ぴょんぴょんの「地域通貨でGo!」 〜これからの地域通貨〈ピースコイン〉

経済は苦手だし、仮想通貨は、まったくわからない。
でも、身近でも地域通貨が使われ始めている。
時代はここまで来ているのか、
と、よくわからないまま調べていたら、
〈ピースコイン〉に行き当たった。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「地域通貨でGo!」~これからの地域通貨〈ピースコイン〉


グローバル経済の弊害


カネがねえ♪ カネがねえ♪ コロナでカネが回らねえ♪
収入ストップ♪ 回らねえ♪ コロナで首が回らねえ♪


いきなり、ラップ??

外出できねえ♪ 仕事もいけねえ♪ メシにも行けねえ♪ 買い物ガマン♪

たしかに、おカネが回らないと、すべてが回らなくなっちゃうね。

中央集権化を促進してきた資本主義の欠点、グローバル経済の弊害だな。

つまり、心臓ばっかり大きく太って、集めた血を蓄えるばかりで、末梢血管に回らないみたいな?

そのたとえを使って言えば、末梢の市町村から心臓に集まる血は、まともに全身を回ってるのか?
どころか、どっかでバイパス作って、血を捨ててやしねえか?

瀉血?

うんにゃ、晋三・・いや、心臓に集まった血が末梢に回るどころか、あちこちに新設血管を作ってジャンジャン血を送り、お友だちを太らせている。

お友だち? それって、ガンじゃない?!

だな・・・ガンに巣食われてボロボロよ。
しかも、よその国にゃあ、いい顔して、出血大サービスで失血死寸前。

はあ〜〜〜〜、心臓に血の流れを任せるわけにはいかないなあ。

だって、その結果は明らかじゃねえの。
シャッター商店街、高齢化、過疎化、休耕地・・・。



地方を活性化させる地域通貨


血が回ってこない地方は、どんどんやせ衰える一方だ。
その上コロナで、傷口はさらに広がってるし。

そうだ! いいこと考えた!
市町村じゃなくて、市「腸」村の「腸」が血を造ればいい。
そうすれば、心臓から「円」が戻ってこなくても、末梢は生き残れる。


おっと! こんなとこに、千島学説の「腸造血」を出してきたよ!

あれだよ、あれ!
世界銀行のカレン・ヒューデス女史は・・政府通貨だけでなく地域通貨を発行する必要もあります”と発言しています。まさにこれが真の革命です。」(時事ブログ

「あれ」って、地域通貨のこと? 
それなら、ぼくんちの近所でもやってるよ、地域通貨「みけめぐり」。

ほお! 身近まで来てるのか!

みけめぐりの単位は感謝の形を意味するという〈ミケ〉(目安は1ミケ=1円)。
取引の情報は主にスマートフォンのチャットアプリで共有する。」
得意な技術、シェアしたい内容、物品、知恵や知識などを地域通貨で交換し、取引が成立するごとに金額を通帳に記入する。現在の参加者は約40人。
GATE


実際、どうやって使うんだ?

たとえば、包丁研ぎができる人がいて、包丁1本研ぐと500ミケ。
3本持っていったら、合計1500ミケ。

紙幣で、払うんか?

ううん、通帳方式。
研いだ人の通帳に「プラス1500ミケ」、研いでもらった人の通帳に「マイナス1500ミケ」って記入するだけ。


へえ、たったそんだけ? カネはいらねえのか?
「お店やさんごっこ」みてえで、おもしろそうだな。

おままごとじゃないんだからネ。
でも、地域通貨を始めた人エライね、どうやって始めたんだろう?

まず、地域通貨に興味を持つ同志、それに賛同する会員を集める。
規約を作る。利子がつかないこと、紙幣方式にするか、通帳方式にするか、利用は会員のみにするか、流通は限られた地域にするか、などなど。
あとは、会員が提供したいもの、提供されたいものを募って、値段をつける。

誰でも始められそうだね。
だけど、法律とか、大丈夫なの?

紙幣のかたちで発行する場合は「紙幣類似証券・取締法 」に注意。
だが、「地域限定型で流通する地域通貨は問題ないものと考えられる。」
消費税は、「小規模商店や個人間の取引では課税対象とはならない。」
現時点で、地域通貨で給料もらってるヤツはいねえから、所得税も関係ねえな。
今後そうなったとしても、50万円以上もらうと税金取られるから、地域通貨と「円」と半々にするとか。くわしくは、「地域通貨の法的な問題」を見てくれ。

小規模なら、法にも触れないってことだね。
とにかく始めるとなると、まずは、人と人とのコミュニケーションからかあ。


地域通貨は「人民の、人民による、人民のための」お金である。
「地域から持ち出せず、地域をぐるぐる回り、地域を守り、独り立ちさせる」お金である。
貯め込まれず、使われ、経済をアクティブにする」お金である。
「人と人をつなぎ、信頼と感謝をメッセージとして伝え、価値や関心を分かち合うための」コミュニティ・ツールである。
地域通貨によるコミュニティづくり

今すぐ、始めたくなった。


注目を浴びる仮想通貨〈ピースコイン〉


ところで、おめえの近所の地域通貨「みけめぐり」だが、よくそんな最先端なこと、田舎で始められたな。


移住してきた人たちが始めたらしいよ。
神奈川県・相模原市緑区の、先進事例を参考にしたって。

相模原市緑区??
もしかして参考にしたのは、〈ゆーるコイン〉じゃねえか?

〈ゆーるコイン〉?

「2013年、相模原市緑区の〈廃材エコヴィレッジ ゆるゆる〉で発行された、紙幣型の地域通貨〈ゆーる〉、現在は、仮想通貨〈ピースコイン〉をベースにしたオリジナルコインで使われている。
PRTIMES

へえ、よく知ってるねえ。
でも、今は仮想通貨の〈ピースコイン〉?

竹下先生もコメントされてたな。
原田武夫氏が、地域通貨のデジタル版である仮想通貨を用いて、国家破綻の危機を乗り越えるプロジェクトを提案しています。非常に興味深いもので、地域の経済にとって自力で何かが出来るとすれば、おそらくこの方法しか残されていないと思います。
地域通貨を何で裏付けるかとなると、その地域のGDPで裏付けるよりないでしょう。経済崩壊と共に、こうした地域通貨は世界中で発行されるようになると思いますが、裏付けの無い仮想通貨は破綻するでしょう。」(時事ブログ

すごい! 先見の明!
ところで、〈ピースコイン〉て聞いたことないけど、インチキじゃないよね?

ブロックチェーンを利用した仮想通貨だ。


ブロックチェーン?

おれもよくわからんが、「ビットコイン」を動かしてる、自律システムだそうだ。
「ビットコイン」は、誰も中央で管理してないのに、これまで大きなトラブルがない。
それはブロックチェーンのおかげ、と言われてる。
あたらしい経済

ふうん・・「ビットコイン」ってなに?

仮想通貨、暗号通貨、「電子データのみでやりとりされる通貨」。
coindesk
まあ「ビットコイン」は、投機目的の仮想通貨とでも言うかな。


じゃ、〈ゆーるコイン〉の主催者は、なんで地域通貨に〈ピースコイン〉を導入したの?

最初は、〈ゆーるコイン〉を「ゲゼルマネー」にしたかったそうだ。

「ゲゼルマネー」?

映像配信「経済」でも紹介されてた、腐っていく通貨。

腐っていく通貨?

シルビオ・ゲゼル(Silvio Gesell)の考えた通貨だ。
彼は、貧富の差、格差はどこから生まれるのか考えた。そして、気づいた。
金利だ、金利があるから、貯めるほど、貸すほど増えるんだ。
カネのあるところに、カネが増える仕組みになってるんだ。
しかし、買った物は、時間とともに劣化していくじゃないか。
それなら、カネも時間とともに減価しなければならない。
そこで、考えたのが劣化するカネ(スタンプ貨幣、消滅貨幣)、「ゲゼルマネー」だった。
和歌山社会経済研究所

Wikimedia_Commons[Public Domain]
シルビオ・ゲゼル

どうやって、お金を劣化させるの?

手元にカネを持ってると、1ヶ月ごとに、全額の数%のスタンプを買って貼らないと使えない。

大変だ! 持ってたら余計におカネがかかる、使わなくっちゃ!

「ゲゼルマネー」は、1930年台の世界恐慌のとき、注目を浴びた
実際に、ゲゼル方式で地域通貨を発行したところはみな、成功した。
たしか、映像配信のどこかで紹介されたが、
ドイツのバイエルン、シュヴァーネンキルヘン村(人口500人)の地域通貨「ヴェーラ」。
恐慌のあおりで石炭鉱山が閉山になり、労働者が失業したとき、炭鉱のオーナーが借金を担保に「ヴェ-ラ」を発行。
「ヴェーラ」はゲゼル方式で、どんどん使われ、その結果、雇用が増大し、町が活気を取り戻し、ウワサが周辺の町にも伝わった。
ところが、中央銀行からストップがかかって、廃止に追い込まれてしまった。
和歌山社会経済研究所

あ〜あ、やっぱ、そう来るかあ・・。

オーストリア・チロルのヴェルグル町(人口4500人)。
恐慌で多くの住人が失業し、町長が借金を担保に地域通貨を発行した。
こいつもゲゼル方式のおかげで、公共事業が進み、町は整備され、税金の滞納もなく、完全雇用が達成された。
オーストリア各地がマネしようとしたとたん、やっぱり中央銀行にストップされた。
和歌山社会経済研究所

またか〜〜〜。

アメリカも世界恐慌で、ゲゼル方式のスタンプ通貨が盛んだったが、ルーズベルト大統領によって、ストップ。(和歌山社会経済研究所
竹下先生もコメントされてた。
過去の歴史を見ても、不況の切り札と言えるのは、地域通貨でした。・・どうも、こうした地域通貨を中央銀行はことさら嫌うようで、大成功となった地域通貨を中央政府が強制的に廃止させるということを繰り返して来たようです。」(時事ブログ

ルーズベルト大統領

まさに、その通りになってる。

ところが、1929年の世界恐慌から、唯一、現在まで残っている地域通貨がある。
それは、スイスの「WIR(ヴィア)」。


へえ? 例外?

ゲゼル方式じゃないが、金利はつかない。

スイスだけ、なんでストップされなかったんだろ?

ふふん、あそこは特殊な国だからな。
スイスが潰れたら、国際金融家の財産もパアになるから。

ええ?! 自分たちの財産守るために、他では許さなかった地域通貨を許してる?

だな。

ということは、ヤツらは、地域通貨は安全弁だって知ってるんだ。
そんな重要な地域通貨、ぼくたちも利用しない手はないよ!

そのとおり!
おれたちは今こそ、地域通貨を必要としている。
実はさっきの〈ゆーるコイン〉、主催者が目指して却下された「ゲゼルマネー」だったが、〈ピースコイン〉が、まさにそのゲゼル方式だったんだ。
「使わないお金は徐々に減っていき、その分がみんなに共有される、すなわち“誰かが減るから、誰かが増える”という通貨設計をしています。」(Share!


へえ! すごいね!

「これだよ!」〈ゆーるコイン〉主催者は思った。
「世の中のお金が腐っていけば、世界は変わると思っていたので、私は〈ピースコイン〉に全体的に共感しました。・・私自身、お金を増やすことよりも、豊かさこそが一番の価値だと思っています。」
PEACE COIN

〈ゆーるコイン〉と〈ピースコイン〉、方向が一致したんだね。
でも、仮想通貨〈ピースコイン〉て、信用できるの?

大西つねきは、〈ピースコイン〉代表・阿部 喨一(あべ・りょういち)氏について、こう言ってる。
「こないだ阿部さんとお会いして、はじめて、正しい仮想通貨の使い方、ブロックチェーンの使い方をしようとする方がいるなあと思って。しかも、よく本当にわかってらっしゃる、本質的なところを。」
最先端の未来通貨会議

大西つねき氏が言うのなら、そうなんだ。

いや、自分の頭で考えろ。
〈ピースコイン〉は、まったく新しいコンセプトの仮想通貨だと、阿部氏は言う。
GDP成長を前提とした信用創造による金融システムだけで、資本主義社会を継続させるには限界がきている・・独占する考え方から、分け与える考え方へ・・。

いいねえ。

さらに、こう言う。
「本来、お金というのは『感謝を表す道具』だと私は思っています。・・本来のお金の役割=「感謝を表すもの」を思い出してもらうための仕組みとして、PEACE COINという暗号通貨の開発を行っています。
その具体的な利用法が、家庭内で使われる〈ピースコイン〉。
家庭内で、専業主婦(夫)の方って基本的に経済的な評価がないわけですよね。でも、料理や洗濯っていう行為は明らかに経済活動であって、ここにどうしたら光を当たられるかという発想です。・・今まで家庭内で当たり前に行っていた行動にお金を伴わせることによって、そこに新しい経済圏が出来上がります。
ONLY STORY

竹下先生もおっしゃってた、専業主婦に給料を支払うべきって。


そうすると、GDPは自然に上がる。
そして、阿部氏は言う。
「今は暗号通貨が流行ってるから、とりあえず使っておこうという人よりも、本当に社会を良くしたい、地域を良くしたいと考えている方にお会いしていきたいです。そのような人たちとお会いすることで私の掲げる事業や理念を理解してくださる方が増えて行くと思っています。」(ONLY STORY

その1人が、大西つねき氏だったのか。

どんなコラボになるのか、楽しみだ。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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