グルテン摂取量世界一のイタリアが健康ランキング世界第一位

知ってた?
ブルームバーグの調査によると、健康ランキング世界第一位が、イタリアだって!

ええっ?! パスタを前菜に食っているイタリアが?

そう、
パスタとオリーブオイルで生活しているようなイタリアが、健康ナンバーワン。ありえないよね? パスタとオリーブオイルは、太る代表選手なのに。

で、日本は何位だ?

10位。日本人がもっと和食を食べてたら、イタリアに勝てたのに。

いやいや、理由はそこじゃない。日本の場合は、病院好きが原因だろう。健康なくせに、健康診断で引っかかると病院に行って、病名つけられて満足する国民だからな。日本では「病人」だが、イタリアに行けば「健康人」に判定されるのかもしれない。

ところで、
イタリアで食べられる小麦の量は、世界で2番めに多いそうだよ。しかも、グルテンの摂取量は、世界一だって。

なのに、健康ナンバーワン? グルテン・フリーはどこ行った?

まだまだあるよ。
植物油の摂取量も世界第2位。なのに、糖尿病率は世界で最下位。

パスタにはオリーブオイルをガンガンかけて、ワインだって、ドルチェだって、ガンガン食べて、糖尿病になってないだと?
糖質の摂り方のポイント ~血糖値上昇の指標「GI値」

遺伝子の違いかなあ? でもね、
糖尿病に関しては、「糖質の摂り方」がポイントらしいよ。空腹時に甘いものを食べちゃダメ。一気に高血糖になるからね。ビックリした膵臓のランゲルハンス細胞は、血糖値を下げるために、インスリンをドバっと出す。それを繰り返していると、インスリンが足りなくなって、糖尿病になりやすくなる。

だから、ドルチェは食後なのか。

ただね、
食べ物によって、血糖値の上昇スピードが違うんだ。それを表した指標が「GI値(グリセミック・インデックス)」だよ。

はじめて聞いたぞ。
「GI値」を比較すれば、食後の「血糖値の上がり方」がわかる。たとえば、
空腹時に甘いものを食べるより、おにぎりを食べたほうが、ゆるやかに上がるよね。それより、ほうれん草のおひたしを食べたほうが、もっとゆるやかに上がる。それだけ、ランゲルハンス細胞をビックリさせずにすむんだよ。

腹が減った時は、やっぱ、おにぎりだな。

おにぎりでも、
白米よりも玄米の方が、血糖値の上がり方がゆるやかなので、インスリンを浪費せずにすむ。

白米はバクバク食えるが、玄米はゆっくり噛まないと食えないからな。

要するに、
精製された白米・白パン、食物繊維が少なくて、消化吸収が早いものは、食べるとすぐに血糖値が上がる。つまり、「GI値」が高いんだ。一方、食物繊維が多くて、未精製に近いものは、食べてもすぐに血糖値が上がらない。つまり「GI値」が低い。(
ジュンの低糖質ライフ)

「GI値」は、血糖値の上がるスピードを表しているんだな。

そして、
それに伴うインスリンの出方も表しているんだ。たとえば、空腹時に甘い物を食べると、血糖値は急上昇する。急上昇した血糖値を下げようと、インスリンがドバっと出る。すると、血糖値がドンと下がって低血糖になる。低血糖になると、またお腹がすいて、甘い物を食べる。インスリンが出る、低血糖になる。そうやって、血糖値の乱高下を繰り返すうちに、糖尿病になってしまうんだよ。

まるで、乱気流にもまれる飛行機みたいだな。

だから、
空腹時に菓子パン、みたいに「GI値」が高いものばかり食べてると、どんどんインスリンを浪費して、糖尿病になる危険があるってこと。

要するに、血糖値を乱高下させない、腹持ちが良いものを食えばいいんだな。

そして、
血糖値をゆっくり上げるためにも、よく噛んで食べること。ところで、インスリンは、肥満とも関係しているって知ってた?

へえ? 血糖値を下げるだけじゃないのか?

じゃあ、聞くけど、下げた血糖はどこ行ったの?捨てたら、もったいないよね。つまり、
インスリンは血糖を中性脂肪に変えるんだ。

わかった、余分な糖分は、飢餓状態に備えて、脂肪として備蓄するんだな。太るのはイヤだが、備蓄があると思えばいいか。
ペペロンチーノよりもカルボナーラの方が太らない

ところで、
カルボナーラとペペロンチーノは、どっちが太ると思う?

そりゃ、カロリーの塊みたいな、カルボナーラだろ。

でもね、
「イタリア・グルテン・ダイエット」の理屈によると、カルボナーラの方が太らないって言うんだ。

ほんまかいな?

いわく、
カルボナーラは卵や生クリームに包まれているから、小腸でパスタの糖質が吸収されにくくなる。そうなると、血糖が上がるスピードが遅くなるので、インスリンの出方も遅くなる。対するペペロンチーノは、ほとんどパスタがむき出しなので、糖質がダイレクトに吸収されて、血糖値がすみやかに上がって、インスリンがドバっと出てしまう。つまり、カルボナーラはペペロンチーノより、インスリンの分泌が抑えられ、
結果的に脂肪の合成も抑えられて、太りにくい。

ええ〜? そんなバカな〜? そりゃ、血糖値の上がり方はゆるやかかもしれんが、最終的には卵と油のカロリーで、太るに決まってんだろ?
グルテンが血糖値の急上昇を抑えている

まあまあまあ、お次はグルテンの話に行くよ。

ごまかされた・・。
パスタにはグルテンが多い。グルテンはタンパク質。ここからがさっきと同じ理論だから、よ〜く聞いてね。パスタは、
グルテンが混ざっていることによって、糖質の吸収が遅くなり、インスリンがドバっと出ないから、太りにくい。

つまり、グルテンが、血糖値の急上昇を抑えていると言いたいんだな?
実際に、白米やジャガイモの「GI値」は90。パスタに使われる、グルテンの多い「デュラムセモリナ」の「GI値」は50前後。

へえ? 数字で言われると、妙に説得力あるな。

つまり、
グルテンが多いほど、血糖の上がり方、インスリンの出方を抑えるということ。さらにここに、オリーブオイルが加わると、糖質の吸収はもっと遅くなる、「GI値」はもっと下がる。

なんだと〜?? てことは、うどんや素麺より、脂っこいラーメンの方が糖質の吸収が遅い、糖尿病になりにくい、太らないと言うんだな?

そうなるね。

いやいや、この理屈だと、甘い物でも、油と一緒に食えば、糖尿病や肥満になりにくいことになる。生クリームたっぷりのケーキやドーナツの方が、和菓子より健康的だなんて、そんなバカなことあるか?

まあまあまあ。これはあくまで、理論上の話だよ。

う〜ん、なんか、だまされた気分。
「四毒抜き」にはドーシャの概念がない

ところで、ここまでは、イタリア人が小麦と植物油をたっぷり摂りながら、世界一健康だという話をしてきた。となると、よしりん、こと、
吉野敏明先生が提唱していている「四毒抜き」はどうなると思う?

おれ、「四毒抜き」に詳しくないんだけど?

じゃ、この動画を見て。
【要約】四毒抜きのすすめ 小麦・植物油・乳製品・甘いものが体を壊す【吉野敏明】

う〜ん、「四毒抜き」を実践するのは、かなり大変だな。しかし、それでも熱心にやるヤツがいたら、それはおそらく、「食」に感心ありすぎの左右体癖か、とにかくがんばる、修行大好きのねじれ体癖か?

ねじれと言えば、くろちゃんもだよ? 「四毒抜き」に興味ないの?

おれは昔、もっと過激な食事療法をやったから、学習ズミなの。それに「四毒抜き」には限界があると思う。

たしかに、
徹底して「四毒抜き」をしたのに治らないという人がけっこういるようだ。たまたま見つけた
動画にも、「なんで、植物性の油を抜いたのに、痛みが出てるのか?」と質問している人がいた。

「なんで、植物性の油を抜いたのに、痛みが出てるのか?」 おそらく、このクライアントはヴァータ体質だな。関節が乾いているために痛むとしたら、油抜いたらあかんやろ。

なるほど、
アーユルヴェーダのドーシャが考慮されていないんだ。

つまり、
その人の体質も、かかる病気もドーシャが関係しているから、みんながみんな、「四毒抜き」で治るワケじゃないんだね。

ああ、そうだ。なら聞くが、
「四毒抜き」で最も効果が出るのは、どの体質だ?
小麦もカファ、糖質もカファ、油もカファ、乳製品もカファ、これらを抜いて良くなったということは、元々がカファ体質の人だね。

そうゆうこと。
逆に、太陽のヴァータ、月のヴァータの過多による病気は、むしろ「四毒」を摂るべきだ。と言っても、輸入の小麦粉はダメだぞ。国産小麦にしてくれ。輸入小麦は、遺伝子組み換えの農薬まみれだからな。
日本で昔から食べられてきた小麦と海外の高グルテン小麦

よしりんも、「日本人が昔から摂っていないものは、食べるべきではない」と言ってる。日本人が小麦を食べ始めたのは、戦後、GHQによる給食が始まりだからと。

たしかにGHQは、アメリカで売れ残った小麦を、日本に大量に入れて、日本人に食わせた。だが、
日本人はとっくの昔から、小麦を食っていた。うどん、すいとん、だんご汁、ひっつみ汁、すべて小麦だ。寺の精進料理で出てくる「麩」も、小麦から採ったグルテンで、当時の貴重なタンパク源だった。

お麩料理は、肉みたいな食感でおいしいよね。

たとえば、岩手県。あそこはかつて、北が南部藩、南が伊達藩の領地だった。伊達藩は米が主食だったが、
南部藩は米がとれないので、小麦が主食だった。それが今でも、郷土料理のひっつみ汁や、土産物の南部せんべいとして残っている。
ひっつみ汁

寒い日に食べるひっつみ汁、おいしいよねえ。てことは、
日本人はかなり昔から、小麦を食べてきたんだ。それなのに、なぜ、グルテン不耐症が増えてるの?
原因は、輸入小麦だよ。海外の小麦は、乾燥地帯で栽培されるから、パサパサでまずい。そこで、
品種改良でグルテンを増やして、モチモチさせている。一方、日本のように湿度が高い土地で栽培した小麦は、グルテンを増やす必要がないから、グルテンが多くなくても、そのまま食べられていた。(
出雲まさと)
たしかに、国産小麦だとパンが膨らまないね。スーパーで売ってる、異様に真っ白な強力粉を使うと、驚くくらい膨らむのに。

高グルテンの輸入小麦だからな。
そういう高グルテン小麦に、日本人の腸はまだ慣れてないかもしれないね。

たしかに、グルテンというタンパク質は、他のタンパク質と比べて消化しにくい。消化しきれなかった大きな分子は、腸粘壁の細胞を緩めて、バリアを破壊するとも言われている。(
livedoor News)

グルテンが、腸のバリアを破壊するの?

いや、
それ以前に、日本人の腸のバリアが崩れていると思う。日本人、抗生物質、大好きだもんなあ。

薬漬けの日本なら、ありえるね。

未消化グルテンの大きな分子が、薬で壊されたバリアから侵入して、血液中を流れて、異常免疫反応を起こして、グルテン不耐症になっているとしたら?

グルテンだけが、悪いんじゃない。

そういうことだ。しかも、そういうボロボロの腸壁からは、あふれんばかりの食品添加物も、輸入小麦にたっぷり振りかけられているグリホサートも入るだろう。
グルテンや「四毒」を敵視するのもけっこうだが、自分の腸にも目を向けるべきだな。

「イタリア グルテンダイエット」を紹介してくれたDFRさんは、こうコメントしている。「みんななんか間違ってる気がして、四毒であんなに美味しい安心なシャンティフーラ販売パスタを買う人が減ったと驚きました。」

今は欠品になってるが、
シャンティ・フーラの「イル・パロンバイオ ショートパスタ」の、商品説明にはこう書いてある。
有機栽培された古代デュラム小麦の高品質乾燥パスタ!
栄養価に優れ、混ざりものがなくピュアで、豊富に食物繊維が含まれており、
グルテン含有量が低いのも特徴です。(
シャンティ・フーラ)

古代デュラム小麦、グルテン含有量が低い、しかも有機栽培。理想的なパスタじゃねえか。

小麦は「四毒」かもしれないけど、カファ体質は控えめに。その他の体質の人は、何も気にせずおいしく食べてね。
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)