ユダヤ問題のポイント（日本 昭和編） ― 第23話 ― 日本とドイツの架け橋

ドイツを導いていたハウスホーファー

日本がアジアの雄となることを目指しながらも、日中戦争突入を「無謀、時期尚早」と批判したのが、満州事変の主役だった石原莞爾でした。

石原と同じように日本の「大東亜共栄圏」講想に賛同支持しながらも、日中戦争を無謀な進出として日本軍部に警告した人物がいます。アドルフ・ヒトラーの師匠であったカール・ハウスホーファーです。


『ヘブライの館２』の「ナチスとチベットの妖しい関係」記事に次のようにあります。ハウスホーファーは、


しかし、


ハウスホーファーは緑龍会の会員であり、緑龍会に終生の忠誠を誓っていました。地政学の権威でもある彼は、日本に関する著述をいくつも発表している卓越した日本通です。そのハウスホーファーが、日中戦争以降の日本の海外浸出を無謀だと断じたのです。

戦争での国家の勝利を念頭に置くのならば、戦略家としてハウスホーファーや石原莞爾の感覚は、通常の意味で非常にまともなものだったでしょう。別の言い方をすれば大東亜戦争、そして第2次世界大戦は通常の戦争ではなく、戦略家の企図を外れた様々なパワーバランスの中で動かされ、利用されてもいった戦争だった、ということになるのでしょう。


さて、大正編 第５話〜10話で既に見てきたように、ハウスホーファーは1918年創設の（ナチスの母体となった）トゥーレ協会の会員であり、また同年創設のヴリル協会の創設者でもあります。ヴリル協会はクンダリニー・エネルギーに相当するヴリル・エネルギーを追求し、駆使するために創設されました。ハウスホーファーは、「ヴリル・エネルギーを獲得し、自在に駆使できるものがこの世界を制覇する。」「ヴリル・エネルギーを自在に駆使できるのが自分たちアーリア人種である。」との確信があったのです。


ハウスホーファーがヒトラーと出会うのが1921年、1923年にはハウスホーファーがヒトラーと『わが闘争』を共同執筆しています。ヴリル・エネルギーに対するハウスホーファーの確信がヒトラーの「自身が救世主である」との自覚へと繋がり、これがドイツを衝き動かしていきます。ナチスの結党が1920年、ヒトラーが首相に就任し全権委任法を取り付けたのが1933（昭和8）年。1920年台から1930年台のある時期までドイツを導いていたのがハウスホーファーと言っても間違いないでしょう。

CSISの祖であったハウスホーファー

ハウスホーファーはその生涯に幾度もチベットへ旅しています。ハウスホーファーは1908年の日本来日滞在の前にチベットのラマ僧から奥義を受けていたと主張していた（「ナチスとチベットの妖しい関係」）とのことでした。

この影響で、ナチスは1926年から42年まで毎年チベットに調査団を派遣、あるラマ僧のグループと非常に深い関係を構築し、そのグループは「緑人結社」と呼ばれていました。緑龍会と深く関連するグループです。


ハウスホーファーに関しては、日本との関係も含めて幾つもの需要な点があります。繰り返しになりますが、

• 何よりもヴリル・エネルギーを探求するハウスホーファーがヒトラーの師匠であったこと
  
• そのハウスホーファーが緑龍会所属であったこと
  
• そして緑龍会繋がりで、ラマ僧グループ（緑人結社）と繋がっていたこと
  

が基本の重要情報です。

他に刮目は、現在の日本にも深い影響を与えているCSIS（戦略国際問題研究所）の創設にもハウスホーファーが大きく絡んでいるのです。戦略国際問題研究所（CSIS）のウィキペディア記事は、「アメリカ合衆国のワシントンD.C.に本部を置くシンクタンクである。1962年にジョージタウン大学が設けた戦略国際問題研究所（CSIS）が、後に学外組織として発展したものである」とした上で、記事の「沿革」に次のようにあります。


CSISの始まりは、ハウスホーファーの弟子のイエズス会士が、ハウスホーファーの学問をアメリカに移植するのを目的にしたものだというのです。CSISの祖はハウスホーファーなのです。そして、CSISにはハウスホーファーの意志が生き続けていると言っても良いでしょう。

同記事の［日本との関連］には、現在日本の支配の実情に関する重要な記述がありますが、次のようにもあります。


CSISと協力関係にあるとあげられている「東京財団（日本財団の下部組織）、笹川平和財団」、これを率いている総帥は笹川陽平氏。笹川良一氏の三男で緑龍会4代目総長です。要は、緑龍会に所属するハウスホーファーが創立させ、その意志を引き継いでいるCSISは現在も緑龍会と提携し、共働しているということです。

なお、「世界開発協力機構」の総裁はワールドメイト教祖・半田晴久（深見東州）氏であり、白龍会に所属しています。

地底人グループの影響

ハウスホーファーに関してもう一点、特筆というか確認し直す必要があるのが、宇宙人グループというべきか、地底人グループとの窓口がハウスホーファーだったということです。

リットン著の『来たるべき種族』の主人公“ヴリル・ヤ”、超科学技術とサイキックパワーを駆使する地底民族とハウスホーファーは接触していたということです。ハウスホーファーはその地底人を「アガルタ」と称していたのです。



大正編 第９話の最後にあげた修正したコブラの年表を改めてあげておきます。

「コブラによる地球解放年表」を修正したもの

1917-1918年代	ドイツ人のプログラムがブレイクスルーの可能性があり、プレアデス人と接触し、ファーストコンタクトが公になるであろう利用可能な宇宙船を建造し始める真の可能性を見たとき、キメラグループは介入を決断した。チベットからドラコ派閥を送り、カール・ハウスホーファーと接触させた。
	光の勢力がドイツでトゥーレ協会を結成。
	時をおかず、アルコン支配下のロスチャイルド工作員、その名をアドルフ・シックルグルーバー（ヒトラー）が潜入。
1920-1930年代	アルデバラン星系からのポジティブなプレアデス人がマリア・オルシックを通してテレパシーで接触し、実際に稼働する宇宙船の作り方の指示を与えた。
	トゥーレソサエティは闇の手先になり、さらにブリル協会（Vril society）に姿を変え、秘密裏にドイツの宇宙プログラム（SSP）を発達させた。
	チベットからのドラコ派閥はヒトラーと接触し、ヒトラーはドラコとの協定に署名した。
1934	（中略） 第二次世界大戦前に、プレアデス人はヒトラーとの契約に署名した。プレアデス人はヒトラーが大量殺戮を行わないことと交換に、彼にテクノロジーを与える約束をしたが、これが大量殺戮を防ぐ最後の試みだった。この約束が反故にされたとき、プレアデス人はヒトラーやナチスとの全ての接触を断ち、それからドラコがヒトラーにテクノロジーを与えた。

地底人（地球外の宇宙が出身起源）グループは、地表の私たちとは隔絶した超科学技術を有しています。その彼らが地表に接触してきたのですが、地底人グループもホワイト・ロッジかブラック・ロッジのいずれかに所属しています。

年表で“プレアデス人、光の勢力”とあるのはホワイト・ロッジ側、“ドラコ、キメラ、アルコン、闇”と表示されているのはブラック・ロッジ側です。

大正編 第９話に記していますが、ハウスホーファーは、1922年にベルヒテスガーデンでヴリル協会の会合を催し、トゥーレ協会の有力メンバーを誘います。

その際にマリア・オルシックとシグルンという霊媒であり、パイロットであるとびきりの美女2名を用意します。この会合から、2名の美女と2名の美女からのUFOテクノロジーや神秘情報に引き寄せられ、トゥーレ協会の有力メンバーもそうですが、ナチ党のメンバーが続々とヴリル協会に入会するのです。


ところが、この2名の美女はそれぞれ所属グループが違っていました。年表から分るように、マリア・オルシックはホワイト・ロッジ所属です。一方のシグルンは「キメラグループは介入を決断した。」の具体の一つであって（「キメラグループは介入」「チベットからドラコ派閥」、これの他の具体は「緑人結社」かな？と思われます。）ブラック・ロッジに所属しています。

ハウスホーファーはブラック・ロッジ所属ですが、ホワイト・ロッジとブラック・ロッジ双方の地底人グループが介入してきており、ハウスホーファーがその窓口になっていたわけです。

いずれにしても、ベルヒテスガーデンの会合からドイツではUFO開発などに着手。そうしてやがて超科学技術を入手していくことになります。このことがその後に絶大な影響を与えていくことになります。

ある意味皮肉ではありますが、この地底人グループの動向や超科学秘術がハウスホーファーの企図から外れた動きとなって、戦争を動かしていくのです。

Writer

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん７－２。（自分の体癖判定が最も難しかった。）
・基本、暇人。（したくないことはしない。）
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている（親不知全て）原始人並み。

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