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田舎に住もうと決めたときに、「いつかは作ってみたい」と思っていたロケットストーブ!が、今の今までそのことをすっかり忘れておって、寒くなったこんな季節柄になってから突然思いつき、作ってみることにしました。そういえば以前、時事ブログでも紹介されておりました。
自作ロケットストーブで最もポピュラーなのは、ペール缶を使ったこのタイプ。
ペール缶の中にステンレス製の鋼管(煙突)を通し、その周りに断熱材を入れて製作するのが一般的な自作ロケットストーブのようです。
ペール缶はガソリンスタンドで入手できそうですが、いかんせん、この手のタイプは、その耐久性がそれほど高くないのです。ステンレス製の鋼管が、あまりの高温で早く腐食してしまうからです。なので、ぺりどっとは別のタイプのモノを模索することにしました。
実はロケットストーブというものは、実にいろんな材料で作ることが出来ます。土管で作られる方もおられますし、丸太をくり抜いても作れるみたい(丸太自体も燃料になる)。
また、レンガを使って積み木を積み上げるようにも作れます。
そして、身の回りに何も材料がないのであれば、地面に穴を掘って作ることさえ可能なのです。
このタイプは、北米のネイティブインディアンであるダコタ族が生みだしたたき火術「ダコタファイアーホール」といわれています。現在ではその手軽さから、米軍のキャンプでも使用され、北米のアウトドアでは一般的な手法になっています。下のイラストを見ると、地面そのものが断熱材としての役割を果たしているのが分かります。これは知ってさえいれば、災害時などでも大いに役立つはずですね。
ぺりどっと宅周辺を見渡すと、放置された"U字溝"や"コンクリートブロック"がいくつか転がっておったので、こやつらを活用してロケットストーブを作ってみることにしました。
今回新たに購入したのは、"U字溝の蓋"と"針金"だけです。
まずは土台作りです。
家の脇に置いてあったコンクリートブロックを二つ並べて土台にします。
その上にU字溝を口を上に向けた形に置きます。
そのU字溝の上に立てるようにU字溝を置きます。奥にもブロック。
立てたU字溝に蓋を付けて、それを針金で縛り付けます。
立てたU字溝の上に、五徳代わりのリアキャリアを置き、ブロックで下のU字溝に蓋をして完成!
煙突周りに断熱材に当たるモノがないのですが、もしかしたらこのU字溝及び蓋(コンクリート)そのものが断熱材になってるのではという期待も込めて、このままで試してみることにしました。
燃料は、裏庭にある竹林の竹を主に使いました。
この竹林は切らないとどんどん住居の方に侵食してきていて、油断すると、春先には家屋のすぐ近くの地面からニョキニョキとタケノコが生え出すのです。タケノコも竹もしっかりと有効利用したいと思います。
まだ若い青竹をそのまま火にくべると、バチバチと飛び散ってしまいなかなか焼けませんが、古くなって乾燥した竹は非常に燃焼も良好です。
手前の口の部分から乾いた古竹を突っ込みます。そして、下から紙を燃やして種火として燃やしていきます。
リアキャリアの上にやかんを置いて、お湯を沸かします。
燃焼は非常に良好です。みるみるうちに竹が燃えていき、炎が煙突部分に吸い込まれていきます。
しかししかし、かなりの時間、燃やしていてもなかなかお湯が沸きません。それもそのはず、炎がやかんの底まで届いていないのです。
やはり当たり前ですけど、やかんの底に炎が当たっていないと沸騰はしませんね。用意していた古竹が残り少なくなってきたので、やむなく、下の被せてあったブロックを外して火台にし、やかんの底に炎が当たるようにしてみました。
ほどなくして無事、お湯が沸騰!沸いたお湯は、湯たんぽに入れて部屋の暖を取ることと、朝の白湯になりました。あぁ~極楽じゃあー♪
ま、これはこれで楽しいのですが、これではロケットストーブの恩恵にほとんどあずかっていないような気が。まるでただの焚火じゃ。
やはり、ロケットストーブ特有の煙突部分からの強烈な炎でお湯を一気に沸かしたいものです。
と、その前に、燃料の古竹を切ったり運んだりするのが結構大変でしたので、ロケットストーブ自体を裏庭に人力で移動しました。
ハアハアハア。。。U字溝があまりに重たくって、ご老体にはムチ打ちの刑じゃったわ。
この後、さらに燃料の古竹を増量して臨んだ結果。。。
ついに煙突上部まで巨大な炎が噴き出してきました。ヤッター!
お陰様で、朝の白湯と湯たんぽのお湯くらいなら、お金をかけずに作り出せるようになりました!
(まの爺)
謹賀新年新春慶賀、
本年もぺりどっと通信を楽しみに応援いたしまするぞ。
新年初記事が「ロケット」とは景気の良いテーマですなあ!
ガンガン火をくべて作る東北地方の芋煮のような料理が美味そうですな。
しかし、、このロケットストーブ、何かを思い出す、、。
と思ったら、編集後記でぺりさんが言い得ておられた。
そう、それぢゃー!
U字溝ロケットストーブですが、はためには墓石のように見えるのはぺりどっとだけかしら。。。
ロケットストーブとは
少ない燃料で高温燃焼する構造を持つストーブです。調理用のコンロとしてはもちろんのこと、廃熱を利用して暖房として使うこともできます。 高温で燃焼するため可燃性ガスも二次燃焼し、煙もあまり出ません。身近な材料で自作もできる簡易性があり、化石燃料を使わないことから、東日本大震災をきっかけに注目が高まりました。
自作ロケットストーブで最もポピュラーなのは、ペール缶を使ったこのタイプ。
ロケットストーブ完成 #ロケットストーブ #自作 pic.twitter.com/elelwMpkfP
— みかん星人 (@WpvKuptfh8FRCYn) December 31, 2019
ペール缶の中にステンレス製の鋼管(煙突)を通し、その周りに断熱材を入れて製作するのが一般的な自作ロケットストーブのようです。
ペール缶はガソリンスタンドで入手できそうですが、いかんせん、この手のタイプは、その耐久性がそれほど高くないのです。ステンレス製の鋼管が、あまりの高温で早く腐食してしまうからです。なので、ぺりどっとは別のタイプのモノを模索することにしました。
実はロケットストーブというものは、実にいろんな材料で作ることが出来ます。土管で作られる方もおられますし、丸太をくり抜いても作れるみたい(丸太自体も燃料になる)。
管理棟で販売しているロケットストーブは着火するとこんな感じで燃えます。 pic.twitter.com/AX92MUUiBh
— 道志の森キャンプ場 (@doshinomori) August 12, 2017
また、レンガを使って積み木を積み上げるようにも作れます。
明けましておめでとうございます、年明けから連日のように良い天気が続いています、まるで春の到来のよう😄
— ナビガース (@miyakojima_2014) January 6, 2020
時間があったのでレンガでロケットストーブ作ってみました。寒い日には暖まろうかなと、チョコっと料理も出来るかも…でもうまく点火できない😓 pic.twitter.com/bXrEUUjaVy
The "4 Block" Rocket Stove! - DIY Rocket http://t.co/PbIf4SncO6 これは良い。4つのブロックだけで作れる、ロケットストーブ。災害時にも、自給自足ライフにも役立つ。(金属製のドラム缶ロケットストーブより簡単で効果的)
— libertas (@theologiacrucis) September 23, 2014
そして、身の回りに何も材料がないのであれば、地面に穴を掘って作ることさえ可能なのです。
これは使える!!
— ツイートde妄想塾 (@kinobiotics) April 23, 2016
親戚がテントで避難生活をしている場所にボランティアの方が作ってくれた簡易型コンロ。土に穴を二ヶ所掘ってトンネルの様に繋げるだけ。ロケットストーブの原理で下から風が入るので燃焼効率がよい。ちょっと感動! pic.twitter.com/PUJyZ613IA
このタイプは、北米のネイティブインディアンであるダコタ族が生みだしたたき火術「ダコタファイアーホール」といわれています。現在ではその手軽さから、米軍のキャンプでも使用され、北米のアウトドアでは一般的な手法になっています。下のイラストを見ると、地面そのものが断熱材としての役割を果たしているのが分かります。これは知ってさえいれば、災害時などでも大いに役立つはずですね。
椎名誠好きなら知ってるはず。イラストレーターの沢野ひとし氏風のスケッチ。ダコタファイアーホールの断面図。https://t.co/FAwAOKPBwt pic.twitter.com/PMcmqNdYsN
— Camp Spice (@camp_spice) December 8, 2016
ぺりどっと宅周辺を見渡すと、放置された"U字溝"や"コンクリートブロック"がいくつか転がっておったので、こやつらを活用してロケットストーブを作ってみることにしました。
材料
- U字溝(溝幅180mm長さ600mm)2つ
- U字溝の蓋(溝幅180mm長さ600mm)1つ
- ブロック
- 針金 太さ1.0mm
- 使えなくなったバイクの荷台(リアキャリア)
今回新たに購入したのは、"U字溝の蓋"と"針金"だけです。
まずは土台作りです。
家の脇に置いてあったコンクリートブロックを二つ並べて土台にします。
その上にU字溝を口を上に向けた形に置きます。
そのU字溝の上に立てるようにU字溝を置きます。奥にもブロック。
立てたU字溝に蓋を付けて、それを針金で縛り付けます。
立てたU字溝の上に、五徳代わりのリアキャリアを置き、ブロックで下のU字溝に蓋をして完成!
煙突周りに断熱材に当たるモノがないのですが、もしかしたらこのU字溝及び蓋(コンクリート)そのものが断熱材になってるのではという期待も込めて、このままで試してみることにしました。
燃料は、裏庭にある竹林の竹を主に使いました。
この竹林は切らないとどんどん住居の方に侵食してきていて、油断すると、春先には家屋のすぐ近くの地面からニョキニョキとタケノコが生え出すのです。タケノコも竹もしっかりと有効利用したいと思います。
まだ若い青竹をそのまま火にくべると、バチバチと飛び散ってしまいなかなか焼けませんが、古くなって乾燥した竹は非常に燃焼も良好です。
ロケットストーブの長所と短所
長所
長所
- 燃焼効率が良い。
- 薪ストーブでは比較的向かないとされる針葉樹や竹も十分使用できる。
- タールやすす、煙の排出は少ない。
- 調理用途につかう場合には一気に火力が必要な煮炊きに向く(弱火やトロ火は不可能)。
- 焚口が比較的小さいため、太い薪は使えない。そのため薪割りの手間が余分にかかる。燃焼時は頻繁に薪を追加する必要がある。
- 微妙な火力調整が難しい。
- バーントンネルやヒートライザーにステンレス管などの鋼管を用いると高温のため腐食が進みやすい。
手前の口の部分から乾いた古竹を突っ込みます。そして、下から紙を燃やして種火として燃やしていきます。
リアキャリアの上にやかんを置いて、お湯を沸かします。
燃焼は非常に良好です。みるみるうちに竹が燃えていき、炎が煙突部分に吸い込まれていきます。
しかししかし、かなりの時間、燃やしていてもなかなかお湯が沸きません。それもそのはず、炎がやかんの底まで届いていないのです。
やはり当たり前ですけど、やかんの底に炎が当たっていないと沸騰はしませんね。用意していた古竹が残り少なくなってきたので、やむなく、下の被せてあったブロックを外して火台にし、やかんの底に炎が当たるようにしてみました。
ほどなくして無事、お湯が沸騰!沸いたお湯は、湯たんぽに入れて部屋の暖を取ることと、朝の白湯になりました。あぁ~極楽じゃあー♪
ま、これはこれで楽しいのですが、これではロケットストーブの恩恵にほとんどあずかっていないような気が。まるでただの焚火じゃ。
やはり、ロケットストーブ特有の煙突部分からの強烈な炎でお湯を一気に沸かしたいものです。
と、その前に、燃料の古竹を切ったり運んだりするのが結構大変でしたので、ロケットストーブ自体を裏庭に人力で移動しました。
ハアハアハア。。。U字溝があまりに重たくって、ご老体にはムチ打ちの刑じゃったわ。
この後、さらに燃料の古竹を増量して臨んだ結果。。。
ついに煙突上部まで巨大な炎が噴き出してきました。ヤッター!
お陰様で、朝の白湯と湯たんぽのお湯くらいなら、お金をかけずに作り出せるようになりました!
(まの爺)
謹賀新年新春慶賀、
本年もぺりどっと通信を楽しみに応援いたしまするぞ。
新年初記事が「ロケット」とは景気の良いテーマですなあ!
ガンガン火をくべて作る東北地方の芋煮のような料理が美味そうですな。
しかし、、このロケットストーブ、何かを思い出す、、。
と思ったら、編集後記でぺりさんが言い得ておられた。
そう、それぢゃー!
Writer
■ 勝手に編集後記 ■
U字溝ロケットストーブですが、はためには墓石のように見えるのはぺりどっとだけかしら。。。
今年もどうぞ、時事ブログをよろしくお願いいたします。
令和初の新春ということで、新たな試みをば。。。