ぴょんぴょんの「〈八ッ場ダム〉はヒーローか?」

 今回の台風19号で、あちこちに「八ッ場ダム、ありがとう」というツイートを見かけた。「へえ、ダムがあって良かったな」と思いつつ、「ホントかい?」と真相を調べていったら、辻村ちひろ氏につながりました。
(ぴょんぴょん)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ぴょんぴょんの「〈八ッ場ダム〉はヒーローか?」


〈八ッ場ダム〉は氾濫を防いだヒーロー?


台風19号、大変な被害だったなあ。

ツイッターでは、〈ヤツバダム〉がヒーローになってたよ。


おめえ、〈ヤツバダム〉・・・じゃねえ。
〈八ッ場ダム〉と書いて、〈ヤンバダム〉って読むんだ。

ヤンバルクイナ?

沖縄じゃねえの、群馬県にあるの!

でもさあ、自然保護団体はダムを自然破壊って言うけど、こんなふうに役立つこともあるんだよ。

ほお! おめえは〈八ッ場ダム〉が上流で水をせき止めたおかげで、利根川が氾濫しなかったと言うんか?

ちがうの? だって、


ほら!〈八ッ場ダム〉はりっぱなヒーローだよ。

「八ッ場ダムは無敵だの 八ッ場ダムに感謝しろだの、しまいには八ッ場ダムはガンダムだとまで言いつのる始末」。こうゆうのを、デマゴーグという。(Harbor Business Online)
しろうと、だますのはこうも簡単なことか・・。


それに、民主党政権は〈八ッ場ダム〉の建設を止めたんだよ。
今回、利根川の氾濫が防げたのは、自民党政権になって〈八ッ場ダム〉工事が再開されたからだって。

おめえは、いつから自民党ヨイショになった?
水害が起こるたびに 自民党のサポーターが、それを利用して、民主党叩きとダムやスーパー堤防擁護のデマ宣伝を行うのが恒例行事になっています。」(八ッ場ダムは首都圏を救ってません)
いいか? だまされたらイカン。
民主党は事業仕分けで、〈八ッ場ダム〉を凍結したが、それが公約だったの
まもなく、反対派に押されて凍結を撤回したけど、再開させたのは民主党であって、自民党じゃねえんだよ。

・・・。

それに、こいつを見ろよ。


あれ、他にもいっぱいダムがあった

こいつはどうだ?


たったの10cm?
じゃあ、〈八ッ場ダム〉は正義の味方じゃないとでも?

もっと、科学的に考えろ。
〈八ッ場あしたの会〉の試算によると、利根川下流の栗橋地点(埼玉県)で、〈八ッ場ダム〉効果で下がった水位は、17cm。

それって、多いの? 少ないの?

いいか? よく聞け。
5300億円のダムで 17cm水位を下げるだけということを知る必要があります。」
仮にダムがなくて、17cm水位が上がってても越水してない。
(八ッ場ダムは首都圏を救ってません)

5300億円で17cm!?

他にも、今回の〈八ッ場ダム〉のふるまい方には問題はある。
知ってるよな、〈八ッ場ダム〉は現在建設中で、10月1日から試験的に水を貯める「試験湛水(たんすい)」を開始していた。
それが台風19号で一挙に水位が上がり、満水まであと【10m】に迫った。

だから、下流の氾濫を防げたんじゃない?

いいから、よく聞け。
ダムはできたばかりだ。
本来は、もっとゆっくりしたペースで慎重に水を貯めるんだ。
〈八ッ場ダム〉だって当初は、三ヶ月かけて満水に持っていくはずだったんだ。
それが、たった1日半で満水近く貯まってしまったことは、非常に危険だった。

なぜ、危険? 一気に満水してもいいじゃない?

なぜか?
それは、1963年にイタリアで起こった「バイオント・ダム災害」の例があるからだ。

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ロンガローネから見たバイオントダムの堤体

聞いたことないなあ。

「バイオント・ダム」では、貯水開始後、頻繁に地すべりが起こっていた。
それがあるとき、大規模な山くずれになり、満水だったダム湖の水が、津波となってダムの堤防を乗り越え、下流に住む2000人以上の人々を飲み込んだ。

ヒエエエ〜〜!! 「バイオレント・ダム」!!

だろ? なのに、
八ッ場ダムは・・もともと地すべり地帯で、試験淡水(ママ)によって 地すべり発生の有無を慎重に検証せねばならなかったのに、一夜にして満水になってしまいました。」(八ッ場ダムは首都圏を救ってません)。

ええっ?! 〈八ッ場ダム〉も、地すべり地帯だったの?

もう一点、
今回は、まだ貯めた水が少ない状態で雨が降ってくれたから良かったが、あれがもし、ふつうに貯水した状態だったらどうなってた?
おそらく、緊急放流になっていただろう。(八ッ場ダムは首都圏を救ってません)

それはそれで、大惨事に・・・。

結局、「ダムが災害防止に貢献した」は、かなりアヤシイな。

今回は、幸運だったんだ。
まだ、地すべりも起こってないし、水も貯まってなかったし。

少しはわかったようだな。


〈八ッ場ダム〉計画と反対運動


ところで、〈八ッ場ダム〉って、いつ、誰が作ろうって言い出したの?

「八ッ場ダム計画の歴史」によると、計画が始まったのは1949年だ。

・・70年も前?

そもそも、〈八ッ場ダム〉を作るきっかけは、1947年の利根川流域の大洪水だった。
ダムを作るに当たっての、当時の村長の言葉(現代語訳)、
「『私たちが身をもって、利根川下流の同胞の人柱になる決意を持つ』ような、絶望とあきらめの境地に達することなど、なんでできようか!」
(八ッ場あしたの会)

当事者たちの、悲痛な気持ちが伝わってくる。

ダムが作られる前、ここはこんな美しい場所だった。


おおう! 思わず深呼吸しちゃうような、美しい渓流!

1953年、ダム建設反対の動きが始まり、反対運動は盛り上がったが、
1976年「ダム建設に消極的」な県知事が退陣すると、推進派の知事が就任し、町政は、国や県による締めつけに苦しむことになる。
(八ッ場あしたの会)

どこも、同じだねえ。

そしてついに、反対運動の旗が降ろされ(1992)、建設省が付帯工事に着手(1994)。
ところが、民主党の事業仕分けの見直し(2009)で、工事が中止になった。
が、その後反対派に押されて、民主党政府は工事再開を決定。
そして2012年、自公政権が復活し、2019年6月、〈八ッ場ダム〉打設完了。
てことで、10月1日から試験湛水が開始されたワケ。

こんなにおカネがかかり、こんなに人々が心を痛めて作られたダム。
それほど、ダムって必要なの?

水害の最大の鍵は、決壊を防げる強固な堤防だそうだ。
〈八ッ場ダム〉の建設コスト、5300億円を堤防の強化に回せば、1000kmくらいの堤防を強化できたはず。(八ッ場ダムは首都圏を救ってません)

水の性質を知って、水害の起こりにくい流れ方にしてあげればいいのに。
時事ブログでよく紹介される、ヴィクトル・シャウベルガーのように。

Author:Landway1983[CC BY-SA]
ヴィクトル・シャウベルガー

シャウベルガーからすれば、ダムに水を貯めることは「生きた水」を殺す行為だな。

悲しいことに、ぼくたちは「死んだ水」で生活してるんだね。


辻村ちひろ氏「経済と自然保護は両立できる」


ところで〈八ッ場ダム〉、以前にどっかで聞いたが、どこだっけかな・・・。
あっ、思い出したっ! 辻村ちひろだ!

れいわ新選組から立候補した、辻村ちひろ氏

参院選の演説で、〈八ッ場ダム〉に行ったって話してた。

ツイートをクリックすると動画が再生されます

辻村氏、環境保護NGO職員だったからね。
それがまた、なんで政界に出ようと思ったんだろ?

辻村氏は、環境に関する法律改正に5年間尽力してきたが、一歩も前進しないことから、「これは立法府に入るしかない」と思ったそうだ。

環境団体の力じゃ、動かせなかったんだね。

もう一つのきっかけは、この言葉、
絶滅危惧種の法律「種の保存法」改正の採決の時、参考人として呼ばれた辻村氏が聞いた、当時の玉城デニー議員の言葉だ。
〈種の保存をするために、これだけの国会議員が真剣に議論をしているこの日、なぜ辺野古の埋め立てが始まるのか〉
それを聞いた辻村氏は、「法律と現実がかけ離れている。法律を現実に近づけなければいけない。そう思って、この世界に飛び込む気持ちが芽生えた」。
(辻村ちひろ街頭演説集)

玉城デニー

そうだったのか。

彼の政策キーワードは「地産地消、小さなグリッド、日本一個分の暮らし」。
「現場をいくつも歩いていると、つねにそこには苦しめられている人たちがいる。」
「いったいいつまで弱者を犠牲にして、ぼくたちはこの文明社会を成り立たせようとしているんだろう?」
「地方を苦しめて、第一次産業をこれだけ潰してきて、農業も漁業も林業もズタボロです。
だから、民営化して、巨大化しようとしている・・ちがうの! 逆! 
・・・もっと小さな仕組みの中で、ちゃんと誇りのある仕事にしていきましょうよ。
(辻村ちひろ街頭演説集)

自動車も必要だけど、食べるものがなくなったら、ぼくたち生きていけない。

だから、ここらへんで、辻村氏にご登場願いたいもんだ。

れいわ新選組が政権取ったら、即、彼は環境大臣だね。

今の環境省じゃ、ショボすぎるわ。

大臣はスンズローだしねえ・・・ショボン。

小泉進次郎環境大臣

予算も少ねえし、環境省は意見を言うだけで、工事の許可に口も出せない。
(辻村ちひろ②【環境行政】)

それじゃまるで、ただのお飾りじゃないの。
環境改善じゃ、おカネが回らないからねえ・・・。

そんなことねえよ!
辻村氏は「経済と自然保護は両立できる」と言ってる。
(辻村ちひろ公約サイト!)

どうやって?

国が第一次産業にカネを回して、公共事業化すれば、経済を回していける。
「今まで自然を押さえ込むために使われた投資を、自然とつき合っていくための投資にしていく。これが経済発展につながると考えている。」(辻村ちひろ①【経済政策】)

それは、財務大臣・大西つねき氏がやるんだね。
が政府通貨を発行して、環境改善にジャンジャンおカネを回して、第一次産業が潤う。
そうすれば、日本の食料自給率も上がる。


日本の自然も蘇るしな。
竹下先生も、言われている。
「私なら大企業ではなく、地球環境を保全する努力をしている個人や中小企業に補助金を出すと思います。本当に良い食品や商品を作っている所には減税をするでしょう。さらに、地球環境の保全を加速することが出来ます。」
(時事ブログ)

早く、そうなって欲しい。

そんな希望の星、辻村氏から「皆さんにぜひ、お願いがあります。」
「この日本の自然が好きな方から、日本の自然で、アウトドアを楽しんている方、すべての自然に関わる人たち、ぜひ、僕に力を貸してください。」(MESSEGE 辻村ちひろ)

よっしゃー!

一生懸命説明したら、ハラ減った、夜食でも食うか。

今日の話にピッタリの、特製カレーだよ!


て・・てえへんだ!
堤防が決壊して、下流にカレーが漏れてんぞ!


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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