中共政府が非常に深くイスラエルとハマスの紛争に関わっている ~中共の指導者たちがハマスに最新の技術を提供

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、“ガザ戦争が勃発する直前、ネタニヤフ首相は国連総会に出席し、インドからアラブ首長国連邦、サウジアラビア、ヨルダン、イスラエルを通り、ヨーロッパに至る経済回廊である「新中東構想」を打ち出した”ことをお伝えしました。
 2023年9月20日のホワイトハウスの声明『ジョー・バイデン大統領とベンヤミン・ネタニヤフ首相との会談を読む』には、“ジョセフ・R・バイデン大統領は本日、イスラエルのネタニヤフ首相とニューヨークで会談し、二国間、地域的、世界的な諸問題について協議した。…両首脳は、G20において、UAE、サウジアラビア、ヨルダン、イスラエルを通るインド中東欧州経済回廊(IMEC)を開発するという歴史的な発表がなされたことを歓迎し、このプロジェクトが、2つの大陸をまたがる投資と新しい形の協力により、中東地域全体にどのような利益をもたらすことができるかについて協議した”とあります。
 昨日の記事で、この「新中東構想」は、“2020 年にトランプ大統領の下で調印されたアブラハム合意で具体化”したことに触れ、“現状は、ウクライナでの結果を見てサウジアラビアは勝ち馬に乗り、中国の仲介でイランとの国交正常化を合意したことで、この「新中東構想」の実現は難しくなりました”とコメントしました。
 “続きはこちらから”のRTの記事では、“戦略的には、この回廊はスエズ運河を利用するルートに代わる選択肢を開く…しかし、こうした新しい貿易ルートの構想が現実のものとなる前に、インド中東欧州経済回廊(IMEC)はハマスとイスラエルの戦争という試練に耐えなければならない。…ジョー・バイデン米大統領は、ハマスの攻撃はIMEECの妨害が目的だったと主張し、混乱に拍車をかけた”とあります。
 「ハマスの攻撃はIMEECの妨害が目的だった」と言うバイデン大統領の主張は、ドナルド・トランプの2016年大統領選挙キャンペーンの外交政策諮問委員会の元メンバーで、ベストセラー『ディープ・ステートの標的:トランプ大統領を倒そうとする陰謀の十字線に、私はいかに巻き込まれたか』の著者であるジョージ・パパドプロス氏こちらのツイートが参考になります。
 ツイートでは「インド中東欧州経済回廊(IMEC)」と中国の「一帯一路」のルートを示す地図と共に、“現在のイスラエルとパレスチナの戦争は、過去と同様、貿易ルートが主な原因である。IMEC対一帯一路の戦争である。…現在の紛争では、イスラエルはハイファ港をインドに売却したばかりだ。…米国はイスラエルに対し、イスラエルが望んでいた他の港を中国に売却しないよう圧力をかけた。現在、ガザとイスラエルには膨大なガス埋蔵量があり、これがIMECが勝利の貿易ルートになるための鍵となる。なぜこれがトルコの将来にとって重要なのか、おわかりいただけるだろう。一方はトルコを含み、もう一方は含まない。これが、今回の紛争でトルコがガザ側についた理由だ。中国が間もなくこの紛争に強引に参入してくるのもそのためだ。最後に、ギリシャ、イスラエル、キプロスの安全保障パートナーシップは、トルコの野心を妨げ、中近東からヨーロッパへの安全な輸送地帯を作ることを目的としている。このため、トルコもこの紛争に参戦することになるだろう。強引に”と言っています。
 深田萌絵さんは動画の中で、“新唐科技のCEOで、TSMC実質支配者の焦佑鈞先生がですね、彼の会社でですね、イスラエルの暗号関連のソリューションも提供してるんですよ。…ということは、暗号でハッキングされないようにっていう風に、いかにイスラエルが配慮してもですね、実はこの浙江財閥の皆様、習近平の派閥の皆様には丸見えだということなんです。そういったことを考えると、なんかこのハマスのイスラエル侵攻、これ背後にチャイナ様いないかなという風に、私はちょっと邪推しました(12分25秒)”と言っています。
 さて、一番重要な「10月23日 新中国連邦指定NEWS」をご覧ください。
「中共政府が非常に深くイスラエルとハマスの紛争に関わっているという。…中共の指導者たちがハマスに最新の技術を提供した。それは中共のHUAWEI(ファーウェイ)Xiaomi(シャオミ)からの技術だ。それによってハマスの通信が暗号化され、外部から遮断できた。…長年、中共がハマスにミサイルを供給している報道がある。今では、一部のミサイルの射程が伸び、精度も高くなった。これらが告発者の情報の正しさを物語っている。…」と言っています。
 深田萌絵さんの動画での見解と、この動画の内部告発者の情報は、私の見方とは異なりますが、ここで取り上げた部分に関しては正しい情報だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ハマス・イスラエル侵攻の背後に●●の影!?
配信元)
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配信元)


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遠すぎた橋? イスラエルとパレスチナの戦争が、インドとヨーロッパを結ぶ経済回廊を挫折させる理由
転載元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
2023年9月9日、ニューデリーで開催されたG20サミットの期間中、「世界インフラと投資のためのパートナーシップ」イベントで、ジョー・バイデン米大統領、ナレンドラ・モディ・インド首相と手を取り合うウルスラ・フォン・デア・ライエンEU委員長。© AP Photo/Evelyn Hockstein, Pool

9月10日、インド、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、イスラエル、欧州連合(EU)は、中東を通じてインドとヨーロッパを結ぶ経済回廊を開発する協定に調印した。米国とインドが共同で作成したこの協定は、ニューデリーで開催されたG20サミットの傍らで締結された。
 
この経済回廊は、ヨーロッパを除けば世界で最も経済成長率の高い地域であり、最も対立の多い地域でもある。
 
10月7日、ガザを統治する過激派組織ハマスがイスラエルに致命的な攻撃を開始した。
 
このことが中東地域全体、そして特にこのプロジェクトに影を落とす一方で、インドはいわゆるインド中東ヨーロッパ経済回廊(IMEEC)に関連する投資の展開を発表することで、その約束を果たそうとしている。
 
アシュウィニ・ヴァイシュナヴ鉄道相は最近、次のように述べた: 
「我々は、8つの港への接続性を向上させるための投資を強化し、国内のどこからでも36時間以内にこれらの港に到着できるようにし、IMEECを利用して西アジアやヨーロッパに迅速に商品を出荷できるようにする」。
 
計画
 
IMEECは、特にこの地域の従来の断層を克服しようという野心にあふれた未来志向の計画である。インドとUAEを海上で結ぶことを提案している。インドから送られた貨物が到着するジェベル・アリから、イスラエルのハイファまで鉄道で輸送する。その後、貨物はヨーロッパまで海上輸送される。戦略的には、この回廊はスエズ運河を利用するルートに代わる選択肢を開くものであり、インドとヨーロッパ間の貿易を40%速くすることができるという評価もある。
 
このアイデアは空白の中で生まれたわけではない。それに先立って、より実現しやすいアーキテクチャを構築しようとする努力があった。米国が仲介してアラブ諸国とイスラエルとの関係を正常化しようとした一連の合意であるアブラハム合意は、IMEECを実現可能にする重要な要素である。
 
アブラハム合意は、インド、イスラエル、UAE、米国によるI2U2グループの設立を可能にした。このグループは、特に水、エネルギー、輸送、宇宙、健康、食糧安全保障への投資を促進することに関して、世界的な課題に共同で取り組む加盟国間の相乗効果を生み出すことを目的としている。

これとは別に、インドはこの10年間、何百万人ものインド人駐在員の故郷である中東との歴史的関係を回復する努力を強めてきた。外交上の怠慢を補うため、ナレンドラ・モディ首相は2015年にUAEを訪問した。- インドの首相による34年ぶりの訪問だった。- それ以来、この地域を定期的に訪れるようになった。
 
これが、インドとUAEの関係に新たな展開をもたらし、インド・UAE包括的経済連携協定へと結実した。インドはサウジアラビアを含むこの地域の他の国々とも同様の協定を模索している。
 
繁栄の共有
 
IMEECは、新たな外交流行語であるフレンドシェアリング(政治的・経済的同盟国とみなされる国々にまたがるサプライチェーンネットワークを構築する貿易慣行)を基盤としている。
 
この考え方は、一時は世界の工場であった中国と米国の対立の余波を受けて広まった。
 
この回廊に参加するすべての国が投資家であり、成功のための利害関係者なのだ。公式声明が主張するように、この協定は大まかに言えば、大陸間の商業ハブを結びつけ、クリーンエネルギーの開発と輸出を促進し、電力とインターネットへの信頼できるアクセスを拡大し、既存の貿易と製造を促進し、食料安全保障とサプライチェーンを強化し、民間部門を含むパートナーからの新たな投資を引き出し、質の高い雇用の創出に拍車をかけることを目指している。
 
この経済回廊は、将来的な同様の協定の先駆けとして構想されている。そのようなプロジェクトのひとつに、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長が9月のニューデリー訪問中に発表した「アフリカ横断回廊」がある。アンゴラのロビト港とコンゴ民主共和国のカタンガ州、ザンビアの銅ベルト地帯を結ぶ計画である。その目標は「共有された繁栄」であり、すべての人をステークホルダーにすることで弾力的なサプライチェーンを構築するというものである。
 
しかし、こうした新しい貿易ルートの構想が現実のものとなる前に、IMEECはハマスとイスラエルの戦争という試練に耐えなければならない。すでにアブラハム合意の調印国のひとつであるサウジアラビアはイスラエルとの国交正常化プロセスを一時停止しており、この地域の他のアラブ諸国もイスラエルとの取引に不安を抱いているようだ。
 
ジョー・バイデン米大統領は、ハマスの攻撃はIMEECの妨害が目的だったと主張し、混乱に拍車をかけた。しかし、その翌日、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー報道官は、大統領が「誤解」していたとして、この発言を撤回しようとした。
 
「あなたは大統領を誤解していると思います。彼が言ったのは、イスラエルとサウジアラビアの間の国交正常化プロセスや、国交正常化のための合意は、2国家間解決への重要な足がかりになると我々は考えているが、それがハマスがあのような攻撃を行う動機になった可能性があるということだ。」と彼は語った。
 
インドは、このプロジェクトが困難にもかかわらず成功することを確信しているが、地域情勢が振り出しに戻るのを避けるためには、それなりの努力が必要である。

本コラムで表明された声明、見解、意見はあくまでも筆者のものであり、必ずしもRTのものを代表するものではない。
 
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