ぺりどっと通信57 腸内細菌とは?


突然ですが、クイズです。
水35リットル、炭素20kg、アンモニア4リットル、リン800g、石灰1.5kg 、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、鉄5g、フッ素7.5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素……で構成されてるものってなぁんだ?
(ぺりどっと)
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答えは「人間の身体、肉体」です。
「大人1人分として計算した場合の人体の構成成分」になります。
ま、物質的にはこういったモノで構成されているわけなのですが、そんな身体とオーバーラップするように存在する隠れた主役であるのが「腸内細菌」になります。


腸内細菌については、世間でも目にしない機会がないほど脚光を浴びており、腸内細菌なしで健康を語ることが出来ないというくらい、かなり重要なテーマとなっています。周りの方々からのリクエストもあり、今回、シリーズとして取り上げてみることにしました。

まず第一弾は、腸内細菌はいったいなんぞや?というところです。

ご存知の通りこうした微細な腸内細菌は、目には見えません。目に見えないものほど、かけがえのない大切なものってとても多いのですよね。我々の肉体より精妙な身体(エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体)も、神々も、そして「愛」も。この辺りの深~いお話はシャンティ・フーラの映像配信にたくさん満載されていますよ。

さて、目には見えないたくさんの細菌が、私たちの身の回りにも私たちの身体にも住んでいます。その中でも特に、腸内細菌が我々人間にとってとても重要な役割を果たしていることが近年知られるようになってきました 。


腸内細菌は500~1000種類ほどあり、数にして100兆個、重さにして1~2kgといわれています。身体の全細胞数が37兆個(以前は60兆個といわれてた)といわれていますので、人体の全細胞数よりもはるかに多くの腸内細菌が体内に住んでいるということになります。

その腸内細菌と密接な関係にあるのが、我々が毎日排出するうんこ💩です。健康な人のうんこは、80%が水分。そして残り20%のうち、3分の1が食べカス、3分の1がはがれた腸粘膜、3分の1が生きた腸内細菌です。そのうんこが大きい(多い?)ということは、腸内細菌の増殖力と活動力が高いことを表してるといえます。


昔の日本人のうんこは大きく(多く?)、今よりもずっと元気で溌剌としとったんだろうと推察されます。

「良く食うけどスタイルいい私さん」への正しい返し方はこちらの四コマ漫画で。


今や腸内細菌は日本国内でも重要視されて、世界最大規模のデータベースを国内で構築しようと動き出しているようです。


また、以前より「腸は第二の脳」などといわれてきましたが、そもそも「腸」を国語辞典でひいてみると、「腹腔内の臓腑」といった意味のほか「こころ・性根」とあり、腸がメンタルな部分に深く関与していたことがすでに分かっていました。

しかしそれどころか、

In Deepさんの記事を参考にまとめ>

「腸は第二の脳」ではない。腸内システムは脳をも支配している「第一の脳」である可能性が高まる。それが意味するところは「人間は細菌に理性までをも支配されている」

神経医学専門誌『ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス』に発表された研究によると、「腸が脳をコントロールしている」という可能性が強くなったそうです。

脳が健全で正常であっても、細菌を含む腸のシステムが破壊されることで、「理性は消えていく」のです。

つまり、、、

「これまで“人間の理性や思考の中心は脳”だと考えられていたのが、ひょっとしたら、“腸が脳をコントロールしている”のではないか。さらに言うと、腸内細菌が人間の「理性」や「人格」さえも支配している」(時事ブログ

ということなのです。



そうはいっても、自分は自分で考えて動いているし、そこまでコントロールされてるものかと訝しがる人も多いかと思いますが、こうした話は決して滑稽無形な話ではありません。というのも、宿主の心を操る寄生生物というものは、すでにこの世の中に存在しているからです。

皆さんはトキソプラズマという生物をご存知ですか?

Wikipedia[Public Domain]
トキソプラズマ原虫

このトキソプラズマは人間を含む幅広い温血動物にも寄生しますが、終宿主はネコ科の動物であるようです。


トキソプラズマに感染したネズミの脳内ではドーパミンがバンバン出まくって、怖がるはずの猫を怖がらなくなってしまい、最終の宿主である猫に捕食させるのだそうです。これは猫にとってもトキソプラズマにとっても有益となり、共生の関係ということになります。(あくまでこれも一つの仮説ですが)

トキソプラズマのほかにも、こうした寄生生物が宿主を操る例は、


のほか、冬虫夏草狂犬病などにも見受けられます。


さらに驚くべきことに、

In Deepさんの記事を参考にまとめ>

英国バブラハム研究所のニュースリリースによると、「腸内細菌が、私たちの遺伝子情報をコントロールしている」ことが判明したのです。

腸内細菌が制御しているのは、私たちのゲノム、つまりすべての遺伝情報なのです。腸内細胞は、「体のどこかの部分に影響を与える」のではなく、「人間の遺伝子情報全体を変える」可能性があるのです。


それもそのはず、
人間の身体を構成している細胞と腸内に住んでいる腸内細菌、そのどちらにもそれぞれ固有の遺伝子をもっています。最先端の研究によると、私たちの遺伝子の障害部位を腸内細菌の遺伝子が補完していることが分かっているとのこと。また、人の細胞の遺伝子の数が22000~25000個であるのに対し、腸内細菌の遺伝子の数はその100倍以上あるといわれています。これらのことから、補完しているのはむしろ、人の細胞の遺伝子の方だとすら思われるからです。

いやはや、こうなってくると今まで考えられてきた父母からの遺伝というものの考えも、捉え方が変わってきますよね。


このように腸内細菌によって優秀なサラブレッドが出現する可能性さえ出てきます。この場合、男馬による種馬提供ではなく、母馬による便馬提供となっちゃったりするのかしら。そして、それは馬だけではなく、いずれ人間にも応用されていくはず。すると、うんこが売買されるビジネスが将来ますます増大してくるのでしょうな。


腸内細菌が住んでいるのは腸ですが、生物の中にはほぼ腸だけで構成された身体をもつ生物がいます。そう、ミミズです。進化論で有名なチャールズ・ダーウィンが40年以上も研究し続けていたのもこのミミズ。


ミミズには手足もなく、目もなく、そして脳もない。ミミズの腸は、脳や目、他の臓器、手足の代わりをも担っています。だからミミズを見ていると、「腸が第二の脳」どころではないというのは当然のことのようにも思われます。

地球上の生物にとって欠かせない肥沃な大地を培っているのが、ミミズのうんこ。かつてアリストテレスは、ミミズのことを「大地の腸」と称していました。一匹のミミズが1日にだす糞の量は、体重の1/2~2倍。ミミズのうんこの中には数えきれないほどの腸内細菌がいて、土壌中の有害物資を処理し、有益なものに変えているそうな。


ミミズを薬とする薬理作用もすごくて、精力剤、利尿剤、脳梗塞や心筋梗塞などの治療薬にもなっています。脳や腎臓、肝臓の役割まで担うミミズの腸、そして腸内細菌には、計り知れない力が満ちているようです。

そして、極めつけなのは、

ミミズは両性具有であり、オスとメスの両方の生殖器を持っています。(中略)...ミミズは地中に暮らして個体同士が出会う機会が少ないため、出会ったら、一方がオスになり一方がメスになってセックスをするのだろうと思っていました。ところが違ったのです。

2匹のミミズが出会ってセックスをする際は、オスの生殖器とメスの生殖器を両方使ってお互いに生殖器を挿入し挿入されながらがっちりと抱き合います。

1回のセックスに数時間をかけ、(中略)...行為に没頭する2匹の様子は、恍惚感に浸っているようにも見えます。(中略)...〝いま、オスとメスの快感を両方とも味わっているんだなあ〟と思いながら、なんだかうらやましい気になったものです。    


この辺りの凄さは、シャンティ・フーラの映像配信「家族の絆〜夫婦〜」の中の愛のヨガ編の解説をご覧になると、より理解が深まります。

ほぼ腸だけで生きているミミズは、"腸で考え、腸で動き、腸で消化し、腸でウンコをつくり、腸でセックスもして"、その日その日を精いっぱい生きて、何の不足も感じていない満ち足りた気持ちでいることでしょう。


あえてここで唐突に話は変わりますが、
世界中にはいたるところに、不思議なほど双子が多く生まれる村が数多くあります。

「村人口の6分の1が同じ顔!世界には双子だらけの村がこんなにあった」を参考にまとめ>

一卵性の双子が生まれる確率は1000回の出産に対して4回程度。つまり、1/250という確率になる。

インドのモハメドポー・ウマル村
村の人口の30分の1が双子。人だけでなく、牛も双子を多く産む。

インドのコディンヒ村
2000世帯が暮らす村の中で220組の双子が住民登録されており、これは世界平均の6倍に当たる。

ブラジルのカンディド・ゴドイ村
双子が異常に多い村として有名で、なんと88世帯に44組の双子がいる。さらに年々双子が生まれる確率が上がってきている。村の双子はみな健康で、汚染物質などの影響はない。

Wikimedia_Commons[Public Domain]


今もって、このような特定の村で双子がたくさん生まれるメカニズムは解明されていないようです。

ここで先ほどの「腸内細菌が人間の遺伝子情報すらもコントロールしている」ということと、田舎の村であることを踏まえると、以下のような仮説が浮かんでまいります。

先ほどのミミズなのですが、実はミミズというのは双子以上で生まれてくることが当たり前で、1つの卵から2匹以上(平均は4匹)が孵化するのだそうです。多いときには6匹も。。。このミミズの体内におそらく存在するはずの"生殖に関係する腸内細菌"が、何らかの形で人に伝染して作用しているのが、このたくさんの双子誕生の要因なのではないか、と。


ということで、人間の「健康」も、「理性」や「人格」も、「遺伝」も、「幸せ」も、全てが腸内細菌によってコントロールされてるといっても過言ではない状況のようです。

ともあれ、

「人間は考える葦である」

Wikimedia_Commons[Public Domain]
ブレーズ・パスカル

というよりはむしろ、

「人間は考える腸である」


なのだわさ。


次回は「どうすると腸内環境は悪化する?」についてです。


(まの爺)
 待望の腸内細菌シリーズ、読者の皆様は「ま〜た、う○こ好きのまの爺が」とお考えのようぢゃな?
否、否、シャンティ・フーラ関係者の面々こぞって、このテーマを待っておったのですぞ。
これからどう展開してゆくのか、各人のコッカスちゃんとともに期待しよう!

 どう考えても食べた量より出す量の方が多い、と首をかしげる人が時々おられるが、かの人は、過酷な現代にあってなお腸内細菌が活発なのじゃな。
そのような奇特なお方に会ったら、育便の名工、功労功績のあったお方として、ぜひ、名簿記載の上、お招きしたい。

Writer

ぺりどっと

ぺりどっと

健康マニア!インド渡航歴13回。
東京は築地生まれの江戸っ子!
試したがりの変わり者♪
移住してきた瀬戸内海の離島の古民家や海、山、畑でゆったりと過ごしながら、時事ブログの記事編集のお手伝いをさせて頂いておりましたが、山口の山奥に引っ越しました。
ぺりどっと通信で時事ブログの品位と波動を下げないかどうかが、ますます心配です。

■ 勝手に編集後記 ■

記事中に出てきたトキソプラズマですが、すでに世界中で3人に1人が感染しているといわれ、感染した人は、猫の尿のにおいを好ましく感じるようになるのだとか。昨今における空前の猫ブームは、もしかしたらこれも人間に感染し誘導しているトキソプラズマのせいなのかもしれません。猫を傀儡とするトキソプラズマによる人類奴隷化を目論むものだと提唱しておきますわ。







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