————————————————————————

ドイツで一番ホームレスが多いベルリン

ベルリン Author:光文天皇[CC BY-SA]
ドイツのベルリンでは、4万人のホームレスの方たちがいます。
特に、東欧諸国からの移民は、援助がなく、問題となっています。
東欧の方は、自分の国に帰国しても良い環境ではないので、
ベルリンにとどまる状況になっています。
難民の方は援助があるのですが、東欧からの移民には、援助が
十分でなく、職業を得るのも難しいという現状です。
難民や人道的な被害を受けている方は、難民庇護申請ができて、
全ての生活費が援助されるようですが、
(シリアの方に聞いたところ、3年以内に自立するようにと・・)
EUの安全な第3国からの方は、シェンゲン協定により安易に
ドイツに入国できますが、
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/216/21602.pdf#search=%27欧州における難民認定%27
(ポーランド、ブルガリアは、安全な第3国になってしまっています)
ドイツに来てから住居を探して、
職業をもつことが大変になります。
ドイツは、ドイツ国内の学位や職業訓練がないと
職業に就けないので、そのあたりの問題だと思います。
また、失業手当なども、期間限定になっていて、就職ができない場合は、普通は
自分の国に帰国するのですが、自国も希望がなく、帰国しない方も多いと聞いています。
ポーランド、ルーマニア、ブルガリアが多いようです。
http://obdachlosinberlin.de/osteuropaeisch/
さらに、ハンブルグだとホームレスに対する援助があるようですが、
まだ、ベルリンでは、援助が定まっていない問題もあるようです。
(ハンブルグは、商業も盛んで、余裕があるのかもしれません。)
アメリカ全土の各都市でも、ホームレスが急増して問題となって
いますが、ベルリンもドイツの中で一番ホームレスが多い都市になります。
こちらのYouTubeは、元ホームレスの方がベルリンのホームレスの
実態や生活を知るツアーをしています。
若い方にとっては、現状を知る良い機会になっています。
また、ベルリンは欧州の寒い都市ですので、
寒い時期に暖かいバスの中で過ごしてもらうという
バスの提供も行われています。
https://www.berliner-stadtmission.de/kaeltehilfe/kaeltebus/kaeltebus/ueber-den-kaeltebus
青いバンのような車がKaelte Bus (Cold Bus)といい、
寒さをしのぐためのこの団体が提供している支援のバスになっています。
11月から3月までの夜に2部に分かれて周遊しているようです。
寝袋と暖かい飲み物を渡しているようです。
ベルリンの住宅事情
ベルリンの家の問題、家賃の問題は、
環境問題よりも最重要課題となっています。
需要のわりに、供給が少ない状態に陥っています。
15年前に比べると、家賃は4倍になったと
不動産屋さんから聞きました。
つまり、15年前には、500万から1000万くらいで、
ファミリー物件が購入できたそうですが、今では、4000万以上となり、
日本だと東京の価格と同じくらいになっています。
実際に家賃も以前は、日本円で1か月5万、6万も多かったらしいのですが、
今では、15万程度から20万近くの家賃になっています。
(水道代、暖房込みで、平均的なファミリー物件70平米くらい)
そのような家賃が高騰している中で、以前から住んでいる方は、
従来と同じ家賃を支払っている場合も多いのです。
また、物件のオーナーが売り払ってしまうという状況もあります。
さて、我が家も最初の3年間は、家具付きでわりと抑えられた家賃の
家に住むことができていましたが、1年前からは、新しい物件となり、
非常に高い家賃を支払ってきました。

pixabay[CC0]
そして、現在の家は、ホルムアルデヒドという問題もありましたので、
また、新しいところへの引っ越しを決行したところ、
本来は高い物件しかありませんでしたが、オーナーが変わるという
ハプニングが起こり、新オーナーが、我が家の決めた場所に
住みたいらしく、工事もするということで、我が家が移動しなければならず、
申し訳ないと言うことで、不動産屋さんからお手頃な物件を
紹介されるという幸運に恵まれました。
ガヤトリーマントラの除霊と浄化の祈りを継続しているから
かもしれません。
移民にとっては、ドイツ人とお手頃な物件を競って
決めることは至難の技だからです。
ドイツの賃貸物件は、わりと多くのところで、
何もない、がらんどうの物件になっています。
キッチンもついていませんし、照明もついていません。
ですので、キッチン、照明を購入するところからはじまります。
日本では、キッチンから購入する方は、あまり
いらっしゃらないと思います。
我が家は、1年前に小さなキッチンを購入しました。
システムキッチンといえば、ドイツが発祥ですが、
そのようなものはかなりの高額ですので購入しません。
日本でよくある、独身用のアパートのような
流し台と棚がついた小さなキッチンを購入しました。

pixabay[CC0]
また、電気コンロは別になっていて、欧州ですので、
コンロとオーブンが一緒になっています。
ガスコンロは、ほとんどなく、電気が多いのです。
今度の引越しでは、このキッチンをはずして、
トラックにのせて、新居にもっていくのです!
(想像すると、笑えますね。キッチンを運ぶなんて・・)
引越し先では、キッチンと水道を簡単にセットできる
こちらでは、引越し業者も慣れているようです。
人生の3大出費は、子供の教育費、住居費、老後の医療費と言われます。
ドイツの生活では、第25章にも書きましたが、子供の教育費を
抑えることができ、また、ドイツは自然療法も盛んですので、
老後の医療費も抑えることができます。
海外生活では、歯の問題も多いのでは?と聞かれます。
歯医者の治療代は日本よりかなり高くなっています。
私は、現在、虫歯の詰め物が取れた状態を放置中で、
その後どうなるかを実験しています。
放置しておいても大丈夫なのではないかと・・。
(そのようなことを書いていらした歯医者さんがいました。)

pixabay[CC0]
残るは、住居費を抑えることができれば、賢く
進んでいくことができるのです。
竹下先生の講義でも何回か聞きましたが、
人間が最低限生活できるためにも、ベーシックインカムを導入して、
住居費、医療費、そして子供は財産ですので、
将来のためにも教育費はゼロにしてほしいものです。
それを実現した、リビアのカダフィーは
偉かったのだと思います。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件以降はアメリカと協調路線をとる一方、成果を出せない親アラブ外交から親アフリカ外交へとシフトし、アフリカ連合内で主導権を握ろうとしていた。
カダフィ政権時代には革命時に外国資本を抑えることによって確保した豊富な石油収入を国民に分配し、教育や医療など国民の生活水準はアフリカ屈指となった。
カダフィ政権時代には革命時に外国資本を抑えることによって確保した豊富な石油収入を国民に分配し、教育や医療など国民の生活水準はアフリカ屈指となった。
日本では多くの方が、毎日、休む暇もなく
子供の教育費、住宅ローンのために働いて、
一生が終わってしまうという生活をしています。
先日、不動産屋さんのドイツ人が言いました。
『日本は休みが10日くらいしか取れないんでしょう?
ドイツは30日の有給休暇が取れるし、休みが少ないのは
ドイツ人にとっては、ありえない・・』と。

pixabay[CC0]
日本人も30日の休暇があったらよりよいと思いますが、
ドイツ人のようにだらだらと長い休暇もあえて必要だとは
思いませんが、もっと気楽に休みが取れたらと思います。
ドイツ人は、住宅費だけが大変ですが、日本人は、
住宅費も、教育費も、そして、賢明でなければ、
医療費もかかるのですから、大変すぎることがわかります。
日本人もイエローベストを着て、人生の3大出費が大変だ!と
言える勇気が必要かもしれません。
決して、ロマンチックな気分になれない時代になりました。
https://twitter.com/cmk2wl/status/1076292118077788160?ref_src=twsrc%5Etfw
(ティラミスのような黄色い雪)
そして、教育に関心があるので、
こんなツイートも気になりました。
https://twitter.com/akihiroyasui_/status/1075745252164673536?ref_src=twsrc%5Etfw
(モンサントを聞いたことがある?)
第26楽章は、ベルリンで考える人生における住居の問題と
人生3大出費の問題です。