東北新社の接待問題は「贈収賄疑惑」が焦点に 〜 有利な報告書が出るまでの期間に集中的に接待攻勢、しかも菅総理にも50万円の「謎の」献金

 菅総理の長男が勤務する東北新社の接待疑惑は、公務員倫理規程違反にとどまらず贈収賄の疑惑に焦点が移りました。これまで野党は総務省に接待の事実を細かく確認してきましたが、3/1衆院予算委員会での塩川鉄也議員の追求で一気にそれらが繋がり全体像が見えるようになりました。2018年5月に出された衛星放送の有識者会議(ワーキンググループ)の報告書は、新規参入を促すなど東北新社に不利な内容でした。その後なぜか2020年4月に同じワーキンググループが再始動され、2020年12月には新たに東北新社に有利な報告書が出ました。塩川議員の質問により、総務省幹部の参加する接待が2018年の報告書以降、2020年12月の報告書までの間に集中的に行われていたことが明らかになりました。姑息だったのは現在総務省幹部ではないという理由で山田真貴子氏がカウントされていなかったことです。塩川議員の指摘で1件追加也。さらに参加者の構成メンバーから、東北新社がワーキンググループの事務方ばかりを誘って接待攻勢を行なっていた実態が判明です。しかも、なんとこの時期に東北新社から菅総理自身にも献金50万円がありました。2018年は選挙もなく菅総理の「選挙見舞い」の答弁は成り立ちません。これはもう塩川議員の「菅首相の存在が行政をゆがめる大本にあった」という指摘が核心を突いています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)


————————————————————————
「接待攻勢 行政ゆがめた」衛星放送WG職員に集中 「東北新社に有利」塩川議員追及 衆院予算委
引用元)
菅義偉首相の長男、正剛氏が勤務する放送関連会社「東北新社」の総務省接待をめぐり、同社の接待の大部分が衛星放送に関する同省のワーキンググループ(WG)の事務方職員に対して行われ、東北新社にとって有利な内容を盛り込んだWG報告書案が作成される期間に集中していたことが、1日の衆院予算委員会での日本共産党の塩川鉄也議員の追及で明らかになりました。塩川氏は「一連の接待攻勢で、東北新社に有利になるように行政がゆがめられた」と告発しました
(以下略)
————————————————————————
新疑惑!東北新社元社長が菅首相に送った“謎の献金50万円”
引用元)
 菅首相の長男が勤める東北新社による違法接待問題を巡って、新たな疑惑が国会で浮上した。東北新社の元社長が菅首相側に送った「謎の献金」だ
(中略)
 18年分の献金額は50万円。日付は10月3日だ。これは、東北新社による総務官僚への接待攻勢が加速した時期なのだ

「ちょうどこの時期は、総務省と、東北新社の幹部が会長を務める『衛星放送協会』による有識者会議が休眠状態になった直後です。この頃から東北新社は、会議メンバーの総務官僚に接待攻勢している。その結果なのか、同会議は20年12月、協会側に有利な報告書案をまとめています」(霞が関関係者)

 報告書案は、事業者のコスト低減など、協会の利益につながる内容になった。
(以下略)

Comments are closed.