注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
研究チームは、毎年市民ボランティアの協力で作られている北米の野鳥生息調査のデータや気象レーダーに映る渡り鳥のデータなどを解析。北米にすむ鳥の9割にあたる529種を調べた。すると、1970年から全体で29%、約30億羽減っているとの推計が出た。
うち9割はフィンチやムシクイ、ツバメなどスズメの仲間の身近な鳥が占めた。これらは害虫を食べたり、植物の種を広めたりする役割を担っている。また、海辺の鳥はすでに3割が減少。春の渡り鳥は過去10年間で14%減っていた。
(中略)
他の研究では世界的に農地の増大や都市化などですみかが減り、鳥類が減少していることが報告されている。屋外を歩く飼いネコや、窓ガラスやビルへの衝突、農薬の使用のほか、温暖化による環境の変化も指摘されている。
一方、カモやハクチョウなどの水鳥や米国の国鳥ハクトウワシなどの猛禽(もうきん)類はすみかの保全活動や、DDTなどの農薬の禁止によって数が回復しているという。
(以下略)
フランスの田園地帯全域では過去15年間で、野鳥の個体数が平均で約30%減少しているとの憂慮すべき調査結果が20日、発表された。
個体数の減少は野鳥数十種で確認された。一部の種では個体数が3分の2ほど減少していることが、国全体と仏中部の広大な農業地域をそれぞれ調査対象とした2件の研究論文で明らかになった。
(中略)
約20年前から行われている詳細な年次個体数調査によると、ノドジロムシクイ、ズアオホオジロ、ヒバリなどのかつては広く分布していた種の野鳥類がすべて30%強減少している。渡りを行う鳴き鳥のマキバタヒバリは70%近く減少した。
個体数減少の主な原因は、特にコムギやトウモロコシなどの単一栽培作物の広大な耕作地に殺虫剤を集中的に使用していることだと、研究チームは推測している。
問題なのは、野鳥が殺虫剤で死んでいることではなく、野鳥が餌として依存する昆虫類が姿を消してしまったことだ。
(中略)
最近の研究では、同様の傾向が欧州全体でみられることが明らかになっている。同研究によると、30年間で飛行昆虫が約80%減り、野鳥の生息数が4億羽以上少なくなったと推定されるという。
(以下略)
📝冬の渡り鳥激減 40年前の10分の1に 兵庫・伊丹…✍️#渡り鳥 #昆陽池公園 #兵庫県 #伊丹市 #野鳥 #野鳥ニュース https://t.co/BZUHIS4ZWX
— 野鳥動画図鑑 616種公開中 - Official - Wild Bird Japan (@WildBirdJapan) February 9, 2019
@mitteichii @reishiva もう少し身近なところで、つばめや赤とんぼが急激に減少。ウグイスもここ数年激減している。野鳥の会はつばめは虫が減少して子育てができないと発表。原因はネオニコチノイド系の農薬が原因です。EUでは使用禁止に、でも日本政府は基準を緩和に
— 伊東 宏 (@nisiyamasennin) June 27, 2014
野鳥たちが大昔撒布された農薬DDT被害がまだ続くhttp://t.co/ziMwdlta0a
— 森井啓二 (@keijimoriiVet) December 17, 2014
クジラからもDDThttps://t.co/ZlClpbGMvH
99%の人の体内からもhttps://t.co/LqQPnjvY58
現在の化学物質の使用も厳重な注意が必要
ネオニコ系農薬の害に対して世界中の研究者が行った研究「浸透性殺虫剤タスクフォース」の調査では、ネオニコ系農薬が使われ始めた1990年代に入り、欧州各地で虫と野鳥の数が著しく減少したと判明→http://t.co/4jDAx8JkoE pic.twitter.com/ICHyxpw3aB
— グリーンピース・ジャパン (@GreenpeaceJP) May 17, 2015
田舎なら赤とんぼが飛ぶ季節。が、赤とんぼの代表、アキアカネは1990年代後半~2000年代前半にかけて激減。絶滅を危惧する声も高いという。原因はネオニコチノイド系農薬。この農薬の使用と軌を一にして、トンボ、ミツバチなどの昆虫やオオヨリキシリなどの野鳥までも激減しているという。
— 安田美絵(遺伝子組み換えでない) (@MieYasuda) September 16, 2013
スペインにいた頃モンサントンの罪って記事を読んで。EU加盟前は直接口に入る野菜果物には農薬を使わなかったが。輸出の為農薬義務も出来グァダルキビル川の野鳥が大量死に一挙に反対運動も。乾燥した石灰土壌は虫がつきにくいしね。今も欧州オーガニック協会などモンサントンを継続して告発。日本は; https://t.co/rZNOnHIErd
— 桃園 凛 (@momocat1010) August 8, 2019
ここは農村地帯だから強い農薬を撒くとすぐわかる。私も化学物質過敏症だから匂いに敏感で気持ちが悪くなる。近付くと目がチカチカしてくる。自分が撒いていなくても周りにそれだけ影響がある。それを農業者は考えない!撒くと野鳥がいなくなる。空気も土も汚染される。遺伝子組み換え栽培とは害悪!!
— tunenti (@tunentl) April 18, 2019
「毛虫が気持ち悪い」という住民からの苦情でこの林が伐採されてしまった。撮影時に声をかけてくださった近隣の方々には毒はなく安全であることを説明していたのだが。多種の野鳥が見られるハイキングコースに指定されてはいるけど、林が激減して鳥達の食べ物が減る今後はどうなるやら。 https://t.co/ujAWS54sla
— FUMIHIKO HIRAI🐝TokyoBugBoys (@uta_31) March 31, 2019
「こんなにいたんだ!」とびっくりするぐらい次から次へと土中のイモムシを探しだします!害虫をどんどん食べてくれるので、農薬のない時代には頼りになる「益鳥」だったそうです!#野鳥 #ムクドリ #椋鳥 pic.twitter.com/zXiu1dD31M
— 鳥猫@wbsj akita (@10birdcat11) March 27, 2019
我が家がこの地で無農薬・有機栽培をするようになって、年々虫や野鳥が増えてきた。でも虫は害虫じゃないよ!害虫は化学肥料過多の場所に出るみたい。我が家は化学肥料使っていないからかカメムシなんか見た事も無い。色んな蜂も来る。でも農薬を撒かれるといなくなる。ネオニコチノイド止めて欲しい!
— tunenti (@tunentl) March 13, 2019
しかし自然界に害虫はいないということも同時に知ります。今から旬の白菜などは交配をする蝶を自分で守って育てるのです。ここまで食ってもいいけど、ここから先は駄目だと、農薬や化学肥料の臭いに敏感な野鳥を味方につけると最強。
— 宇宙人ぶー (@Bu_uuu) January 7, 2018
@riesakamoto 無農薬の田んぼには 次々と野鳥が集まってきます pic.twitter.com/h9lMvqtH8Y
— みやび@RX-8 (@Rx8Welsh) June 28, 2019
なぜ北朝鮮は野鳥の楽園になったのか 農薬の汚染や工場による河川の汚染もなく、野鳥たちのエサが豊富 https://t.co/4OK5vNjPh0 pic.twitter.com/DFSc0B3YpW
— 中島@相互支援 (@naokinaooki) August 21, 2016
このように全世界で野鳥をはじめ鳥類の減少が数多く報告されています。鳥たちは生態系の中で、虫を食べたり、植物の種を広めたりする大事な役割も担っていて、鳥類は環境の健全さのバロメーターと言われております。現在進行形で、生態系が脅かされつつあることは間違いないようです。
その減少の原因の多くは、森林伐採などによる住処の減少、農薬による間接的な被害(エサとなる昆虫の減少、農薬の蓄積)などです。ツイッターをご覧になると分かりますが、農薬の撒かれた田畑には鳥たちは寄り付かないようです。しかし、飲み水やエサなどから農薬が体内に少しずつ蓄積されてしまうのかもしれません。というのも、今でも大昔撒布された農薬DDTなどによる被害がいまだに続いているからです。また、日本は農薬の規制が極端に緩いことからも、日本での野鳥激減は今後もますます拍車がかかるものと推察されます。
一番最後のツイートによると、北朝鮮は野鳥の楽園だそうです。先日の時事ブログによると、ジム・ロジャーズ氏が「北朝鮮は最も有望な国」だと評価し、韓国と統一されアジアで最も繁栄した国になるということですが、環境の点でも北朝鮮のポテンシャルを垣間見るようです。
ぺりどっとがいつも通っている温泉では、露天風呂に浸かって見上げると、夥しいくらいのツバメたちが空を飛び交っています。もう南へ帰る時期になりますが、来年も再来年もまた、彼ら彼女らの姿を見続けていたいものです。