19/12/10 ソルカ・ファール情報:母親は中絶する前に自分の赤ん坊の心音を聞くよう最高裁が命じたことで、トランプが電撃的勝利

 アメリカでは右派保守は「プロ・ライフ」派、左派リベラルは「プロ・チョイス」派です。ライフ(いのち)賛成、つまり胎児の生きる権利に賛成。チョイス(選択)賛成、つまり女性の中絶を選ぶ権利に賛成。
 日本では中絶が政治の中心議題になるなんてあまり聞きませんが、伝統的にキリスト教文化のアメリカでは最大の争点の一つ。政治家生命を左右する大問題です。

 ただしアメリカって白か黒かの非常に単純な国で、基本的にやること成すこと極端でして。中庸がない。だから私はアメリカという国においては、中絶禁止は止めた方がいいと思っています。だって例外なしの全面禁止になりますもん。
 トランプさんは右派キリスト教が一大支持基盤なので、かつてはプロ・チョイス派だったようですが、当然プロ・ライフを掲げないといけません。
 そしてトランプ政権になると保守派が勢いづき、州法で「中絶は胎児の心音が確認される6週目まで」と定めた州も出てきました。6週目だと、まだ妊娠していることに女性自身が気が付いていないこともしばしば。更にはレイプだろーが何週目でも禁止にしよう! と言い始めた州もあります。医師に対しても「中絶手術をしたら禁錮99年」と事実上の終身刑を設ける州が出てきました。更には死刑すら検討している州もあります。……ね、極端かつ単純なんですよ。
 ロシアはキリスト正教の国なので、やはり中絶は心情的には反対が多いみたいです。ただし国の法律で12週目まで中絶は許されており、保険も適用してもらえます。例外としてレイプの場合は22週目まで、妊婦および胎児に危険がある場合はそれ以降の中絶処置も合法です(※日本も似ていますが、レイプ以外でも22週未満ならOKですし、基本的に保険適用外)。そしてロシアでは女性が中絶を決意してから手術まで、2日から7日ほどの熟慮期間が義務付けられています。
 アメリカの一部の州のように嫌がる妊婦に心音を無理矢理聞かせたり画像を見せるよりも、ロシアみたいな「手術するのはいいけど、もう一度数日は考えてきてね」でいーんじゃないでしょうか。禁止したって、お金持ちは他国で手術できます。貧乏だと闇で非合法にしないといけなくなって、妊婦まで命を落とす確率が増えます。

 ……とこれまで考えていたのですが、今回ソルカ・ファール女史の記事で全く別の観点から中絶を論じており、大変勉強になったのでご紹介します。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:母親は中絶する前に自分の赤ん坊の心音を聞くよう最高裁が命じたことで、トランプが電撃的勝利
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】

■この記事のまとめ■
✅トランプの今週の偉業:
✅中絶反対派から表彰される
✅最高裁で中絶をし辛くさせる画期的な判決が出される
✅しかも各地の連邦裁判所には中絶反対派判事を次々送り込んでいるため、中絶反対派の判決はこれから増加していくが、こういったニュースはアメリカの人々に伝えられていない
➡トランプに対する弾劾騒ぎでかき消されるせい

✅民主党が罹患した「トランプ錯乱症候群」
✅始まりは2016年の大統領選
✅トランプは黒人の悲惨な状況が民主党政権下で改善されていないことを指摘し、前回の共和党大統領候補よりも多くの黒人票を獲得
✅トランプが大統領に就任してから
✅民主党ビル・クリントン政権の法律で異常に多くなった刑務所の黒人収容数を減らす
✅黒人とヒスパニック系の失業率を史上最も低くする

✅トランプ側の黒人支援のきっかけ
✅ニューヨーク市における黒人の赤ん坊の中絶数が出生数を大いに上回ると知ったため
✅黒人の出生率低下の原因
✅かつてアメリカ南部で、民主党支持のプランテーション・オーナーらが黒人奴隷の価値を高めるために殺していた
✅共和党リンカーン大統領が南北戦争でこれを打破
✅1960年代に入ると、黒人の公民権活動家自身が中絶は黒人への集団虐殺だと警告し始める
✅その裏でプランテーション・オーナーの末裔が莫大な富を使って、新プランテーション都市を北部に作る
✅同じく1960年代に民主党ジョンソン大統領が福祉政策で後押し、父親のいない黒人家庭を増やす&中絶奨励
✅現在の黒人の出生率は歴史的な落ち込みへ
✅これと戦うトランプの支援に駆け付けたのは、黒人歌手のカニエ・ウェスト
✅黒人の中絶問題を再び注意喚起

✅民主党が最も恐れている事態が現実に
✅トランプに2020年の大統領選で勝つには、9割近くの黒人票が必要
➡なのに今週、新たな世論調査2つで「黒人は34%がトランプ支持」と判明
✅民主党与党の下院で弾劾決議を進める中、トランプを「今そこにある危機」と銘打つ


トランプ政権下では中絶反対派が躍進中


今朝クレムリンに出回っている【ロシア連邦】外務省MoFA)の素晴らしい新報告書は、ホワイトハウスの大統領執務室本日開かれるセルゲイ・ラヴロフ外相ドナルド・トランプ大統領の会合の議題について論じていました。

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

――リストの中で最重要項目の一つとして挙げられていたのは、トランプがこれまで行ったまだ生まれていない【子どもたち】の生命を守るための努力に対して、彼が名誉ある「いのちのための勇気ある証人賞」を昨日受賞したことへの祝辞です。

――賞に続いてトランプはやはり昨日、アメリカ合衆国最高裁判所医師は中絶を行う前に超音波検診を実施して、女性に胎児の心音を聞かせなければならないと命じる【ケンタッキー州の】法律を【違憲とせずに】有効のまま残したことで、人間のいのちに対する電撃的な勝利を手にしました。

――最高裁判事の誰一人として反対意見を出さなかったという中絶に関して一世代に一度あるかないかという驚くべき判決です。

――トランプがここ2週間で【新たに判事を任命し】、第二巡回区第十一巡回区の連邦控訴裁判所の過半数をプロ・ライフ支持の共和党支配下に変えたことから、この判決の後もこういった巡回区邦控訴裁判所から上がってくる更にプロ・ライフ寄りの判決が最高裁で出されることが十二分に期待されています。

【※ちなみに今回のケンタッキー州法の心音を巡る判決は、第六巡回区から上がってきたもの。】

――ですが偽の弾劾騒ぎを巡るフェイクニュースで【世間は】溢れかえっていることから、アメリカの人々には、この画期的なプロ・ライフ判決が未だに伝えられていません。

――唯一の例外が左派ヴォックス・メディアの出した1つの記事です。その中で彼らは、間もなく訪れると分かっている将来について嘆きながら警告を発しました:


【※「思想的に信頼のできる」:簡単には任命時の思想(プロ・ライフ)を変えたりはしない、ということ。
「長い間」:トランプが指名した判事の平均年齢は50歳以下で、オバマが指名した判事の平均年齢よりも10歳以上若いため。】

【中略】
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

「ライフのみが唯一のチョイス」、「中絶」禁止


民主党の黒人絶滅計画


当該報告書曰く、過激社会主義者の民主党と左派大手プロパガンダ・メディアの双方がトランプ大統領に対して見せる制御不能の憎悪と常軌を逸した憤怒※この憎しみと怒りはトランプ錯乱症候群」という名前がついた本物の精神疾患なのですを最もきちんと理解するためには、その大部分が2016年の大統領選挙で引き起こされた【ことを押さえなければなりません】。

――トランプが【伝統的に毎回民主党を支持するのがお決まりだった】黒人の有権者に向け、「【既に貧困や失業といった幾つもの問題を抱えているのだから、共和党支持に切り替えたってこれ以上】君たちが何を失うって言うんだ」と訴えかけたのです。

――この呼びかけでトランプは、2012年の大統領選挙で共和党指名候補者だったミット・ロムニーよりも多くの黒人票を集めました

――トランプは黒人有権者に応えるために、ファースト・ステップ法【を制定し】、クリントン政権【の作った法律】によって【必要以上に】長期の不当な刑期を言い渡された彼らの家族を何千人も【刑務所から】解放します。

――余りにも酷い法律で、リベラルのガーディアン紙ですら「ビル・クリントンの犯罪法は【幾つもの】人生を壊した。その点について否定しても無駄」という見出しの記事を【2016年に】出したほどです。

――【ですが】トランプは【ファースト・ステップ法制定後も】経済改革を実行し【続け】、今では黒人とヒスパニック系の人々の双方で、失業率が過去最低となりました

何がトランプ大統領を自国の黒人支援へと駆り立てたのかと言いますと、故郷のニューヨーク市では中絶される黒人の赤ん坊が、生まれてくる黒人の赤ん坊よりも毎年何千人も多いと知ってショックを受けたからだ、と当該報告書は説明します。

――黒人の赤ん坊の虐殺を最初に実施したのは民主党【を支持していた、つまりアメリカ南部の】プランテーションのオーナーらで、自分たちの所有している奴隷の価値を高めるためでした。

――彼らはアメリカ連合国なる黒人奴隷所有【容認という、合衆国に対して】反抗的な国家を形成し、これを打ち砕くためにエイブラハム・リンカーン大統領は自身の命も犠牲にしました。

リンカーン大統領が奴隷を所有していた民主党のプランテーション・オーナーらを打ち破ってから、共和党が旧連合国【所属の南部の各州】を掌握するに至るまで何十年もかかりましたが、1960年代半ばには殆ど完了しつつあった、と当該報告書は続けます。

――それはファニー・ルー・ヘイマーホイットニー・ヤングという有名な黒人【公民権】活動家が、「中絶は集団虐殺だと糺弾した」ときのことです。

ヘイマー
Wikimedia Commons
[Public Domain]
ホイットニー・ヤング
Wikimedia Commons
[Public Domain]
画像はシャンティ・フーラが挿入

――黒人の公民権活動家ジェシー・ジャクソンもこれに続き、やはり「中絶を殺人と呼びました」。

ジェシー・ジャクソン
画像はシャンティ・フーラが挿入
Wikimedia Commons [Public Domain]

ですがアメリカの黒人たちの知らないところで、そしてリンカーン大統領率いる共和党の勢力が旧連合国の各州の支配を取り戻そうとしていた正に同じ時期に、かつての民主党支持のプランテーション奴隷オーナーらの子孫らは莫大な富を使って、北部のアメリカで最も大きい都市の多くを乗っ取ろうとしていた、と当該報告書は詳述しています。

――その全員が1960年代民主党リンドン・ジョンソン大統領によって助けられます。

――【ジョンソンは】旧連合国の州に十万人以上のソーシャルワーカーを送り込み、夫や子どもの父親と別れている限りは生活保護を気前よく与えてやるからと、若い黒人女性や母親を奴らの【新たな】プランテーション大都市に誘い込みました

――民主党がこういったプランテーション都市で黒人の赤ん坊の中絶を支援したせいで、黒人の赤ん坊の出生率は【黒人の】数を単に【親世代と】同数に保つのに必要【最低限の】2.0ではなく、1.7という衝撃的な歴史的な【記録】となりアメリカ【国籍】の黒人層全体が「絶滅へのカウントダウン」を始めるに至りました。


【※語っているのは、新・カルバリ・バプティスト教会の牧師さんです。要約すると:
「ヒスパニック系の女性の出生率は3.4、つまり各女性がほぼ4人も生んでいるし、白人女性もそれぞれ最低でも2人生んでいる(計算になる)。なのにアフリカ系アメリカ人の出生率は2.0以下となり、親世代を置き換えるだけの数に足りない。これは歴史的に初めての事態で、中絶問題とも関係している(下のグラフ)。中絶数には、アメリカ本国だけでなくハイチやトリニダード・トバゴ、ジャマイカといった諸島も含まれている。」】

画像はシャンティ・フーラが挿入

1973年以来のアフリカ系アメリカ人の死亡原因の総計
【※左から死因としてエイズ、兇悪犯罪、事故、癌、心臓疾患、そして断トツなのが1,550万人以上という「中絶」。】

――この「総人口置き換え」とも言うべき民主党による大量虐殺に対して、トランプ大統領は戦っているのです。

――そして世界的に有名な黒人ミュージック・アーティストのカニエ・ウェスト【トランプ】擁護に駆け付けました。【カニエは】現在、人々に我々は民主党に洗脳されてきた。彼らは我々【黒人】に赤ん坊を中絶させたいのだ」と警告を発しています。

動画はシャンティ・フーラが挿入

【※元記事にはありませんが、全米チャート初登場1位となったカニエの最新アルバム『イエスこそ王』から、「毎時間」という曲の一部を加えておきます。アルバム全てがキリスト教(しかも福音派)讃美のゴスペルです。この曲自体は「主の御力が降ろされるまで毎時間毎分毎秒、主を讃えて歌い続けよう」という内容。】


黒人有権者の動向が鍵


社会主義者の民主党が最も直面するのを恐れている現実とは、ほぼ90%近い黒人票を獲得できなければ、彼らの候補者の誰一人としてトランプ大統領に勝てないということなのですから、驚くべき新たな世論調査結果が2つも今週公表され黒人の34%がトランプを支持していると言っていると示したとなれば【民主党】連中の恐怖と不安は想像に難くない、と当該報告書は指摘します。

――この衝撃的発見のせいで発狂した社会主義者の民主党は、本日発表の彼に対する弾劾【条項】2項目を準備する中、昨日にはトランプを「今そこにある明白な危機」だと位置づけました。

【以下略】


2019年12月10日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]

翻訳:Yutika


註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。また元記事に掲載されていなかった画像や動画も加えております。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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