統一教会のキャンパスでの勧誘に要注意、新入生向けの夏休み合宿で洗脳 / 各大学の学生新聞を装った「原理新聞」も

 1980年代に統一教会が騒がれて以降の、この30年間、有田芳生議員によると政治的な圧力もあってかメディアが見事におし黙り、今では若い人たちの間で統一教会や、その関連組織に対しての警戒心が薄れているという危惧の声が上がっています。相手は洗脳のプロで絶対に甘くみてはいけない、新たな被害者を出さないようにと大学関係者から注意喚起の情報が多くありました。中でもヒヤリとする実例を語られていたのが大阪大学の藤田一郎教授の「新入生のカルトへの入信を阻止した記事」でした。
 藤田先生は過去20年以上、1年生の担当授業で夏休み前に、カルト宗教団体の問題を特に注意するように指導していたそうです。なぜなら「夏休みの初期に、彼らは合宿と称して洗脳の会を開催するからだ。」ある年に、生徒の一人から問題の活動に関わっているかもしれないという電話相談があったそうです。その後の藤田先生と大学側の手配がすごい。本当に犯罪組織を相手にしているという緊張感がヒシヒシと伝わります。その学生をすぐに呼び出し、同時に学生相談室に連絡すると、直ちにその活動サークルが「リストに載っている非公認サークル」であることの確認を取り、学生の携帯を電源オフにさせ、相談室で学生を引き渡すまで「トイレを含めて学生が一人にならないように」同伴させたそうです。その後、サークルから脱会させ、携帯番号の変更、引越しなど凄まじいばかりの対応が取られていました。しかも今は「成人年齢が18歳に引き下げられたため、親御さんの法的手段も限られる」そうです。さらに「なりすまし」にも要注意で、各大学の学生が作っている新聞によく似せた「原理研究会が作成している学生新聞=原理新聞」の勧誘に引っかからないように、名称比較の表を提示してありました。「大阪大学新聞」なんて、本物は縦題字で、統一教会の方は横題字にしてあるなどダマす気満々です。
(まのじ)
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