注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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(中略)
「長瀬効果」とは、患者の自己負担が増加すると受診控えが起きて医療費が削減される効果のことです。
高額療養費制度を巡り、政府は患者の自己負担額を増やす方針を示していましたが、患者団体の反対などを受け長期に治療を受ける「多数回該当」の患者については負担増を取りやめる修正を示しています。
高額な治療を受けた場合に、患者の負担が重くならないよう年齢や年収に応じて、ひと月あたりの医療費の自己負担に上限を設けているもの。
(中略)
「高額療養費制度」のひと月あたりの負担の上限額をことし8月から段階的に引き上げる方針をめぐり福岡厚生労働大臣は、2月14日、がん患者らの団体などの代表者と面会し、方針の一部を修正して長期的に治療を続ける患者については、いまの金額のまま据え置くことを伝えました。
「多数回該当」とは?
(中略)
具体的には、がん患者らが直近の12か月の間に3回以上制度を利用すると4回目からは負担が軽減される「多数回該当」の上限額をいまのまま据え置くということで、福岡大臣は、「長期にわたって療養を続けている人たちの思いに、最大限、寄り添う必要があると判断した」と述べ、理解を求めました。
(以下略)
「 高額療養費制度 」の上限額引き上げはこちら pic.twitter.com/cxkjXo32l6
— てっぺい (@teppei_free) February 15, 2025
前にも記しましたが、WHO(世界保健機関)は「手取り額から生活費を引いた額で、医療費の割合が40%を超える」場合を「破滅的医療支出」と定義していますが、今回の高額療養費引き上げが行われた場合、多数回該当を除き、全ての収入で破滅的医療支出を超える水準となる試算が出ています(グラフの青線) pic.twitter.com/XmNoOQ3Gon
— 天野 慎介 Shinsuke Amano (@shinsuke_amano) February 16, 2025
政府修正案(多数回該当据え置き)により、長期療養の患者負担(多数回該当に当たる患者)は軽減されました。例えば最初の政府案では年収約650万円の場合、多数回該当は月額44,000円から76,800円となり、年額約47万円の負担増となるところでした。政府を修正に動かした皆様の声に感謝申し上げます。… pic.twitter.com/QWXrzCVhfV
— 天野 慎介 Shinsuke Amano (@shinsuke_amano) February 20, 2025
「多数回該当」の引き上げを見直すだけじゃダメ!!
— 水戸部ゆうこ (@N35U2) February 10, 2025
撤回だよ!白紙撤回!!
多数回に該当しない利用者(年1回から3回)は、640万人もの人が経済的負担になります!!
受診抑制も視野に入れながら、こんな予算削減許せません!!https://t.co/F8zGXYcwRT#高額療養費制度引き上げ反対
私も同じ子育てする親だが、怒りと悲しみで一杯になる。こんなことを言わせてしまう世の中とは。 #ひるおび pic.twitter.com/dq1fZHGMN1
— Takuro⚓️新型コロナ情報in全国/神奈川/横浜/川崎/東京/大阪/岐阜/広島/愛知/静岡 (@triangle24) February 21, 2025
コロナワクチン6600億円分廃棄するほと購入してるのに、1950億円分の節約のために高額療養費制度改悪で診療控えさせるのは、どー考えてもおかしい。 https://t.co/qyrViSu96T
— chocolat viennois ☕ (@la_neige_fleur) February 21, 2025
すごい知事もいる
— 五百旗頭幸男 (@yukioiokibe) February 18, 2025
「憲法25条(生存権)違反と最高裁も判決するだろう。治療を諦める人が相当出てくると分かる数字を提案するのは刑法違反で、国家的な殺人に当たる」「どうしてもって言っても、やっちゃいけないこと」https://t.co/FfMyyLyzwj
[0:45〜30:40]
「10%から17%引上げのパーセントで見ると、なんとなくフフン、となるかもしれませんが、普通に国民負担率って50%なんです。言ってみれば税と社会保険料を除くと手元に残るのは年収の半分の金額。」「一番年収が低い方が厳しい数字になりますので、それで見ると年収650万円の方の場合、325万円の手取りで年間64万円の負担。それを111万円にしようと。私はね、現行でもむちゃくちゃ高いと思うんですよ。だって325万円で生活しなきゃならない人が医療費自己負担64万円も取られて、260万円くらいで暮らさなきゃならない。それが210万円で生活しろと。」
「治療をあきらめるのは仕方がないと割り切らないと出てこない改正案ですよ。」「これ、鬼のような改正案ですよ。」「治療をあきらめろというか、子供に大学をやめてくれというしかないような数字だ。」「こんなことを日本政府が実行しようと国会に提案したんです。凄まじい衝撃ですよ。」「憲法25条違反だけでは無くて、刑法違反。国家的殺人だ。」
「予算案の修正では足りない。予算は凍結すべきだ。まずこういう人を死に追いやるような提案をした役所の責任者、大臣も含め時間、局長、課長は責任を取るべきだ。」「この国家的殺人未遂の提案が財務省と厚労省が協議して出してきた。担当課長、担当審議官、次官、大臣、副大臣、政務官、いかなる認識をもってこれを了承したのか。与党、閣議において、いかなる手続きで説明されたのか、閣議は何をやってるんだ。日本の民主主義が壊れている。このプロセスは検証されないといけない。」「この改正案は政令だ。閣議決定で決まる。こんな国民の命を脅かすことを政府任せにしてはいけない。衆参両院の過半数をもって法律で決めるようにしないと国民の命が守れない。」「薬害エイズの時は厚労省の中の閉じられた世界での不作為だったが、これは大臣の了解をそれぞれとって、与党の党内了解をとって、閣議で決定されて、国会に提出されたんです。日本国政府がそういうことをやろうとした。許されないことが起きてるということです。」
「今、治療されている方だけの話じゃないんです。みんな、私だって、こうなる可能性はあるんです。他人事じゃないんです。」「何のために保険料を払ってきたんだ。いざという時に使えない。国民皆保険が壊れてるんですよ。日本の誇るべき制度が政府の手によって破壊しようとしている。医療保険の制度上、テクニカルにもやってはいけないことだ。」
この無慈悲な政府案に対し、島根県の丸山達也知事の怒りを込めた批判が全てを言い尽くしておられました。記者会見の場で「現行の高額医療費制度ですら、むちゃくちゃ高い」と、年収の手取り額に占める医療費を数字を上げて説明され、これでさらに負担額の引き上げなどしたら「治療をあきらめるのは仕方がないと割り切らないと出てこない改正案ですよ。」「これ、鬼のような改正案ですよ。」「治療をあきらめろというか、子供に大学をやめてくれというしかないような数字だ。」「こんなことを日本政府が実行しようと国会に提案したんです。凄まじい衝撃ですよ。」「憲法25条違反だけでは無くて、刑法違反。国家的殺人だ。」
取材のマスコミ陣に対しても「今、治療されている方だけの話じゃないんです。みんな、私だって、こうなる可能性はあるんです。他人事じゃないんです。」「何のために保険料を払ってきたんだ!いざという時に使えない。国民皆保険が壊れてるんですよ。日本の誇るべき制度が政府の手によって破壊されようとしている。」と、本気で訴えておられました。不安な思いをされている患者さんが聞かれたら、どんなに心強いことか。島根県民は良いリーダーを選ばれた。
国民が政府の責任を問えるのは選挙です。今の与党、そして茶番に乗った野党を許してはならない。