真夜中の豪雨

くろちゃんとこ、大丈夫だったあ?

おれんちの近所の川、いつもチョロチョロなのに、草がすっかり見えねえくらい増水してて焦った。
今回は夜の大雨で、コワかったよね。何がどうなってるのか見えなくて、
ひたすら機関銃のような暴力的な雨音、トイを流れるゴウゴウという音を聞いてるだけで、ワルい予感ばかり湧いてきて恐ろしかった。

真夜中に、線状降水帯がおれんちの真上にいすわった時は、1分1秒が長かったあ。
雨音をBGMに、ひたすら
ガヤトリー・マントラを唱えていたが・・永遠のように感じた。

あれが2時間も停滞すると、洪水や土砂崩れになっちゃうからね。

幸い、30分で通り過ぎてくれて助かったが。

ぼくも、正直、もうすぐお花畑が見られそうって思ったよ。

おれも。
なのに翌日、窓から外を見ると、植物たちは生き生き青々していて、植物のたくましさに元気をもらったなあ。

そして、いつも聞いてる鳥のさえずりにも、ホッとしたよ。

おれは、
雨の音に混じって、ときおりかすかに聞こえるカエルの合唱に救われた。
おめえらも、一緒に雨に打たれてるんだってな。
「神から遠ざかり孤独になってしまっている人類の悲しみを私は癒している」という木のことば(時事ブログ)や、梅の実がたくさん実ったことを喜ぶ梨の木の話(時事ブログ)を聞くと、ぼくらは孤立無援じゃないって思えるね。

自然がそばにいてくれて、ほんっと、感謝だ。

そう言えば、水害のたびに思うんだけど、一家に一台、ゴムボートがあるといいよね?

おれもネットで探したが、けっこう高いぜ、あれ。
場所とるし、ふくらませるヤツも買わないといけねえし。

いっそ、家ごと船ってのはどう?
船の中に畑も作って、家畜も飼って?

ノアの方舟、いや「しろの方舟」だな。
まわりのヤツらが、みんな流されちまっても、おめえだけは
アララト山に漂着するわ。
アララト山

いやだあ! ぼくだけ助かるのは、いやだあ!
「海に浮かぶ都市」浮島プロジェクトとピーター・ティール

じゃあ、浮き島でも作るか?
ポリネシアと、アメリカの〈シーステディング研究所〉が共同で着工予定の「浮島プロジェクト」。(
NEWSWEEK)

ああ、海面上昇で沈むかもしれない、ポリネシアの浮き島計画だね。
たしかに、
浮き島ならどんなに海面上昇しても、洪水でも、津波でも強そう。
実はその浮き島に、何の制限も受けない、自由な国を作ろうとしているヤツらがいる。

国をあらたに作る? スケールの大きな話だね。

浮き島プロジェクトに
カネを出したのは、〈シーステディング研究所〉のピーター・ティール。イーロン・マスクと一緒に、ペイパルを立ち上げたヤツだ。
ピーター・ティール

ペイパル? ネットで振り込むアレ?

2002年、
ピーター・ティールは、15億ドル(1650億円)でペイパルを売り払い、大金持ちになった。以来、彼は
フェイスブックをはじめ、〈シーステディング研究所〉、不老不死を研究する「メトセラ財団」「SENS研究財団」などに投資している。

不老不死の研究・・・アドレノクロムじゃないよね?
ピーター・ティール は、トランプ支持でも知られる。
大統領選のときからトランプを支持し、
FBIとCIAに、グーグルと中国の関係を捜査するよう呼び掛けたり(
時事ブログ)、
現在のトランプ政権じゃ、けっこう巾をきかせてるらしいぜ。(
文春オンライン)

もしかしてQアノン?

う〜〜ん、ちがうかも。
彼は 、自称〈リバタリアン〉だし。

オバタリアン!

言うと思った!
リバタリアンについて、彼はこう言っている。
「私は、
搾取的な税制、全体主義的な集産制、死を不可避なものとするイデオロギーに立ち向かっている。これらすべての理由から、私は自分自身を・リバタリアン・と呼んでいる」(
HAYAKAWA BOOKS & MAGAZINES)

支配からの自由って、一見、良さそうに聞こえるけど?

政府の管理を排除しているのが、ちょっとなあ。
浮き島プロジェクトにしても、リバタリアンのための自由国家を作るのが目的らしい。
「
どこの国にも属さない公海上に人工の島をつくり『独立自由国家』をつくる」。
(
HAYAKAWA BOOKS&MAGAZINES)

要は、どこからも干渉されたくないって感じだね。
なんか、目的があんの?

聞いて、驚け!
トランスヒューマニズムの人体実験、クローン人間の製造のためだと!(
海上の新国家!)

ひえええ!!
そんなこと、おおやけで言っちゃっていいの?
トランスヒューマニズム党を結成したゾルタン・イシュトヴァン、ピーター・ティールのダチだが、同じようなことを言ってる。
巨大な海上国家で、新しい科学技術を使って人体と頭脳を進化させるために、あらゆる人や科学実験が受け入れられるようにしたいと。(
基礎科学研究所)

トランスヒューマニズム党?!
こいつは、2016年の米大統領選にも立候補したんだぞ。

へえ、トランプのときに出たの?
で、
トランスヒューマンニズムって何なの?
体の一部に機械を組み込んで、人体をアップグレードする計画。

つまり、サイボーグ009の世界でしょ?

いやいや、そんなカッコイイ話じゃねえ。
自分の意識をデジタル化し、それを機械に移すことで永遠に生き続けるのが目的らしい。(
トランスヒューマニズムの歴史)
言いかえると、
病気や障害、老いや死など「与えられているがままの人間の存在のしかたに対する反抗」とも。(
WIRED)
そうゆうのは、障害を持ってる人たちに、使ってあげたらいいと思う。
でもね、五体満足の人に機械を組み込む必要なんてあるの?

スーパーマンみたいな正義の味方ならいいが、どうせ、ヤツらは悪用するだろう。

トランスヒューマニズムで、軍隊とか作っちゃう?

ありえそうで、ヤバイな。
どや? おめえもいっちょ、トランスヒューマンにしてもらったら?
水に流されても溺れない、水陸両用人間とか、洪水もコワくねえぞ。

カエルさんみたいな、両生類になるの?

そお! 鼻から水が入ると同時に、エラ呼吸に切り替わる。
しかも、手首のボタンを押せば、手には水かき、足は尾びれに。

アララト山みたいに、また、ぼくだけ生き残るのは、いやだあ!

そうか?
ピーター・ティールをはじめ世界には、自分さえ生き残ればいいヤツがゴマンといるが。

でも、
ぼくたち、小さい頃から「ヘンシ〜ン!!」が好きだったよね。
なんで人間は、「ヘンシ〜ン」にあこがれるんだろう?

たぶん、
現実がキビシイからだろう。
子どもなら、「ヘンシ〜ン」で親や勉強や学校から逃げたい気持ち、わかるわ。

トランスヒューマニズムは、現実逃避かあ。
トランスヒューマニズムの野望
「知覚の扉」の著者オルダス・ハクスリーの兄、
ジュリアン・ハクスリーは著作「トランスヒューマニズム」で述べている。
トランスヒューマニズムを使えば、「不快かつ野蛮で短い人生」を脱することができると。(
トランスヒューマニズムの歴史)

この人、
「不快かつ野蛮で短い人生」にしたのは、誰だか知ってるのかな?

その
主犯が開催するビルダーバーグ会議に、ピーター・ティール はじめ、ゲイツはん、ザッカーバーグ、イーロン・マスクらが出席しているんだぜ。
彼らこそが、搾取や差別、貧困などの「不快かつ野蛮で短い人生」の生みの親だわ。

じゃあ、「不快かつ野蛮で短い人生」を送る必要のないピーター・ティールは、
いったい何のために、トランスヒューマニズムで「ヘンシ〜ン」したいんだろう?

そんなの、昔から決まってるだろが?
カネと財産は有り余るほどあるし、絶対的な権力も手に入れた。
なら、次に考えることと言ったら?
やっぱ、不老不死!

カネ持ちの行き着くのは、そこしかねえだろ?
ピーター・ティールは、死についてこう語る。
「死に対する姿勢はたぶん3つある。受け入れるか、否認するか、戦うかだ。
我々の社会では受け入れたり否認する人が圧倒的多数だと思うが私は戦いたい。」(
海上の新国家!)

戦う・・。
勇ましく聞こえるけど、
死ぬのも、老化するのもコワい、単なるビビリじゃないの?

かもなあ〜 死んぢまって、生まれ変わったら、今みたいなカネ持ちになれる保障はねえからなあ。

とゆうか、生まれ変われるかどうかもわからない・・?

今の時代なら、あり得るな。
とにかく、そんなリスクを犯すより、
大金持ちで権力者のまま、若い体に着替えたい。
おめえ、
「アルコー延命財団」て知ってるか?

あっるっこう〜♪ あっるっこう〜♪

トトロじゃねえ!
将来の医療技術で蘇生されることを期待して、死体を冷凍保存する施設だ。

ゾゾ〜〜! 知らなかった、そんなとこあったの?

実は
ピーター・ティールも、「アルコー延命財団」に入会、登録している。
(
Wiki)

おカネ、かかるんだろうね?
さらにピーター・ティールは、ニュージーランド国籍を手に入れて、土地も購入している。

なんでまた、ニュージーランド?
「世界の終末」が近づいたら、カネ持ちはニュージーランドに逃げ出すらしい。
しかも彼は、ニュージーランド国籍も土地購入も、アメリカ国内で手続きしたんだと。

はあ〜〜? ニュージーランド移住はそんなに簡単な話じゃないよ。
すべて、カネの力だね。
それを聞いたら思い出した、ゲイツはんの軽井沢。

日本も、逃げ場に数えられてるとしたら光栄だが・・放射能やHAARPでボロボロの、日本に来たいはずねえよな?

もしかして、軽井沢だけは安全とか?

とにかく、
いざ何かあったら、自家用ジェットでニュージーランドに逃げればいい。
もし死んでも、冷凍保存でいつか生き返るかもしれない。
じゃ、生きてる今、何かやるべきことはねえのか?ってことで、ヒマとカネを持て余して、トランスヒューマニズムの野望が生まれたんだろうな。

それ、つねに、不安に追っかけられてる図だよ。
彼らには神さまとか、いないのかな。

そう言えば、竹下先生のコメントにあるよ。
「”
私たちトランスヒューマニストは神を信じていない”と言っています。
たぶんサタンの方を信じているのでしょう。」(
時事ブログ)

やっぱし!!

竹下先生のコメントを続けると、
「トランプ氏を支援している
ピーター・ティール氏は、・・トランスヒューマニスト党を牽引しているリーダーの1人・・
Facebookの取締役だと説明されています。
Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグは、ディヴィッド・ロックフェラーの孫のようです。彼ら闇の一族が、人工知能を用いてどのように人類を支配しようとしていたのか・・。」(
時事ブログ)

みんな、闇の一族かあ。
でも、
闇のトップは滅びたから、彼らの支配は終わりに近づいているんでしょ?

あっるっこう♪の死体も、冷凍焼けのマグロになってゴミ箱行きだな。
ところで、おめえ、水陸両用人間になってみたいと思わねえか?

そんなバケモンにならなくても、今のままで十分満足だよう!

なあんだ、つまんねえの!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
耐えるしかない時間の経過の中で、川が氾濫し、家は土砂に埋もれ、命を失う人もいる。
科学を使って、災害を起こすこも、能力をアップすることも、寿命を伸ばすこともできる。
しかし、万事が科学で可能だと信じたとき、科学はカルトになってしまう。