韓国国防省が国軍防諜司令部を解体して、防諜・保安・捜査活動を分散 / 国家権力が本当に収集し、蓄積していたのは「身内の政治家や軍高官、知識人たちの動向というプライベートな情報」

 韓国国防省は6月10日、国軍防諜司令部(防諜司)を解体して、その核心機能である防諜・保安・捜査活動をそれぞれ国防部直轄部隊の国防防諜本部・国防保安支援団・国防調査本部に分散させると発表しました。防諜司は2024年12月にユン・ソンニョル前大統領が非常戒厳を宣言した時に「国会と中央選挙管理委員会に部隊を派遣し、政治家を逮捕しようとするなど、重要な役割を果たしていた」ことから、現在、司令官らは内乱重要任務従事などの罪に問われ公判中です。国防省は「わが軍の情報機関が二度と政治に介入できないよう組織と業務を再構造化する」と公表しています。
 この報道について、いくつかの興味深い投稿がありました。
「Dr.Fager」氏は「防諜司令部が軍内での政治的影響力の源泉とされてきた動向調査、人事諜報、世論収集機能は完全に廃止される。」という再編案に最も注目し、「これこそが、まさにエプスタインやカルト宗教、あるいはビッグテックのデータ収集の本質と同じものだ。 スパイ防止という誰も反対できない大義名分(=AIで言えばイノベーション)の裏で、彼らが本当に収集し、蓄積していたのは身内の政治家や軍高官、知識人たちの動向(弱み、思想、人間関係)というプライベートな情報だった。 」「デジタル監視社会において、AIやビッグデータがスコアリングやアカウント凍結や経済的排除という形で個人を社会的に抹殺するインフラだとすれば、この防諜司令部がやろうとしたのは、それを最も原始的かつ暴力的な形で実行することだった。情報を握る者が、憲法や国会を力ずくで停止させようとした緊迫感が伝わる。」と述べています。
 また「Armchair Analyst」氏は、「(今回)解体されたのは軍の防諜部門であって、上に挙げたものの主役はまだ対象でないのかも。」と但し書きを加えつつ、KCIAを由来とする韓国国家情報院について解説されていました。統一教会を設立し、文鮮明を裏から操り、「櫻井よしこらと組んで、慰安婦を叩く日本右翼を扇動していた」と指摘しています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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韓国軍の権力機関「防諜司令部」解体へ 49年の歴史に幕
引用元)
【ソウル聯合ニュース】韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は10日、2024年12月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が宣言した「非常戒厳」において中核的な役割を担った国軍防諜司令部を解体する方針を発表した
(中略)
政府はこれまで防諜司令部が担っていた▼防諜・防衛産業関連の情報活動▼安全保障捜査▼保安監査――などの機能を他の機関へ分散・移管することを決めた。

 防諜・防衛産業関連の情報活動と防衛産業・サイバーセキュリティー業務は新設される「国防防諜本部」に引き継ぎ、安保捜査機能と戒厳時の合同捜査権は国防部調査本部に移管する。また「国防保安支援団」を新設し、軍団級以上の中央保安監査や保安事故の調査など、軍内部の保安業務を遂行させる計画だ。

 防諜司令部が軍内の権力機関として君臨するにあたり基盤とされてきた動向調査、人事諜報、世論の収集機能は全面的に廃止する。また、防諜関連以外の不法・不正情報の収集機能も廃止する。
(中略)
 同司令部は非常戒厳の宣言時に国会と中央選挙管理委員会に部隊を派遣し、政治家を逮捕しようとするなど、重要な役割を果たしていたことが分かっている。

 安長官は「防諜司令部の改編案は単なる組織改編や機能調整にとどまらず、わが軍の情報機関が二度と政治に介入できないよう組織と業務を再構造化する『国民の軍隊建設』の歴史的分水嶺になるだろう」と述べた。
(以下略)
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配信元)



(中略)

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