[The Voice of Russia]東京都知事が秘密を暴露、これが世界を変えるか / ロシア初のアジア向けガスパイプライン

竹下雅敏氏からの情報です。
 舛添の発言は、安倍政権の意向に沿うものだと思います。何としてもプーチン大統領に訪日してもらいたいというメッセージだと思います。
 下の記事をご覧になれば、ロシアとの関係が切れることがどれほど日本の国益に反することかが、よくわかると思います。日本経済のためには何としても、ロシアの安い天然ガスが喉から手が出る程欲しいわけなのです。アメリカの横暴に辟易としている政府関係者も多いはずで、彼らの本音が舛添の口から出たという事だと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

――――――――――――――――――――――――
東京都知事が秘密を暴露、これが世界を変えるか
転載元より抜粋)
9EN_01139359_0446

たった一人ではあるが恐れずに真実を語る人物が現れた。この役人がほされることのないよう、またその発言が日本人の意識に、西側のマスコミが描く世界図が少しおかしいのではないかという疑いを呼び起こしてくれるのではないかと願いたい。

その役人というのは舛添東京都知事。そして、シベリアの町トムスク訪問で舛添氏が記者団を前に明言した、恐ろしいと同時にロシアでは知らぬものはないという真実とは、日本は米国の圧力を受けて対露制裁を採らざるをえなくなったということだ。

 舛添氏の忌憚のなさが都知事の椅子の命運を賭けた行為にならぬよう祈りたい。またトムスクで漏らされた、日本には害をもたらす米国への依存というあからさまな発言が、日本国民の耳に届き、世界情勢についての政治やマスコミに吹き込まれた解釈ではなく、現実の意味を考えるべきと思わせてくれるのではないかと信じたい。そして対露制裁発動の現実的な原因についても考える必要がある。

 ウクライナの危機は、リスボンからウラジオストクまでを覆う経済圏を統一し、米国の強力なライバルとなるチャンスを秘めていたロシアとEUに経済的打撃を加えるきっかけ、手段にすぎない。この真実を隠すためにロシアに、非合法クーデター後のウクライナ南・東部に到来した流血のカオスの責任が着せられたのだ。

  つい最近までロシアにマレーシア機撃墜の責任があると非難されていたが、今はこの件についてはみなが口を閉じている。これは真犯人が確定したからに違いない。ひょっとすると、ウクライナの悲劇を起こした張本人の名も近々挙げられるかもしれない。こうした望みがもてたのも、舛添東京都知事の勇気ある発言のおかげだ。舛添さんは日本高官の中では先駆けて真実を恐れぬ行動をとってくれた。

――――――――――――――――――――――――
ロシア初のアジア向けガスパイプライン
転載元より抜粋)
© Photo: RIA Novosti

© Photo: RIA Novosti


9月1日、東シベリアのヤクーチヤで、ロシア初のアジア向けガスパイプラインの建設が始まった。式典が開かれ、プーチン大統領や、中国の張高麗副首相もこれに参加した。露中両国にとってエネルギー外交上の最優先プロジェクトである。


「シーラ・シビーリ(シベリアの力)」と名づけられたこのパイプラインを通じて、中国は毎年、380億立方mのロシア産ガスの供給を受ける。さらに、今後、その規模が拡大していく予定である。フル稼働すれば、年間の輸送量は600億立方mにも上る。これこそ、まさに、ロシアのアジアへのシフトチェンジを象徴するものである。
エネルギー安全保障が専門のアレクセイ・トゥルビン氏は、このプロジェクトの政治的側面を、次のように指摘している。

ロシアはこれによって、ロシアがエネルギー市場におけるグローバルなプレイヤーであることを確証する。ロシアはどちらか一方のみに依存しはしない。特定の国家グループに肩入れし勝ちな西側にも寄りかからない」

 「シーラ・シビーリ」はアジアにおけるロシアの第二のパイプラインである。第一のもの、石油パイプライン「東シベリア―太平洋(VSTO)」パイプラインは既に中国への輸出の数年来の実績を誇っているし、日本、韓国などの国々に、タンカーで輸出も行っている。輸出先の多角化について、トゥルビン氏は次のように語っている。

最初のパイプラインであるVSTOを建設している頃、一部は中国に、一部は日本に送るという決定がとられた。今回の「シーラ・シビーリ」によって、彼らの使うエネルギー資源の中でロシア産のものが占める割合は、3割にも上るだろう。ここまで高まれば、お互いに、お互いの利益を考慮しないではいられなくなる、というレベルの相互依存である。今日、ロシア産ガスへの需要は、韓国やインドネシアといった国々でも大きいものがある。「シーラ・シビーリ」があれば、それら諸国の需要をも満たせる。ロシアにはさらに新たなガス田を開発する意向もある」

今日、アジアにおけるロシア産ガスの需要国は、ロシアはパイプラインを政治的圧力の手段には決して用いてこなかったし、用いることは無い、と評価している。だからこそ日本、韓国、インド、パキスタンといった国々が、供給量増大に極め付きの関心を寄せているのだ。サハリン、ウラジオストク、ヤマルに現在LNG工場が存在し、あるいは将来建設されることも、その証左である。

Comments are closed.