メキシコ便り(63):「メキシコほど国民にすべてを報告している政府は、世界にいない。」:ロペス・オブラドール大統領

 大統領のプレス・コンファレンスで、最近よく耳にするのが「メキシコは世界に見本を示している」ということ。メキシコ政府は、コロナ対策で決して人々に「強制」を一切していないこと。すべて国民の意思を尊重しながら自発的にやってもらい、メキシコ人は責任感がある国民であることを世界に示していると。。。ロペス・オブラドール大統領は、自身の最も尊敬するファレス大統領の言葉「一切の強制なしに、すべては根拠と権利に基づいて!」を何度も口にしながら真の民主主義を世界に見せています。
 メキシコのコロナ状況は4月22日に最終段階「ステージ3」に入り、感染ピークと医療崩壊が懸念される時期。が、どうやらメキシコのコロナ対策は計画通りに行っていて成功しているとのこと。「メキシコのコロナは今月までに落ち着きそうだ。トンネルの向こうに光が見えてきた!」というロペス・オブラドール大統領。前汚職政権が残した307棟の未完成の病院、医師、看護師、専門家不足、医療機器不足の状況は、コロナ感染でメキシコの医療崩壊を運命づけられたかのように思っていましたが。。。意外や意外‼️1月3日から着々と緊急コロナ対策の準備(病院の建設、医師、専門家の募集、医療機器の買い付け、民間病院との提携など)をしたおかげで、感染ピークを迎えようとする今、ベッドの占有率は半分以下。前回のメキシコ便り(62)で触れましたが、一見、ゆるく中途半端に見えたメキシコのコロナ対策は、実は貧富の差、人権を考慮した「愛」をベースにしたもので、またメキシコの伝統的助け合い精神を呼び起こすものということがわかりあっぱれしていたのですが、それでも、ゆるいカーブにすることは医療崩壊が長期化し、「致死率が少なくとも10倍」というのをpopoちゃんはとても懸念してました。が、今、その説はpopoちゃんの中で崩れつつあります。
 さて今回は、大統領が豪語し、メキシコに光が見えてきた理由かもしれない「メキシコほど国民にすべてを報告している政府は、世界にいない。」に関する情報をピックアップ。たしかにpopoちゃんはメキシコ政府の透明性に感動しています。国民の不安を少しでも取り除きたい気持ちが伝わります。👏👏👏
 毎日夕方6時からは、コロナ経済危機復活のための零細・中小企業へのローンの近況報告、夕方7時から厚生省とコロナ対策専門家チームがコロナ感染状況報告、そして夕方8時からは社会福祉プログラムの近況報告。時折、メキシコ国外にいる移民のコロナ状況や海外から買い付けた医療機器、防護服などの状況を外務大臣が報告、雇用状況、大企業の労働自粛の状況を毎週、労働大臣が報告など、パッと頭に浮かぶだけでもこれだけの報告があります。とにかく透明度が高いので、国の状況がとてもよくわかり不安がなくなり心が穏やかになります。オブラドール政権の「丁寧」な働きぶりを厚生省とコロナ感染対策専門家チームのデイリー・レポートを通して感じていただけたら幸いです🍀最後に「助け合い」に目覚めた心あたたまる例を。。。✨メキシコのコロナ危機に光が射してきた✨
(popoちゃん)
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メキシコ便り(63):「メキシコほど国民にすべてを報告している政府は、世界にいない。」:ロペス・オブラドール大統領

メキシコの新型コロナ状況デイリー・レポート


メキシコでは毎日(土、日も)夕方7時から8時(メキシコシティ時間)、厚生省と専門家チームが日々のコロナ感染状況の報告。ここではそれがどんな風に報告されるのか通常約7分の内容を8割ほど挙げてみます。報告の仕方は段階ごとに進化し続け、現在、感染ピークと医療崩壊が一番懸念される「ステージ3」では、新たにベッドの占有率なども追加され、とてもありがたい。一番知りたかった情報を、政府はまるで悟っていたかのようにポンっと出してくれる!

5月5日、厚生省と専門家によるコロナ状況報告


そして何よりもグラフ、マップ、チャートなどをたくさん使い、一目でわかりやすい!コロナ感染拡大スピード、場所なども把握しやすく安心できる!とても国民目線で、国民思いの親切な政府だと改めて感じます。

毎日、下記のように、まず世界の感染状況、そしてメキシコの感染者累計数、ここ2週間の感染者数などの報告から始まります。

2020年5月4日
左:世界の感染状況 右:メキシコの感染状況

2020年5月5日時点のメキシコ国内の感染状況
:陽性者累計数 26,025人       
:ここ2週間の陽性数 6,708人   
:結果待ち 16,099人
黒:死亡者数 2,507人 
:陰性数 63,540人
黄土:テスト済み累計数105,664人

州ごと(全32州)の感染累計数を棒グラフに。(下↓)

上のグラフは5月3日のもの
左から順に:メキシコシティ、メキシコ州、バハ・カリフォルニア州、タバスコ州、シナロア州

また州ごとのここ2週間での感染者数も棒グラフに!(下↓)

2020年5月6日
左から順に:メキシコシティ、メキシコ州、バハ・カリフォルニア州、タバスコ州、ユカタン州

全国の死亡者数、州別の死亡者数の棒グラフも。(下↓)

2020年5月5日
左:全国の死亡者数 右:州ごとの死亡者数

2020年5月5日
最初の感染から日々の感染者数を棒グラフにしたものと曲線が累計数。2月27日に最初の感染、お人形さんがいるところが3月23日社会的距離開始。前日より4.5%増加。一目で感染開始から今までの状況がわかります。

重症急性呼吸器感染症ネットワークに属する病院が全国に676棟あり、そのうち652棟(96%)が政府に報告。5月5日時点、重症急性呼吸器感染症用ベッド14,088床のうち6,461床(31%)が使用中。

2020年5月5日
左のグラフ:州ごとの一般病院用のベッドの占有率
      (赤:使用中、黄土:空き)
右のグラフ:州ごとの人工呼吸器付きのベットの占有率
      (緑:使用中、黄土:空き)

5月5日全国の69%のベッドが空きで、31%のベッドが使用中。
人工呼吸器付きのベッドは75%空きで、25%が使用中。

と、このような報告が毎日され、その後、さらなる報告。日によって違いますが、例えば海外から購入した医療機器、医療装備がどこにいくつ配られるか、ヘルプで来ている医療関係者の宿泊所のこと、看護婦からのお願いなど。。。その後、質疑応答で60分終了。

感染者数の多いメキシコシティでは、病院の空き具合が把握できる地図も開発されたよう♪

:空き十分あり
:空き半分あり
:満員    


メキシコのコロナ対策は成功しているよう!


5月5日、ロペス・ガテル厚生副大臣は、メキシコのコロナ対策が計画どおりに行っていると発表。

:何もしなかった場合の感染予想グラフ
:社会的距離、外出自粛などをした場合の感染予測グラフ
:実際の感染数 

コロナ対策をしたおかげで感染を74%減少できたと国民の協力に感謝を述べるロペス・ガテル厚生副大臣。
そして、副大臣はメキシコの感染ピークは5月8日あたりと予測。

右下のグラフ:各国の感染者100人以上から5月3日までの感染数をグラフに。
ALEMANIA=ドイツ
JAPON=日本
COREA DEL SUR=韓国

日本はちゃんとコロナ感染をコントロールしている、さすがだ!立派な国だ!というメキシコ人に、popoちゃんと〜っても後ろめたい気持ち😔『そうじゃないんだなぁ〜。。。』多くのメキシコ人は日本をとても尊敬してくれています。なので、それを裏切らない政権、真の日本を代弁してくれる政権に早く交代してほ・し・い!


メキシコ人は助け合い精神に目覚めている!


ロペス・オブラドール大統領によると。。。

民間病院らが政府に協力したいと沢山の申し出が出てきている。
民間企業も政府に協力したいと「健康のためにみんなでイニシアチブ」という組織を立ち上げ集めた9億ペソ(約40億円)をオブラドール政権に寄付。
✅ある民間会社が、大統領飛行機の宝くじ(最終的に飛行機ではなく、数十名に現金が当たることに変更)2億ペソ分(約9億円分)、40万枚をオブラドール政権に寄贈。政府は貧しい地域の5万校の学校に8枚づつ配布することに。

大統領は企業からの40万枚の宝くじを8枚づつ5万校の学校に配る予定。

✅別の民間会社は5000万ペソ分(約2億円分)の宝くじを地域の炭鉱労働者に寄贈。
✅アメリカで働くメキシコ移民がメキシコの家族に送る仕送りが過去最高に!

一般のニュースによると。。。
貧しいマヤ族の人たちは、自分たちの持っているすべての食べ物を家の外のテーブルに置き、必要な人に差し出した。
失業したシングルマザーの家族に近所の人たちから沢山のプレゼントが届いた。


メキシコの伝統的「助け合い」精神
早くも目覚めている
みたい

やったぁ〜!
大統領の気持ちは国民に通じてる

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


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