、トランプ大統領2017年1月20日アメリカ合衆国の権力を掌握して以来、アメリカ史上かつてお目にかかったことのないほど悪意に満ちた二大勢力と戦う破目になりました。

――それがブッシュ犯罪一家クリントン犯罪一家で、彼らは何十年にも渡って【今日では】ディープ・ステート”として知られるようになった影の政府を造り出すことを企み、何ら罪に問われることなく、更にはもっと【性質が】悪いことに誰にも止められることなく【そのディープ・ステートを】利用して、自分たちは裕福になり、敵は抹殺してきました。

――しかしその【数々の】犯罪と肥大していく権力は米軍を叛乱へと駆り立てました。【悪の二大勢力が】クーデターを作出してアメリカ合衆国の支配を完全に掌握するよりも前に、このどちらも破滅させるのだという旗印の下、ニューヨーク市の億万長者の不動産成金ドナルド・トランプを権力の座に就かせたのです

――そしてこうして遂行された作戦は、Qアノン【=匿名Q】と呼ばれる極秘かつ謎の米軍諜報部門の集団によって見守られていたのです

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

匿名Qはクーデターを防ぐためにトランプを大統領として勧誘した米軍諜報部門(の集まり)


ブッシュ一族は既に虫の息


クリントン犯罪一家は社会主義者的共産主義を推進しており、そのせいで米軍は彼らを最も恐れていることから、最初の決定的な一手はブッシュ犯罪一家を自分たちの味方に取り込むことだった、と当該報告書は続けています。

――というのも、トランプ一人では二大勢力の両方を破滅させることはまだ不可能だ、と彼らは分かっていたのです。

――彼らは米海軍の最強の超大型空母をUSS ジョージ・H・W・ブッシュと名付けることに合意するところから、【ブッシュ派の取り込みを】始めました。

――そして【ブッシュ一家が】最も恐れていた1963年ジョン・F・ケネディ大統領暗殺に関するCIA文書を【米軍は】トランプに機密扱いのままにさせ【=公表させずにブッシュの秘密を守って恩を売り】、この一年で地盤を強固なものにしました。

――この一大犯罪にCIAの工作員だったジョージ・H・W・ブッシュが加担していたことを示す文書です。

――ただしトランプの機密保持命令は、彼が2021年に大統領に再び就任することを保証するよう、たったの3年という期限付きです

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
中央情報局【=CIAの正式名称】のジョージ・ブッシュがJ・エドガー・フーヴァーFBI【初代】長官に対して行った状況報告の様子を、【フーヴァーが国務省情報研究局局長に対して】明かした【報告書の最初の頁】――ただし、トランプ大統領はCIAの残りの文書を機密扱いのままにしています


ブッシュ派の取り込み


当該報告書が詳述しているのですが、ブッシュ犯罪一家を無力化するや否や、トランプ大統領の周りを固める米軍幹部たちは、どのようにしたら最も効果的に国家権力を振りかざし、利用することができるのかを熟知している何人もの元ブッシュ【政権の】高官を吟味し、トランプ政権内部に配置するようになりました。

――最も重要なメンバーの二人が元大統領ジョージ・W・ブッシュ政権の高官であったニール・ゴーサッチブレット・カバノーです。

――両者ともにトランプ米国最高裁に指名した人物で、【議会によって】承認されるとブッシュ家が指名した仲間のジョン・ロバーツや、サミュエル・アリートや、クラレンス・トーマス判事【のいる最高裁】に加わりました。

米国最高裁におけるトランプブッシュ【派】の不動の多数を確保するという驚異的な手腕を発揮してみせた米軍ですが、クリントン犯罪一家と対決し破滅に追いやるための最終的な一手は米司法省の支配を掌握することだ、と当該報告書は説明しています。

――彼らはウィリアム・P・バーの手に司法省を委ねることで、この計画を達成しようとしています。

Source: Gregg Jarrett warns Trump's AG choice is 'establishment insider' by BPR

画像はシャンティ・フーラが動画に差し替え

【Fox局のヘッドライン:「トランプが(ジョージ・)H・W・ブッシュ政権の司法長官(だった)ウィリアム・P・バーをセッションズの後任として視野に入れる。
※映像はバーではなく、Foxの法律コメンテーターを務めるグレッグ・ジャレットです。】


犯罪をもみ消す敏腕フィクサー


1994年、今は亡き高名なアメリカの事件記者ウィリアム・サファイアに“隠蔽長官”とのレッテルを貼られたウィリアム・バーは、【大学院を出た後】CIAの工作員としての仕事を開始し、【すぐに】CIA長官ジョージ・H・W・ブッシュの保護下【に入りました】
【※この部分、時系列をリンク先のより詳細な情報に合わせて改変しています。】

――そしてブッシュ自身の犯していた諸々の罪に誰かが近寄ってきたときには【バーに】自分の“フィクサー”として動いてもらおうと、彼をCIAからワシントンD.C.の権力の中枢へと引き抜きました。

――犯罪薬物資金の洗浄銀行BCCI【=国際商業信用銀行】とブッシュの繋がりが暴かれそうになったときは、バーに“働いてもらうこと”が必要になった訣ですが、ブッシュから彼の政権の司法長官に任命されていたバーは、すぐさまその捜査を終わらせてみせたのです

また米国の兵器が中央アメリカのテロリストたちを資金援助するためにイランへと非合法で売り捌かれたイラン・コントラ事件ブッシュCIAの両方が脅かされたときには、バー特別検察官が起訴するよりも前に【事件の】共犯者全員への大統領恩赦を見事に発令させて、誰一人として出廷させず、やはりこの事件の捜査をぶち壊したと当該報告書は更に記しています。
【※正確には、イラン・コントラ事件の捜査を任されたローレンス・ウォルシュは「独立検察官」。】

――そしてこんにち、トランプが同じこと【=味方への恩赦】をする道を作ったという訣です。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【ニューヨーク・タイムズ紙1992年12月25日の紙面右側:「イラン(・コントラ)事件の6人にブッシュが恩赦、ワインバーガーの裁判を回避、検察官は“隠蔽”だと厳しく非難」
右の写真が、出廷しないでよくなったレーガン政権時の国防長官ワインバーガー、そして左の写真は偶然でしょうか、組閣を終えた次期大統領のビル・クリントンです。】


ブッシュ派でもヒラリーには手加減なし


それでもバートランプ大統領【政権】下で司法長官となることがクリントン犯罪一家にとって何よりも危険だという【理由】は、バーがウラニアム・ワン犯罪でヒラリー・クリントンが起訴され収監されていないことに公然かつ激しい批判を繰り広げてきたからだ、と当該報告書はまとめています。

――【ヒラリーは】クリントン財団という名の彼女の資金洗浄組織を違法に介して、何千万ドルもの金(かね)を受け取ったとされており、バー司法長官に指名されれば、ヒラリー・クリントンに対して全面戦争を仕掛けるのは必至です。

――そして彼の戦う武器が何かというと、ヒラリー・クリントンと夫で元大統領ビル・クリントンの両方が犯した大量の犯罪の証明となること間違いなしという、米国政府【の元連邦】検察官のグループがまとめた6千頁以上の証拠と【捜査】書類だという衝撃の事実が明らかになったばかりです。

――そしてクリントン財団の元CEOトランプの捜査官たちに「自分は全ての秘密を把握している」と語って、今や「洗いざらいぶちまけている」のです
【※「CEO」という肩書は誤記で、冒頭のコメント欄で記載したCFOが正しいかと思われます。】

――ということで数日前に出された【ロシア連邦】安全保障会議の先の分析、トランプ大統領ヒラリー・クリントンが『有名人デスマッチ』【の死闘】を開始すればアメリカは爆発することになる、そしてそれはもう間もなくあちこちのテレビ画面に映し出されるという見解の裏付けが出てきたという訣です。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【※このテレビゲーム風『有名人デスマッチ』の解説は先週の翻訳記事をご参照ください。】


2018年12月7日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]


翻訳:Yutika

註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。

ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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