竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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「日本人の精神的崩壊は6世紀に始まり今完成しつつある」 : 宗教的信念はうつ病からの保護効果を持つという医学的研究から思う現代日本に根付く「病の構図」
転載元)
In Deep 19/2/11
(前略)
ここまでです。
ひとことで言いますと、「脳の白質という部位が薄いことと、うつ病とに関連がある」ということが前提としてわかっていて、そして、
「宗教的信念の高い人は、脳の白質が厚い」
ために、うつ病から保護されやすいということのようなのですね。
(中略)
ふと思ったのは、外国人の人たちはともかくとして、「宗教」ということに関して、
「そもそも、私たち日本人の《神様》とはどんなものだったのか」
ということをいろいろ思ってしまったのです。
(中略)
8年くらい前の過去記事に書かせていただいたものがあります。
それは、現在は中学生のうちの子どもが 5歳の頃に高熱を出した際、横でずっと看病していたのですが、夜中に突然ベッドから上半身を起こして下のようなことを私たちに向かってつぶやいたことがありまして、その内容のことについてでした。
こう言って、またパタッと眠りました。
ちなみに、当時のうちの子どもは「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になる「タラちゃん語」でしたので、実際には、
・先生 → しぇんしぇい
・神様 → かみしゃま
・あそこにもそこにもいるの → あしょこにもしょこにもいるの
という発音だったのですが、子どもがこんなことを以前に言ったことがなかったですので、奥さんともども驚いて、「熱でどうかしちゃったのかな」と思った記憶があります。
(中略)
私自身が、幼い頃から限りなくこれに近い宗教観で生きてきたように思います(若い時は、「空全体が神」だと思っていました)。
しかし、6世紀のはじめころに、この古来の日本人の神様観の世界に入ってきたのが「宗教」というものでした(中略)... 西暦 590年の日本では、結局、「仏教推進派が勝利」します。そして、日本の古来の神を復活させようとした「日本国家の孤立と伝統を求めた一派」は敗北するのです。
以後、日本は「古代のカミ」を捨てて、外国の神様を国の第一の神様として国家作りがスタートすることになりました。うちの子どもが熱の中で言っていたような、「全部の空も砂も木も全部すべて神様なの」という神様はこのとき以来、日本人の神様ではなくなったのでした。
(中略)
日本人にとって、もともとの宗教的信念は、「それ自体の姿形を持っておらず、どこにでもいる神=カミ」であり、「全部のしょら(空)もしゅな(砂)も木も全部すべてかみしゃま(神様)なの」であるというところにあると考えますと、要するに「自然そのものすべてが神様」だというのが日本人の……まあ、宗教観というほどのものではなく、「それが当たり前」だと思って生きるのが最も妥当なはずなのです。
そして、それは現在の世界を支配している「物質主義」「唯物主義」の中では、神様たちをとても心苦しい状態においてしまっているのかなと。
(中略)
つまり、今の私たち日本人は、
「この世のすべてが神様だと思って安心して毎日暮らす」ということができているのかどうか
という話でありそうで(中略)... 日本人本来の宗教観は、どんどん薄くなる一方とも言えそうで、そこと先ほどの医学的研究が結びついて考えられてしまった次第です。脳に異変が起きる(白質が薄くなる)。
(以下略)
Spiritual Beliefs Are Linked to a 'Protective' Effect Against Depression in The Brain
sciencealert.com 2019/02/10
宗教的信念は脳内の「うつ病に対する保護的効果」と関連している
最近の新しい研究によると、宗教的信念、または宗教的な感覚は、うつ病に対する脳の状態を緩和する可能性が示されている。(中略)... この研究は 2005年から行われており、その際の研究で、宗教が健康状態の悪い人々のうつ病に対する緩衝剤として役立っていることが発見されている。
(中略)
拡散テンソル画像(脳内神経の詳細な状態を撮影できる医療撮影技術)と呼ばれる MRI ベースの画像を使用し、99人の参加者の脳内の白質を視覚化した。(中略)... 以前の研究では、白質が薄くなることが脳のうつ病のバイオマーカーであることが示されており、2014年の研究では、宗教と神を信じる精神的信念を持つ人で、うつ病に関連するいくつかの脳の領域がより厚い皮質となっていることがわかった。
今回の新しい研究の結果は、これらの相関関係を明らかにした。
研究者たちは、家族性のうつ病リスクが高くても、重要な宗教的または神を信じる精神的信念を持つ人々は、家族性のうつ病リスクが低い参加者に近い脳を持っていることが発見されたのだ。
(以下略)
宗教的信念は脳内の「うつ病に対する保護的効果」と関連している
最近の新しい研究によると、宗教的信念、または宗教的な感覚は、うつ病に対する脳の状態を緩和する可能性が示されている。(中略)... この研究は 2005年から行われており、その際の研究で、宗教が健康状態の悪い人々のうつ病に対する緩衝剤として役立っていることが発見されている。
(中略)
拡散テンソル画像(脳内神経の詳細な状態を撮影できる医療撮影技術)と呼ばれる MRI ベースの画像を使用し、99人の参加者の脳内の白質を視覚化した。(中略)... 以前の研究では、白質が薄くなることが脳のうつ病のバイオマーカーであることが示されており、2014年の研究では、宗教と神を信じる精神的信念を持つ人で、うつ病に関連するいくつかの脳の領域がより厚い皮質となっていることがわかった。
今回の新しい研究の結果は、これらの相関関係を明らかにした。
研究者たちは、家族性のうつ病リスクが高くても、重要な宗教的または神を信じる精神的信念を持つ人々は、家族性のうつ病リスクが低い参加者に近い脳を持っていることが発見されたのだ。
(以下略)
ここまでです。
ひとことで言いますと、「脳の白質という部位が薄いことと、うつ病とに関連がある」ということが前提としてわかっていて、そして、
「宗教的信念の高い人は、脳の白質が厚い」
ために、うつ病から保護されやすいということのようなのですね。
(中略)
ふと思ったのは、外国人の人たちはともかくとして、「宗教」ということに関して、
「そもそも、私たち日本人の《神様》とはどんなものだったのか」
ということをいろいろ思ってしまったのです。
(中略)
8年くらい前の過去記事に書かせていただいたものがあります。
それは、現在は中学生のうちの子どもが 5歳の頃に高熱を出した際、横でずっと看病していたのですが、夜中に突然ベッドから上半身を起こして下のようなことを私たちに向かってつぶやいたことがありまして、その内容のことについてでした。
岡某くん(5歳)の 熱せん妄
幼稚園の先生は神様は空の雲の上にいるっていうけどね・・・
それは違うんだよ。
神様は透明で、どこにでもいるの。
あそこにもそこにもいるの。
雲の上にもいるけど、他にもどこにでもいるの。
木にセミみたいに止まっていることもあるの。
透明だから誰にも見えない。でも、透明でもそこにいるの。
全部の空も砂も木も全部すべて神様なの。
幼稚園の先生は神様は空の雲の上にいるっていうけどね・・・
それは違うんだよ。
神様は透明で、どこにでもいるの。
あそこにもそこにもいるの。
雲の上にもいるけど、他にもどこにでもいるの。
木にセミみたいに止まっていることもあるの。
透明だから誰にも見えない。でも、透明でもそこにいるの。
全部の空も砂も木も全部すべて神様なの。
こう言って、またパタッと眠りました。
ちなみに、当時のうちの子どもは「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になる「タラちゃん語」でしたので、実際には、
・先生 → しぇんしぇい
・神様 → かみしゃま
・あそこにもそこにもいるの → あしょこにもしょこにもいるの
という発音だったのですが、子どもがこんなことを以前に言ったことがなかったですので、奥さんともども驚いて、「熱でどうかしちゃったのかな」と思った記憶があります。
(中略)
私自身が、幼い頃から限りなくこれに近い宗教観で生きてきたように思います(若い時は、「空全体が神」だと思っていました)。
しかし、6世紀のはじめころに、この古来の日本人の神様観の世界に入ってきたのが「宗教」というものでした(中略)... 西暦 590年の日本では、結局、「仏教推進派が勝利」します。そして、日本の古来の神を復活させようとした「日本国家の孤立と伝統を求めた一派」は敗北するのです。
以後、日本は「古代のカミ」を捨てて、外国の神様を国の第一の神様として国家作りがスタートすることになりました。うちの子どもが熱の中で言っていたような、「全部の空も砂も木も全部すべて神様なの」という神様はこのとき以来、日本人の神様ではなくなったのでした。
(中略)
日本人にとって、もともとの宗教的信念は、「それ自体の姿形を持っておらず、どこにでもいる神=カミ」であり、「全部のしょら(空)もしゅな(砂)も木も全部すべてかみしゃま(神様)なの」であるというところにあると考えますと、要するに「自然そのものすべてが神様」だというのが日本人の……まあ、宗教観というほどのものではなく、「それが当たり前」だと思って生きるのが最も妥当なはずなのです。
そして、それは現在の世界を支配している「物質主義」「唯物主義」の中では、神様たちをとても心苦しい状態においてしまっているのかなと。
(中略)
つまり、今の私たち日本人は、
「この世のすべてが神様だと思って安心して毎日暮らす」ということができているのかどうか
という話でありそうで(中略)... 日本人本来の宗教観は、どんどん薄くなる一方とも言えそうで、そこと先ほどの医学的研究が結びついて考えられてしまった次第です。脳に異変が起きる(白質が薄くなる)。
(以下略)
私も、これが、“古来の日本人の神様観”だと思います。そしてこれが、誰もが持っている本来の宗教観ではないかと思います。
記事では、日本に仏教が入ってきてからおかしくなり、現在の日本人は、ほぼ精神的に崩壊しつつあると考えているようです。うつ病の多発という形で、私たちは、“日本人の精神的崩壊”を目撃していると考えられます。
仏教に限らず、世界のあらゆる宗教が精神的崩壊を加速させているように思います。私の考えでは、“古来の日本人の神様観”というのは、実は先住民の宗教観ではないかと思います。おそらく、アイヌの人々は最近まで、この“古来の日本人の神様観”のままであったのではないかという気がします。
わかりやすく言えば、近い将来、犬や猫、イルカ、鯨、その他の生き物と話ができるようになったとして、 天照大神やイエス・キリスト、ゴータマ・シッダールタの話をしても、通じないと思うのです。どんな生命と話しても通じるものが、本当の宗教ではないでしょうか。
私の考えでは、組織化された宗教というのは金集めの道具であり、人類支配の道具でしかありません。このようなものは、無くなった方が良いと思っています。