フィオレンテな女様(読者の方)からの情報(13/3/2寄稿)です。
大麻は人にも環境にも優しいとの情報は入っていたのですが、その廃止になった歴史は知りませんでした。もしその価値があるのであれば、もう一度復活出来ないものでしょうか?
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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王様は裸だ 第2章 大麻利用略史
転載元より抜粋)
マスコミに載らない海外記事 08/9/18
我々は世界に挑戦する。私たちが間違っていると証明してみて欲しい!
あらゆる化石燃料とそれから作られたもの、更には紙や建築用の木材まで、地球を守るため、地球温暖化を防止し、森林破壊を止めるために禁止されたならば、
そうなったら、世界の紙と繊維の大半を供給できる、毎年再生可能な天然資源は一つしか存在しない。世界の全ての運輸、産業界、家庭用エネルギー需要をまかなえ、同時に公害を減らし、土壌を回復し、しかも大気まで清浄化してくれる...
その物質とは、これまで何度も出てきたものと全く同じ大麻...マリファナなのだ!
船と船乗り
キャンバスの帆に加え、今世紀まで、事実上全ての艤装、錨綱、貨物用網、漁網、旗、覆い、槙肌(海水から船を保護する主なもので、梁の隙間や、若い梁の間の詰め物として使われた)は、マリファナ植物の茎から作られていた。
船員の服から、船員の、ロープ底で(時に)「キャンバス製」の靴の縫い目に至るまで、ことごとく大麻で作られていた。
更に、船の海図、地図、日誌、そして聖書も、西欧/アメリカ世界ではコロンブス(15世紀)の時代から1900年代初期まで、大麻繊維を含む紙から作られており、中国人の場合は1世紀以降そうだった。大麻の紙は大半のパピルス処方の50から100倍長持ちし、製造もコストも100倍楽で、安かった。
信じがたいことに、大麻製の帆、ロープなどの方が、船の木造部の建設よりも費用がかかったのだ。
海での大麻使用は禁じられていなかった...
織物と布地
1820年代までアメリカでは(また、世界の大半では20世紀まで)、衣服、テント、ベッドのシーツやリンネル、*ぼろ、掛け布、キルト、タオル、おしめ、等々に用いられたあらゆる織物と繊維の80%、更に国旗「星条旗」さえ、主として大麻繊維で作られていた。
何千年とは言わずとも、何百年もの間(1830年代まで)、アイルランドは最高のリンネルを、イタリアは世界最高の服地用生地を、大麻から作っていた。
こうした事実はほとんど忘れ去られてしまったが、大麻が木綿より柔らかいこと、木綿より良く水を吸収すること、木綿の三倍の引っ張り強度があり、木綿より何倍も長持ちすることを我々の先祖は良く知っていた。
手織り布は、世界中の人々によって「家庭用大麻耕地」で栽培した繊維からほとんど常に織られ続けてきた。アメリカでは、この伝統は最初の移住者達(1620年代)から1930年代の大麻禁止まで続いた。*
*1930年代、連邦麻薬局は議会に、多数のポーランド系アメリカ人は、裏庭で、冬の「ももひき」や 作業衣を作るため、依然として大麻を栽培しており、翌年の衣服を盗もうとする連中である麻薬局職員に対しては散弾銃で応じる、と報告している。
大麻繊維には、THC或いは「ハイになる成分」は入っていないのではと、お考えかもしれない。その通りで、シャツを吸っても駄目なのだ! 事実、大麻繊維、ついでに言えば、他のあらゆる繊維を喫煙しようとするのは、命にかかわる危ないことだ!
1937年のマリファナ課税法以後、1936年からドイツ企業I.G.ファルベンのライセンス許諾による新たなデュポンの「合成繊維」が(特許の引き渡しはドイツの第一次世界大戦対米賠償支払いの一部だった)、天然の大麻繊維に取って代わった。(ヒトラー政権下で、I.G.ファルベンのおよそ30%はアメリカのデュポンが所有し、資金を出していた。) デュポンは1938年の特許取得後、ナイロン(1935年に発明された)も市場に投入した。
最後になるが、アメリカ農業で現代用いられている全化学物質のうち、およそ50%は木綿栽培に使われている点は留意すべきだ。大麻は化学物質を必要とせず、アメリカ政府とDEAを除けば、ほとんど天敵の雑草も昆虫もない。
絵の具とワニス
何千年もの間、事実上あらゆる良い絵の具とワニスは、大麻の実油と/又は亜大麻仁油から作られてきた。
例えば、1935年だけでも、1.16億ポンド(58,000)トン*)の大麻の実が、絵の具とワニスだけのためにアメリカで使われていた。大麻乾性油事業はほとんどデュポンの石油化学物質に取って代わられた.
* 1937年のマリファナ譲渡課税法に対する国立油量種子製品研究所の議会宣誓証言。比較の為に、アメリカ合衆国大麻薬取締局 (DEA)と、アメリカ中のあらゆる州と地方警察機関が、1996年、700+ トンのアメリカで栽培されたマリファナ; 種、植物、根、ほこりの固まり等全てを押収したという主張を考慮されたい。DEA自身すら、1960年代以来、押収され、破棄された全てのマリファナ/大麻植物の94から97パーセントは野生で育っていたもので、マリファナとして喫煙される可能性はなかっだろうことを認めている。
議会と財務省は、1935-37年デュポンが財務省主任顧問でハーマン・オリファントに対して行った秘密の宣誓証言で、確信していた。つまり、大麻の実油は、主としてデュポンによって製造される合成の石油化学の油で置き換えることが可能だった。
照明用油
およそ1800年頃まで、大麻の実油はアメリカと世界で最も多く使われていた照明用油だった。その頃から1870年代まで、大麻の実油は、鯨油に続いて二番目に消費されている照明用油だった。
大麻の実油は、伝説のアラジン、預言者アブラハム、そして現実世界では、アブラハム・リンカーンのランプを灯したのだ。それは最も明るいランプ用油だった。
1859年ペンシルバニアでの石油発見とジョン D. ロックフェラーの1870以後の国家石油受託の後、大麻の実油は、石油、灯油等に置き換えられた。
実際、著名な植物学者ルーサー・バーバンクは述べている。「[大麻の]種は、他国ではその油で称賛されているが、この国でそれが無視されているのは、農業資源の無駄な利用の典型的だ。」
バイオマス・エネルギー
1900年代初期、ヘンリー・フォードや他の未来志向で、有機志向の、エンジニアリングの天才達は(彼らの知的、科学的後継者が今もそうしているように)重要な点を認識していた。現代、世界で用いられている90%までの全ての化石燃料(石炭、石油、天然ガス他。)は、とっくの昔にトウモロコシの茎、大麻、古紙等のバイオマスによって置き換えられているべきだった。
バイオマスは、特に環境コストを考慮に入れると、石油、石炭、或いは原子力エネルギーの現行のコストのほんのわずかで、メタン、メタノール或いはガソリンに転換することが可能であり、使用を必須にすれば、酸性雨を止め、硫黄を含むスモッグを止め、地球の温暖化効果を止めることが可能だ。それも今すぐに*
*政府と石油、石炭会社等は、公害に関する限り、バイオマス燃料を燃やすことは、化石燃料資源を使うことより優れているわけではないと主張する。しかしこれは明らかに不正確だ。
一体なぜか? なぜなら、化石燃料と違い、バイオマスは、成長過程で、今の大気から光合成で二酸化炭素公害を取り除き続ける、生きている(絶滅したものでなく) 植物から得られるからだ。更に、バイオマス燃料は硫黄を含んでいない。
大麻がバイオマス用に栽培され、熱分解(炭化)或いは生化学的堆肥化によって燃料に転換されて、化石燃料エネルギー製品に取って代われば、これは達成可能だ。*
*注目すべきは、気候と土壌の点で、地球規模で考えた場合、トウモロコシの茎、サトウキビ、ケナフ等、地球上の最も近いライバル達よりも、大麻は少なくとも4倍、更にはそれよりもずっと、地球に優しい、再生可能バイオマス/セルロースの可能性が大だ。
熱分解による製品の一つ、メタノールは、今日も大半のレーシング・カーで使われており、1920年代に始まった石油/メタノール・オプションによって、1930年代中、更には1940年代中頃、第二次世界大戦の終結迄も、アメリカの農家や自動車運転手が何万台もの自動車、農業用及び軍用車で定期的に使っていた。
メタノールは、ジョージア技術大学がモービル・オイル社と共同で開発した触媒処理によれば、ハイオクタン無鉛ガソリンにすら転換することも可能だ。
薬
1842年から1890年代まで、きわめて強いマリファナ(当時はカンナビス・エクストラクトゥムスとして知られていた)とハシシ抽出物、チンキ剤と、甘みと香りをつけた飲みやすくしたアルコール水溶のエリキシル剤として、人間用(誕生から、子供時代を経て老年まで)としても、獣医薬としても、1920年代、そしてそれ以降も、アメリカで、ごく普通に第二、第三番目に良く使われた薬だった。
先に述べたように、少なくとも3,000年の間、1842年迄は、様々なマリファナ抽出物(蕾、葉、根等)は、人類の多くの病気治療用最も良く使われ、広く受け入れられていた。
けれども、西欧ではローマ・カトリック教会が、アルコールや瀉血以外の大麻のいかなる医療用途をも、1200年以上にもわたって禁じた。
アメリカ合衆国薬局方は、大麻は、疲労、咳の発作、リュウマチ、ぜんそく、精神錯乱、偏頭痛、生理痛や、月経に伴ううつ等の病気治療に用いられるべきだと指示していた。(ノートリッジ、カリフォルニア州立大学、麻酔性植物学の、ウイリアム・エンボーデン教授)
ビクトリア女王は、大麻樹脂を生理痛と月経前緊張症候群に使い、彼女の治世は(1837-1901)英語圏におけるインド大麻薬利用の大いなる伸長と並行していた。
今世紀、大麻研究によって、ぜんそく、緑内障、吐き気、腫瘍、てんかん、感染症、ストレス、偏頭痛、食欲不振、鬱病、リュウマチ、関節炎及びヘルペス等の多くの健康問題の治療において、治癒的価値と全く安全であることが実証された。
食用油と蛋白質
大麻の実は、事実上世界中の全ての人々によって、粥、スープ、薄い粥等に、今世紀まで良く使われていた。僧は麻の実の食事を一日に三度食べることを要求されており、麻から衣類を紡ぎ、その繊維で作られた紙に聖書を印刷していた。
大麻の実を絞ると極めて栄養価の高い植物油が得られるが、この油には植物王国中でも最も大量の必須脂肪酸が含まれている。これら必須な油は人間の免疫反応に関与しており、血管中のコレステロールや汚れを綺麗にする。
種を絞って油を取るときの副産物は、高品質蛋白質の種ケーキだ。それは発芽させたり(もやし)、挽いてから焼いて、ケーキや、パン、キャセロールにした。マリファナ種の蛋白質は、人類にとって、最高で、最も完全な、体に摂取可能な植物性蛋白質の一つだ。大麻の実は人間の栄養にとって、最も完璧な食料源だ。
大麻の実は、1937年の禁止法まで、野生と飼い鳥用の世界第一位の餌だった。地球上のあらゆる種餌の中で、鳥が最も好む*ものだった。1937年にはアメリカ合衆国の小売商で、鳴き鳥用に4百万ポンドの大麻の実が販売されていた。鳥は混ぜた種の山から、最初に大麻の実をつまみ出して食べる。世界中の鳥は、大麻の実を食べ物として摂れば、その油を羽根や、健康に使えて、より長生きし、より繁殖する。
大麻の実は、人や鳥に対して、目に見えるようなハイな状態は引き起こさない。種にはごく微量のTHCしか存在していない。大麻の実はヨーロッパでは、魚が喜ぶ餌でもある。釣り人は、まき餌の店で(大麻の実を水上に撒く)何ペック(=約9リットル)もの大麻の実を購入し、その種を求める魚を至る所から集まらせて捕獲する。大麻の実は、大半の小鳥と同様、魚の大好物である。
結論として . . .
最初に述べた我々の基本的姿勢を改めて表明する必要がある。世界は、我々が間違っていることを証明して欲しい。
地球を救うために、地球温暖化効果を止めるために、森林破壊を止めるために、全ての化石燃料とその派生物、そして製紙用と建設用木材が禁止されたらどうなるだろう。
そうなれば、世界の紙と織物の大半、世界中のあらゆる運輸需要、工業用と家庭用エネルギー需要を満たし、同時に、公害を低減し、土壌を再生し、さらに大気までも清浄化する . . .毎年再生可能な天然資源はたった一つしかない。
そう、その物質は、何度も繰り返している同じ物、大麻 . . . マリファナだ!
大麻が(父親)ジョージ・ブッシュの命を救った
大麻の重要さの例をもう一つ挙げよう。大麻が非合法とされた1937年から五年後の1942年、第二次世界大戦対策として、迅速に再導入された。
そこで、太平洋上での戦闘後、燃える飛行機から飛び出した若きパイロット、ジョージ・ブッシュは、以下の事をほとんど知らなかっただろう。
- 飛行機のエンジン部品は大麻の実油を潤滑油につかっていた。
- 命を救ったパラシュートの帯ひもは100%アメリカで栽培した大麻で作られていた。
- 彼を救出した船の全ての艤装とロープは事実上全部大麻で作られていた。
- その船の消防用ホースは(彼が通った学校のホース同様に)大麻繊維で編まれていた。さらに、
- 最後に、若きジョージ・ブッシュが無事甲板上に立った時、今日でも全ての良い革靴や軍靴がそうであるように、彼の靴の耐久力ある縫い目は大麻だった。
それなのにブッシュ大統領は、その経歴のうちのかなりの時間を、大麻という植物の根絶と、おそらくは自分自身を含めて誰もこの情報を決して知ることができないようにする法律の施行に費やしてきた. . .
あらゆる化石燃料とそれから作られたもの、更には紙や建築用の木材まで、地球を守るため、地球温暖化を防止し、森林破壊を止めるために禁止されたならば、
そうなったら、世界の紙と繊維の大半を供給できる、毎年再生可能な天然資源は一つしか存在しない。世界の全ての運輸、産業界、家庭用エネルギー需要をまかなえ、同時に公害を減らし、土壌を回復し、しかも大気まで清浄化してくれる...
その物質とは、これまで何度も出てきたものと全く同じ大麻...マリファナなのだ!
船と船乗り
キャンバスの帆に加え、今世紀まで、事実上全ての艤装、錨綱、貨物用網、漁網、旗、覆い、槙肌(海水から船を保護する主なもので、梁の隙間や、若い梁の間の詰め物として使われた)は、マリファナ植物の茎から作られていた。
船員の服から、船員の、ロープ底で(時に)「キャンバス製」の靴の縫い目に至るまで、ことごとく大麻で作られていた。
更に、船の海図、地図、日誌、そして聖書も、西欧/アメリカ世界ではコロンブス(15世紀)の時代から1900年代初期まで、大麻繊維を含む紙から作られており、中国人の場合は1世紀以降そうだった。大麻の紙は大半のパピルス処方の50から100倍長持ちし、製造もコストも100倍楽で、安かった。
信じがたいことに、大麻製の帆、ロープなどの方が、船の木造部の建設よりも費用がかかったのだ。
海での大麻使用は禁じられていなかった...
織物と布地
1820年代までアメリカでは(また、世界の大半では20世紀まで)、衣服、テント、ベッドのシーツやリンネル、*ぼろ、掛け布、キルト、タオル、おしめ、等々に用いられたあらゆる織物と繊維の80%、更に国旗「星条旗」さえ、主として大麻繊維で作られていた。
何千年とは言わずとも、何百年もの間(1830年代まで)、アイルランドは最高のリンネルを、イタリアは世界最高の服地用生地を、大麻から作っていた。
こうした事実はほとんど忘れ去られてしまったが、大麻が木綿より柔らかいこと、木綿より良く水を吸収すること、木綿の三倍の引っ張り強度があり、木綿より何倍も長持ちすることを我々の先祖は良く知っていた。
手織り布は、世界中の人々によって「家庭用大麻耕地」で栽培した繊維からほとんど常に織られ続けてきた。アメリカでは、この伝統は最初の移住者達(1620年代)から1930年代の大麻禁止まで続いた。*
*1930年代、連邦麻薬局は議会に、多数のポーランド系アメリカ人は、裏庭で、冬の「ももひき」や 作業衣を作るため、依然として大麻を栽培しており、翌年の衣服を盗もうとする連中である麻薬局職員に対しては散弾銃で応じる、と報告している。
大麻繊維には、THC或いは「ハイになる成分」は入っていないのではと、お考えかもしれない。その通りで、シャツを吸っても駄目なのだ! 事実、大麻繊維、ついでに言えば、他のあらゆる繊維を喫煙しようとするのは、命にかかわる危ないことだ!
1937年のマリファナ課税法以後、1936年からドイツ企業I.G.ファルベンのライセンス許諾による新たなデュポンの「合成繊維」が(特許の引き渡しはドイツの第一次世界大戦対米賠償支払いの一部だった)、天然の大麻繊維に取って代わった。(ヒトラー政権下で、I.G.ファルベンのおよそ30%はアメリカのデュポンが所有し、資金を出していた。) デュポンは1938年の特許取得後、ナイロン(1935年に発明された)も市場に投入した。
最後になるが、アメリカ農業で現代用いられている全化学物質のうち、およそ50%は木綿栽培に使われている点は留意すべきだ。大麻は化学物質を必要とせず、アメリカ政府とDEAを除けば、ほとんど天敵の雑草も昆虫もない。
絵の具とワニス
何千年もの間、事実上あらゆる良い絵の具とワニスは、大麻の実油と/又は亜大麻仁油から作られてきた。
例えば、1935年だけでも、1.16億ポンド(58,000)トン*)の大麻の実が、絵の具とワニスだけのためにアメリカで使われていた。大麻乾性油事業はほとんどデュポンの石油化学物質に取って代わられた.
* 1937年のマリファナ譲渡課税法に対する国立油量種子製品研究所の議会宣誓証言。比較の為に、アメリカ合衆国大麻薬取締局 (DEA)と、アメリカ中のあらゆる州と地方警察機関が、1996年、700+ トンのアメリカで栽培されたマリファナ; 種、植物、根、ほこりの固まり等全てを押収したという主張を考慮されたい。DEA自身すら、1960年代以来、押収され、破棄された全てのマリファナ/大麻植物の94から97パーセントは野生で育っていたもので、マリファナとして喫煙される可能性はなかっだろうことを認めている。
議会と財務省は、1935-37年デュポンが財務省主任顧問でハーマン・オリファントに対して行った秘密の宣誓証言で、確信していた。つまり、大麻の実油は、主としてデュポンによって製造される合成の石油化学の油で置き換えることが可能だった。
照明用油
およそ1800年頃まで、大麻の実油はアメリカと世界で最も多く使われていた照明用油だった。その頃から1870年代まで、大麻の実油は、鯨油に続いて二番目に消費されている照明用油だった。
大麻の実油は、伝説のアラジン、預言者アブラハム、そして現実世界では、アブラハム・リンカーンのランプを灯したのだ。それは最も明るいランプ用油だった。
1859年ペンシルバニアでの石油発見とジョン D. ロックフェラーの1870以後の国家石油受託の後、大麻の実油は、石油、灯油等に置き換えられた。
実際、著名な植物学者ルーサー・バーバンクは述べている。「[大麻の]種は、他国ではその油で称賛されているが、この国でそれが無視されているのは、農業資源の無駄な利用の典型的だ。」
バイオマス・エネルギー
1900年代初期、ヘンリー・フォードや他の未来志向で、有機志向の、エンジニアリングの天才達は(彼らの知的、科学的後継者が今もそうしているように)重要な点を認識していた。現代、世界で用いられている90%までの全ての化石燃料(石炭、石油、天然ガス他。)は、とっくの昔にトウモロコシの茎、大麻、古紙等のバイオマスによって置き換えられているべきだった。
バイオマスは、特に環境コストを考慮に入れると、石油、石炭、或いは原子力エネルギーの現行のコストのほんのわずかで、メタン、メタノール或いはガソリンに転換することが可能であり、使用を必須にすれば、酸性雨を止め、硫黄を含むスモッグを止め、地球の温暖化効果を止めることが可能だ。それも今すぐに*
*政府と石油、石炭会社等は、公害に関する限り、バイオマス燃料を燃やすことは、化石燃料資源を使うことより優れているわけではないと主張する。しかしこれは明らかに不正確だ。
一体なぜか? なぜなら、化石燃料と違い、バイオマスは、成長過程で、今の大気から光合成で二酸化炭素公害を取り除き続ける、生きている(絶滅したものでなく) 植物から得られるからだ。更に、バイオマス燃料は硫黄を含んでいない。
大麻がバイオマス用に栽培され、熱分解(炭化)或いは生化学的堆肥化によって燃料に転換されて、化石燃料エネルギー製品に取って代われば、これは達成可能だ。*
*注目すべきは、気候と土壌の点で、地球規模で考えた場合、トウモロコシの茎、サトウキビ、ケナフ等、地球上の最も近いライバル達よりも、大麻は少なくとも4倍、更にはそれよりもずっと、地球に優しい、再生可能バイオマス/セルロースの可能性が大だ。
熱分解による製品の一つ、メタノールは、今日も大半のレーシング・カーで使われており、1920年代に始まった石油/メタノール・オプションによって、1930年代中、更には1940年代中頃、第二次世界大戦の終結迄も、アメリカの農家や自動車運転手が何万台もの自動車、農業用及び軍用車で定期的に使っていた。
メタノールは、ジョージア技術大学がモービル・オイル社と共同で開発した触媒処理によれば、ハイオクタン無鉛ガソリンにすら転換することも可能だ。
薬
1842年から1890年代まで、きわめて強いマリファナ(当時はカンナビス・エクストラクトゥムスとして知られていた)とハシシ抽出物、チンキ剤と、甘みと香りをつけた飲みやすくしたアルコール水溶のエリキシル剤として、人間用(誕生から、子供時代を経て老年まで)としても、獣医薬としても、1920年代、そしてそれ以降も、アメリカで、ごく普通に第二、第三番目に良く使われた薬だった。
先に述べたように、少なくとも3,000年の間、1842年迄は、様々なマリファナ抽出物(蕾、葉、根等)は、人類の多くの病気治療用最も良く使われ、広く受け入れられていた。
けれども、西欧ではローマ・カトリック教会が、アルコールや瀉血以外の大麻のいかなる医療用途をも、1200年以上にもわたって禁じた。
アメリカ合衆国薬局方は、大麻は、疲労、咳の発作、リュウマチ、ぜんそく、精神錯乱、偏頭痛、生理痛や、月経に伴ううつ等の病気治療に用いられるべきだと指示していた。(ノートリッジ、カリフォルニア州立大学、麻酔性植物学の、ウイリアム・エンボーデン教授)
ビクトリア女王は、大麻樹脂を生理痛と月経前緊張症候群に使い、彼女の治世は(1837-1901)英語圏におけるインド大麻薬利用の大いなる伸長と並行していた。
今世紀、大麻研究によって、ぜんそく、緑内障、吐き気、腫瘍、てんかん、感染症、ストレス、偏頭痛、食欲不振、鬱病、リュウマチ、関節炎及びヘルペス等の多くの健康問題の治療において、治癒的価値と全く安全であることが実証された。
食用油と蛋白質
大麻の実は、事実上世界中の全ての人々によって、粥、スープ、薄い粥等に、今世紀まで良く使われていた。僧は麻の実の食事を一日に三度食べることを要求されており、麻から衣類を紡ぎ、その繊維で作られた紙に聖書を印刷していた。
大麻の実を絞ると極めて栄養価の高い植物油が得られるが、この油には植物王国中でも最も大量の必須脂肪酸が含まれている。これら必須な油は人間の免疫反応に関与しており、血管中のコレステロールや汚れを綺麗にする。
種を絞って油を取るときの副産物は、高品質蛋白質の種ケーキだ。それは発芽させたり(もやし)、挽いてから焼いて、ケーキや、パン、キャセロールにした。マリファナ種の蛋白質は、人類にとって、最高で、最も完全な、体に摂取可能な植物性蛋白質の一つだ。大麻の実は人間の栄養にとって、最も完璧な食料源だ。
大麻の実は、1937年の禁止法まで、野生と飼い鳥用の世界第一位の餌だった。地球上のあらゆる種餌の中で、鳥が最も好む*ものだった。1937年にはアメリカ合衆国の小売商で、鳴き鳥用に4百万ポンドの大麻の実が販売されていた。鳥は混ぜた種の山から、最初に大麻の実をつまみ出して食べる。世界中の鳥は、大麻の実を食べ物として摂れば、その油を羽根や、健康に使えて、より長生きし、より繁殖する。
大麻の実は、人や鳥に対して、目に見えるようなハイな状態は引き起こさない。種にはごく微量のTHCしか存在していない。大麻の実はヨーロッパでは、魚が喜ぶ餌でもある。釣り人は、まき餌の店で(大麻の実を水上に撒く)何ペック(=約9リットル)もの大麻の実を購入し、その種を求める魚を至る所から集まらせて捕獲する。大麻の実は、大半の小鳥と同様、魚の大好物である。
結論として . . .
最初に述べた我々の基本的姿勢を改めて表明する必要がある。世界は、我々が間違っていることを証明して欲しい。
地球を救うために、地球温暖化効果を止めるために、森林破壊を止めるために、全ての化石燃料とその派生物、そして製紙用と建設用木材が禁止されたらどうなるだろう。
そうなれば、世界の紙と織物の大半、世界中のあらゆる運輸需要、工業用と家庭用エネルギー需要を満たし、同時に、公害を低減し、土壌を再生し、さらに大気までも清浄化する . . .毎年再生可能な天然資源はたった一つしかない。
そう、その物質は、何度も繰り返している同じ物、大麻 . . . マリファナだ!
大麻が(父親)ジョージ・ブッシュの命を救った
大麻の重要さの例をもう一つ挙げよう。大麻が非合法とされた1937年から五年後の1942年、第二次世界大戦対策として、迅速に再導入された。
そこで、太平洋上での戦闘後、燃える飛行機から飛び出した若きパイロット、ジョージ・ブッシュは、以下の事をほとんど知らなかっただろう。
- 飛行機のエンジン部品は大麻の実油を潤滑油につかっていた。
- 命を救ったパラシュートの帯ひもは100%アメリカで栽培した大麻で作られていた。
- 彼を救出した船の全ての艤装とロープは事実上全部大麻で作られていた。
- その船の消防用ホースは(彼が通った学校のホース同様に)大麻繊維で編まれていた。さらに、
- 最後に、若きジョージ・ブッシュが無事甲板上に立った時、今日でも全ての良い革靴や軍靴がそうであるように、彼の靴の耐久力ある縫い目は大麻だった。
それなのにブッシュ大統領は、その経歴のうちのかなりの時間を、大麻という植物の根絶と、おそらくは自分自身を含めて誰もこの情報を決して知ることができないようにする法律の施行に費やしてきた. . .