メキシコ便り(121):メキシコ国防省、国際ハッカー・グループによるサイバー攻撃を受ける!

 前回、ロペス・オブラドール大統領が国連とNATOを大批判したことをお伝えしました。またまた大統領は世界に向かって吠えました!今度はウクライナのゼレンスキー大統領がノーベル平和賞にノミネートされたことを大批判!ロペス・オブラドール大統領:「大変失礼ですが、EU議会はウクライナ大統領をノーベル平和賞の候補にノミネートしています。なぜ戦争をやっている張本人がノーベル平和賞を受賞する資格があるのですか?他に平和のために戦っている人がいないというのですか?」と頭を抱えて言っていました。その大統領のメッセージはゼレンスキーに届いたようで、ペルーの米州機構(OAS)ビデオ会議のスピーチの中に間接的な反応があったよう。「ミゲル・イダルゴ(メキシコの独立革命で活躍した人)だったら、ウクライナのようにロシアに侵攻されたらどちらに同情しているだろうか?」
 その後、ウクライナがやっていることをすべて「ロシア」に変え、ウソばっかり並べて大変退屈🥱なスピーチをやっていました。そしてロペス・オブラドール大統領は、それに対してまた回答!「理解不能な事柄がたくさんあります。ウクライナはNATO加盟を希望し、それは許されず、NATOは武器を送ることを決定し、そして死者を出しました。どうして私たちの提案(「世界平和5年計画」とそれを実行する委員会を立ち上げること)を受け入れないのでしょう?」メキシコ駐在のウクライナ大使館はウクライナはその計画は絶対に受け入れないと公表しています。(ナチョさん動画より)いつも思ったことを率直に言える大統領に感心します。
 さて、今回はメキシコ国防省、国際ハッカー・グループによるサイバー攻撃を受け「非常に深刻な」機密情報がリークされたことを取り上げてみました。正直、リーク情報は大したものではありませんでした。ここで何よりもお伝えしたいのは、大統領の反応。もう余裕があり過ぎて眩しい🌟ロペス・オブラドール大統領のお人柄、ユーモアセンス、お茶目さ、賢さ、清らかさがお伝えできれば幸いです。あっそうそう、後半にロペス・オブラドール大統領の野球動画も入れています♪ ENJOY😊
(popoちゃん💖)
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メキシコ便り(121):メキシコ国防省、国際ハッカー・グループによるサイバー攻撃を受ける!

ハッキングされた機密情報とは?


9月29日、反大統領派ジャーナリスト、ロペス・オブラドール大統領によると息を吐くようにウソをつくフェイク・ニュース王、カルロス・ロレット・デ・モラ(現在、ワシントン・ポスト紙に雇われている。)が、メキシコの国防省のメールサーバーがハッカー(自称「Guacamaya:グアカマヤ」グループ)により攻撃を受け、大統領の健康状態や国内の治安活動に関するデータ(6テラバイト)などの情報を盗み出したと自身のユーチューブ・チャンネルLatinus(ラティナス↓)で発信。

フェイク・ニュース王、カルロス・ロレット・デ・モラ

大量の情報がハッキングされたにもかかわらず、出てきたものは大したものはなく、唯一「ビッグ」な機密情報はロペス・オブラドール大統領の健康に関する情報。

”ロペス・オブラドール大統領の健康に関する報告、軍用病院への移送、投薬の推奨、痛風、甲状腺機能低下症、高リスクの不安定狭心症の診断の疑い”

”2021年12月22日、ロペス・オブラドールは国立宮殿で診察を受け、甲状腺機能低下症と診断され、レボチロキシンによるホルモン補充を含む医療計画を処方された”

”今年1月2日、メキシコ大統領が牧場を持つチアパス州パレンケに軍の【航空】救急車が向かい、メキシコシティの中央軍病院に搬送された”

機械翻訳+訂正:LaListaより

“憲兵隊特殊部隊のフォリオSIIO/0036のカードには、心臓に血液と酸素が適切に流れることを阻害し、心臓発作を引き起こす可能性のある高リスクの不安定狭心症の診断が記載されていました。その1週間後の1月10日、連邦行政府の長がCOVID-19に感染しており、症状は軽いと発表した。”
機械翻訳:infobaeより

確かに、航空救急車で運ばれたなど真新しい情報もありますが、大統領が持病持ち(心臓病、高血圧)などは以前から公にされていて皆、承知のこと。コロナ感染2回、コロナワクチン接種3回、毎日16時間働き続けて、しかも68歳のお年(11月13日で69歳)なので病気しない方が不思議でしょう。っていうかボディーガード一切なしで動き回る大統領が未だに生きていることがまさに奇跡!🌟


大統領の回答


さて、翌日の大統領プレス・コンファレンスで大統領はどう答えたのでしょう?いつものユーモアでニヤニヤしながら、「非常に深刻な告発」(皮肉っています😁)がありましたが、すべて真実ですとサラリと認めました。でも、ハッキングされた情報はすべて公開されているから問題はないでしょうと。「何も隠すものがなければ、何も恐れる必要なし。」そして、またユーモアで「唯一、深刻な問題はね、私の病気ですよ。。。そんなに多くないですけどね。。。ま、10〜15コくらい(老化で)具合が悪いとこありますよ。」


実はもっと病気があるんだけど、それは見落としたみたいだね。….(しかし)私はメキシコの変革のための基礎を築くという仕事を完了するための十分な強さ信念と国民へのを持っています。」

そして大統領は私の守護天使国民と私の道徳的価値観です。政治に対する崇高な精神に身を捧げ、誠実に行動し、保護するために何も隠すことなく、正直であることが私の人生で最も重要と考えています。」

そして大統領は、大統領の好きな歌手Chico Che(チコ・チェ1989年他界:大統領と同じタバスコ州出身)の歌をアシスタントの方にプレイするように頼みました。メキシコでよく聴く素朴でお茶目な子供の歌のような曲調ですが、なんだか聴くと口もとが綻び笑顔が溢れます。😁 歌詞がわかるともっとそうなります。曲名は「軍隊は私を必要としなかった」。大統領いわくこの歌詞に共感できると。アルコールのところは当てはまらないけどと言っていました。歌詞の「厳しい現実」の内容(↓)が大袈裟すぎて(メキシコ人らしい😁)、大笑いですが、最後の二行に人生の知恵がギュッと凝縮。ここがたぶん大統領の共感するところかな?歌詞の一部を機械翻訳+修正してみました。

朝の大統領プレス・コンファレンスでチコ・チェの歌をかける大統領

軍隊は私を必要としなかった

フェデリコとルイスと私は軍隊に行った
私たちは欠陥で3人のうち1人も合格しなかった
フェデリコは扁平足、ルイスは気管支喘息
そして私はなんとも厳しい現実を見せつけられた

血中には99%のアルコール
そして、同じく92%のコレステロール
各腎臓に約1520個の結石
そして、両肺に3、4リットルほどの水

軍隊が私を必要としなかったのは
私が健康でないから
そして今、人生は私を生かしてくれている
いつも私は健康だと言っているから


機械翻訳+修正:musica.comより

余談ですが、この歌詞はチコ・チェさんの実話らしい。このタイプのアーティストにしてはいい声してるなぁと思っていたら、チコ・チェさん、実はジャス・アーティストになりたかったけれど、メキシコでジャズ・アーティストとして生計を立てるのは難しく、いわゆるよく売れるこのような曲のアーティストになったらしい。ジャズを歌ってるの聴きたかったなぁ。。。

大統領は最後に「私は病気ですよ、病気してますよ、でも打率は300以上なんですよ。」野球が大好きで暇があればバッティングや練習試合に参加する大統領。今年の6月に政府機関IMSS(メキシコ社会保障庁)の野球チームと試合している動画(↓)ご覧あれ!(ところで打率300以上ってどういう意味?!これもまたメキシコ人の誇張表現?!😆)ちゃんと大統領って遠くからでもわかるように一人だけ違うユニフォームのよう。怪我させたら大変だもんね!


と、こんな感じで大統領、病気持ちでも人生を謳歌しています♪👏👏👏

写真:歌手チコ・チェさん
ツイート文の意訳:
  フランス:サイバー攻撃されたぞ、大変だ。
  ドイツ :サイバー攻撃されたぞ、大変だ。
  イギリス:サイバー攻撃されたぞ、大変だ。
  アメリカ:サイバー攻撃されたぞ、大変だ。
  メキシコ:サイバー攻撃されたぞ、チコ・チェの歌かけて。


😂

悪いことしていないから、この余裕さ!

🙌¡Viva Mexico!🙌
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん💖)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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