日本で激増する誤嚥性肺炎で亡くなるケース

オ〜♪ オ〜♪ ヒィ 〜♪ ヒィ 〜♪

どうしたの? 発声練習なんか始めて。

オッ!オッ!オッ!

今度はまるで、ネコが「これから吐くよ!」って言ってるみたい。

カッ!カッ!カッ!

今度はカラスのものまね?

うるせえなあ〜! 人が、大事なトレーニングをやってる時に。

トレーニング? 何の?
のどの筋トレだよ!

え? のどの筋トレなんて初めて聞いた。
いったい何のために?
嚥下障害の予防だよ。この動画を見ろ。
日本人の2割のどで死亡/のどを鍛えるごっくんトレーニング/フェイスラインすっきり・美声効果も/知らぬ間に飲み込む力低下/のどの衰えチェックリスト

ひえ〜、
日本では、老人が誤嚥性肺炎で亡くなるケースが激増しているって?
なんで年を取ると、誤嚥しやすくなるんだろう?

年を取って体が弱ると、のどの筋肉も弱って、うまく飲み込めなくなる。飲み込めないから、十分に食べられない。だから、さらに体が弱る。つまり、
体力が弱る → 飲み込む力が衰える → 食べたものが気管に入りやすくなる → 誤嚥性肺炎 → あの世行き😇!?
@angelwami
一昨日、叔父がコーラを飲んで咽せてしまいコーラが気管に入ってしまいました。すぐに救急車で搬送されましたが嚥下性肺炎と言われて亡くなりました。普通に生活していたのでそんな数時間で重症化するのか信じられませんでした。
コーラは酸性度が強くph2~2.7とかなので胃酸と同じくらいだそうで、肺に入ってしまうと肺が溶けて呼吸困難になるそうです。咽せただけですぐに死んでしまうんだ、、、と思っていた所です。

ビックリだね! コーラで肺が溶けるなんて!

さらに、誤嚥が起きるのは、食事中だけじゃない。
年を取ると、のどの奥に唾液が溜まりやすくなる。溜まった唾液が、睡眠中に気管に入り、窒息して亡くなることも。

自分の唾液で窒息しちゃうの?
@chrome3021
60過ぎの人が食事中にむせることを誤嚥性肺炎だと思っていましたが、自分が唾液を飲み損なったりして呼吸ができず死ぬかと思うほど苦しい思いをしたので、お年寄りだけの危険じゃないんだなと恐怖を感じました。それからYouTubeで鍛え方の動画を多少見ましたが あまり数はありません。今回の発信は大変ありがたいです。誤嚥性肺炎 他人事じゃない。

だから、重症の患者さんがいるICUとか、介護施設ではしょっちゅう、のどの痰の吸引をしているんだね。

ふつうなら、唾液が気管に入ると反射的に咳が出て、唾液を吐き出せるが、弱っているとそれができなくなる。
のどの構造と飲み込みのメカニズム

そうならないために、どうしたらいいんだろう?
まずは、のどの構造と、飲み込みのメカニズムを知る必要がある。

空気は鼻から入って気管に入る。食べ物は口から入って食道に入る、だよね。

そんな単純じゃないのよ。生きるためには呼吸が第一。食べたり飲んだりは二の次だ。だから、
空気の通り道「気管」の入口は常時開いているが、食物や水の通り道「食道」の入口はふだんは閉じられている。

たしかに、気管が開いてないと、息できなくなるからね。じゃあ、食物や水を飲み込む時はどうするの? 気管を閉じないと誤嚥しちゃうよ。

そう! そこがうまくいかないから誤嚥するんだよ。このアニメーション動画を見てくれ。
嚥下と誤嚥を3D CG・嚥下内視鏡映像で解説

なるほど、
食物や水が通る時は、気管の入口をフタが塞いでいるんだね。

ところで、ものを飲み込む筋肉は、どこにあるか?

のど仏?

じゃあ、まずは試しに、あごの先端のちょっと奥に親指をあてて、水を飲んでみろ。

ゴックン! あっ!? あごの下の筋肉が動いている。

今動いた筋肉が「舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)」と言って、ゴックンさせる筋肉だ。じゃ、ゴックンする時、のど仏はどうなる?

動くよね。

そうだ。今度は、のど仏に手を当てて、水をゴックンしてみろ。

ゴックン! あ、のど仏が上に上がった。

ここで、別の動画の1:55、「誤嚥と気道防御」を見てみよう。
嚥下の仕組みと誤嚥
水をゴックンした時、のど仏は上に上がる。と同時に「舌骨上筋群」は、気管の入口のフタ、「喉頭蓋(こうとうがい)」を閉めて、食物や水が気道に入らないようにしている。

わかった! 「舌骨上筋群」が喉頭蓋を閉めて、食物や水が気管に入らないようにするのと同時に、のど仏は上に上がってるんだね。

そうだ。と言うことは、
のど仏の上下運動を見れば、喉頭蓋がちゃんと開閉できているかがわかる。

なるほど、のど仏の動きで、誤嚥しやすいかどうかがわかるんだ。
嚥下障害のための対処法
理想的なのど仏の動きは、上下に3〜5cmだそうだ。

そんなに、上がるかな?

そのためには、
のど仏を上下に動かす練習をすればいい。

ええっ? のど仏を動かすと言われても、
どうすれば?
水を飲めばいい。

そうだった。水を飲めば、のど仏が上下するんだった。ゴックン!

じゃあ、次はふつうの2〜3倍の水を、一気にゴックンしてみろ。

ンググッ!!

次は、水をちょっとずつ、5秒おきに10回連続で飲んでみろ。1,2,3,4,5,はい!飲む。1,2,3,4,5,はい!飲む。

ゴクッ、ゲホゲホッ、ゲップ! ストップ! ダメ、あごの下の筋肉が疲れた。

それでよし! その感覚をよーく覚えておけ。そこが、鍛えるべき「舌骨上筋群」だ。

ハア、ハア、十分わかったよ。

ついでに言っとくが、このトレーニングは、老人の嚥下障害のいくつかある原因の、たった一つにしか対処できてないからな。

なんで? 他にも、原因があるってこと?

そうだ。
年を取ると、気が上がって下がりにくくなることでも、嚥下がヘタになる。となると、自ずとすべきことはわかるな?
日頃から、丹田呼吸もやっておくべきだな。もう一つ、
老人は唾液が減って、粘膜が乾燥して、食物がのどに引っかかりやすくなる。

お正月にお餅で窒息するのも、そこが原因だね。
それを防ぐために、「もぐの瞑想」で、よく噛んで、よく唾液を出す。そして、水分をちびちび摂って、体に染み込ませる。これらをやりながら、のど仏トレーニングをやれば、完璧だ。

うわあ、やることたくさんあるね。全部やりたいけど、忙しいなあ。嚥下困難になるとしても、何十年も先の話だし、のどトレは、もう少し年取ってからでもいいかな?
のどトレでフェイスラインもスッキリ!

そんなことを言うなら、いいことを教えてやろう。
のどトレをやると、フェイスラインがスッキリするぞ。
★レッスン15★ 二重顎が気になる! 首のしわが気になる!? 5分! 今日の「のどトレ」

ええ〜?! やるやるー! って、くろちゃんもそれが目的?

ああ、将来のこともあるが、顔やあごのたるみも気になるからな。また、
最初の動画では、「のどトレを始めてから、二重まぶたになった」と言っている。

ということは、顔のリンパの流れが良くなるんだね。それならやる〜! でも、ゴックンするたびに水飲んでたら、オシッコが近くなって困るよ。

水を飲まなくても、のど仏を動かすことができる。
★のどを上下に動かす練習★~のどを動かすポイントとは~

これなら難しくないし、見ながら一緒にできるね。
発声練習でも、のど仏を動かすことができる。

あ、これ、くろちゃんが最初にやってたヤツだ。

その通り! それでは皆さん、ご一緒に。オ〜♪ ヒィ 〜♪ カッ!カッ!カッ!

オ〜♪ ヒィ 〜♪ カッ!カッ!カッ!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
これを見て、今まで、誤嚥について深く考えていなかったことに気づかされました。また、ここで紹介されている誤嚥予防トレーニングは、理にかなっているだけでなく、素人でも、今すぐかんたんにできるのがうれしい。コメント欄の「これは有料級!! 素晴らしい (@かつし-t6f)」も納得。
私からも、「この動画かなり良いので、お勧めです」。